坂倉新兵衛(さかくら しんべい)陶器の買取相場・査定情報

押入れにずっとにしまってある、譲り受けたけど使っていない…などで陶器を処分したいと考えている人は、どうやって陶器を売ればいいのかで悩むだろう。

そこで、本コラムでは、坂倉新兵衛(さかくらしんべい)の陶器の買取相場・査定情報について述べていく。坂倉新兵衛の陶器を売る前には、ここでポイントを押さえておくといいだろう。陶器は買取市場のなかでも高額査定になる可能性が高い骨董品。高額で売れる可能性の高いモノを売るときは、損をしてしまう可能性も高いので注意。

そして、陶器を買い取っている業者もネットの普及もあり、多くなってきている。そういった理由もあり、売る前にしっかり情報やポイントをリサーチしておいたほうがいい。売る前にリサーチすることは買取において基本中の基本である。坂倉新兵衛にテーマを絞って、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを紹介するので参考にしてほしい。

坂倉新兵衛について

最初に、坂倉新兵衛がどのような人物なのかを述べていこう。

陶器の作者を知っておくことは非常に大事なポイントだ。陶器の価値を正しく知る上で作者について知っておく必要があるだろう。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎知識をある程度は身に付けておいたほうがいい。

坂倉新兵衛は山口県長門市深川の萩焼の窯元

坂倉新兵衛は山口県長門市深川の萩焼の窯元である。坂倉家の当主が代々襲名している陶芸作家としての名跡で、これまで十五代に及び倉新兵衛の名は受け継がれている。非常に長い歴史を持つ窯元で、今でも萩焼の名跡の一つとして価値は高く、その技法や芸術性は高く評価されている。日本陶器が誇る萩焼の窯元である。

初代の坂倉新兵衛が生まれたのは慶長9年。藩主毛利輝元の命によって招致された朝鮮李朝陶工であった、李勺光、李敬の兄弟が城下で御用窯を築いたことが始まりである。そのうち李勺光を初代とする窯元が坂倉新兵衛の名を名乗った。六代目より坂倉と改姓される。十二代坂倉新兵衛は萩焼を全国に広め不振衰退から救ったことにより、中興の祖と呼ばれるほどの人物となり、日本の陶芸界にも大きな影響を与えた。

日本古来の陶器の良さを持ち、シンプルながら奥深い美を追求された陶器は今でも評価や人気は高く、当15代の作品も、国内だけでなくロサンゼルスやパリなどで個展やグループで作品を出品するなど、国際的な評価も高い。市場においても、坂倉新兵衛の陶器には高い価値があるため高額で売買されているほど、有名な陶器である。

坂倉新兵衛の陶器は高額査定となりやすい

坂倉新兵衛の作品は上記で述べたように、陶器の芸術性は高く評価されている。またそれだけでなく、人気も高い陶器。そのため坂倉新兵衛の陶器は高額な値段で売買されている。つまり、坂倉新兵衛の陶器は価値が高いということだ。

この価値は買取市場においても同じである。買取市場でも坂倉新兵衛の陶器は高額査定になりやすい傾向にあるようだ。坂倉新兵衛の陶器は多くの業者で積極的に買い取られており、高額査定作家として挙げている業者も多い。ただ、業者ごとで高額買取の作家に違いがあるので高額買取の一例なども確認しておくほうがいいだろう。

坂倉新兵衛の陶器の査定情報

次は、坂倉新兵衛の陶器の査定情報について。

坂倉新兵衛の作品はどれも価値が高いのは間違いない。だが、その反面、安く売ってしまったり、買い叩かれたりする可能性も高いだろう。そこで、どのような点が査定額に大きく影響してくるのか、ここで査定情報において注意すべきポイントなどを述べていく。

陶器買取では作者・窯元が最も査定額に影響する

陶器の買取において最も査定額に影響するのは、作者や窯元だ。これは陶器だけではなく、多くの骨董品や芸術品でも重要なポイントになっている基本的なポイントである。

買取市場において、誰が創作した作品か・窯元かで価値は大きく決まる。陶器が売れる金額もほとんどこの点で決まると言われているほど。作者や窯元はそれほど重要なのである。そして、買取市場でも人気のある作家や窯元の作品は高く売れる傾向にある。そのような陶器は需要が高いので高額査定となりやすい。

上記で述べたように、坂倉新兵衛は国内で有名で評価・人気ともに高いので、坂倉新兵衛の陶器を売るとき慎重に売るべきだろう。

陶器の状態には厳しいので注意を

陶器査定では状態に関しては非常に厳しく査定される。これは通常の買取よりも厳しい。状態の良さには十分注意すべきだ。骨董品は鑑賞用としての価値が高く、状態の良し悪しが作品の価値に大きく左右されるので、査定が厳しい。悪い状態の陶器は大きく減額する。さらに酷い状態の場合は買取不可になることも珍しくない。それほどまで陶器の保管状態は大事なのだ。

そのため、普段から陶器の手入れやメンテナンスを欠かさずに、できるだけ良い状態を保てるようにしておくべきだ。ここで悪い状態の例を紹介するが、汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどの状態は、大きな減額になる。このような状態には査定が厳しいので注意しておこう。

鑑定書・保証書・付属品は一緒に売ると査定額に上乗せになる

陶器の鑑定書、保証書、付属品があるときは、その鑑定書、保証書、付属品も査定額に影響するので一緒に売るほうがいいだろう。

陶器の査定では、鑑定書、保証書、付属品は多くの業者でプラス査定となるようだ。なぜなら骨董品の鑑定は難しく、市場には偽物や模倣品が多いため、本物を裏付ける鑑定書や保証書は信頼されるアイテムとして査定額へ上乗せになるのである。

また、付属品をセットで買い求めるコレクターも多いので、この付属品にも一定の価値がある。非常に需要の高い鑑定書、保証書、付属品を一緒に売ることで、査定額は上乗せになることが多い。鑑定書、保証書、付属品も忘れず一緒に売るといいだろう。

坂倉新兵衛の陶器の買取相場

では最後に、坂倉新兵衛の陶器の買取相場について述べていこう。

できるだけ、坂倉新兵衛の陶器を高く売りたいのであれば、買取相場は把握しておくほうがいいだろう。坂倉新兵衛の陶器を売る前に買取相場をリサーチはしておくべき。これは陶器を売る上で基本的なポイントなのでしっかり押さえておこう。

坂倉新兵衛の陶器の買取相場はわからない

では、ここで取り上げている坂倉新兵衛の陶器がどれくらいの金額で売れるものなのかについてだが、坂倉新兵衛の陶器の買取相場はわからないの現状だ。理由だが、多くの業者で実績や金額を非公開にしているため明確な相場はわからないのである。

なので、坂倉新兵衛の陶器は実際に査定へ出してみないと買取額がどれくらいなのかわからないだろう。基本的に骨董品の多くが明確な相場が掴めない市場でもあるので注意しておくべきだ。

もし、坂倉新兵衛の陶器を売る場合は、いくつかの買取業者で見積もりを出してもらうよう査定依頼を申し込むといい。できるだけ多くの業者へ査定依頼を申し込めれば尚良いだろう。そして、各業者で提示された査定額を比較検討して売れば、損をするリスクも低いだろう。

坂倉新兵衛の陶器の買取金額について

次は坂倉新兵衛の陶器を売るときの金額について述べていく。

上記でも述べたように、坂倉新兵衛の陶器は明確な相場はわからない。だが、坂倉新兵衛に陶器であれば高額査定になる可能性は高いので、どれくらいの金額を目安にして売るかが大事になる。

陶器買取市場において有名作家・窯元の作品は、数十万〜数百万円で売れることが多い傾向にある。この例からみて、本コラムで取り上げている坂倉新兵衛の作品は数十万円〜数百万円で売れる可能性が高い。そのため、上記の数十万円〜数百万円の金額を目安に坂倉新兵衛の陶器買取を進めていくと、損をせず売れるだろう。最低でもまずは数十万円の査定額を目安にしておこう。

まとめ

本コラムでは、坂倉新兵衛の陶器の買取相場・査定情報をテーマにして、売る上で大事なポイントや情報を紹介した。

陶器のような骨董価値の高いものは、非常に相場が掴みにくく、売ることが難しい分野である。陶器買取は注意して慎重に売るように心がけよう。そんな難しい買取だからこそ、陶器を売る前にしっかりリサーチしておくべきだ。

本コラムで紹介した坂倉新兵衛のような有名作家の陶器は、高額査定となる可能性が非常に高い。そのためリサーチはより必要になってくるだろう。また、そのなかでも、信頼できる業者を選んで売ることが重要なポイントになるので、業者選びは徹底して行なうようにしよう。