ルイヴィトンなどのブランド財布の買取を申し込む際、もっとも重視するのは買取価格ではないだろうか。しかし、定価ではなく並行輸入やアウトレット、セールなどで安く購入した財布は、安価で買い叩かれてしまうのか気になる人も少なくないだろう。
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今回は、アウトレット品や並行輸入品の買取について紹介していく。また、ルイヴィトン、プラダ、グッチの財布の買取価格も解説しているので、売却を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。
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高値で購入しても買取価格がかなり安いことも…
ブランド財布の買取りでは「いくらで売れるか」と気になるかもしれないが、そもそも商品の価格がどのように決まるのかということから考えてみよう。
例えば、定価10万円で買ったブランド財布が、2,000円と査定されたという話を聞いたことは無いだろうか。あるいは質屋やオークションに出品して定価の10%にも満たない金額を提示された事はないだろうか。
定価以下で買った財布は買取価格が安くなる?
ブランド財布を売却した際、あまりの買取価格の安さに「怒りを感じた」という声もしばしば聞かれる。では、なぜ私たちが思っている新古品や中古ブランド品の価値と、実際の査定額に大きな幅があるのだろうか。いったい、中古市場の相場はどのように形成されるのだろうか。
価格にはいろいろな定義づけがある。これを理解しておくと、今後の買い物をよりお得に済ませることが出来るかもしれない。
定価、セール、アウトレット、並行輸入
まず、ブランド品の価格には、いくつかの設定がなされている。定価・セール価格・アウトレット価格・並行輸入品価格と4つの種類がある。
国内代理店やブランド直営店などで「新品」として売られている価格が「定価」である。そして、売れ残った商品は、20%引き、30%引きというように、値引きして売られることになる。それがセール価格だ。
更に、店頭でセールができない商品の場合は、アウトレットモールなどに流し、50%、60%という大きな値引き額で売られる。それがアウトレット価格である。また、国内の代理店とは別にトコパシフィックやディアブロ、ローレンヒルズといった並行輸入品店(インポートショップ)と言われるものがある。
国内代理店の場合は、フランスやイタリアの直営店に比べ、1.5倍から2倍くらいの金額で売られているのに対し、現地で直接買い付けを行い、日本の定価の10%~30%ほどの安値で販売しているのが並行輸入価格と言われている。
査定のプロは一目見てどんな製品か分かる
上記でも紹介した通り、ブランド財布は購入方法によって価格がまず異なっている。もちろん一般の人からすると、セール品でもアウトレット品でも、並行輸入品であったとしても同じブランド品には変わりない。
しかし、買い取りの場合、査定人からすると一目見ればアウトレット品なのかどうかもわかるし、並行輸入品についても別途の買取対象として認識しているそうだ。また、アウトレット品とセール品、定価商品の違いが分かりにくいブランド財布がほとんどだが、中には、はっきりとアウトレット品と分かるように印をつけているブランドも存在する。
アウトレット品にはマークがついていることもある
- グッチ…○で囲まれたRマークの刻印
- コーチ…タグの刻印品番がFもしくはFSから始まる
このようにブランドによっては、定価商品とアウトレット品を区別するために、マークをつけているところもあるようだ。
また、セール品やアウトレット品には傷物も多く存在するため、財布の買取を依頼したとしても安価で買い取られる可能性がある。そのため「買い叩かれている」という印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、鑑定士が適正な価値を提示した上の結果であるため、買い叩かれたと感じる方は”減点ポイント”について尋ねてみると良いだろう。
並行輸入した財布は買い取ってもらえないこともあるので注意
セール品やアウトレット品の財布にはマークが付けられていたり、傷や汚れなどが付着していることによってマイナス評価を付けられる可能性があるだろう。だが、並行輸入品に関しては、積極的に買い取っている業者も存在するようだ。
ただし、並行輸入品を売却する際はギャランティーカードが必須になるケースも少なくない。さらに、日本の正規代理店の表記がないブランド品は買取不可になる可能性もあるので注意しておこう。
売り時を間違えない
同じブランド品の財布でも、定価購入、アウトレット、セールによって買取価格が異なる可能性はあるが、きちんと買取価格が安くなってしまう理由を知っていれば、安く買い叩かれたと思わないかもしれない。
だが、いくら減額対象を理解していたとしても、実際は「思ったより安かった」と感じる人が多いだろう。そんな方は、売るタイミングについて知っておいてほしい。
売るタイミング=できるだけ早い時期
売るタイミングとは、すなわち出来るだけ早い時期に売るということだ。当然のことながら、発売して間もない新作の財布は高い査定額になる。販売者側からすると、一般的に発売して間もない商品ほど高く売れるわけだし、市価価値も高い。古本屋で新刊は高く売れる買取リストに入っているように「高い値段で売れる商品は、高く買取して貰える」という事になるのである。
悩んでいる間にも買取価格は下がる
もちろん、ブランドや商品によっても違いがある事は理解しておかなければならないが、生産流通量が少なく、店頭にあまり並ばなかったような商品や、店頭ですぐ売り切れになってしまった商品などは、定価並みで買取されることもある。
だが、ブランド財布を「買わなければよかった」「使い勝手が悪い」などと思ったら、すぐに買取に出したほうが良いだろう。悩んだり躊躇している間に買取相場はどんどん下がっていってしまうのである。
ブランド別の財布買取相場まとめ
ブランド品のアイテムごとにも異なる価格、時期によって異なる査定額がつけられてしまうことを解説した。以下では、ブランドごとに査定額の相場を見ていこう。商品が新品なのか、中古なのかに応じて相場の価格を掲載してあるので参考にして欲しい。
自分が売るアイテムはピンポイントでこの型番の財布というわけではないかもしれないが、相場観を知っておくのに役立つ。特に、「定価に対して何割掛けになっているのか」という点について学んでおくと良いだろう。
プラダの財布の査定額
高級でありながら、日常使いまで対応できる万能なブランド。映画 「プラダを着た悪魔」をきっかけにその人気はさらに高まった。
プラダ ファスナー付き長財布1M1132※廃番
定価¥67,000相当。新品同様の物で、¥20,000(本体価格の30%程度)。中古品になると、本体価格の20%以下の値段になり、¥5,000~¥14,000程度の買取価格となる。
プラダ ファスナー付き長財布1M1244※廃番
定価¥67,000相当。新品同様の物で、¥20,000(本体価格の30%程度)。中古品は、¥5,000~¥15,000(本体価格の7%~20%程度)。
ルイ・ヴィトン ダミエ(財布)の買取相場
「ルイ・ヴィトン」の代表的な模様のモノグラム同様、日本でも人気のダミエライン。市松模様に似たデザインのダミエラインは、小物では最もポピュラーである。
ジッピー・ウォレット
定価84,000相当。新品、もしくは新品同様の状態で、¥49,000~¥69,000(本体価格の50%~80%程度)。中古品は、¥16,000~¥38,000前後の買取価格。(本体価格の20%~45%程度)。
ポルトフォイユ・サラ
定価¥73,000相当。新品、もしくは新品同様の状態で、¥48,000~¥60,000前後の買取価格(本体価格の65%~80%程度)。中古品は、¥22,000~¥41,000前後(本体価格の30%~55%程度)。
ポルトフォイユ・サラは、カードがたくさん収納できるタイプとなっているため、カード入れに反りが見受けられる場合は、査定減額される事もあるので注意が必要。
グッチの財布の買い取り額
デザイナーの名前を使った商品を初めて販売したブランドとして有名な「グッチ」。多様なアイテムがあり、年代を問わず人気がある。 新しいデザインを次々と展開しているため、早ければ早いほど高価買取が期待できる。そのため、査定時には、より細かく程度を確認される事も多いようだ。買取価格は、その仕様の変更によって、かなり異なってくる。
ファスナー付き長財布251861
定価¥67,000相当。新品、もしくは新品同様で、¥20,000~¥25,000(本体価格の30%~40%程度)。中古品は、¥7,000~¥13,000.(本体価格の10%~20%程度)。
プレート付きWホック長財布257012
定価¥68,000相当。新品、もしくは新品同様のもので、¥20,000~¥25,000(本体価格の30%~40%程度)。中古品は、¥7,000~¥13,000前後(本体価格の10%~20%)。
財布を売却する際に重要なのは買取業者選び!
今回は、ブランド財布の買取りについて紹介してきた。手持ちのブランド品はこの中にあっただろうか。買取申込する場合は、財布査定業者一覧から買取業者を比較しよう。そして本コラムで紹介した買取情報を参考に満足のいく取引を目指して欲しい。
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