中村不折(なかむら ふせつ)洋画作品の価値・評価・買取相場・鑑定情報

中村不折(なかむらふせつ)とは

中村不折(なかむらふせつ)は、明治から昭和にかけて活躍した洋画家である。当初は、幼少期より住んでいた長野県高遠にて南画を学んでいたが、その後上京し、小山正太郎の画塾「不同舎」に入塾し洋画を学んだ。1901年6月には渡仏しジャン=ポール・ローランスらの指導を受けると、帰国後に「太平洋画会」に所属して本格的に洋画の制作を始め、文展などで活躍した。

また、夏目漱石等の作家とも親しく、『吾輩は猫である』の挿絵を描くなど多方面で活躍していた。

さらに、中村不折は、洋画家としてだけでなく書家としても知られていて、多くの作品を残したほか、自身が収集した中国、日本の書道に関する古美術品、考古出土品を収蔵した書道博物館を設立した。

中村不折の作品の価値は

洋画家、書家として明治から昭和にかけて活躍した中村不折の作品は人気があり、高額で取引される事もある。

中村不折の作品としては、油彩、水彩、南画、水墨画、版画などがあるが、技法、図柄、作品の状態により、数万円から数十万円で取引されており人気のある作品となると100万円前後で取引されることもあるようだ。

中村不折の作品の価値を決めるポイントについて

洋画に書にと、様々な分野で活躍した中村不折の作品は、前述のように高額で取引されることもあるが、作品の価値を決める要素はいろいろあり、それらの要素の中に作品の価値に悪影響を及ぼすものがあれば、作品の価値は下がり、高額で取引されることもある中村不折の作品であっても取引価格が下がる可能性があるといえる。

ここに、中村不折の作品の価値を決めるポイントについて簡単に記載していく。

油彩の価値は高くなる傾向がある

中村不折の作品としては、油彩、水彩、南画、水墨画、版画などがあるが、油彩の価値が他の技法に比べ価値は高くなる傾向がある。南画などは、中村不折が生活の糧とするため多く描いており、そのため、図柄や作品の状態にもよるが、油彩ほど高額では取引されないようだ。

中村不折のサインがある作品の需要が高くなる傾向にある

同じ中村不折の作品であってもサインがある作品の需要が高くなる傾向にあり、それに伴い取引価格も高くなる可能性がある。

作品中に描かれるサインは、作品の制作過程の最後に入れられるものであるが、作品によってはサインがないものもある。ただ、作品として完成されていれば、サインがなくてもそれほど問題になることではない。

しかし、前述のようにサインは、作品の制作過程の最後に入れられるものであることから、サインがあることで作品ははじめて完成する、という考え方もでき、そのように考える人、特に作品を収集するコレクターは、サインがある作品を好む傾向にある。

そのため、サインがある作品のほうが、サインがない作品より需要が高くなる傾向となり、それに伴い取引価格も高くなる可能性が出てくるのである。

所有している中村不折のサインの有無について確認をしたほうがいいだろう。洋画の場合は、作品の裏にサインがある場合もあるので、作品の裏も確認をしたほうがいいだろう。

作品の状態は作品の価値に大きく影響する

高額で取引されることもある中村不折の作品であるが、作品の状態が悪い場合は、作品としての価値が下がることから、取引価格も下がる可能性が高い。作品の状態は、作品の価値に大きく影響を与える要素のためである。

状態が悪い例としては、作品についた折り目シワ、作品の破れ、作品の一部が失われる欠損、湿気による発生するシミカビ、日光など紫外線を含む外光が当たることにより色あせる日焼け、急激な温度変化などにより発生する絵具の剥離などある。

これらが発生する原因としては、制作してから長い時間が経過したことによる経年劣化もあるが、作品を保管する環境や取扱いが悪い場合もある。作品の状態を悪化させて作品の価値を下げないためにも、作品の保管や取扱いには十分注意したほうがいいだろう。

鑑定証は取引の際に重要となる

高額で取引されることも多い作家となると、その作家が手掛けたと偽った贋作が流通することがある。贋作は、その目的により様々な種類があるが、共通していることは、作家を偽っている限り、作品の価値は作品の出来に関係なくほぼ0に等しい、ということである。

もし、贋作を贋作と気づかずに中村不折の作品として取引した場合は、ほぼ無価値の贋作だけが手元に残ることになることから、取引に費やした費用はそのまま無駄になってしまう可能性が高い。

そのため、取引の際には、鑑定証が必要となる場合が多い。鑑定証は、所定の鑑定機関が、この作品は中村不折が手掛けた作品であると鑑定したことを証明するもので、作品と一緒に鑑定証があれば、中村不折の本物の作品として安心して取引ができるといえる。

所有している中村不折の作品の鑑定証を確認しておいたほうがいいだろう。鑑定証は、前述の所定の鑑定機関に依頼すれば取得することができるが、手続きなどが複雑なことが多いため、もし、鑑定証の取得を考えている場合は、鑑定証の取得代行を行う業者に依頼したほうがいいだろう。

中村不折の作品を売却する場合について

中村不折の作品を売却する場合についてだが、美術品の取引の経験があまりないような場合は、できるだけ専門家に依頼したほうがいいだろう。

買取業者であれば、中村不折のような明治から昭和にかけて活躍した洋画家の作品の取引実績が豊富な業者オークションであれば、専門家が対応するアートオークション、オークションへの出品を代行するオークション出品代行業者などである。

美術品の取引では、複雑な手続きや問い合わせやクレーム対応などにおいて、美術品の取引の豊富な経験や美術品に対する深い知識が必要であり、それらを持ち合わせていない一般人では対応が困難な場合が多いが、経験や知識を持つ専門家であれば、スムーズに対応できる可能性は高いといえる。

専門家に依頼するとそれ相応の費用が必要な場合もあるが、トラブルなどによりスムーズな取引ができない場合などを考えると、安心して取引するために必要な費用といえるだろう。

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