郵便物を出す時に必要不可欠なのが「切手」だ。1871年に発行された“竜切手”を皮切りに、現在まで様々な種類の切手が販売されてきた。その中には、プレミア価値がつくような珍しいものもある。切手の収集を趣味としている方も一定数存在するのだ。希少価値の有無に限らず、自宅にある切手を処分しようと考えた際にはどのような方法があるだろうか。ここでは、切手の処分方法と費用に関して詳しく紹介していく。
郵便局 / ryumu
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いらない切手の処分方法
切手は、それぞれに値段がついているいわば“お金”と同じような物だ。要らないからと言ってゴミとして捨てるのは、あまりにももったいない。まずは、日本郵政が定めている切手の交換システムについて見ていこう。
使わない切手は「交換」してもらえる
日本郵政のホームページをみると、「現金での返金は行っておりません。ただし、料額印面(はがきの料金を表す部分)が汚れたり、破れたりしていないものであれば所定の手数料にて交換させていただきます。」という記述がある。これは、未使用の切手であれば各種商品と交換してもらえるということを意味している。
一枚につき5円の手数料を支払うことで、「郵便はがき、郵便書簡、特定封筒(レターパック、スマートレター)」と交換してもらうことができるのだ。(10円未満の切手は合計金額の半額が手数料となる)仕事やプライベートなどで、レターパックなどを頻繁に使用する機会があるのであればぜひ有効活用してみよう。
プレミア切手などの価値は反映されない
ただし、これら切手の交換サービスは希少価値の高いものであっても額面通りの取扱にしかならない。切手収集家の方が集めているような、プレミアム切手などを処分するには向かない方法なので注意しよう。
あくまでも、通常の切手を処分するための方法だという認識を持っておいてほしい。
専門店での買い取りがおすすめ
郵便局での交換対応も悪くはないが、できれば“お金“というかたちで交換してほしいと思う方が多いだろう。そんな方には、切手専門の業者や金券ショプでの売却をオススメする。
金額によって換金率が異なる
通常の切手であっても、「表示値段の〜%」というかたちで買い取ってもらえる事が多いそうだ。切手シート、バラ切手と種類によってもレートは変化してくるがお金に変えてくれることは間違いない。郵便局での交換商品を使う予定がない方は、ぜひとも買い取り業者への売却を検討してみてほしい。
プレミアム切手に対する価値を査定してくれる
郵便局とは異なり、「プレミアム切手」にかんしては表示値段関係なく価値をかみした査定を行なってくれるのも、専門店の特徴だ。切手収集を趣味としている方が持っているようなものであれば、数千円〜数万円の値がつくことも十分に考えられる。自分のコレクションに自信がある方は、ぜひとも切手を専門に買い取っている業者への査定を依頼するといいだろう。
買取方法を選んで気軽に処分
これら買取業者への売却を行なう際は、買取方法に関しても目を向けて業者選択をしてほしい。以下では、主要な買取方法である「店頭持込買取」「郵送買取」「出張買取」の3つに関して特徴を紹介していく。
即金買取が魅力の「店頭持込買取」
買取方法としては古くから一般的な「店頭持込買取」も、メリットは存在する。一番のメリットは何といっても、その場で査定買取してくれるため即金を貰える可能性が高いことだろう。切手であれば、大量のコレクションじゃない限りそこまで持ち運びに苦労もしないだろう。近くにショップがあれば、店頭持込買取を選択してみてもいいかもしれない。
好きな時間に自由に買取!「郵送買取」
時間がない方におすすめなのが「郵送買取」だ。商品を箱に詰めて、業者に送ることで到着後査定買取が行われるといいったサービスになっている。これならば時間をあまり気にせず、自分の空き時間に気軽に商品を売却できるだろう。梱包が面倒だという方にとってはあまり向かないかもしれないが、切手であればそこまで大変な作業ではないはずだ。
自宅にいながら買取をしてもらう!「出張買取」
近年、買い取り業界で最も人気を集めているのが「出張買取」だ。ユーザーが電話やインターネットで買取依頼を行えば、業者が自宅まで買い取りに訪れてくれるのだ。極端に言えば、自宅で待っているだけで買い取りが成立してしまう。最も手軽な買取方法として、人気だが出張対応エリアが定められていることも多いので、自宅がエリア対応している業者を見つけてみてほしい。
このように、買取方法も様々なものがあるので自分の好きなものを選んでみてほしい。切手の売却であれば、どの方法でも大した手間なく売却できるだろう。
切手の買い取りを行っている業者を紹介
それでは、切手の買い取りに対応してくれる業者をいくつか紹介していこう。上記で説明した買取方法にも着目して、業者選びの参考にしてみてほしい。
ネオスタ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「ネオスタ」は、切手を専門で買い取っている専門店だ。使用できる切手であればほとんどのものが買取対象となるので、査定依頼をしてみてほしい。通常切手の買い取り金額は以下の通りとなっている。(2016年11月18日現在の価格)
普通切手(シート)
1000円 82%
80円以上 80%
50~79円 79%
30~49円 76%
20~29円 76%
10~19円 76%
9円以下 45%
記念切手シート
1000円 81%
80円以上 79%
50~79円 77%
30~49円 77%
20~29円 66%
10~19円 66%
9円以下 40%
バラ切手
1000円 78%
80円以上 70%
50~79円 68%
30~49円 60%
20~29円 55%
10~19円 35%
9円以下 35%
また、「ネオスタ」はプレミアム切手に関してもしっかりと価値を反映させた査定を行なってくれる。高額での買い取りになるチャンスなので、珍しい物を持っているのであれば依頼してみるべきだろう。買取方法に関しては、宅配・店頭持込・出張の3つから選べるのでユーザーにとっても使い勝手が良いショップだといえるだろう。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品や貴金属などを取り扱う「おたからや」は、なんと切手の買い取りにも対応してくれる。ホームページ上では、過去の高額買取実績を紹介するなど自信を見せている。専門業者ではないが、他のショップと合わせて査定候補の一つにしてみると良いだろう。
切手を高く売るためのコツ
せっかく売るのであれば、少しでも高額で売却したいところだろう。切手を高額売却するためにはいくつかのポイントがある。以下では、査定前に知っておくべき高額買取情報を紹介していこう。
額面や枚数を仕分けておく
大量の切手を売却する場合は、ユーザーが自ら仕分けを行なっておくべきだ。業者によっては、「仕分けがされていないものは買取金額が下がる」と明記しているところもある。シートの場合は、シートの値段と枚数を記入した紙を添付しておくことが大切だ。シートごとにどれくらいの枚数があるのかを自分でも把握しておけるので、トラブルも避けられるはずだ。
バラ切手であれば、額面毎に袋に小分けするなどして査定しやすいような対処をしておこう。バラバラなものを一気に査定依頼してしまっては、鑑定ミスにも繋がりかねない。査定員の心情的にも、しっかりと小分けされている方が「大切に扱ってきた切手」だと思ってもらえるはずだ。
プレミアム切手は丁寧な扱いを心がける
「プレミアム切手」と呼ばれている希少性の高いものに関しては、普通の切手以上に慎重な取扱を心がけてほしい。まず、査定に持っていく(郵送の場合も)際は厚紙などで挟み“汚れ、切れ目、折り目”がつかないようにしてほしい。ただし、貼り付けてしまっては処品価値が下がってしまうので挟むだけにしてほしい。もしも、最初からフィルムなどで保護されているのであれば、剥がさずにそのままの状態で査定に出してほしい。未使用で汚れがついていないことの証明にもなるはずだ。
商品状態を整えておく
切手は非常に劣化しやすい商品でもある。丁寧に保管していたものと、そうでないものはひと目見ただけで明確だろう。もしも高額で売りたいのであれば、自分ができる範囲でキレイにしてから査定に出してほしい。
例えばホコリがかぶった状態ならば軽く拭く、シワがついているのであれば伸ばすなど簡単にできることを丁寧に行ってみてほしい。ただし、あまりにも執拗な手入れは逆に商品を傷つけてしまう可能性もある。そうなると査定も下がってしまい逆効果なので、適度なクリーニングを心がけるといいだろう。
査定金額を比較する
どのような商品でも共通することなのだが、多数の業者に査定依頼してみて欲しい。というのも、単一店舗の査定金額しか知らないと相場もわからず「高額査定かどうか」が判断できないのだ。もしも、査定金額が低めな業者だけに査定依頼してしまっていたら「本来1万円で売れたはずのものが5000円にしかならなかった」という事態も招きかねないのだ。そういった損をしないためにも、最低5~7社に査定してもらい、最も高額な査定をしてくれた場所に最終的な売却を依頼しよう。査定したからと行って、必ずその業者に売却しなくてはならないという決まりはない。ユーザーは、納得がいくまで査定依頼を繰り返すべきなのだ。
プレミアム切手は専門業者に
金券ショップでも買い取ってくれる切手だが、プレミアム商品の正確な査定ができるかどうかはわからない。自分のコレクションに価値が有ることを認識しているのであれば、専門の業者に狙いを絞って査定依頼を行おう。
まとめ
上記のように、未使用の切手であれば高確率で売却できる。そのため当コラムでは、「捨てる」という処分方法は提示しないこととする。各社に査定依頼を行い、どこへいっても値段がつかなかった場合は郵便局へ行き交換依頼をしてみよう。それすらも対応してくれなかったものに関してのみ、最終的な廃棄処分を考えるといいだろう。