映画やアニメ映像の中で見かけることの多いインゴット(金塊)は、貴金属買取業者に持ち込めば確実に高く売れる存在だ。政府政策や世界経済の部分で不安要素の高い今の時代は、インゴットを中心とした金投資に高い注目が集まっている。またインターネットの普及により貴金属専門店各社が良い意味での競合を行なうようになっているため、売却をする側にとっては嬉しい環境が整いつつあると考えて良いだろう。
今回は、金塊が買取市場で高い人気のある理由などを確認しながら、インゴットの売却をスムーズに行なうための注意点や売り時、査定情報などを整理していきたい。
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インゴットとは?
インゴットとは、「金の延べ棒」のことである。英単語のingotには、鋳塊という意味がある。買取業者や市場によっては、インゴットのことをゴールドバーと呼ぶこともあるようだ。この市場には、プラチナや銀のインゴットも流通しており、今回の主テーマとなる金とプラチナの金塊には、後述する理由によって特に高い需要が生まれている。
インゴットと金地金の違いとは?
インゴットの類義語となる金地金は、金塊と比べて金属材料的なニュアンスで使われることの多い用語のようだ。地金の中には、高い価値のある純金だけでなく、複数の金属成分を混ぜ合わせて作った合金も含まれる。また金地金の場合は、金塊のような厳しい規格や形状の区別もないため、インゴットと比べると幅広いシーンで使われるキーワードと位置づけて良いだろう。今回の主テーマとなる買取市場では、インゴットと金地金を同義語として扱う業者がほとんどとなっている。
インゴットに注目が集まる理由とは?
インゴット(金塊)が多くの専門店で高額査定対象となる背景には、他の金加工品とは異なる特徴と世界経済などによって生じた市場への影響が大きく関係している。
余計なコストがかからない
純度99%以上の金を鋳型に流し、刻印を打つだけで加工のできるインゴットには、同素材を使った美術品や金貨などと比べて無駄なコストがかからない利点がある。またインゴットと比べて純度の低い種類も多い金貨等の場合は、発行される時点で美術品としての付加価値がついているため、投資を行なう際に欠かせない購入費用という部分では金塊の方が遥かに優れていると考えた方が良いと言えるだろう。
安全性の高い物質資産
99%以上の純度で加工されるインゴットは、管理・運用する上でのリスクがほとんどない物質資産だ。ユーザのライフスタイルに合った方法で保管できるインゴットには、株式や国債のように「国の信用がなくなる」とか「投資先企業が倒産する」といったリスクが一切ない。またインターネットが普及した今の時代は、株式投資などもパソコン上の数字だけでやり取りされることが増えているため、自分の手元に資産のあるインゴットと比べるとリスクの高い資産運用法が多くなってしまったと捉えて良いだろう。
存在数に限りのある鉱物
資源に限りのある鉱物で作られるインゴットは、世界情勢がどんな状況に陥っても無価値になることはない。また田中貴金属工業や三菱マテリアル、アサヒプリテックといった国産メーカーの金塊であっても、世界共通の価値で売却することができるため、国内情勢に左右されないところもインゴット投資に魅了される人が多い理由と言えそうだ。
マイナンバー制度の影響
預金口座と個人番号を紐付けるマイナンバー制度の導入により、インゴットを中心とした金投資を考える国民が増え始めている。こうした社会の動向は、インゴットや純度の高い金貨市場に好循環をもたらしているようだ。また近頃では、金やプラチナを素材とするジュエリーをインゴットに精錬してから売却するユーザも増えているため、金の延べ棒を売るという行為における特別感が少なくなりつつあると考えて良いかもしれない。
インゴット買取を積極的に行なう業者と買取相場
インゴット買取を行える下記ショップでは、サイト内で本日時点の買取相場や売却を行なう上での注意点などを紹介している。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは、店頭・出張・宅配でインゴットの高価買取ができる専門業者だ。この業者のサイトでは、買取実績の中でインゴットの写真と買取価格の両方が公開されている。またジュエリーやブランド品買取も得意ななんぼやでは、金貨を使ったネックレストップなども積極的に査定をしているため、幅広い金製品のコレクションや金投資をしているコレクターにとっては利用のしやすい業者になることだろう。
リファスタ(Refasta)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リファスタ(Refasta)は、査定手数料、見積手数料、振込手数料を全て無料としている大変良心的な専門店だ。2016年12月9日時点の業者向け価格は、100g以上のインゴットが4,548円、500g以上が4,575円となっている。リファスタ(Refasta)のサイトにはインゴット刻印の見方や印紙代一覧、申請納税などに関する情報も書かれているため、金塊売却によって生じる諸費用や税金の心配を抱える人にも一見の価値ある存在になりそうだ。
七福神
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
インゴットだけでなく記念メダルや金歯、工業用品なども歓迎する七福神も、送料や査定手数料の一切かからない業者だ。2016年12月9日更新のインゴットの買取価格は、500g未満が4,580円、500g以上が4,585円となっている。このショップでは、金瓶や香炉、大判小判といった歴史的価値や骨董品的価値の高い金製品も買取対象としているため、インゴット売却以外の遺品整理などでも活用できる存在になることだろう。
ReBorn
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ReBornのサイトでは、過去半年間の金相場グラフを公開している。2016年12月9日時点でグラフを確認してみると、途中に多少のアップダウンはあるものの、右肩上がりの推移が続いていることに気付かされる。また多くのユーザが戸惑う傾向のある売却益の超遺書対象・非対象についてもわかりやすく書かれているため、確定申告に関する不安がある人は一度ReBornのサイトを見てみると良いだろう。
バイセラジャパン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
インゴット分割加工サービスの取扱を行なうバイセラジャパンは、柔軟性の高い対応のできる買取業者だ。サイト内で「他店よりも1円でも安い場合はご相談くださいませ」と宣言するバイセラジャパンは、インゴットの高価買取を狙うユーザにとっても相談のしやすい存在になることだろう。このショップの宅配買取を利用すれば、往復の送料や振込手数料、査定手数料、返送料といったサービス利用料全般を無料でインゴットを高価買取に繋げられる。またバイセラジャパンではインゴットの到着日に即日振り込みを行っているため、旧な入用で現金化に迫られている人にもより良いサービスが受けられる業者になりそうだ。
ゴールドプレミアム
買取価格
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対策
ゴールドプレミアムは、業界トップクラスの買取価格で対応できる専門店だ。2016年12月9日時点の買取相場は、金インゴットが4,586円、プラチナインゴットが3,573円となっている。この業者のトップページでは、東京工業品取引所指定ブランドが一覧公開されているため、「自分のインゴットでも買い取ってもらえるのだろうか?」といったユーザの不安や疑問もより早く解決できるサイト内容だと言えるだろう。
インゴットを納得の査定額で売るために注意すべきこと
最後に査定情報のまとめとして、インゴットをより良い取引の中で高価買取に繋げるコツを整理しよう。
世界基準を満たすブランド品を選ぶ
保証書の存在しないインゴットは、徳力本店、田中貴金属工業、石福金属興業といった有名ブランドの物を購入することで、その品位をより良い形でショップにアピールできる。また世界共通の価値となるインゴット市場には、イギリス、スイス、オーストラリア、ドイツといったたくさんの海外ブランドもあるため、メーカーの歴史やデザイン性などから購入品を選んでみても良いだろう。
信頼性の高いショップで購入する
金のインゴットには、悪質な業者によって作られた偽物も存在している。偽物による購入時の失敗を防ぐためには、地金商、製錬会社、商社、貴金属店、銀行といった信頼できる店舗で買い物をすることが理想と言えるだろう。また日本地金流通協会などに加盟している業者も、信頼性の高いインゴットを取り扱っていると捉えて良さそうだ。
インゴットに適した売り時とは?
米国でトランプ大統領が就任する2017年は、突然の金相場の上昇・下落が想定されるトランポリン相場になる可能性が高いとされている。また2016年の11月に米大統領選でトランプ候補がリードした時には、多くの富裕層が逃避買いをすることで金相場の急上昇・急降下が生じた実情もあるため、世界の政治経済動向に目を向けることもインゴット投資を成功するコツだと言えるだろう。理想的な売り時には、地金業者や貴金属専門店に相談をしてみても良いかもしれない。
複数社の買取相場を確認する
歴史的価値や美術品的価値といった付加価値の一切ないインゴットは、各ショップのサイトで公開されている買取相場から査定額を簡単に計算できる。また良心的な業者では、品位と重量を入力するだけで買取価格が算出されるシミュレーションフォームを用意しているため、細かな相場一覧の確認が苦手な人でも自宅に居ながらにして簡単に売値を把握できる市場と捉えて良いだろう。こういった形で容易に査定額のわかる仕組みが確立されているインゴット市場では、複数ショップのサイトを訪問してユーザが自ら相場を調べることが高価買取に欠かせない行動となる。
インゴットを売却したら確定申告も忘れずに
買取業者側に税務署への「地金等の譲渡の対価の支払調書」の提出が義務付けられた平成24年1月1日以降は、インゴット売却による税制上の注意点についても多くのメディアで紹介されるようになった。個人の金塊売却によって確定申告が必要とならないのは、特別控除分の50万円を下回った時だけである。1回あたりの取引額を下げるインゴットの分割加工サービスを使っても、売却益を得た皆さんには確定申告が必要となるため、注意をするようにして欲しい。
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