引っ越しを機に不要になったり、遺品整理などで出てきたりしたものは処分に困ることは多いだろう。特に最近はミニマリズムの流行などもあり、物を減らしてシンプルな暮らしをしたいという人も多い。その場合これまで溜めてきた物たちをどう減らしたらいいか迷うだろう。なかでも、特に本コラムで取り上げるガラス工芸品などの骨董的な価値があるモノは、捨てるかどうか悩むものである。
そこで今回は、そのガラス工芸品の買取事情について紹介していく。
ガラス工芸品は買取市場において売れるモノであるため、捨てるという処分方法はもったいないだろう。売って現金化するために、この機会に知っておくべき情報や基礎知識をしっかりと押さえておくといいだろう。
CONTENTS
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ガラス工芸とは
本コラムでは、ガラス工芸品の買取情報を紹介していくが、まずは、ガラス工芸品がどのようなもので、市場ではどれくらいの価値があるものなのかなどの基本情報を述べていく。
このようなことは基礎的な知識であり、買取サービスを利用する前に、あらかじめ知っておくべきことだ。
ガラス工芸品は現在でも人気の工芸
ガラスは地中海東側の古代オリエントが発祥の地とし、紀元前25世紀頃から存在しているとされる素材である。そのガラス素材を使ってできた作品をガラス工芸品と呼んでいる。
人工の素材を使う工芸品
一口に工芸品といっても、世の中に工芸品というのはたくさん存在している。
木工、金工、染織など、人間の手から作り出される工芸品は数多く、現代では様々な工芸ジャンルにわけられる。そのなかでもとりわけ、ガラス工芸だけが天然に存在しないガラスという人工の材料を使う工芸品のなのだ。
独自の技術を培った分野の工芸品
このガラス工芸品は、素材の特殊性のため、独自の技術を培っていった歴史を持つ分野なのである。
また、そのガラス特有の独特な美に魅せられる人は多く、現在でも人気の工芸品の一つだ。
買取市場においても、人気の工芸
ガラス工芸品は、ガラスが持つ透明性から、光の性質や射しこむ角度によって様々な色彩と輝きを放ち、アール・ヌーヴォー以来、近年ますます美術品としても貴重な素材となっている。
美術品として、また骨董品として価値の高いガラス工芸品は、高額で買取をされるジャンルとして、市場においても人気が高いものである。
その種類も国内外問わず多岐に渡る。その一部の例としてイタリアのヴェネツィアガラス、日本の江戸切子などがある。世界中に多くのガラス工芸品があるのだ。また、ガラス工芸品で有名なハイブランドメーカーや作家なども多い。バカラやスワロフスキーなどはご存知の方が多いだろう。
つまり、このガラス工芸品は買取市場でも人気のジャンルであるということだ。
ガラス工芸品の査定情報
上記で、ガラス工芸品の基礎知識を紹介した。その説明のなかで、このガラス工芸は、工芸品のジャンルのなかでも人気が高く、売れ筋の工芸品であることが理解できただろう。
次は、そのガラス工芸品を売る際、どのような点が重点的に査定されるのかについて紹介していこう。
状態の良し悪しは、買取金額に響く
ではさっそくガラス工芸品の査定について述べていくが、まず押さえておきたいのは、買取査定で最も重要視されるのは、現物の「状態」だということ。
買取市場でのポイント、「状態」
これは、ガラス工芸品に限らず、全ての買取市場でのポイントだ。特に、骨董品的な価値があるもの、美術品的な価値があるものは厳しく状態の良し悪しを査定される。
そのため、良い状態で買取へ出すほうが当然プラス評価となりやすく、ガラス工芸品の「状態」は、買取金額に大きく影響する。
査定前には掃除を忘れずに
では良い状態とは一体どのような状態を示すのだろうか。具体的な例となると、ガラス工芸品の査定では、汚れ、ホコリ、欠け、割れ、破れなどがないかが査定基準となるだろう。
これらの状態が少しでも見つかれば、確実にマイナス評価となり、買取金額も減額となる。そのため、日頃からの保管状態には気をつけ、査定に出す前に拭き掃除くらいはしておくことをおすすめする。
ガラス工芸はブランドや作家で買取金額が大きく変わる
ガラス工芸品の種類は多く、売れるガラス工芸品のなかでも高い金額で売れるものや安い金額で売れるものまで、ピンからキリまである。
そのなかでも、もちろん高く売れるハイブランドメーカーやガラス工芸品を作る作家というのも多く、そのようなブランドや作家によって、買取金額は変わってくるのである。
例えば、バカラ、ルネ・ラリック、ドーム、エミール・ガレ、江戸切子、薩摩切子など高額な買取金額になるガラス工芸品は多くある。そのため、どのようなブランドや作家が高額買取となりやすいのか、知っておくべきだろう。
そこで、下記で高額買取が期待できるメーカーや作家を紹介しておくので、確認してみてほしい。
【ブランドメーカーなど】
BACCARAT(バカラ)、SAINT LOUIS(サンルイ)、RIEDEL(リーデル)、Rene Lalique (ルネ・ラリック)、薩摩切子(さつまきりこ)、江戸切子(えどきりこ)、Emile Galle (エミール・ガレ)、SWAROVSKI(スワロフスキー)、STEUBEN (スチューベン)、ステンドガラス、ビードロ、とんぼ玉、薩摩切子、江戸切子、琉球ガラス、佐賀グラス、マイクロウェーブキルン
【日本人作家】
岩田藤七、岩田 久利 、由水常雄、藤田喬平、亀井治美、石井康治、川原有造、工藤直、小暮紀一、竹内洪
ブランド名はバックスタンプで見る
高額買取が期待できるガラス工芸品のブランドやアーティストがわかったところで、その情報はどこで確認できるのか紹介しよう。食器の場合、多くはその底の裏にバックスタンプがあり、そちらにメーカー名やシリーズ名が書かれている。バックスタンプは年代によって異なるものもあり、作られた時代もここから判定できる。置物の場合もその底に表記があることが期待できる。
今、多くの業者はLINE査定やオンライン査定といった、直接鑑定士に見てもらう前に売り手の撮った写真などで査定を依頼する方法も用意している。LINE査定やオンライン査定で依頼する場合にはバックスタンプも写真に撮って送信することをおすすめする。また、買取業者との電話でのやりとりの際も、メーカーやシリーズ名がわかるとスムーズなやりとりが期待できる。バックスタンプは事前に確認しておこう。
ガラス工芸の買取金額相場
ここまで、ガラス工芸品の基礎知識や査定でのポイントなどを紹介してきた。
上記で述べたきたポイントは、買取サービスを利用する前にリサーチしておきたいポイントでもあるので、しっかりと頭に入れておこう。
こちらでガラス工芸品の買取相場を一覧で紹介する。この買取相場も、買取サービスを利用する前に知っておきたい重要なポイントとなる。
買取金額の相場を知っておくことは、損をするリスクの回避ともなるので押さえておこう。
ガラス工芸品の買取金額一例
ガラス工芸品は比較的、高い金額で売れる
上記がガラス工芸品の買取金額となるが、基本的にこのガラス工芸品は海外のハイブランドメーカのガラス工芸品が高い買取金額となるようだ。
ドーム、ラリックなどの高級品ともなると、数十万円の買取金額を期待してもいいだろう。
とにかく、このガラス工芸品は比較的高い金額で売ることができるので、まずは査定だけでも複数の業者に依頼してみてはいかがだろうか。
ガラス工芸品はどこに売る?
ガラス工芸の売却をするなら、どこに出すといいのだろうか。疑問に思っている読者が多いだろう。ここでガラス工芸品の取り扱いがある買取業者をいくつか紹介するので、参考にしていただきたい。
アート買取協会
こちらは絵画・骨董品・西洋アンティーク等、美術品全般に取り扱っている買取業者だ。出張・持ち込み・宅配での査定に対応している。ガラス工芸の中でもエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、シュナイダー兄弟を強化買取作家としている。したがって、これらの作家の作品をお持ちの場合はこちらに査定依頼すると高額で売却できる可能性も高いだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからや
多数のメディアで取り上げられている大手買取業者。ブランド品・宝石・楽器など様々な品を扱う中で、ガラス工芸品も買取の対象としている。江戸切子や薩摩切子、ステンドグラス、ヴェネツィアングラス、モザイクグラスといった国内外のガラス工芸を扱っている。全国に350以上もの店舗を構え、出張・持ち込み・宅配での査定を行なっているほか、LINE査定やオンライン査定など査定方法は充実している。また査定はプロの査定士が行なっているので安心だ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
いわの美術株式会社
買取実績は10万件以上という美術品・骨董品の買取業者。経験を多く積んだ専門の鑑定士が最新の市場動向を確認しながら鑑定を行なっている。洋食器・インテリアは買取強化中の分野であり、メーカー名やシリーズ名がわかると高額での買取が見込まれる。バカラやサンルイのグラスや、ラリックのオーナメント、サンルイのペーパーウェイトなどの買取実績がある。出張または宅配での査定となり、LINE査定・オンライン査定も行なっている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ぎゃらりー彩
骨董品・古美術品の買取業者、ぎゃらりー彩。時代や国内外問わず多くのガラス工芸品を扱っている。石井康治や雨宮喜能登といった現代の作家作品も、江戸切子や乾隆グラス、ガレなど西洋アーティストの作品も買取実績がある。知識と経験を持った鑑定士が鑑定を行い、買取方法は出張と宅配のどちらかを選べる。出張エリアは東京・埼玉・神奈川・千葉を中心としている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ここでは以上の簡単な紹介にとどめるが、上記の業者も一部含めたガラス工芸品の出張買取を行なっている業者は別コラムで詳細を紹介している。ぜひ「【検証】ガラス工芸品の出張買取店を6社徹底比較」も確認してみて、より良い買取業者に依頼していただきたい。
まとめ
ここまで、ガラス工芸品の基本的な知識や買取査定ポイント、買取金額の一例など、買取サービスを利用する前に知っておきたい情報や知識を紹介した。ここで紹介したポイントを知っておくことで、買取で損をせず、上手にガラス工芸品を売却することができるだろう。
特に、ガラス工芸品のような骨董品や美術品的な価値があるものは、買取市場では損をしてしまうことも多い分野なので、この機会に自分自身でもリサーチしておくことをおすすめする。