【注目】ワイン投資・ウイスキー投資の実態

世界の富裕層が注目するワイン投資やウイスキー投資は、現物資産投資の中でも特に人気の高い存在だ。しかしこの両者の投資市場には、近年、雲泥の差とも言える動向が生じている。またこういった動向を報じるニュースを知らずに投資を始めると、想定外の大損をする可能性も出てくるため、ワインとウイスキーを同じ酒類とまとめてしまわずに、それぞれの違いや動きについても把握しておく必要があると言えるだろう。

今回は、2017年5月時点の実態を確認しながら、ワイン投資とウイスキー投資の特徴を徹底解説していきたい。

ワイン投資とは?

最初に紹介するワイン投資は、ヨーロッパでは昔から行われている資産運用だ。ワイン投資の考え方としては、将来その価値が高まるであろうワインに対して現物やファンドを購入する仕組みとなる。

原産国・フランスと日本におけるワイン投資の違い

銀行融資においてワインの資産価値が担保として認められるフランスでは、被相続人が亡くなった時の相続税がかからないといった本場ならではとも言える利点が存在する。これに対して他の投資商品と同じように相続税の対象となる日本においては、利回りの高さや値上がり時の売却益といった部分をメリットにせざるを得ない実態があるようだ。

個人転売

現物資産投資であるワインは、個人レベルの収集から投資に繋がることも多い品目だ。例えばワイン好きが講じて銘柄などに詳しくなった人が、そのうち大きなワインセラーを設置して年代物のワインを多く保管していたとする。こうした形でコレクションした自慢のワインを買取業者やオークション出品することで購入費用以上の買値が付けば、結果としてワイン投資が上手くいったともとれるのだ。また長きに渡って購入と売却を繰り返して利益が得られていれば、それは個人売買のレベルであっても十分にワイン投資であると言えるだろう。

ワインファンド

数百万円以上の投資のできる世界の富裕層の間では、ワインファンドが利用されている。飲む・売るといったワインならではの選択肢のあるファンドは、趣味の楽しみも入った特殊な投資カテゴリと言えそうだ。しかし近年の日本ではワインファンドにおけるトラブルが生じているため、その特徴やリスクやデメリットについては後ほど詳しく解説していきたい。

プリムール

フランスのボルドーには、プリムールと呼ばれるワインの先物取引がある。ワイン投資の王道とも言えるプリムールには、自身で品質の確認や鑑定などを行う必要がある。またワインを現金化するためにはそれなりの販売ルートも必要となるため、プリムールはワインの産地ならではとも言える中上級者向けの投資方法と位置づけて良いだろう。欧米では、プリムールを使って気に入った銘柄を1ケース単位で購入し、誕生日や結婚記念日といった特別な日に1本ずつ開けながら熟成を楽しむスタイルも人気となっている。

国内唯一のワインファンドは倒産したばかり

ワイン投資の実態を語る上で、日本人が取引できる唯一のファンド・ヴァンネットの破産ニュースを見逃すことはできない。

ワイン投資ファンド・ヴァンネットは2016年に破産したばかり

ヴァンネットの破産手続き開始決定は、2016年3月7日に行われたばかりだ。債権者530人以上に対して40億円もの負債があったヴァンネットでは、保管されているはずのワイン在庫についても虚偽の報告を行っていたようだ。

自己破産前にも処分されていた

破産開始決定の前年に登録取り消しの行政処分や業務改善命令が下されたヴァンネットは、顧客間の公平や会社財産の費消といった部分で数々の問題を抱えていたようだ。また業務改善命令の中には、「問い合わせなどについても十分に対応をすること」といった内容も書かれているため、実際に取引をしていた出資者達も不信感を抱いていたと考えられる。

ワインバブルは2011年以降に崩壊

ワインのバブルは、2011年がピークだったと言われている。2009年・2010年と2年連続で当たり年となったボルドーワインは、中国人の爆買いによって一気にバブルへの勢いがついた。しかし皆さんもご存知のとおり爆買いは現在、下火になりつつあるため、この先ボルドーワインの当たり年が到来したとしても2011年バブルほどの活況は生まれにくいと言えるだろう。

こうして日本人にとってネガティブなイメージを植え付けてしまったワインファンドは、今後、国内で良い意味での注目を集めることは厳しい実情があるかもしれない。

ウイスキー投資とは?

バブルが崩壊したワインに代わって注目度を高めているのは、新興国で大人気のウイスキー投資だ。酒類を用いたウイスキー投資は、ワインと同じように個人売買やファンドを用いて行われている。

マッサンとジャパニーズウイスキーの影響

NHKの連続テレビ小説・マッサンによりウイスキーブームが到来した日本では、ウイスキーの魅力に取り憑かれた結果としてコレクションや投資を始める人も大変多く見受けられる。またジャパニーズウイスキーは近年、世界で注目度を高めているため、日本国内に住んでいるからこそ入手しやすい銘柄を使って転売や投資を行うことも可能と捉えて良いだろう。

個人転売のしやすさ

個人転売のウイスキー投資は、ウイスキー愛好家やコレクターの間で多く行われている。特にマッサンによるウイスキーブームが到来した2015年以降は、ウイスキー関連のイベントや愛好家の集うFacebookグループが増えたことにより、投資に欠かせない知識や商品情報を個人であっても収集しやすい時代になっているようだ。

ワインよりも日本人の初心者に適したウイスキー

また日本人にも多く愛飲されている「山崎50年」には、オークション市場にて490万円で落札された実績もあるため、スコットランドなどの銘柄に詳しくない人であっても、ウイスキーの場合はワインと違って投資にチャレンジしやすいと捉えて良いだろう。

海外にはウイスキーファンドも登場

2015年にはロンドンに「ウイスキー・インベスト・ダイレクト」というウイスキーファンドが設立された。このファンドのパトリックCEOは、2016年におけるウイスキー輸入量が前年比22%増となっている日本にも注目している。また将来的には日本での取引拡大も検討しているため、ファンドが倒産したワインと比べてウイスキーの場合は国内に良い流れが到来中と捉えて良いだろう。

個人収集・転売でウイスキー投資を行う方法と注意点

個人転売でウイスキー投資を成功させるためには、これから紹介する5つのポイントを心掛けて収集や売却を行わなければならない。

クオリティとレアリティにこだわる

ウイスキー投資を成功に導くキーワードは、クオリティレアリティだ。大多数から高い評価を受けるウイスキーは、数十年単位で熟成されることによって更に高い価値が生まれてくる。これに対してレアリティについては、蒸留所の閉鎖やファーストエディションといったウイスキーが生まれた背景に関わる部分が大きいと言われているため、イベントなどに参加しながら情報収集や勉強をすることも、ウイスキー投資の成功には欠かせないことだと言えるだろう。

ウイスキー購入に適した場所とは?

個人転売でウイスキー投資を行う人達は、ネットオークションを多く活用している。人気の高いヤフオクを見てみると、世界のライブオークションでも高値で落札されたことのある「山崎50年」「シーバスリーガルの古酒」「軽井沢 1965 50年」といった人気ウイスキーも多く出品されている実態が見えてくる。また中には山崎やマッカランをシリーズ売りしている人もいるため、ヤフオクを上手に活用すれば安くお得にウイスキーを調達できることもあると言えるだろう。

ウイスキー売却におけるさまざまな方法

収集したウイスキーの売却には、買取業者ライブオークションインターネットオークションなどが使える。1本数百万円になる可能性の高い自慢のウイスキーなら、サザビーズクリスティーズといった世界のオークションハウスに出品しても良いかもしれない。しかしこうしたハウスには海外への輸送費や手数料が多くかかる難点もあるため、数百万円レベルの高額落札が狙えない場合は、買取業者への査定依頼やヤフオク出品をするのが無難と言えるかもしれない。

ヤフオクでウイスキー売却をする際の注意点

ここまで紹介した情報を読んでいると、ウイスキーの知識さえあれば個人転売は非常に簡単な投資方法と感じられるかもしれない。しかし実際は、酒販免許を持たないユーザがウイスキーを高頻度で出品すると、酒税法違反で罰金などの処罰対象となるため、注意が必要だ。また会社勤めのサラリーマンがオークションで年間20万円以上の利益を得た場合は、雑所得として申告が必要となるため、それなりのウイスキーを出品する予定があるなら税金についても学んでおくべきだと言えるだろう。

個人収集の場合は投資以外にもメリットはある

個人で行うウイスキー投資には、すぐに現金化をしなくても「ラベルを眺める楽しみ」や「記念日に飲む楽しみ」、「大事な人に贈る楽しみ」などもある。ワイン投資にも言えるこられのメリットは、酒類だからこそ得られるものだと捉えて良いだろう。またウイスキー投資家の中には、好きこそものの上手なれの延長で価値ある銘柄を集めていたという方々も多く見受けられるため、まずはバーやイベントでさまざまな味わいを楽しみながら、自分好みのコレクションを見出してみることからウイスキー投資のスタート地点に立ってみても良いだろう。

ウイスキーファンドを使ったウイスキー投資の方法と注意点

続いて、2015年に設立された「ウイスキー・インベスト・ダイレクト」のシステムを確認しながら、ウイスキーファンドのイメージを掴んでいきたい。

ウイスキーファンドの仕組みとは?

この会社の始めたウイスキーファンドは、「樽の中に仕込まれた製品化されていないウイスキーを売る」ということに着目した取り組みだ。仕込んでいる最中のウイスキーを投資に役立てられれば、メーカーにおける資金繰りの問題が解消される。また愛好家や投資家の側では、市場への投資によって「ウイスキー業界を支えている」という満足感も得られるため、ウイスキー投資は相互にメリットのある方法として注目度を高めているのだ。

利回りは年利8%

年利8%を見込めるウイスキーは、投資商品としても魅力度の高い存在だ。まだ商品化されていないウイスキーの利率は、過去40年間で取引された商品の価格と、この10年間における製造直後のシングルモルトウイスキーの価格、その商品を8年間保管した価格から算出された数字となる。

売る・飲む、2つの選択肢

現物への投資は、そのウイスキーを所有することに似たイメージとも考えられる。投資者に販売ルートがあるなら、ウイスキーを9年寝かせた後に市場で売ることもできる。また所有しているウイスキーは当然飲むこともできるため、自分の銘柄の蒸留所に投資をするメリットは、愛好家であればかなり惹かれる内容だと言えるだろう。

自宅保管よりも安全

ファンドを使った酒類の投資には、自宅保管と比べて遥かに安全というメリットもある。特に国内の至るところで地震が多発する近年の日本は、瓶に入ったウイスキーの保管に適した環境とは言えない。これに対してウイスキーの本場・スコットランドは、地震や台風が少ない地域としても世界的に知られているため、蒸留所にあるウイスキーを投資によって所有すれば大事な商品が壊れるリスクはかなり下がると捉えて良さそうだ。

投資金額と投資手数料

ウイスキー・インベスト・ダイレクトでウイスキー投資を行う際には、約90万円(5,000ポンド)が必要となる。ウイスキーを市場で売却する場合は、この会社から1.75%の手数料が徴収されるシステムだ。現在は英国ポンドのみの資金受付となっているようだが、5,000ポンド以上の投資予定ならMoneycorpというFX会社の利用も可能としているため、ウイスキー・インベスト・ダイレクトは比較的柔軟な対応を行う会社と位置づけて良いだろう。

まとめ

話題性の高いワイン投資やウイスキー投資には、それぞれに流行や注意点があると考えられる。またワインバブルの崩壊とともに有名ファンド・ヴァンネットが破産した2016年以降は、同じ酒類であってもワインとウイスキーという投資商品の間に明らかな違いが生まれつつあると捉えて良いだろう。もしこれからどちらかの投資を始める予定があるなら、基本的な方法だけでなく市場動向に目を向けた上で、時代に合った判断をするようにして欲しい

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