以前の記事では、コスプレ衣装を売る際に利用出来るオススメのサービスを紹介した。しかし、もちろん期待した通り、あるいはそれ以上の売り上げを得るには、買取に出す媒体だけではなく、実際に「何を買取してもらうのか」が重要である。
この記事では、どんなコスプレ衣装を買取してもらうのか種類別に整理しておきたい。
Vocaloid / Xubaet
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コスプレ衣装は2種類に大別される
単純明快な話だが、高値のつくコスプレ衣装というのは大きく2つに分かれる。旬ジャンルの衣装とブームは過ぎたが、あまり出回っていない作品の衣装だ。この2つのポイントについて解説していこう。
旬ジャンルの衣装を買取してもらうなら
旬ジャンルとは、現在放送中のアニメなど、人気の作品を指す。2016年の場合は、「Re:ゼロから始める異世界生活」、「魔法少女育成計画」が該当するだろう。また、「グランブルーファンタジー」「Fate/Grand Order」といったスマートフォンゲームも人気の高い旬ジャンルと言える。
こうした衣装は人気ゆえに、中古市場ではなく新品市場、たとえばヤフオクなどでも多数出回るが、こうしたサイトを買い手が利用する際にはひとつ問題がある。新品通販サイトでは、たいてい注文から発送まで1ヶ月程度を要するのだ。
発送が遅いだけではなく、「連絡が取れなくなった」、「届いてみたら質が悪かった」、などのトラブルが起きる可能性もある。ヤフオクなどの新品通販サイトを利用する場合には、事前に売り手の評価をチェックし、安全性を確認したほうが良い。
たとえば急な「合わせ」(注:合わせとは、コスプレイヤーが仲間同士で同じ作品のキャラクターの衣装を着て撮影を行うこと)で衣装が必要になったコスプレイヤーなどは、中古で慌てて購入する必要が生じるため、新品通販サイトを利用していては間に合わない。ここに中古市場へのニーズがある。
一度だけしか着用していない程度の綺麗な衣装であれば、うまくいけば定価とほぼ同じ価格で販売する事も可能である。
買取してもらうならコスプレイヤーズアーカイブがおすすめ
コスプレイヤーズアーカイブはコスプレイヤー御用達のSNSであり、フリーマーケット機能の売り手も買い手も基本はコスプレイヤー。さらに衣装は一度売り手のコスプレイヤー本人が試したものということで、他国の仲介業者が出品する、品質が担保されないオークションサイトの衣装よりも、信頼がおけると愛用するコスプレイヤーが多い。
もちろん、コスプレイヤー以外も利用が可能だが、やはり信頼性の観点から、コスプレイヤーとして自分自身の写真等も公開しての利用が好ましい。フリーマーケットサイトは利用が無料なのも嬉しい。運営者がコスプレイヤーのため、「今流行のコスプレをすぐに手に入れたい」というニーズ以外でも、マイナーなキャラクターのコスプレにも需要がある。
注意点
ただし注意点として、以下が挙げられる。
・利用にはユーザー登録が必要
・取引相手とは基本メッセージベースの人間的なやり取りが必要なので、手間がかかる
・先述の通り、自分の顔写真などを登録するため、プライバシー保護は他の中古売買サイトより脆弱
買取の実績・体験談
筆者も以前、ここで2015年にローンチされたゲーム「刀剣乱舞」の衣装を売りに出したが、元値11,000円の衣装を9,500円で出し、掲載後10分で買い手がついた。
コスプレイヤーズアーカイブ以外の買取方法
ヤフオクなどのオークションサイト
メジャーなサービスのため、多くの人の目に留まりやすい。コスプレイヤーだけが集まっているサイトではないため、人気のあるアニメキャラクターのコスプレが高く買取されやすい。オークションサイトのため、出品などの手間がかかる点が欠点だ。
オタマート
アニメグッズ専門のフリマサービス。買い手はアニメに詳しい人がメインのため、コスプレイヤーズアーカイブと同様にマイナーなコスプレ衣装にも需要があるのが特徴だ。出品が簡単で無料キャンペーンなども実施しているため便利だが、フリーマーケット形式のため対人の独特なコミュニケーションで価格交渉や発送などのやり取りを行う。
メルカリ
フリマサービスでは一番有名なサービス。ヤフオクと同様に多くの人の目に留まりやすいが、アニメに特化しているわけではないため、他のジャンルの商品に埋もれてしまうこともある。オタマートと同様にフリーマーケット形式である。
旬ジャンルの衣装をチェックしよう
現在何が旬ジャンルなのか、どのような衣装の需要が高いのかについて知りたい人は、コスプレイヤーズアーカイブのこのページが参考になる。
コスプレイヤー向けのSNSであるコスプレイヤーズアーカイブには、どのコスプレイベントに何のキャラクターの衣装で参加するかをユーザーが登録出来る機能があり、これを期間ごとに集計したものを、運営サイドが定期的に発表してくれるのだ。このサイトによると、2017年冬期のコスプレ人気タイトルは、以下の順位となっている。
1位:刀剣乱舞
ミュージカルが人気で演じるキャストにも注目が集まっているアニメ。TVアニメも好感触でコラボイベントなども積極的に実施している。根強い人気で多くのコスプレイヤーから支持されている。
2位:ラブライブ
「ラブライブ!サンシャイン!!」放送後も、相変わらずの人気を見せつける「ラブライブ!School idol project」。コミックマーケットでは、ラブライブのコスプレをしたコスプレイヤーが数多く見受けられて不動の人気を誇る。
3位:艦隊これくしょん -艦これ-
女性からだけではなく、男性からも人気が高いアニメ。ソーシャルゲームであれば無料で遊べるので人気が高い。劇場版も公開し、2017年冬も多くのコスプレイヤーが見られそうなアニメだ。
確かにどの作品も、昨年末のコミックマーケットでは沢山のコスプレイヤーを見かけた。艦隊これくしょんは人気が再燃していて、再度ランクインする形となった。上位3つのアニメのコスプレは非常に人気が高く、高価買取が期待できる。
また、2017年冬期のコスプレキャラクターランキングは、以下の順位となる。
1位:東條希(ラブライブ! School idol project)
2位:加州清光(刀剣乱舞)
3位:西木野真姫(ラブライブ! School idol project)
人気タイトル上位のアニメのキャラクターが多くランクインしている。もしこれらのキャラクターのコスプレ衣装を所持している場合には、需要が高いことを認識しておこう。なるべく早く買取してもらいたい場合には、アニメやキャラクターの人気が下がる前に素早く売ったほうがすぐに高価買取に繋げやすいだろう。
ブームは過ぎたが、あまり出回っていない作品の衣装
続いて、こちらについて。コスプレ衣装の場合、他の多くの消費材と異なり、時間の経過による値崩れが起きにくい。また、アニメの人気ランキングに入ってこない作品だからといって衣装の値段が安くなるわけでもない。その作品のファンがいる限り、相応の値段でも買手はつくと考えていいだろう。
発売後2~3年で中古市場の人気が出る
人気作品のコスプレ衣装は、新品通販やオークションが多く存在するが、2~3年経過すると、新品での衣装生産が中止となることが多い。その場合、買手は中古市場を利用することになる。
なるべく早く買取してもらいたい場合は、そのアニメやキャラクターが人気のうちに買取してもらうほうが賢明だが、そこまで急ぎではない場合、自分でコスプレ衣装を着て時間がたった頃に再度売りに出しても問題はない。
コスプレイヤーズアーカイブでやはり買取されやすい
先述のコスプレイヤーズアーカイブのフリーマーケットには、「買います」という表示と共に、今は新品市場で出回っていない衣装の買い取り希望をユーザーが投稿する機能がある。値段交渉も可能なので、ここで直接買手にアプローチをかけるのも一案だろう。値段交渉は対人とのやり取りとなり、トラブルが起きる可能性もあるため注意が必要だ。
たくさんの買い手をつけ、高く買取してもらう方法
出品時により多く閲覧数を稼ぎ、高い値段でも買い手がつくようにするためのアドバイスとしては以下の通りだ。
説明は出来る限り丁寧に書く
例:複数のパーツがある衣装の場合、「手袋×1、イヤリング×2、肩鎧×2、マント×1」、「ウィッグ付きの場合+1,000円、刀は別途3,000円」などと詳細を記す事。複数のパーツがある場合は、セットにして買取に出すのも高価買取が期待できる。
使用状況と入手元を明記すること
例:「屋内で一度使用」「○○というサイトで購入」など。
買い手の立場からすると、使用状況と入手元は気になる点だ。購入後、想像とは違った使用状況であった場合、トラブルに繋がる可能性もある。そのような事態を防ぐためにも使用状況や入手元ははっきりと明記しておこう。
ノンジャンルものを販売する際、タイトルに、旬ジャンルのアニメタイトルやキャラクター名を入れる。
ノンジャンルとは、例えばウィッグや手袋、ブーツ、付け耳など、特定作品の衣装ではなく、一般的な仮装、コスプレ用品。例:「○○のコスプレをする際等に」と一言そえるだけで、買い手のつく率はグッと上がる
。旬ジャンルのアニメタイトルやキャラクター名を入れることで、検索に引っかかるのである。勿論、赤いウィッグに、青髪のキャラクターの名前を入れるなど、全く無関係のジャンルを利用するのはルール違反だ。