近年、日本の気温の上昇が止まらない。毎年過酷になる夏を過ごす上で必要な家電といえば「エアコン」である。エアコンは、今や各家1台にとどまらず、各家の各部屋に複数台設置されるようにもなり、住宅用家電の中でも不動の位置を占めている。さらには、熱中症対策のため、真夏になればエアコンの使用が推奨されているほどだ。
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故障したエアコンの処分方法
こうした中で、買い換えられるエアコンもたくさんあるが、中には故障して買い替えに至ったものも多くあるだろう。そこで、故障したエアコンの処分方法について話をしようと思う。場合によっては、壊れていても業者に買い取ってもらえるかもしれないのだ。
故障の原因やどこが故障したのか確認したい方は、こちらを参考にしてみるといいだろう。
エアコンの処分にかかってしまう3つの費用
エアコンを処分するには、基本的に3種類の費用が必要である。
リサイクル料
まず、エアコンは、家電リサイクル法の対象品目であるため、壊れてしまったからといって、行政に粗大ゴミとして処分を依頼することはできない。処分する場合は、購入した小売店(家電量販店等)へ、リサイクル料を支払って依頼する必要がある。リサイクル料については、メーカーや機種によって異なるため、インターネット等で確認が必要だ。
運搬費用
その他に、小売店からリサイクル品収集センターまでの運搬費用が別途請求される。なお、大型家電量販店等では運搬がまとめられることもある。まとめて処分することで、運搬費用を抑えることができるかもしれないので、該当する場合は事前に確認しておこう。
取り外し費用
なお、エアコンで厄介なのが、エアコン本体の取り外しだ。素人には簡単に取り外せるものでなく、自分で取り外しを行うのはお勧めできない(高所作業になるので、お年寄りは極力控えた方がよいだろう)。このため、業者へ取り外しも依頼せざるを得ず、その費用がやはり発生してしまう。
エアコンの買取りは可能か?
お金を払ってまで処分したくない・・そう思う方もいるだろう。 では、故障したエアコンでも、リサイクル業者等に買い取ってもらうことはできるのだろうか?
中古エアコンの需要
皆さんは、エアコンの中古市場が活況であることをご存知だろうか。世代間の差はあれど、中古家電に対する拒否感は大分和らいでいる。
また、国内メーカーの家電については、高級品思考がかつてよりも強まっており、これらのものが比較的安価で購入可能な中古国内家電市場は、拡大が続いているのだ。 日本のエアコンは海外でも人気が高い。国内で再販できる可能性が低くても、積極的に海外に持ち出すことで、リサイクル業者は利益を得ている。
つまり、中古家電市場が活況である限り、エアコンはたとえ故障していても、買い取ってもらえる可能性は高いのだ。
いくらで売れるのかエアコンの買取価格を比較してみるといいだろう。
どのようなエアコンが買い取ってもらえるのか?
では、壊れていても買い取ってもらえるようなエアコンとは、どのようなものだろうか。
発売から5年以内の比較的新しい製品
しばしば高額買取りの対象となるもので、基本的には発売から5年以内の製品だ。10年以上前のエアコンと最新のエアコンでは省エネ性能が雲泥の差と言われ、電気代の負担も2倍ほど開きがでる。ランニングコストを見たときに、多少無理をしても新しい機種がほしいという人が多くいるので、中古品であっても同様のものの需要が高まることは間違いない。
付加価値のある製品
また、付加価値のある製品も人気が高い。例えば、空気清浄機能だ。シャープは、同社自慢のプラズマクラスターをエアコンに搭載している。また、昨今、次々と搭載されている内部クリーニング機能も魅力が大きい。面倒なフィルター掃除等の手間が省ける機能で、このような省力機能は根強い人気があるのだ。
その他、人感カメラやセンサーで空間を限定して空調する機能や、除湿・加湿を行う機能、さらにはスマートフォンやタブレットと連動させることのできる製品もあり、実に多彩だ。
こういった付加価値の高い製品は、しばらく高額買取りの対象となり、壊れていても買い取ろうとする業者は少なくない。
業務用エアコン
なお、業務用エアコンも人気だ。資金力が桁違いの大型商業施設等であれば、新品の空調設備を設置できるが、個人商店や小さなレストランなどでは、エアコンにそうそうお金をかけられない。これを背景に、業務用エアコンの中古品は多く出回っている。需要が高いため、多少の故障であれば買い取ってくれる可能性は高い。
容量
加えて、エアコンで重要な要素がもう一つある。それはエアコンのパワー(容量)だ。15~20帖用のエアコンは、非常に高額だ。これらのハイパワーのエアコンは多少の年数が経ったものであっても、そして壊れていても、高額買取りの対象となるだろう。
古く故障したエアコン
では、5年以上経っていて付加価値もないような壊れたエアコンは、もはや買い取ってもらえないのだろうか。これも望みを捨てるのにはまだ早い。
先ほども触れた通り、日本メーカーの製品は海外でも人気がある。専門性の高い業者や、取扱量の多い業者等は、古いエアコンを海外リユース品として送り出している。また、メーカーの部品ストックも9年分程持っていると言われているため、専門性の高い業者であれば、買い取ってもらえることもあるのだ。
エアコンを買い取ってもらう際に注意することは?
最後に、エアコンを買い取ってもらう際の注意事項を、いくつか挙げておこう。
徹底的に掃除を
一つは、綺麗にすること。壊れていようがいまいが、見た目は極めて重要だ。汚いは「損」だと思っておいた方が良い。
また、喫煙している部屋にあったエアコンの場合、変色に加えて、タバコ特有の匂いが残っている。査定に出す際は、必ず本体を綺麗に拭いて、フィルターや送風口周りも徹底的に清掃しておこう。
付属品を忘れずに
そして、すべての家電に共通することだが、付属品をなるべく揃えておくことだ。パッと思いつくところではリモコンとリモコンを置くケース、予備のフィルターが付いていることもあるので忘れず用意しておこう。
取り外しは業者に任せて
また、エアコンの取り外しも重要だ。最近はエアコンの取り外し方法が動画等にアップされていることもあり、自分で取り外そうとする方もいる。しかし、それはなるべく避けた方が良い。業者によっては自社で取り外すことが買取りの条件になるほどで、エアコンの取り外しは非常にデリケートな作業なのだ。
まとめ
エアコンの中古市場は想像以上に活況が続いている。壊れているからといって、エアコンの買取りを諦めることはない。処分方法を調べる前に、適切な買取業者を探して、賢く買い取ってもらおう。
もし、使用しているエアコンの検討したい場合にはこちらをチェックするといいだろう