今回は中古カメラ・レンズを購入する際にチェックするべきポイントについてまとめよう。まずは中古カメラ購入時の話から。中古カメラはカメラ好きの人のみならず、初めてカメラを手にする人にもオススメしたいものだ。新しいカメラが次々と登場するが、それほど性能に差はないとすれば、2世代ほど前のモデルでも全く気にすることなく使える。値段も手ごろだから入門者にはぴったりだ。
Calgary Alberta Olympus E420 DSLR with 40-150mm and 70-300mm Zoom Lenses Size Comparison / Calgary Reviews
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初心者はオークションでなく、返品保証がついたお店で買う
DSC00715 / Steve Nagata
初心者ではないベテランでも、オークションでカメラを購入することはギャンブルに近い。よい出品者に出会えばいいが、そうでない場合が多い。中古カメラは一点ものであるため、掲載されている写真で確認するだけではなく実物を手に取って判断するべきだ。ノークレーム・ノーリターンの場合、運がよければいい中古カメラが手に入るといった程度に考えるべき。
また初心者は、中古カメラ購入でも販売店の保証がついたものを購入するべきだ。保証期間は半年あれば十分だ。日本製のカメラならそう簡単に壊れることはない。優良な販売店なら、保証期間内で無料で修理が受けられる。それ以後も何かあったときは、買ったお店で修理を受ければ、心配しなくて済むだろう。
中古カメラは同じ製品はないから、焦らずじっくり良品を選ぶ
Behind the camera / Daniel Dionne
中古カメラは判断が難しい。ネットで写真を見ても簡単に判断できるものではない。そんな場合には、査定員やお店のコメントをよく見てプロの目でその中古カメラがいいものなのかどうかを信じて買うしかない。できれば、店頭へ行って実機を見るのが一番だ。見えない傷も許容範囲なら納得して買うことができる。値段と中古カメラの価値の両方を判断して、手頃な値段だと判断できれば、購入すればいいだろう。少しぐらいの傷は撮影に影響がないことが多く、逆に値段が下がっているからお買い得なのだ。
新製品発売直後が前モデル購入の狙い目
カメラは、毎年新しいモデルが販売されている。同じブランドでも微妙に性能が違ってくるのである。やはり、新製品が出た後は買い替えを行う人がいるため、前モデルが中古カメラ市場に多く登場するのだ。その時期は、前モデルの中古価格相場がガクンと下がることになるから、買い時になっていることには間違いない。
新しい製品を買うのか、中古を買うのか、値段にどのくらいの差が出てくるのか常に注目しながら、購入を検討するといいだろう。どうしても欲しい中古カメラがあれば、予約を入れておき先に欲しい商品を押さえておくことも検討しよう。
中古レンズを初心者が買うのは大変
/ HH Studio
中古になると商品状態の個体差が大きくなり、同じメーカーの同じ型番のレンズであったとしても、価格に差が出てしまう。そこが面白いところなのだが、初心者には分かりづらい。そこで、簡単に中古レンズ選びのポイントをまとめてみた。
よい中古レンズが買えるお店は、方針やスタッフの対応がいい
August 2, 2010 / TheeErin
中古レンズ選びでは、ネットでの購入よりも、店舗へ行って実際にレンズを見たほうがいいだろう。もちろん、そのレンズの良し悪しは初めてであればあるほど、見抜くことは難しい。目利きできない場合は、販売店の判断を頼りにするしかないのだ。だからこそ、良心的なお店で親切な店員を味方につけることは非常に大切なのだ。全国に多数の店舗を持っており、中古を主に扱っているところがいいだろう。もちろん、3か月から6か月の保証付の中古レンズを扱っていることが大前提だ。
前玉だけではなく後玉の傷に注意する
中古レンズは、種類も多くコストも低く抑えられる。そのため、初心者だけではなく上級者にも一定の人気があるのだ。中古レンズを見る場合、レンズの傷には最も注意しておきたい。前玉といって、露出しているレンズの傷はそれほど画像には影響ないとされる。しかし、後玉といって、カメラに接続する部分のレンズの状態には特に気をつけるべきだ。後玉の傷は画像に大きな影響を与えるので、より細かくチェックしておこう。ネットオークションでは、こうした傷の状態を発見することは難しい。だからこそ、良心的な販売店を探し、いい状態の中古レンズを購入するべきなのだ。
レンズに蛍光灯やLEDライトの光を当てて傷やクモリ、チリの状態を見る
Lense / Richard 'Tenspeed' Heaven
中古レンズをチェックするときに、簡単にできてレンズの状態をしっかりと確認できる方法がある。基本は蛍光灯にかざすことである。もちろん、絞りは解放状態にしておく。ズームの場合は望遠側にセットしておく。これで蛍光灯にかざし、中を見てカビやゴミ、チリ、曇りがないかどうかを判断することができる。カビの発生には特に注意して、基本は選ばないようにしよう。
さらにLEDライトに照らしてみると、かなり詳細にレンズの状態がわかってしまう。神経質な方はこの方法でレンズチェックをすると、中古レンズを購入することに気が引けてしまう。あまり店頭でチェックする方法として使わないほうがいいだろう。いずれにしても多少のチリは許容範囲なので、気にすることはないだろう。
Calgary Alberta Olympus E420 DSLR with 40-150mm and 70-300mm zoom Lense Overhead View / Calgary Reviews
まとめ
中古レンズは、同じ型番であっても中古になると個体差が大きくなる。レンズは前玉と後玉があるので、後玉の状態には気をつけるべきだ。チリやゴミは多少存在するが、カビはNGだ。レンズの曇りも気になるようなら、購入はパスしたほうがいい場合がある。良心的なお店を探すことも中古レンズ購入のポイントだ。