【保存版】友禅染の着物の買取相場・査定情報まとめ

友禅染とは、布を染める技法である。由来は、友禅染を最初に始めた宮崎友禅斎からきており、江戸時代の扇の絵師だった宮崎友禅斎が、その技法を小袖の文様に応用したのが始まりである。その後、様々に改良が加えられ、着物の製法の1つとして、知られるようになった。

友禅染には、白生地に手書きで柄を描いていく「手描き友禅」と柿渋紙で作った型紙と色糊を用いて染める「型友禅」がある。手描き友禅の代表的な産地としては、京友禅、加賀友禅、江戸友禅があり、いずれも高級な友禅染の着物を制作することで知られている。

型友禅の有名な産地としては、先に挙げた京都、金沢、東京のほか、新潟県の十日町が有名である。型友禅は、同じ柄の着物を複数枚制作できるので、1点物の手描き友禅に比べ、価格は安くなるが、熟練の職人が制作した型友禅は評価が高く、高額になることも多い。

着なくなった友禅染はどうすべきか

現代は、着物を着る事が昔に比べればかなり少なくなったが、それでも成人式やお稽古事などで着物を使うことがあり、それを機会に友禅染の振袖や訪問着などを入手する場合がある。

しかし、その着る機会が過ぎると、着物はほとんど着られなくなってしまう。振袖は、結婚式などでも着る事があるが、もともと独身の若い女性が着る風習がある着物であり、結婚したり、ある程度年齢を重ねたりすると着難くなる場合がある。また、お稽古事で購入した場合でもお稽古事を辞めてしまえば、以降着る機会は、ほとんどないだろう。

そうすると、着なくなった友禅染をどうするか、という問題が出てくる。着なくなった場合の対処であるが、まず、成人式などの思い出の品として、また、何かの機会に着る場合に備えて保管しておくという選択肢が浮かぶが、着物を良好な状態で保管し続けるのは手間がかかるのである。

友禅染の着物に多く用いられている正絹は、湿気や虫食いに弱く、良好な状態で保管しておくには、除湿剤や防虫剤、たとう紙や桐製の箪笥といった様々な道具と年に数回虫干しするなどの手間がかかるのである。今後、友禅染を着る機会もあるのであれば、このような手間をかけるのもいいが、今後着る機会もなさそうな友禅染を保管しておくために道具や手間をかけるのは、割に合わないようにも思える。

友禅染を保管しておくのが難しいのであれば、処分する方向となるが、せっかく高いお金を出して購入した友禅染を捨ててしまうのはもったいない話で、処分するにしても捨てるのではなく売却する方向で検討したほうがいいだろう。

友禅染は売却できるのか

そこで疑問となるのが、友禅染は売却できるのか、ということであるが、実は、友禅染の買取を行っている買取業者は、着物などを専門に買取をする買取業者からリサイクル業者、質屋まで数多く存在し、売却することが可能となっており、程度や状態にもよるが高額での売却が期待できるものもある。友禅染は、前述のように大きく分けると手描き友禅と型友禅の2種類となるが、買取価格としては、手描き友禅のほうが型友禅の方が高く、買取価格として倍以上となることもある。例えば、友禅染の発祥地にして友禅染のブランドとして名高い京友禅の場合では、型友禅で数万円程度だが、手描き友禅となると10万円を超えることもある。さらに人間国宝に認定されるような有名作家が手掛けたものであれば、さらなる高額も期待できる。

であるので、もし、着なくなった友禅染の処分を検討している場合は、一度、買取価格を確認するのもいいかもしれない。思わぬ高額で売却できるかもしれないからである。

友禅染で高額で売却できる条件とは

前述のように高額での売却も期待できる友禅染であるが、買取価格は様々な要因で決まるため、友禅染であっても、状態などによっては思ったような価格で売却できないこともある。では、どのような場合高額で売却できるのか。友禅染で高額で売却できる条件についておおまかに記載していく

手描き友禅はより高額で売却できる

前述したが、一点ものの手描き友禅のほうが、型友禅より買取価格は高くなる傾向にある。型友禅でも熟練した職人による作品や有名産地のものであれば高額も期待できるが、手描き友禅の場合は、状態が良ければ無銘のものでも高額となる場合もある。

最近は、インクジェットプリンターにより印刷したものを友禅として販売しているものもあるが、こちらは元の販売価格が安いことも有り、高額での売却は難しいといえる。

良好な状態のものは高額での売却が期待できる

状態が良好なものほど高額での売却が期待できる。高額での売却が期待できるとした手描き友禅でも状態が悪ければ、買取価格はグンと下がる可能性もある。それくらい、状態の良し悪しが買取価格に与える影響は大きいのである。

状態が悪くなる場合で多いのが、友禅染の保管する環境が悪いことである。そのため、友禅染を使用した後の保管方法には十分に注意して、状態悪化による友禅染の価値が下がるのを防いだほうがいいだろう。

また、友禅染は新しいものほど、また、着る回数が少ないほど状態は良いので、買取価格も高くなる傾向にある。そのため、友禅染を売却する場合は、できるだけ早く売却したほうがいいだろう。

証紙は売却時に一緒に出す

有名作家によるものや有名産地の友禅染には、証紙が付いてくる場合があるが、この証紙は、売却時には重要となり、有名作家や有名産地の友禅染でも証紙がなければ、買取価格が下がる場合もある。そのため、証紙がある場合は、売却には友禅染と一緒に出した方がいいだろう。

サイズが大きい方が高額での売却が期待できる

友禅染にもサイズがあるが、大きいサイズのほうが高額での売却が期待できる。サイズが小さい友禅染や特殊なサイズの友禅染は、着られる人が限られるが、サイズが大きい友禅染は、仕立て直すことで様々なサイズの人が着ることができるため、ニーズが高いことから、サイズが大きい方が高額での売却が期待できるのである。

友禅染を売却する買取業者について

友禅染を売却する場合は、前述のように数多い買取業者の中から1社選択する必要があるが、買取業者を選択するのにもポイントがある。

まず、友禅染の買取実績の多さが、買取業者を選択するうえで大きなポイントとなる。買取実績が多いということは、中古市場における友禅染の相場を把握していて、さらに友禅染に対する知識も多く持っていることになるため、有名作家の友禅染はもちろんのこと、無銘の友禅染でもその価値を認め、思わぬ高額の買取となることもあるのである。

また、サービスが充実していることも大きなポイントであろう。サービスも様々あるが、例えば、売却にかかる費用、出張買取の際にかかる出張費、友禅染を送付する場合の送料、査定する場合の査定料、買取にかかる手数料などが、無料である買取業者もある。このようなサービスや様々なサービスを行っている買取業者を選択するのがいいだろう。

上記に当てはまる買取業者はいくつかあるが、その中でもお勧めなのが「買取プレミアム」である。買取プレミアムは、友禅染含む着物の買取実績が豊富で、高額での買取実績も多い買取業者である。さらに、買取にかかる費用が無料であることを表明しており、近距離であれば最短30分で訪問するサービスや、女性のお客様のために女性査定員が訪問する特別プランもあり、豊富なサービスでお客様満足度が高い買取業者である。

友禅染の売却を検討している場合は、買取プレミアムに一度相談してみるのもいいだろう。