皆さんのお宅には、使わなくなった「壺」が眠っていることはないだろうか。昔の家には必ずと言っていいほど大きな和室があり、和室には床の間があった。
床の間には掛け軸と花瓶、もしくは壺が置かれていることが当たり前であったものだ。しかし、高度経済成長期やバブル期を経て、日本人の生活はソフト面だけでなくハード面、つまり住環境も様変わりした。
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消える床の間
特に犠牲となったのが、床の間だ。
現代の住環境において床の間は姿を消している。今の若い方ともなれば、床の間という言葉すら知らなくても何ら不思議ではない。
床の間が消えるのに伴い、ここに飾っていたものも消えていく。
花瓶は花を飾るという性質上、残っている家もあるであろうが、掛け軸や壺を飾る家は大分減ったのではないだろうか。とりわけ、都会の住宅ではこれらを目にする機会はほとんどなくなった。
壺や掛け軸の多くは、どうやら捨てられたり、骨董品を扱うお店などに引き取られたりすることが多くなったようだ。
価値が消えたわけではない
では、こうした壺や掛け軸などは価値が無くなってしまったのだろうか。いや、決してそんなことはない。
現在でもこうした骨董品には一定数のコレクターが存在し、コアなコレクターだけではなく、資産運用や節税対策の一環として所持する人も多い。
インターネットの普及により、こうした骨董品が誰でも気軽に手に入れることができるようになったのも大きな一因だ。
中国富裕層の存在
これに加えて、日本に存在する骨董品に価値を持たせている大きなファクターが、海外勢の力だろう。
とりわけ、同じ東アジアの大国である中国の存在は大きい。
所得も物価も高まりつつある中国からは、わざわざ日本にきて壺や掛け軸を購入していく富裕層が多いのだ。
日本にある価値の高い中国の壺
壺に関していえば、日本にある壺の中には中国から来たものも多い。例えば、南宋の壺などだ。
こうしたものは、中国国内で非常に価値の高いものだ。
最近においては、中国マネーが日本に存在する骨董品の価値を引き上げていることは間違いないだろう。
欧米の富裕層からも人気の日本骨董
また、もちろん中国だけではない。
近年、日本の文化を愛する欧米を中心とした外国人が、富裕層を中心に増えている。
こうした外国人からすれば、日本の骨董品は西洋の品とは一線を画す、オリエンタルな雰囲気を感じることができ、新鮮に映るのだろう。
前向きな処分のすすめ
壺や掛け軸などの骨董品は、むしろ今の方が価値あるものなのかもしれないので、家の物置や押し入れの中に眠らせておくのは非常にもったいないと言える。
不要であるのならば、ぜひ、前向きな処分を考えてみてはいかがだろうか。
自分とは無縁と思っていても、親類の他界とともにこうした骨董品の遺品整理をしなければならないこともある。
今回は、骨董品の中でもとりわけ価値がつきやすい「壺」に焦点を絞って、その処分方法について考えてみたい。
ゴミに出すのは楽だがもったいない
人によっては、壺は無用の長物だろう。当然、すぐにも処分してしまいたいという人も多いのではないだろうか。特に遺品整理では、とにかく処分が大変だ。
このような場合は、単純にゴミとして出してしまうのが最も楽であることは間違いない。
壺は陶器類にあたるため、通常は不燃ゴミとして扱われる。
この場合、ゴミの費用もかからないのが一般的であろう。ゴミの出し方や曜日など詳細は各自治体によって異なるため、必ずゴミに出す前に各自治体のホームページや分別表を確認するようにしてほしい。
しかし、これはあくまで処分をとにかく急いでいる人向けの方法だ。
価値があるかもしれない壺を、そのままゴミに出すのは少々もったいないのではないだろうか。
早く処分したいが捨てるのはもったいないのなら
不燃ゴミとして出すのは勿体ないが、早急に処分してしまいたい場合は、誰かに譲ることを考えてみてはいかがだろうか。
友人などに譲る
親戚や友人に譲った場合、その壺を大事に生かしてくれるだろうから、仮に故人や先祖代々の品であれば、その思いが一番伝わるかもしれない。
しかし、やはり置き場に困るということから、喜んで引き取ってくれる人が簡単に見つからないことも多い。
SNSで譲る人を探す
このような場合は、SNSを利用してみよう。
例えばFacebookやTwitter等で声をかれば、時間がかかるかもしれないが、その壺を欲しいという人が見つかるかもしれないし、誰か欲しがっていそうな人を紹介してくれるかもしない。
オークションサイトでお金に換える
しかし、きっと多くの方は、その壺をお金に換えたいと思うのではないか。
その場合の方法の一つとして、インターネットのオークションサイトを活用することがあげられる。
世界中の人とやり取りを行える
オークションサイトは、今や多くの人が積極的に利用するツールとなっている。
当然、壺を始めとする古美術関連もオークションサイトを通じて多くの取引がなされている。
世界中で売りたい人と欲しい人が直接やり取りを行うため、意外な値段で取引されることも多いのが魅力だ。
手間や時間のかかる面も…
一方で絶対的な価値や魅力がなければ、なかなか落札されないことも多い。
出品するにあたって工夫も必要になることや、落札される保証がどこにもないこと、また、出品や落札時に伴う煩雑な手続きや手間を考えた場合、二の足を踏んでしまうことが多い。
オークションサイトの利用を何回もこなしている人や時間に余裕がある人でなければ、オークションは少しハードルが高いかもしれない。
なお、今はフリマアプリもあり、こうしたものの方が多少ハードルは下がるため、興味がある人は利用してみてほしいが、匿名性が高いだけあって多少のリスクは覚悟したほうがよいだろう。
もっとも望ましいのは専門業者に買い取ってもらうこと
諸々のデメリットを考えると、壺の処分方法としておすすめなのは、古美術店等を中心とした買取業者を利用することだ。
なぜなら、オークションサイトのように煩雑な手続きも必要とせずに、すぐに、もしかしたら高額でお金に換えられる可能性が高いからだ。
鑑定は信頼できる業者で
壺は、鑑定士の能力が問われる品だ。
なぜならば、模倣品やコピー商品も多く出回っており、模倣品または贋作と鑑定されてしまった場合、鑑定額は本物である場合と比べて100倍以上の差にもなるのだ。
こうしたことから、偽物のレッテルを張られないよう、できるだけ信頼のおける業者を探すことが重要になる。
美術品・骨董品を扱う専門店に依頼しよう
総合的なリサイクルショップでも買い取ってもらえるだろうが、できるだけ美術品や骨董品を中心に扱うお店を探して鑑定してもらうことが望ましい。
総合的なリサイクルショップでは、どうしても鑑定士ではない人に「素人査定」させることが多いので、壺をまかせるのはやはり心もとない。
買取実績や鑑定士の数、信頼のおける鑑定士がいるかどうかなどをチェックした上で、業者を選ぶのが一番である。
なお、お店によっては、査定料金又は鑑定料金を請求する店もあるので事前に確認しておこう。
即金で買取をしてくれるか
また、詐欺まがいの行為に遭わないようにするため、即金で買い取ってくれることを確認するのも重要である。
特に壺のような骨董品に関しては、きな臭い業者も少なからずいるので、壺を持ち逃げされないよう、昔から実店舗で営業しているなど身元がしっかりとした業者を利用するようにしよう。
出張買取が便利
最近では、出張査定・買取を行う業者も増えているので、大事な壺を店舗まで持ち運びするのに抵抗があるという人は、このようなサービスがあるところを利用するのも良いだろう。
出張サービスは、蔵や物置を整理して大量な品が出てきたときや、遺品整理などのときにもおすすめだ。
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岩田美術は姫路市周辺で骨董品や美術品を高額で買い取っている業者だ。不要になった骨董品や陶磁器、美術品や絵画など幅広く買い取りに対応している。便利な出張買い取りは無料で対応してもらうことができるので、気軽に依頼してみてはいかがだろうか。売れないと思っている壺でも意外と高値で買い取ってもらえるかもしれない。
まとめ
近年、中国経済の勢いに陰りが見えてきたという話も聞く。とはいえ、中国マネーの存在は未だに群を抜く力を持っていることは間違いない。
壺は今が売り時
特に人民元の暴落を恐れて、壺のような古美術品による資産運用をしようという中国人も増えてきているようだ。
こうした背景からも、しばらくは日本の古美術業界は低迷とは無縁であることが予想されるため、処分したい壺があるならば、今が売り時だ。
処分したい壺は専門の業者へ査定に出そう
日本の壺、中国の壺だけが主役ではない。西洋のマイセンなどの壺も、アンティーク好きからしてみれば喉から手が出るほどほしい品なので、まずは迷わず業者に相談してみよう。
英国の屋根裏で見つかった清朝時代の壺がオークションに出品されたところ、なんと57億円で落札されたという話もある。
ご長寿番組「なんでも鑑定団」でも、超高額な値がつく壺がよく出てくる。
壺の本当の価値は、一般人にはそうそう簡単に判断できないものだ。ぜひ専門的な業者または鑑定士を通じてお宝を査定してみてもらってはどうだろうか。