初めて中古レンズをオークション(ヤフオク)で売る場合、初心者は分からないことが多いものだ。せっかく売るのだから、なるべく高く売りたいというのは共通しているはず。一方、アカウントを作成し、取引の履歴もオークションサイト上に残るだけだから、注意しておきたいし、最低限のセオリーもチェックしておきたい。
そこで、本コラムではヤフオクをはじめとするオークションサイトを利用する際の注意点や、より高く売るための秘訣をまとめてみた。トラブルに遭う可能性が少なくなるよう、中古レンズ売却のポイントをお伝えしよう。
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Objectif / Damien M.
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買取業者に査定を依頼しよう
中古レンズは、中古カメラレンズを取り扱う専門店に買取をお願いしたり、下取りをお願いしたりする方法もある。業者によって大きく買取金額が異なってくるので、できるだけ多くの業者に査定を依頼するといだろう。また、実際にどれくらいの相場で売買されているのかを確認するために、値段を調べるのも重要だ。査定依頼だけでも買取店にお願いすることで、有利に取り引きを進められるだろう。
商品の付属品をチェックし、商品説明文を詳細に記述する
出品の際には、必ずもう一度きちんとレンズの状態チェックを行うべきだ。外観にズレがあったり、レンズ内にカビ、ホコリ、キズがあったりすると高値で売れなくなる。保証書や付属品も再確認しよう。こうしたレンズ本体以外の部分で落札相場も変わって来る。買い手にもカメラ初心者がいると考えると、付属品があるに越したことは無い。
出品時の商品説明には、ここで確認した商品の状態、付属品の有無をきちんと記載するべきだ。そうしないと落札後のクレームは結局自分が損をすることになるし、対応しなければレビューで悪い評価をつけられ、次回以降の取引に影響が出る。一部、そういったものが無い分安く買えるということで本体のみの出品物を探している人もいるだろうが、基本的にまとめて出品したほうが良い。プロテクターの装着など中古品を購入する際に気になる点をしっかりと文章で記載しよう。
中古レンズの魅力を伝えるため、商品の写真撮影が命
中古レンズだからこそ、商品状態をきちんと伝えられるよう写真を綺麗に撮ろう。撮影機材は一眼レフでもコンデジでも構わないだろう。できれば、三脚を用意し、ブレを少なくして撮影しよう。光の当て方は工夫すべきだ。更に撮影キットを使用し、明るさをしっかりと確保、明暗がくっきりとわかるような画像を提供しよう。_
もちろん、画像補正ソフトを使って、見やすく編集することも必要だ。縦、横、斜めといった角度から中古レンズの状態がよくわかる画像を載せるようにしよう。ちなみに、ヤフオクで載せることができる画像の数は、3枚になっている。下手な加工はしないほうが良いが、多少Photoshopで加工するなどは許容範囲。
カメラレンズのお手入れ方法
レンズは汚れると画質に直結することが分かりやすい。また、オークションに出すために写真を撮るときにも、下手な加工ができない分常にキレイにしていたい。しかし、日ごろから注意して使っていても汚れてしまうものなのだ。普段からお手入れをしてほしいが、ここではしっかりお手入れする時の方法を紹介していく。しっかりお手入れをする時はカメラからレンズをはずしておこう。
ブロアーで大きなゴミを取り除く
キズの原因となりそうな大きなゴミをブロアーで吹き飛ばそう。特にフィルターやレンズ面のゴミはしっかり飛ばしてほしい。
フィルターのフチを拭く
保護フィルターの清掃だが、いきなり真ん中からはせず、まずはフチの部分をキレイにしよう。湿っているクリーニングペーパーでフチの周りを拭いてほしい。大きめなゴミが溜まっていることがあるので、フィルター面を傷つけないようにそっとふき取ろう。
フィルター面を拭く
クリーニングペーパーでフィルター面を拭こう。1.5~2センチ四方くらいにペーパーを折り曲げ、レンズの中心から弧を描くように拭いてほしい。このとき、外側から中心に拭くと汚れを中心に持っていってしまうので、真ん中から外側に拭くことを忘れないように。
レンズペンで仕上げ
ペーパーで大きな汚れを取ったらレンズペンで拭いて仕上げよう。もし、クリーニングペーパーだけでキレイならこの工程は必要ない。これも中心から外側にかけて円を描くように拭こう。
前玉の清掃
レンズの一番先端のことを前玉と言う。普段保護フィルターを付けているなら、ブロアーでホコリを落とす程度で十分だ。ブロアーで落ちない汚れが付いていれば、フィルターと同じ要領で清掃しよう。レンズ面は傷が付くと取り返しがつかないのでフィルターを扱う時より慎重に行ってほしい。キレイになったら保護フィルターをしてレンズキャップをはめておこう。キャップもキレイにしておくのを忘れないように。
後玉の清掃
レンズの一番マウント側のことを後玉と言う。ここは普段外に露出することがないため殆ど汚れていないと思うので、ブロアーでホコリを飛ばす程度でいいだろう。もし、何かの原因で汚れているなら、上記と同じ要領で清掃しよう。後玉は清掃しにくく画質への影響が前玉よりも大きいので、日ごろから汚さないように気を付けてほしい。
マウント面を拭く
レンズのマウント面を拭こう。電子接点の部分も軽く拭いてあげると良い拭き終わったらエンドキャップをしておこう。
まとめ
中古レンズは、モノが神経質な精密機械だけに、オークション出品でも細心の注意を払う必要がある。もしもヤフオクなどのオークションを利用するのであれば、送付や金銭受け渡しに関しても慢心せず取り引きを進めてみてほしい。