中古の化粧品はゴミでは無く、次の使い手にとって価値のあるものだ。買ったけれども、結局使わず新品のままというものから、使ってみたけれど、肌に合わず使用をやめてしまい、少しだけ使ってあるという状態のもの、また半分近く使ってあるものまで、中古化粧品として扱われているものと状態は幅広い。
やはり、新品のままのものや、ブランド品、限定品の方が高値はつくものの、上記の中古化粧品は、どれも需要があり、使用済みかどうかにかかわらず、ほとんど買い取ってもらえると考えて良い。
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コスメは種類もメーカーも豊富
一口にコスメと言っても、マキアージュやケイトといったドラッグストアなどで売られているメジャーなものからグッチやシャネルといった超高級ブランドの化粧品まで幅広い。最近では、「プチプラ」と呼ばれる比較的安価な化粧品にも人気が集まっている。さらには化粧水や洗顔料や美容液といった基礎化粧品なども化粧品という。
その他にも、フェイスパックやネイル、つけまつ毛なども化粧品の1つである。ここではまず、大まかな相場を見てみよう。ただし、内容量に対する価格は薬局<デパート等の化粧品専門店<訪問販売・デパート等での販売なしメーカー<高級ブランドである。
メーカー化粧品の人気価格帯
デパートの化粧品専門店などで見かけるメーカーとしては、TWANY、LISSAGE、Predia、IGNIS、PAUL&JOE、JILL STUART、HABAなど。薬局でよく見かけるメーカーとしては、ちふれ、ORBIS、CANMAKE、マジョリカ マジョルカ、MAYBELLINE NEW YORK、マキアージュ、KATE、資生堂、カネボウなど。
どれを選べば分からないほど、日本のメーカーはもちろん海外のメーカーまで様々なブランドがある。
基礎化粧品
- クレンジング:化粧品専門店で3,000円~5,000円程度、薬局で1,000円~2,000円程度
- 洗顔料:クレンジングと同程度
- 化粧水:化粧品専門店で5,000~10,000円程度、薬局で700円~3,000円程度
- 美容液:化粧品専門店で8,000円~30,000円程度、薬局で1,000円~4,000円程度
- 乳液:化粧品専門店で3,000円~15,000円程度、薬局で700円~3,500円程度
- クリーム:化粧品専門店で6,000円~30,000円程度、薬局で2,000円~5,000円程度
メイクアップ化粧品
- 化粧下地:化粧品専門店で3,000円~6,000円程度、薬局で1,000円~3,000円程度
- ファンデーション:化粧品専門店で3,500円~6,000円程度、薬局で1,500円~4,000円程度
- アイブロウ:化粧品専門店で2,000円~4,500円程度、薬局で700円~1,500円程度
- アイシャドウ:化粧品専門店で2,000円~4,000円程度、薬局で800円~4,000円程度
- アイライナー:化粧品専門店で2,500円~3,000円程度、薬局で1,000円~1,500円程度
- マスカラ:化粧品専門店で3,500円~4,000円程度、薬局で700円~1,500円程度
- チーク:化粧品専門店で3,000円~4,500円程度、薬局で600円~2,000円程度
- 口紅:化粧品専門店で3,500円~4,500円程度、薬局で2,000円~3,000円程度
薬局と化粧品専門店では価格差があり、化粧品専門店には価格の高い海外ブランドも揃っているため、平均価格が高くなっていることが予想される。一般的には、薬局で売っている化粧品のほうがお求めやすいと言えるだろう。
ちょっとした工夫で買取してもらえるようになる
使用済みのアイシャドウやファンデーションであれば、表面をきれいにし、付属品のパフなども洗ってきれいにした状態であれば、買い取られやすい。付属品のパフは専用のクリーナーを使用するときれいに落ちやすい。
または、パフだけ新しいものを購入するのも良い。アイシャドウやチークは、劣化がしにくいため、長い期間使用した場合でも高く買取してもらえる可能性が高い。
ファンデーションは、一般的にリキッドよりもパウダーのほうが好まれる傾向にある。パウダーファンデーションなど粉物のコスメは劣化がしにくく、買取専門店からも歓迎されやすい。新品同様ではなく、使いかけのパウダーファンデーションにも需要はある。ただし、7~8割ほどの残量がなければ価格がつかないこともある。使いかけや買取価格が1,000円以下のファンデーションは、下地やパウダーと一緒にセットにすると高価買取に繋がりやすい。
使用済みのリップでさえも、数ミリ削ってきれいにした状態であれば、買い手がつく。ただし、口紅は高温多湿に弱い傾向がある。あたたかい場所に置いていると、新品同様であるにも関わらず中身が溶けてしまい買取してもらえない状態になってしまうこともある。不要なリップや口紅を所持している場合には、使わないと感じた時に買取に出すことが大事だ。また、ファンデーションと同様に、使いかけの場合は新品の化粧品などとセットにするのもコツである。
使用済みの香水も、小さい瓶などに入れ替えて売れる可能性があるため、需要がある。香水の場合、温度や日光や蛍光灯などの光によって香りが変化したり、液体が変色したりする。そうなってしまった場合、買取価格も下がってしまうため、日頃から気をつけたほうが良い。しかし、若者を中心に流行している値段の安い「プチプラ」化粧品は、買取対象ではない可能性もあるため注意が必要だ。
少しでも高く売るためには
使用済みの化粧品を少しでも高く売るために重要なことは、まず購入してから1年以内に買取に出すということだ。当たり前のことだが、新品に近いほうが高価買取が期待できる。そのため、購入後自分には合わないと感じたり、使う機会が少ないと感じた場合には、見切りをつけて早めに買取に出すようにしよう。
また、限定品や定番の人気アイテムも高く買い取られやすい。化粧品ブランドとアパレルブランドのコラボレーションアイテムや、季節限定アイテムは人気が高く、高価買取に繋がりやすい。特に、クリスマスコフレは多くの雑誌で特集されているように人気が集まりやすく、新品未開封の状態であれば定価以上で買い取ってもらえる場合もある。
また、単品ではなくセットにして売るのも高価買取が期待できる。査定額が1,000円を満たさないアイシャドウやチーク、アイブロウ、口紅などを単品で買取してもらおうとすると、振込手数料や送料の合計金額を上回ってしま可能性もあり、結果損をしてしまう場合もある。同じブランドで揃えてセットにするなどの一工夫が必要だ。
コンパクト本体(容器のみ)も買取可能
また、そういった化粧品類だけでなく、例えば、アイシャドウやファンデーションが入っていたコンパクト本体だけでも、買い取られる。コンパクトなど、いわゆる容器の類は、限定品なども多く、欲しかったが手に入れられなかったという人が、それだけを安く買い、中身を入れ替えて使用するということもあるようだ。
限定品などは、使用中もできる限りきれいな状態を保てるように心掛けることで、高価買取に繋がるかもしれない。
オークション以外に買取サービスでも売ることが可能
こういった中古化粧品は、オークションに出品されることが多いようだが、最近は、中古化粧品買い取り専用サイトや、中古化粧品専門の買い取りショップもあり、そういったところでも売買される。
しかし、買い取り基準は、やはり店やサイトによって違っており、未使用品しか買い取らないというところもあるようだ。買い取られた化粧品は買取専門店によって、転売されることが多い。リップや口紅などは上部を切り取り形を整えられ、ファンデーションは表面を薄く削られるなど、中古品ではあるものの、新品同様に売られることがほとんどだ。
もしオークションで売る場合、ブランド名やシリーズや、色や型番、商品名も正確に記載することが重要だ。使用中の場合は、残量や状態を記載することで信頼を得やすい。サンプル品も売ることが出来るため、まずはサンプル品を売ってみて反応を見てから実物を売るのも良い。
買取店によって対象商品は変わるが、代表的な買取可能なアイテム
メイクアップ用品
メイクアップベース、チーク、フェイスパウダー、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、コンシーラー、眉マスカラ、コンシーラー、リップ、口紅、ハイライトなど。
スキンケア
化粧水、乳液、美容液、オイル、フェイスパック、クリーム、洗顔料、クレンジングなど。
ボディケア
ボディクリーム、ボディスクラブ、ボディオイル、ボディソープ、ボディオイル、ハンドクリームなど。
ヘアケア
シャンプー、コンディショナー、トリートメント、アウトバストリートメント、ヘアオイル、など。
フレグランス
香水、ルームフレグランス、など。
中古化粧品のヤフオク落札相場
では、一体どのくらいの価格で買取が行われているのか。ヤフオクで実際に出品されている中古化粧品を見てみよう。
マキアージュのルージュやインテグレートのアイシャドウ相場
例えば、マキアージュのルージュは、通常価格の3分の1ほどの値段がつけられていた。インテグレートのアイシャドウなども、ほぼ3分の1の値段で出品されている。新品同様で3分の1の価格であれば、入札希望者も多いことが予想できる。
シャネルやディオールの落札価格
シャネルやディオールなどの高級ブランドコスメは、ものにもよるが5,000円以上の値がつけられているものも少なくない。中には10,000円以上の値がついているものもあった。
ヤフオクを見て思ったが、この中古化粧品のオークションでは、マキアージュやインテグレートなどの、ブランドものではあるが、ドラックストアでも手に入るコスメの方が、入札希望者が多かった。ドラッグストアでも手に入るコスメの方が、割引率が高く、お得感が高まるのだろう。
高級ブランドコスメは入札されないことも
シャネルなどの高級ブランドコスメは、中古品でもやはり高値がついているからか、入札希望者が0人というものも多く見られた。このことから高級ブランドコスメよりも、普段使いのコスメを、中古品で安く手に入れたいと考える人が多いのではないかと考える。
まとめ
よって中古化粧品を売る場合には、高級ブランドコスメの方が高値で買い取ってもらえるが、実際に需要があるのは、マキアージュやインテグレートなど、普段使いのコスメの方であると言える。前者であれば、ヤフオクやメルカリなどでは売れ残る可能性があり、リコスメなどの買取サービスも併用することをおすすめする。