厨房機器のアイテム別買取相場まとめ！1台10万円で売れる可能性も

飲食店を経営していた人などであれば、厨房機器の処分に困ったことのある人も多いのではないだろうか。基本的にひとつひとつの厨房機器がそこそこの大きさをしているため、簡単には持ち運ぶことができない上に、処分も難しい。

そこで役立ってくれるのが買取業者である。世の中には本当にさまざまな買取業者が存在し、厨房器具を専門的に買い取っている業者もいるのだ。ここでは、厨房機器を高く売る方法をはじめ、買取してもらうにあたって知っておきたい情報について紹介していく。

アイテム別の参考買取相場まとめ

厨房機器の参考買取相場ということだが、これはかなり幅が出てくる。というのも、厨房機器と一口に言ってもさまざまなものがあるのだ。また、それぞれの状態によっても買取価格というのは異なってくる。

大まかに買取相場ということで言えば値が付きそうなもので1つあたり1～10万円といったところだろう。

以下の表は2021年5月に調査したものだ。

買取相場一覧・買取価格表

高額で買取されている厨房器具

では、実際に高額で買取されている厨房機器の一例を紹介していく。買取価格は2023年2月13日調査時点のもので、時期や状態により変動することがある。

これらを見ると、冷蔵庫やフリーザー、冷蔵コールドテーブル、製氷機といった、冷蔵冷凍関連の製品が高額で買取されていることがわかった。冷蔵冷凍関連の製品は、飲食店などでは欠かせない定番製品であり、需要が高いことから高額で買取されているものと考えられる。

また、業者のホームページを見ると、これらの製品は高額買取対象として名前が挙がっていることが多い。業者が積極的に買取していることも、高額買取の一因となっているのだろう。

メーカーとしては、業務用厨房機器大手のホシザキやフクシマガリレイ、大和冷機などが多く確認できた。

そのほか、高額で買取されている製品は、製造年式が新しい場合がほとんどだ。厨房機器は長年使用すると汚れなどで劣化しやすいので、新しいほど高額で買取される傾向があるのだ。そのため、売却するのであれば、早ければ早いほどいいだろう。

厨房器具を高く売る方法

厨房機器は高額で買取されることが多い製品であるが、さまざまな要因により買取価格が上下することが多い。そこで、厨房器具を高く売る方法を解説するので、高額売却を目指す場合はぜひ参考にしてほしい。

手入れをする

まずは厨房機器の状態をよりよいものにするために手入れをすることである。基本的には使えるかどうかが重要になってくるのだが、結局は厨房機器を判断していくのは査定士であり、人の目である。

やはり、第一印象は重要になってくるので、できる限りの手入れをしたほうがいいだろう。外側はもちろんのこと、内部に関しても落とせるものはしっかりと落としておきたい。

難しい場合には、業者などに清掃を依頼するのもいいだろう。第一印象をよくするのはもちろんだが、査定する人の心象にも働きかけることが大切だからだ。きちんと清掃することで、「大切にしてきたんだな」と思わせることができれば、それが査定金額に反映されてくるのである。

現物を見てもらって査定してもらおう

また、査定の際には実際に見に来てもらう方法を選択しておきたい。というのも、厨房機器の状態をメールで送り、そこから査定金額を出していくという方法もあるのだが、そういった場合には実物を査定してもらうと最初の査定金額から下がってしまうケースが多いのだ。

価値のあるものではあるが、実物を見たら思った以上に傷が多かったということで査定金額が何千円、何万円と違ってくることもある。そういったことがないように、最初から実物を見てもらった状態での査定を受けたほうがいいのだ。

一括見積もり、買取業者比較はマスト

さらに、この査定も複数の業者に依頼していくことが重要になってくる。業者によって査定金額というのはまったく異なってくる。

基本的には厨房機器を専門的に買い取っている業者の中から複数の業者を選んでいくことになるのだが、業者が多い場合にはホームページの印象や口コミを参考にしていくといいだろう。

クチコミで評判をあらかじめチェック

特に、口コミは非常に参考になる。具体的にどのようなものを査定してもらって、いくらの金額が出たのかということはひとつの目安になってくる。ここで金額ばかり気にしてしまうという人も多いだろうが、業者の印象も重要である。

▲大手買取店に対してのリアルなクチコミの一例

「高圧的な態度だった」「ろくに見てくれなかった」こういった口コミが目立つようであれば、やはりそういった業者は選択肢から外していったほうがいいだろう。すべての人がそのような対応ではないだろうが、一定確率でひどい人が対応者になるリスクはある。

不安であれば、実際に自分のほうから電話やメールで問い合わせてみて、そのときの反応を見ていくというのもひとつの方法だ。

出張買取をする業者も選択肢に入れる

そして、家の近くの業者に依頼先候補を狭めないことも大切である。もちろん、自宅から近いほうが何かあったときには楽かもしれないが、自宅からの近さを優先し、良くない業者を選ばざるを得ないといったことでは本末転倒かもしれないのだ。

基本的に、出張買取の形式にて業者が車で引き取りにくるという対応になるため、自宅から近い買取業者かどうかというのは決定打にはならない。それよりも、より高く買い取ってくれる業者、厨房機器を専門的に買い取ってくれる業者、口コミなどでも評判のよい業者を選択していくことである。

最近では、全国どこでも出張査定に対応するといった業者も増えてきており、エリアを限定する必要もないのだ。

以下のコラムでは、厨房機器の出張買取をおこなう業者を紹介しているので、検討している人は参考にしてほしい。

【検証】厨房機器の出張買取サービスを20社徹底比較

更新日 : 2024/04/23

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春から夏にかけてがベストな売り時

厨房機器の売り時についてだが、まずは厨房機器を使う側の人の気持ちになって考えるといい。

飲食店がたくさんオープンする春

基本的に、厨房器具というのは飲食店が購入するものである。つまり、飲食店を新しく開くということになれば、厨房器具が必要になるのである。飲食店が新しくオープンする時期というのはまちまちだが、やはり春に合わせてオープンするところが多い傾向にある。

そのため、春の少し前くらいに厨房器具を売っておけば通常時よりは高く売れる可能性もあるだろう。

また、2020年以降蔓延するコロナウイルスや緊急事態宣言、時短営業、営業自粛の影響で飲食店がどんどん閉店しており、現在は厨房機器の相場が下がっていく最中となっている。売るのであればできるだけ早い方が良いだろう。

冷蔵庫や冷凍庫は夏場に高く売れやすい

また、厨房機器の中でも絞り込んで考えるのであれば、冷蔵庫や冷凍庫は売るタイミングを見つけやすいだろう。もともと冷蔵庫や冷凍庫というのは厨房機器の中でも需要の高いものである。基本的に、オールシーズン求められるものではあるのだが、特に夏場に必要とされるものなのだ。

夏場というのは飲食店にとっては、特に食材を大切にしなければいけない時期になるため、このタイミングで冷蔵庫や冷凍庫を新しくするという飲食店も少なくない。

夏場だけ営業するお店向けには夏場の少し前

夏場だけに営業をするような店舗もあるため、そういった店舗にとってはすぐにでも必要になってくる厨房機器だろう。もし冷蔵庫や冷凍庫を所有しており、それを売ろうと思っているのであれば、夏場の少し前くらいが売り時になるだろう。

近年では夏場に揚げ物が売れるといった現象も起こっているため、フライヤーなども夏場の少し前が売り時になってくるのではないだろうか。

査定士のチェックしているポイント・査定基準

厨房機器の査定基準ということだが、大前提となってくるのは「それが再びお店で使えるかどうか」という部分になってくる。

壊れていてもOKは謳い文句に過ぎない可能性あり

もちろん、業者の中には「壊れていてもOK」、「故障品・ジャンク品歓迎」と謳っているところもあるのだが、やはり使えるもの、すぐに売りに出せるようなものを積極的に買取をする傾向にある。

壊れているものを買い取る場合には、それこそ本当に二束三文といった感じになるだろう。ただ、発売したばかりの高スペック商品や定価が高い商品であれば修理して使えるものも多いため、高額査定の可能性はある。

以下のコラムでは壊れている厨房機器の買取相場などを解説しているので、参照してほしい。

壊れた厨房機器が売れる！査定ポイント・買取相場まとめ

更新日 : 2023/03/14

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見た目のきれいさは重要

また、使えるかどうかという部分も重要ではあるが、綺麗に保管しているかどうかといった部分も査定基準になってくる。第一印象で重要になってくるのは、やはり見た目の綺麗さである。この点に関しては、事前に手入れをするだけでも違ってくる。

見た目に関わらず、もちろん汚れていない方が良い

そして、見た目の綺麗さに加えて、実際の綺麗さ・汚れの少なさも重要になってくる。

厨房機器にもいろいろなものがあるが、たとえばフライヤーであれば油汚れというものがすさまじいものになるだろう。こまめに手入れをしていればある程度綺麗な状態をキープすることができるが、使いっぱなしになっていると油汚れでドロドロになってしまう。

せっかく使えるものであっても、さすがに油でドロドロになっているものには業者も高値をつけることはできない。

おさらい

まとめると厨房器具の査定基準となってくるのは、「使えるかどうか」「見た目が綺麗なのかどうか」「内部が綺麗なのかどうか」といったところになってくる。一般的な家電のような箱や付属品などを見るということはあまりないだろう。

もちろん、付属できるようなものがあればそれも含めて準備しておくといいだろう。

おすすめの買取業者

厨房機器の売却について解説してきたが、これまで厨房機器を売却したことがない人は、どこに売却していいのかわからないかもしれない。そこで、厨房機器の買取をおこなうおすすめの買取業者を紹介していくので、売却の際に参考にしてほしい。

紹介している買取実績は、2023年2月13日調査時点のものだ。

札幌市のテンポス買取ドットコム

テンポス買取ドットコムは飲食店専門リサイクルセンターとして、厨房機器の買取などをおこなっている業者だ。飲食店をはじめ、スーパーマーケット、ホテル、ドラッグストアなども対応可能としている。

買取した厨房機器を再生から販売まですべて自社でおこなうため、中間マージンをカットすることで高額買取を実現。また、厨房機器の買取だけでなく、閉店後の居抜き譲渡などにも対応しているため、厨房機器を単独で売却するよりお得に利用することもできる。

買取は店頭と出張で対応。査定料は無料だ。出張買取エリアは日本全国となっているが、対応していない地域もあるため、事前に確認をしたほうがいいだろう。

買取実績

横浜市の厨房買取王

厨房買取王は店名のとおり厨房機器の買取に特化した業者だ。冷蔵庫をはじめ製氷機、食器洗浄機、ショーケース、ワインセラー、レジ、券売機など、幅広い機器の買取に対応している。

査定は厳しい研修課程に合格した鑑定士がおこなうため、適正な査定価格の提示が可能。また、査定金額の内容を丁寧に説明するため、納得がいく取引ができる。もちろん、金額や説明内容に納得しない場合は売却しないことも可能で、その場合の査定料は一切かからない。

そのほか、古いものや軽微な損傷であれば買取可能としているので、売却できるか不安な場合は厨房買取王に相談してみよう。

買取は出張で対応。査定料や出張料は無料だが、訪問当日に利用者の都合で査定ができない場合は、キャンセル料がかかることがあるとしているので注意が必要だ。出張エリアは神奈川県を中心とした関東、静岡県、長野県となっていて、そのほかの地域は要相談となっている。

買取実績

さいたま市の出張買取24時

出張買取24時はさまざまな製品の買取をおこなう業者だ。店名のとおり24時間365日受付から出張買取まで、いつでも買取に対応していることを特徴としている。

査定は厨房機器のプロがおこなうため、機器の状態から迅速に適正な査定価格を提示。また、買取が成立したら、大型のコールドテーブルでもその場で搬出までしてくれるので、急いで売却したい場合などは頼りになるといえる。

査定は店頭、宅配、出張で対応。査定料、出張料、送料、そしてキャンセル料まで無料で利用可能。

出張買取エリアは、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、大阪、京都、奈良、三重、兵庫、福島、山形、宮城、長野、山梨、岐阜、静岡、愛知、福岡、大分、佐賀、熊本の全域となっている。

小牧市の無限堂

無限堂は厨房機器をはじめオフィス家具、電動工具、家具、家電などの買取をおこなっている業者だ。厨房機器についてはあらゆる機器を買取対象としていて、買取実績も多い。

無限堂では買取した厨房機器をメンテナンスして販売までおこなうためコストを削減でき、その分高額での買取が可能としている。

また、あらゆる厨房機器をあつかう無限堂では、どのような厨房機器でも正確な査定ができるため、他店で断られた場合は無限堂に査定依頼してみるのもいいだろう。

買取は店頭、宅配、出張で対応。査定料は無料で、点数が多く新しい機器がある場合は出張料も無料としている。出張買取エリアは、関東、長野、東海、北陸、関西、中国、九州だ。

買取実績

大和市のアシスト

アシストはさまざまな製品の買取をおこなう業者だ。買取品目数は業界最多水準としていて、その中に厨房機器も含まれている。

年間5,000件以上もの買取実績があり、厨房機器の買取実績も多数確認できることから、利用者から信頼されている業者であることがわかる。

また、幅広いジャンルの買取に対応しているため、厨房機器と一緒にいろいろな製品も売却できることから、閉店などで不要になったものをまとめて売却することが可能だ。

厨房機器の買取は店頭、宅配、出張で対応。査定料、出張料は無料だ。出張エリアは、東京と神奈川、そしてその隣接エリアとなっている。

買取実績

以下のコラムでもおすすめの買取業者を紹介しているので、こちらも参照してほしい。

厨房機器のおすすめ買取業者まとめ23選

更新日 : 2023/06/06

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居抜き物件の一部として売却するには

厨房機器を売却する契機としては、故障した場合や古くなった機器の買替えなどがあるが、中には閉店のため売却を余儀なくされることもある。その閉店による売却についてだが、物件を居抜きとして売却する場合、厨房機器も物件の一部として売却できることもあるのだ。

物件と一緒に売却するメリットは、厨房機器を取り外さなくていいため、売却するためのコストが削減できる点が挙げられる。また、居抜き物件は、次のオーナーも厨房機器などにコストをかける必要がないため、比較的早く売却できるのもメリットといえるだろう。

では、厨房機器を物件と一緒に売却するための手順などを紹介していく。

契約書を確認する

飲食店の場合、店舗はどこからか借りている場合がほとんどであるが、居抜きとして売却するのであれば、まず、貸主と交わした契約書を確認する必要がある。契約書に原状回復義務が記載されている場合、厨房機器など設置した設備を取り外し、借りる前の状態に戻さなくてはならないのだ。

ただ、もともと居抜き物件だった場合や貸主から了承を貰える場合は、居抜き物件として売却可能なこともあるので、まずは契約書を確認し、その上で貸主と交渉しよう。

造作譲渡の承諾を得る

貸主から物件売却の承諾を得られたら、次に造作譲渡の承諾も得る必要がある。造作とは、物件に付属する設備や厨房機器などを指し、居抜き物件を売却する場合、これら造作も一緒に譲渡、つまり売却可能な場合があるのだ。

ただ、そのためには前述のように、貸主から事前に造作譲渡の承諾を得ることが必須条件なので、こちらも貸主と交渉するようにしよう。

造作譲渡金を見積する

貸主から承諾を得られたら、造作を譲渡する際に貰える費用、造作譲渡金を見積しよう。造作譲渡金の相場は一般的に1,000,000円～3,000,000円といわれているが、物件の立地や大きさ、厨房機器など設備の内容で大きく変わってくる。

この造作譲渡金が適切な金額でないと売却まで時間がかかることがあるので、専門家に見積して貰った方がいいだろう。

リース品は譲渡対象外

厨房機器がリース品の場合があるが、リース品はリース会社の持ち物なので造作譲渡の対象とはならない。厨房機器にリース品がある場合は、リース会社に残債を支払って物件と一緒に売却するか、新しい借主にリース契約を引き継いで貰う必要がある。

このリース品の対応をしっかりおこなわないと売却に支障をきたすこともあるので、売却する前に厨房機器にリース品があるかどうか必ず確認しよう。

造作譲渡契約書を交わす

そして、物件が売却できたとき、造作を譲渡するための造作譲渡契約書を交わす。その際に造作譲渡金を購入者から受け取るのであるが、金額は購入者と交渉となることもある。

物件は明け渡し日までに売却しなければならず、もし、売却できない場合、原状回復する必要も出てくる。そのため、金額でこじれた場合は、見積の金額にこだわらず、ある程度妥協しても売却を優先するのもありだろう。

ヒカカク！で買取価格を比較しよう

おすすめの買取業者を紹介してきたが、同じ厨房機器でも買取価格は業者で異なる場合が多い。高額で売却するには、高額で買取する業者を見つけることが有効な手段だ。

ただ、そのためには複数の業者が提示する買取価格、最低でも3社以上の価格を比較する必要があり、かなりの手間となる。

その点、買取価格比較サイトのヒカカク！であれば、たった1回の入力で最大20社の買取価格がわかるため、簡単に高額買取の業者を見つけることができるのだ。

厨房機器を売却する際には、ヒカカク！の利用も検討してほしい。

まとめ

厨房機器の買取相場や高く売るコツ、おすすめの買取業者などを紹介した。

厨房機器は新品の販売価格が高額のため中古機器の需要も大きく、高額で売却できることも多い製品だ。ただ、そのためには、売却する時期や事前の準備、そして業者の選択が重要となってくる。

業者についてはおすすめの買取業者を紹介したので、参考にしてほしい。また、最大20社の買取価格がわかるヒカカク！も、業者選択の助けとなるだろう。

本コラムを参考に厨房機器の高額売却を目指してほしい。

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