【保存版】和同開珎の買取相場・高く売るコツまとめ

和同開珎（わどうかいちん、わどうかいほう）は、708年8月29日に発行された通貨である。当時、中国を統治していた国家である唐の通貨、開元通宝を元に製作されたと言われており、彫られている文字の書体など形状が開元通宝とよく似ている。和同開珎の表は、時計回りに和、同、開、珎、と彫られており、裏は何も彫られていない。

和同開珎は、708年（和銅元年）から963年（応和3年）かけて製作された12種類の通貨である皇朝十二銭の最初の通貨であり、これ以降、日本でも本格的な貨幣制度が始まった。ただし、当時の日本は、米などを通貨の代替品とする制度が普及しており、また、和同開珎も経済を支えるのに必要なほど発行されなかったことから、和同開珎が発行されていた時代では貨幣制度が広く普及するまでには至らなかった。ただ、和同開珎は、北海道から九州と日本の広い範囲で発見されていることから、和同開珎自体は貨幣として使用されることは少なかったものの、日本中に和同開珎が出回り始めたことが見て取れる。

なお、和同開珎より前の時代に富本銭が鋳造されたことが知られており、富本銭が、日本で最初に鋳造された通貨、という説が定説になりつつある。しかし、富本銭の使用方法は不明であり、また、発見された場所が和同開珎ほど多くないことから、富本銭は、日本最古の貨幣だが、流通通貨としては和同開珎が日本最古という説もあり、決着はついていない。

また、富本銭以外にも通貨として無文銀銭が、和同開珎が鋳造されるより前に存在していたことが知られているが、こちらは、銀の延べ板を裁断して作られたもので、さらに公式な通貨ではなかったことから、通貨ではあるが、富本銭や和同開珎とは存在意義が異なっている。

和同開珎は買取されるのか

今から1300年もの前に鋳造された和同開珎は、当然現在では鋳造しておらず、さらに貨幣としても流通していないことから、希少価値は高く、買取業者でも高額で買取を行っている。

しかも、和同開珎といえば歴史の教科書に必ずといっていいほど掲載しており、和同開珎と同じく皇朝十二銭に数えられるほかの通貨（萬年通、神功開寶、隆平永寶、冨壽神寶、承和昌寶、長年大寶、饒益神寶、貞観永寶、寛平大寶、延喜通寶、乾元大寶）よりも知名度ば抜群に高く、そういう観点からも高額での買取が期待できるのである。

なお、和同開珎には、作られた時期により古和同開珎と新和同開珎に分けられ、古和同開珎は、新和同開珎に比べ元々の流通量が少なく、また、新和同開珎に比べ現存数もが少ないことから、同じ和同開珎でも古和同開珎のほうが、新和同開珎より高額での買取となっている。

和同開珎のうち、より高額で買取されるもの

和同開珎は、新和同開珎の場合、状態がよければ数万円、古和同開珎の場合は、状態が良ければ数十万円程度で買取されているようだ。ただ、1300年以上も前の貴重な通貨であることから、完全な形の和同開珎だけではなく、和同開珎の一部分のみの場合でも売買されていることもあるが、完全な形のものより買取価格は低いようだ。完全な形で流通しているものは、硬く作られている新和同開珎であることが多い。

また、和同開珎にもいくつか種類があり、その種類のよっては、買取価格がさらに高額となる場合もある。

古和同開珎　笹書

笹書は、笹手と言われることも有る。笹書は、和同開珎に彫ってある文字の形状からきている名称で、文字の縦線が、終端になると細くなる独特の形状をしていることから、このような和同開珎を葉の先端が細くなる笹の葉になぞらえて、笹書、もしくは笹手と呼ばれている。

笹書は、和同開珎としてはごく初期に鋳造された古和同開珎で、希少価値が高いことから、数百万円で買取されることもある。なお、和同開珎は、初期のころに銀を用いて製作された銀銭もあり、古和同開珎としては、銀銭と銅銭の2種類が存在することになるが、笹書の買取価格は、銀銭、銅銭とも変わりはない。

古和同開珎　縮字

古和同開珎の中には、刻んである文字が、他の和同開珎より小さいものがあり、これを一般に「縮字」と呼ばれている。縮字も、笹書と同じく古和同開珎の１つであり、希少価値が高いことから、100万円から200万円で買取されることもある。

古和同開珎は、その後の時代に作られた新和同開珎に比べ文字が均一で作られていない事が多く、そのため、笹手や縮字といったバージョンが生まれることとなった。しかし、このような他とは違う文字の和同開珎は、通常の和同開珎より数量が少ない場合が多いことから、希少価値は通常の和同開珎より高く、より高額での買取となるのである。

新和同開珎　三つ跳

古和同開珎に比べると数が多く希少価値が下がる新和同開珎ではあるが、新和同開珎の中にも希少価値が高く、高額で買取されているものがある。表面に彫られている「和同開珎」の文字のうち、和、同、珎、の３文字の最後の一画に跳ねがある新和同開珎があり、現存数が少なく希少価値が高いことから、このような新和同開珎を「三つ跳」と呼んで通常の新和同開珎と区別しており、買取価格も100万円前後と他の新和同開珎より高額で買取されている。

和同開珎の取引で注意すること

和同開珎の取引で注意することがいくつかある。

和同開珎は、その希少価値の高さから、偽物が多く作られている。元々土中から発見されるものが多い和同開珎は、当然その状態があまり良くないものが多い。そのため、状態だけで和同開珎の本物と偽物を区別するのは、素人には不可能に近い。和同開珎を入手する場合は、本物と鑑定した鑑定書などがある和同開珎を入手したほうがいいだろう。

また、偽物ではないが、和同開珎のレプリカや江戸時代に作られた絵銭（銭をかたどった玩具の一種、買取価格は1,000～2,000円ほど）の中に和同開珎を真似て作られたものもあり、これらを本物の和同開珎として入手してしまうとかなりの損となってしまうため、入手するときは、これらにも注意したほうがいいだろう。

和同開珎を買取業者などに売却する場合であるが、和同開珎の正確な価値を見積もるためには、和同開珎に対する深い知識が必要となってくる。例えば、上記にあげた笹書や縮字、三つ跳といったものは、和同開珎の中でもさらに希少価値が高く、より高額で買取される可能性が高いものだが、もし、買取業者がこれらの希少価値がわからずに、通常の和同開珎と同じ価格で買取した場合、かなりの損となってしまう。

ただ、買取業者の和同開珎に対する知識は外からは簡単には確認できないため、和同開珎を売却する場合は、1社だけでなく複数の買取業者に見積を依頼した方がいいだろう。そうすれば、和同開珎の価値を正確に見積もれる買取業者に出会える可能性が高くなる、と言える。

買取業者の選択について

買取業者については、他にも確認した方がいいポイントがある。

まず、買取実績が豊富であること。買取実績が多いということは、多くのユーザーから支持されているということになり、高額での買取も期待できる。また、買取実績が多い買取業者は、和同開珎などの通貨に対して豊富な知識を持っていることが多く、前述のような希少価値が高いものついても、正確に見積もれる可能性がある。

さらに、サービスが充実していること。通貨を買取する時に、出張料や送料、査定料など様々な名目で費用が必要になる場合があるが、これらの費用が大きいと、高額で売却できても、売却益が減ってしまう場合がある。また、手続きが煩雑だったり、売却金の支払いが遅れたり、アフターサービスがなかったりなどがあった場合、トラブルとなる可能性もある。サービスが充実している事は重要であるといえる。

買取実績が豊富でサービスが充実している買取業者のうち、お勧めしたいのが「スピード買取.jp」である。

スピード買取.jpは、多くのユーザーから和同開珎のような古銭も含めて様々な通貨の買取を実施しており、買取実績が豊富である。また、口コミなどからスピード買取.jpは、買取価格が高額でユーザーから支持されていることがわかる。また、スピード買取.jpは、買取にかかる費用をすべて無料であることを公言していて、出張買取は最短30分で訪問、交渉がまとまればその場で現金を支払い、さらにアフターサービスも実施しているなど、サービスも充実している。

もし、和同開珎の売却を検討しているのであれば、スピード買取.jpに相談してみるものいいだろう。