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【徹底解説】海外オークションへの絵画の出品方法・仕組み・注意点

読了目安:10分
更新日:2021/05/19
公開日:2017/05/10
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国際的に市場性の高い人気作家の絵画は、海外オークションへの出品を通して売却することもできる。世界大手のオークションハウスの多くが日本窓口を開設する近頃では、外国語が全くわからない皆さんでも海外オークションに挑戦しやすい時代が到来している。また人気の高い香港や中国オークションの代理店を務める古美術商も増えているため、依頼先についても良い意味での選択肢が豊富な状況が生じていると考えて良いだろう。

今回は、数百万円以上の価値のある絵画や美術品に最適な海外オークションについて、その仕組みや出品方法、注意点などを徹底解説していきたい。

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絵画の売却にも使える海外オークションとは?

海外オークションとは、その名のとおり海外企業で開催されているオークションの総称だ。一般の皆さんからすれば、オークションという言葉から連想するのは日本で最も有名なヤフオクになるかもしれない。しかし絵画などの美術品や宝飾品、スポーツカーといった超高級品を扱う海外オークションの世界には、ヤフオクのような入札方式と、世界的に知られるサザビーズやクリスティーズのような競売方式の2種類が存在するのだ。

入札方式と競売方式の違いを理解することも必要

より良いコレクターや画商、美術館の目にとまれば確実に高値のつく絵画を売るなら、入札方式と競売方式という2つのオークション形態について、きちんと理解しておく必要がある。またこの両者の違いがわからず、適当な情報で海外オークションに挑戦すると、高額落札に至りにくいサービスを使う失敗を招くこともあるため、注意が必要だ。当ページでは、初の海外オークション出品を考えている皆さんと一緒に、国際的な価値ある絵画に適した競売方式と、手軽さの反面リスクやトラブルも多い入札方式の違いについて詳しく確認していきたい。

競売方式の海外オークションの特徴とメリット・デメリット

50万円以上の市場価値があり、また世界のコレクターが注目する国際的な人気作家の絵画は、競売方式の海外オークションに適した作品となる。

競売方式の海外オークションにおける特徴とは?

競売方式の海外オークションは、オークションハウスの設けた会場内で出品された絵画作品の競りが行われるシステムだ。熱心なコレクターや美術館担当者、画商などの集うこの会場では、競りが白熱することで数億円もの落札額に至ることも珍しくない。また事前入札や電話入札といった方法も用意されているため、仕事などで現地に出向くことのできない人達でも担当者の力を借りて競りに参加できるのだ。こうした形で世界の人々に作品を見てもらえる海外オークションは、国内の買取店が提示する査定額に満足できない皆さんにとっても、納得の結果に繋がりやすいシステムとも言えそうだ。

競売方式の海外オークションはどんな会社で行われているの?

この業界で最も有名なのは、イギリス発祥のサザビーズクリスティーズという2大オークションハウスだ。世界における美術品の競売市場では、この2社だけで全体の90%もの取引が行われている。またサザビーズとクリスティーズは日本にもオークション出品や参加の窓口を開設しているため、海外オークションハウスに敷居の高さを感じる皆さんでも気軽に利用できる存在になることだろう。

競売方式の海外オークションを利用するメリット

競売方式の海外オークションを使うメリットは、落札額とサポート力の高さだ。前述のとおり世界のコレクターが集うこの市場を活用すれば、自慢の絵画を買取相場以上の金額で売却することもできる。また一般的なハウスでは、落札予想価格となるエスティメートと最低売却価格のリザーブが設定されるため、ヤフオクなどのように売り損が生じるリスクがないところも多くの絵画コレクターに利用される理由となっているのだ。

またオークションハウスの担当者は、問い合わせの受付から査定、海外への作品輸送、入金といった幅広い部分のサポートをしてくれるため、こうした人達との連携によって自慢の絵画が高額落札に繋がりやすくなると捉えて良いだろう。

競売方式の海外オークションを利用するデメリット

競売方式におけるデメリットは、入金までに多くの時間と手数料がかかることだ。こうした難点のある海外オークションは、急な入用による現金化を目的とした人には不向きなサービスとなる。また巨大な絵画作品はそれだけ多くの輸送費を要するため、出品コストを考えると50万円~200万円ほどの市場価格が出品可能な下限に設定されている実態も納得だと言えるだろう。

こうした形で時間とコストがたくさんかかる競売方式の海外オークションは、入札方式のヤフオクや買取専門店の利用と比べて若干敷居が高く、手軽さは低いと捉えた方が良いだろう。

競売方式の海外オークションで絵画を出品する方法

これから競売方式の海外オークション利用を考えているなら、下記で紹介する方法や注意点を抑えた上で絵画の出品にチャレンジしてみて欲しい。

海外オークションハウスの日本事務所に問い合わせをする

海外オークション出品を行う皆さんに最も適しているのは、サザビーズやクリスティーズといった大手企業の東京事務所に問い合わせをする方法だ。こうした窓口に連絡をすれば、作品の出品に向けた今後の流れなども詳しく教えてもらえる。またクリスティーズの査定申し込みはサイトやメールでもできるため、電話を使ったコミュニケーションに抵抗の在る皆さんでも自分のタイミングで問い合わせ可能と捉えて良いだろう。

代理店の画廊や古美術商でも海外オークションの受付はできる

中国オークション市場に活況が生まれる近頃では、北京や香港などにあるオークションハウスの代理店を行う古美術商も増加傾向にある。代理店に海外オークションの申し込みを行うと、古美術商側でオークションの競りに参加してくれる形となる。また近頃では、出品者が下見会やオークション会場に参加できるツアーを設ける代理店も増えているため、国内買取市場におけるサービスは多彩になりつつあると捉えて良いだろう。

自分で海外オークションハウスに問い合わせをすることは可能?

絵画の所有者自ら欧米などのオークションハウスに問い合わせをするのは、もちろん可能だ。しかし査定依頼や絵画作品の輸送といったさまざまな手続きを自分で行うと考えると、多くの手間がかかると言えそうだ。また世界における2大オークションハウスのサザビーズやクリスティーズが日本事務所を開設する実態を考えると、こうした企業や代理店を利用することが出品時のトラブルや失敗を防ぐ良策になると言えるだろう。

海外オークションに絵画出品する際の流れとは?

海外オークションハウスでの出品では、最初に絵画作品の査定が行われる形となる。その後、担当者とともにエスティメートやリザーブを設定し、世界の参加者が閲覧できるカタログ掲載や下見会を経てオークション当日を待つ流れだ。代金の支払いについては、オークションから35日目以降に諸経費や手数料が差し引かれた形で精算される仕組みとなっている。

海外オークション出品から入金までにかかる期間とは?

絵画作品の査定~オークション当日までは、2~3ヶ月かかるのが一般的だ。また前述のとおり落札~支払いまでに35日もの日数がかかる実情を考えると、海外オークションはトータルで半年程度の期間を要すると捉えた方が良さそうだ。

海外オークション出品にかかる手数料

海外を含めた美術品オークションの手数料は、全体的に高めに設定されている。例えば、高額落札に至りやすいクリスティーズやサザビーズの場合は、1,000万円までの落札で19.75%の料率で手数料がかかる仕組みとなっている。また前述のとおり、それなりに大きな美術品をニューヨークや香港などの外国に輸送するとなると、それだけ多くの運賃もかかってしまう実態があるようだ。

海外オークションではどんな絵画でも出品できる?

こうした形で支払い前の精算でたくさんの手数料や輸送費が差し引かれる海外オークションでは、市場価格の目安として50万円~200万円が出品可能な美術品の下限とも言われている。またサザビーズでは、国際的な市場性の高い人気作家の作品のみを取扱い対象としているため、外国人コレクターの目に留まらないマイナーな画家や明らかに高額落札が厳しいと判断されたものは、国内の買取専門店や美術品オークションで売るしかないと言えるだろう。

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入札方式の海外オークションで絵画を出品する方法

ここまで紹介してきた競売方式と比べて、手軽に利用できる入札方式の海外オークションは、国内最大手のヤフオク以上に絵画の出品が難しいサービスとなる。

最も有名な存在はeBay

海外の入札方式オークションで最も有名なのは、インターネットオークションで世界最多の利用者を持つeBay(イーベイ)だ。このサイトで「art」と検索してみると、21万件以上もの作品が出品されていることがわかる。

eBayには担当者との連携がない

入札方式オークションのeBayを使う時には、ヤフオクと同じように出品者が自ら商品情報の登録や写真撮影、発送手続きなどを行う必要がある。また外国人の落札者との間にトラブルが生じた場合は、出品者自ら対応しなければならないため、外国語を使ったコミュニケーションが不得意な人にとってはかなり利用が厳しいサービスになることだろう。

アート作品の出品には厳しい規約がある

ここで注意すべきなのは、eBayの利用規約の中でアート作品に対する厳しい出品規約を設けていることだ。輸出入や関税法なども関わる海外オークションeBayでは、出品禁止リストの内容についてもヤフオクとは全く異なる内容となっている。また出品者自身のアートワークもしくは、許可されたセラーのみが出品可能となるため、画商や古美術商ではない一般個人がeBayで有名作家の絵画を売るためには、かなり多くのハードルがあると捉えた方が良いかもしれない。

海外オークション代行業者の活用

こうしたeBayにおける実態を知る業者の中には、海外オークションの出品代行サービスと称してさまざまなユーザサポートを行うところもある。このサービスの具体的内容は、業者によって大きな開きがある。また中には、古美術商で出品代行を行う専門店もあるようだが、eBayに出品するメリット・デメリットを考えると買取業者に直接売却した方が良いケースも多いと言えるだろう。

海外オークションにおける絵画の相場まとめ

さまざまな方式の特徴がわかったところで、最後に競売方式の海外オークション市場においてニュースメディアなどで取り上げられた高額落札実績相場を少しご紹介していこう。

アンディ・ウォーホル

ポップアートの旗手とも言えるアンディ・ウォーホルは、クリスティーズで何度も高額落札されている。1963年制作の「トリプル・エルビス」については、2014年のオークションにて約98億円で落札された実績があるようだ。また2014年までセカンダリーマーケットに出品されたことのなかった「フォー・マーロンズ」については、約83万円での落札となっているため、画廊などのプロでもなかなかお目にかかれない作品については、オークションハウスも想像できないレベルの金額が付くこともあると言えるだろう。

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具体美術

世界が注目する前衛アート・具体美術の作品にも、高額落札実績が非常に多い。例えば、具体美術協会の中で人気が集中している白髪一雄の「地劣星 活閃婆」には、日本円で2億円を超える落札額に至っている。またサザビーズ香港では、具体美術協会のリーダーだった吉原治良のコレクションが開催され、最も大きな120号の油彩画には3,200万円~4,800万円もの落札予想価格が付けられていたようだ。

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奈良美智

日本の現代美術における第2世代を代表する奈良美智も、海外オークションで高い注目を集める人気作家だ。クリスティーズ香港で出品された「Yr. Childhood」には、予想落札価格の下値の2倍を超える約3億1,552万円もの落札結果となった。

【専門家監修】奈良美智 絵画作品の価値・買取相場・査定ポイント
更新日 : 2021/04/15

またこの作品は、作家個人のオークションレコードを更新したことでも知られているため、現在の日本で活躍する作家であっても海外市場においては十分な注目度があると捉えて良いだろう。

もしこうした数千万円以上の価値のあるアーティストの絵画を所有しているなら、サザビーズやクリスティーズなどのオークションに挑戦することも無駄ではないと言えそうだ。

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会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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