コレクターの常識！切手を高価買取して貰うならチケットショップと切手商を見極めよ

切手を買取・換金して貰う際の選択肢は2通りある。この二つを混同している人が非常に多い、と言うよりほとんどが混同している。損をしないためにも、この二つの違いを正しく理解しよう。

Japanese Stamps Postcard / KLMircea

希少性を考慮するかしないか、切手屋さんを見極めることが大事

選択肢の一つ目はコレクターズ・アイテムとして希少性を評価して買い取ってくれる所に持ち込む方法だ。これは売買する双方に切手に関する豊富な知識が必要なので一般的とは言えない。

選択肢の二つ目は純粋に有価証券として、大黒屋やアクセスチケット、おたからやなどチケットショップ(金券ショップ)に売却する方法だ。これは切手の状態が多少劣化していても、郵便物に貼って差し出すことが可能であれば基本的になんでも買い取ってくれる。ただし、コレクターズアイテムとしての希少性評価は一切加わらないのが難点だ。使える切手かどうかだけがポイントなのである。

チケットショップへの持ち込み

Stamps / KE-TA

祖父母や両親が残してくれた大量の記念切手の未使用シートが家にある。自分には興味もないし評価もわからないので、プレミアが付くなら効率よく換金したい…こちらが大多数だと思われる。前文のように、チケットショップは希少性については基本的にノーカウント。そもそもお店の方に郵趣知識はないと言える。期待するべきことが違っている。

ダイレクトメール発送会社さんを中心に、郵便物を大量に差し出す会社は、郵送料を1円でも安くしたいがために、郵送料金を切手で払うことができる「料金別納」や「料金後納」制度を利用する。それに使う切手を額面以下で購入するためにチケットショップが存在しているのだ。それゆえ、切手として使えるかどうかだけが着目される。コレクターズアイテムとしての希少性は無関係だという理由はここにあるのだ。

• 参考：普通切手と記念切手は売り方が異なる！切手を高い買取価格で換金して貰う裏技

プレミア付き切手が高評価されない理由

TOKYO OLYMPIC TICKETS @ The Edo-Tokyo Museum (江戸東京博物館 Edo Tky Hakubutsukan) / Michael Francis McCarthy

東京五輪の寄附金付小型シートは今でも人気があり、コレクターズアイテムとして日本よりもむしろ外国の収集家に好まれている。彫刻師が芸術家だと認められている長い歴史を持つヨーロッパを中心に、凹版彫刻の堂々とした出来栄えが好まれていることも大きな要因だろう。しかし、チケットショップに持ち込むと、そういった希少性は基本的に考慮されないのである。額面数字の左側の5円が郵便料金で、右側の5円は寄附金だ。カウントされるのは郵便料金だけなので１シート30円ではなく15円。それの7～9割の値段での買い取りになるのが相場だ。これで多くの人はビックリしてしまう。そんなに安いのかと。

もうおわかりだろうが、売りに行った先が誤っているのである。収集家相手に切手を売買している切手商に行くべきだったのだ。日章スタンプ商会など有名だ。あるいは売りに行く前に、知識を持った郵趣家や、各地域にある収集家団体の例会などに持参して希少性評価をしてもらうべきだったのである。

切手コレクションに必要なアイテム

切手を集める上で必要になってくるアイテムがある。ここでは切手を集める前に揃えてほしいアイテムを紹介していく。

アルバム

まずは、切手を並べて入れておくアルバムが必要である。箱に適当に入れておくだけではコレクションとは言えないうえに、折れ曲がったりなど価値も下がってしまう。アルバムのタイプは様々あり、切手を挟んでおくポケットの大きさや1ページ内の段数も変わってくる。形によってははみ出してしまうかもしれないので、コレクションのテーマによってアルバムの種類を変えたほうが良いだろう。

また、ルーズリーフのように1ページずつ組み合わせることのできるアルバムであれば、バラの切手やシート状のものなどを1冊にまとめられるのでおすすめだ。

ピンセット

切手を扱うときはピンセットをぜひ使ってほしい。手で触ると水分で糊が溶けたり、手垢がついてシミになってしまったりすることがあるのだ。ピンセットといっても、薬用のものではなく、先が平面となって切手が傷つかない、つかみやすいように作られている切手用が売られている。

コレクションとして良い状態で保管しておきたいなら、ピンセットは欠かせない。切手が破れてしまうと買取額は下がるどころか、買取自体をしてもらえなくなることがあるので、細心の注意を払ってほしい。

切手の保管方法

切手はとてもデリケートで、ほこりや湿気、高温に弱い。なので、きちんと保管する事がとても重要になってくる。特に湿気は大敵であり、しっかり保管しないと数年後にはシミがついたり変色してしまう。また、少しでも汚れてしまうと、後に売却しようとしても買取額は下がってしまうのだ。

古い切手は裏面の糊が湿気に弱く、 現在の切手よりもカビが生えたりシミになりやすいものが多い。切手を入手したら、ピンセットでストックリーフやアルバムに保管しよう。買取に出す際は、一枚一枚切手を取り出してみてから、ストックブックごと買取店に渡すようにしてほしい。

また切手の糊は切手の価値と直結している。査定の際に、糊の有無で状態の判断をすることがあるからだ。経年劣化で落ちてしまうことがある糊は保存状態が悪ければ早い段階で落ちてしまう。裏面をチェックして糊の有無も把握しておくとよいだろう。

コレクションの切手に多い価値を下げてしまう原因として、ヒンジの存在がある。ヒンジとは切手を台帳に固定するためのもので、その跡が切手の価値を下げてしまうのだ。また、これをはがす時に破れてしまったりするので扱いには注意したい。

バラで保管しておくよりもシートで保管しておくほうが、買取に出す時に価値が高くなる。バラの状態でも買い取ってくれるが、同じ枚数でもシートでの方が買取価格も高額になるので、シートでの保管をしておきたい。

高額買取の期待できる切手

古い切手

わかりやすく年代が分かるものだと目打ちの有無でわかる。目打ちのない切手は戦争末期、終戦直後に作られたものである。また、関東大震災の後の切手も目打ちがない。

次に国名の表記だが、「大日本帝国郵便」から、右書きで「日本郵便」、左書きで「日本郵便」の順で新しくなっている。この違いでも年代の古さを見ることができる。

希少価値の高い切手

記念切手や文化人切手などは生産数が少ないため、希少価値が高くなっている。特にスターの切手などは、切手の収集家だけでなくファンからの人気もあついので高額となる場合がある。特に昭和のスター、「美空ひばり」や「石原裕次郎」などの切手は価値が衰えずにまだ高値で取引される場合がある。

高額な買取の期待できる切手としては、日本切手では「見返り美人」「月に雁」「飛行郵便試行切手」「儀式のかんむり」「逓信記念日」、中国切手では「赤猿」がある。これらはプレミア切手と呼ばれ、高額で買取されている。「スピード買取」では「赤猿」の保存状態のよかった美品のシートが400万円で買取されていた。

アニメ切手にも根強い人気がある。人気のアニメ作品が切手になり、それが高額買取されているのだ。「機動戦士ガンダム」、「ベルサイユのばら」、「宇宙戦艦ヤマト」などは現在でも人気を誇っている。

チケットショップには掘り出し物があり、転売屋にとっても価値がある

面倒臭いからさっさと換金したいと思われる気持ちもよくわかる。切手に興味のない方々にとっては場所を取るだけの不用品でしかないのだから。時折チケットショップを覗くと、希少性に気付かれないまま、額面割れの大安値が付けられた掘り出し物を拾うことがある。このようにチケットショップには掘り出し物があるので、もし切手に少しでも興味があるのならば行って覗いてみるといいだろう。

もし買取先で悩んでいるなら「おたからや」をおすすめする。日本切手はもちろんのこと、中国切手などの珍しい切手にも精通しているからだ。アルバムやシートを丸ごと買い取った実際の買取例もホームページに載っているのだが、相当な高額買取を行っている。おたからやはブランド品や貴金属、古銭など幅広い商材を扱っている買取業者だが、専門知識豊富なスタッフがいるため高額買取には自信があるようだ。

「スピード買取」も切手の買取の評判がよい。短時間でも査定が可能なので時間がない人でも気軽に利用できるのがメリットだ。また、他社よりも買取金額が安ければ全品返却するなど、他社よりも高く買い取ることに力を入れている。ホームページに掲載されている高額買取の事例も200万円代や中には400万円代のものまである。全国に無料での出張買取を行っているので、近くに店舗がなくても利用できる。メールやLINEで簡単に査定を申し込めるので、一度査定をしてもらうのもいいだろう。

切手の状態が悪くても買い取ってくれるのが「福ちゃん」だ。汚れがあったり、台紙に貼ってあったり、使用済みであったりしても買い取ってくれるのだ。ホームページに買い取っている種類の紹介があるので確認しているといいだろう。

「アールナイン」も状態が悪い切手を買い取ってくれる。手数料、査定料などが無料なので気軽に相談してみるとよいだろう。 買取金額アップキャンペーンを行っていたり、出張買取や宅配買取で勢力的に買取を行っている。海外への販売ルートも確保しているので、海外受けのよい切手も高額買取が期待できるだろう。

アールナイン

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