iPhone、iPad、iPodTouchなど、Apple製品を使うユーザーは多く、そのユーザーの多さでも、国内のシェア率はアメリカよりも高いため、日本はApple製品大国とも言われている。
そのユーザーの多さに比例してApple製品でのトラブルや不満は多い。そういったニーズに応えるべく、Apple製品のサービスはいろいろな業者が事業サービスとして展開している。
特にiPhoneやiPadではそのようなサービスが多い。そのなかでも、中古Apple製品のトラブルとして多い傾向にある「アクティベーションロック解除」のサービスについてここで取り上げ紹介していこう。
iPad settings: Apple ID dialog / swindejr
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アクティベーションロックとは?
では、さっそくアクティベーションロック解除サービスの説明や紹介をしたいと思うが、その前に、このアクティベーションロックなるものがどのような状態のことを指すのかを知っておいたほうがいいだろう。このアクティベーションロックに関して勘違いしている人は多いようだ。
理解しているという人も、まずはアクティベーションロックの正しい基本知識をおさらいし、自分の知っている情報が正しい知識なのかどうかを確認しておくといいだろう。
また、基本知識を身につけておかなければ損をしてしまったり、トラブルになったりするリスクも伴うものでもある。
アクティベーションロック=情報保護・盗難防止対策
このアクティベーションロックは、iOS7から始まったものである。
なぜこのようなシステムを導入したのかという経緯だが、これはプラバシー保護、iPhone、iPad、iPodTouchの盗難防止などの対策として実装されたシステムなのである。このシステムがあることで、デバイス内にある情報が守られているのだ。
アクティベーションロックは「iPhoneを探す」機能ONで有効に
では、具体的にアクティベーションロックがどのようなシステムなのかを掘り下げて説明していこう。
このアクティベーションロックというのは、端末内の設定にある「iPhoneを探す」「iPadを探す」「iPodを探す」をオンすることで有効になる。
この機能を有効にすることで、利用しているiPhoneとApple IDがひも付けられる。そのことでiPhone、iPad、iPodTouchなどの情報の復元や、iOSアップデートなどをした時にApple IDによるパスワードの入力認証を行わない限り、端末のアクティベーションはできず、パスワード入力以外は一切できなくなるのである。
ちなみに、このような状態を日本では俗に文鎮化したなどということが多い。
アクティベーションロックで不正使用・転売は一気に激減した
例えば、iPhoneをどこかに落としてしまっても、このアクティベーションロックが有効であれば、第三者がiPhoneを拾ってアプリや情報データの削除をしようと思っても、AppleIDとパスワードが求められるためホーム画面までたどり着けないのだ。
このような機能があるため、紛失したiPhoneの転売防止策になっている。あくまで、ユーザーのセキュリティーを考えて実装された仕組みなのである。
当初のiPhoneなどでは、このような機能がないためにiPhoneが盗難にあったり、落としても戻ってこなかったりという問題が多発していた。そのような問題を受けてApple社がこのようなシステムを実装したのである。
このシステムのおかげで不正な使用・転売は一気に激減したと言われている。
アクティベーションロック解除の基本的な方法
アクティベーションロック解除は、対象デバイスの所有者がiPhone・iPadそれぞれデバイスのロック解除をする必要がある。元の所有者に連絡が付く場合は、ロック解除の依頼をしよう。デバイスに登録されているAppleIDから遠隔で解除してもらうことが可能だ。
所有者にデバイス本体から直接解除してもらう方法
- ・Apple ID とパスワードまたはデバイスのパスコードを入力
- ・Apple のサービスで普段使用しているメールアドレスや電話番号でサインイン
- ・またはiCloud にサインイン
- ・Apple ID のパスワードをリセットする
所有者が遠隔で解除する方法
- ・デバイスを探す
- ・Apple IDとパスワードまたは、メールアドレス、電話番号でサインイン
- ・削除する対象デバイスを選択
- ・「アカウントから削除」を選択
Appleサポートを利用する方法
デバイスの所有者のみアクティベーションロックに関する問合せができる。購入証明書の用意が必要だ。
アクティベーションロックを解除したい人の傾向
上記で、このアクティベーションロックがどのような仕組みになっているのか説明したので、基本的な知識としてしっかりと押さえておくといいだろう。
次は、アクティベーションロック解除を希望する人の傾向について触れていこう。なぜアクティベーションロック解除サービスがあるのかを知る上で重要なことでもあり、今後に役立つ知識や情報でもあるだろう。
アクティベーションロック解除が利用できないのは
文鎮化したiPhone・iPadが盗難品や所有者が探している場合はアクティベーションロック解除はできない。端末を拾って転売するような行為は犯罪である。ここで紹介する傾向に含まないことをご理解いただきたい。
中古で購入した人にアクティベーションロック解除の希望者は多い
アクティベーションロック解除を希望する傾向にあるのは、中古のiPhone・iPadを購入して利用する人に多い傾向がある。
ネットオークションやフリマアプリで購入した端末
さまざまな中古のiPhone・iPadが、ネットオークションやフリマアプリでも売買がおこなわれている。出品者側の認識不足などで、アクティベーションロックが掛かった状態のiPhone、iPodTouch、iPadを、知らずに購入した場合だ。
もと出品者へ連絡がつけば、端末の元所有者へであればアクティベーションロック解除を依頼できるだろう。だが元所有者出なければアクティベーションロック解除ができないこともある。
購入後に元の所有者へ連絡がとれない
アクティベーションロックが掛かって使えない状態が発覚後に、元の所有者へ連絡がつかないため、やむを得ずアクティベーションロック解除サービスを希望する場合である。
そのほかの理由も解除したい理由はさまざま
また、このアクティベーションロック解除を希望する人はさまざまな理由があるだろう。
多く見受けられるケース
ID・パスワードどちらとも忘れてた状態で、「iPhoneを探す」などの機能をONにしたまま初期化を行いアクティベーションロックがかかった状態になり、ID・パスワードを求められるが、入力できず文鎮化してしまったケースだ。
また、AppleIDの2段階認証で登録した電話番号を忘れたり、なくなったりしてアクティベーションロックから抜け出せないなど、そのほかの理由もさまざまある。
紛失・盗難品は絶対にNG
専門業者のアクティベーション解除サービスに限らず、紛失届けや盗難届が出されてアクティベーションロックされている端末は、ロック解除できない。アクティベーション解除サービスを提供している買取業者から断られてしまう。もし盗難届や紛失届が出されていた端末だとわかった時は、警察へ相談しよう。
届出されていないか端末の確認方法
お手元の端末が、オークションなどで購入した人は届出されていないか確認しておくといいだろう。
確認方法は、遠隔アクティベーションロック解除サービスを以前行っていた「小龍茶館」のブログ内で説明があるので引用する。
「小龍茶館」はアクティベーションロック解除サービスの受付を中止している。(2023年11月時点)
“【紛失・盗難品判別方法】
アクティベーションロック画面の一番左の場合のみ可能です。
真ん中と右のように、「紛失され、消去されました(英語ではlost and erased)」と表示されているものはNG!解除できません。以下の画像を参考にしてください。
なお、また、紛失され、消去されました(英語ではlost and erased)と表示されていなくても、元のオーナーからこちらに連絡してくれと連絡先が書いてあるものもNGです。”
引用元:小龍茶館
上記が小龍茶館のブログ記事で紹介している、iPhone、iPad、iPodTouchの紛失・盗難品判別方法となるので、ネットオークションやフリマアプリで購入した場合には、確認しておくべきポイントだろう。
アクティベーションロック解除サービスとは
アクティベーションロック解除サービスは、上記のようなアクティベーションでAppleID・パスワードを求められても、特殊な方法でその認証を無視して強制的にアクティベーションロックの解除を行なう方法である。
アクティベーションロックを強制的に解除する専用ツールや、有料で行っている専門業者について紹介するので参考にしていほしい。
遠隔で行われるアクティベーション解除サービス
遠隔で行なうアクティベーション解除サービスは、端末を預けて行なうものではなく、IMEI番号(端末識別番号)を伝え、リモートで解除作業が完了する。費用が1万円以上と高額になるサービスだ。
基本的に入金確認の後、業者が作業を開始する。オークションサイトを通して受付している業者もあるが、信頼できる買取業者かどうか見極めが必要だ。以前サービスを提供していた「小龍茶館」は、2020年04月19日以降サービスの受付を中止している。
参考サイト:【現在受付中止中】【遠隔操作で解除可能!】iPhone遠隔アクティベーションロック解除サービス【紛失・盗難品は不可】|小龍茶館
アクティベーションロック解除ツール
アクティベーションロック解除ツールは、無料体験版や有料版があり、年単位や月額費用が発生するなど費用プランは様々だ。ダウンロードして使用することができる。元の所有者のApple IDを迂回して利用できるようにするツールだ。日本語に対応していない場合や、端末との相性があるため不具合がでることもある。
注意事項を確認し、自己責任で個人的に使用することになるため、費用やリスクがあることを理解しておこう。
Tenorshare 4MeKey
Tenorshare 4MeKeyは、無料体験版と30日無料返金保証付きの有料版がある。パスワードなしでApple IDのロックを削除するツールだ。
デバイスの利用は限定される。新しいApple IDでサインインができ、アプリのダウンロード、Wi-Fi環境でのネット閲覧やLINEアプリなどで通話が可能。
注意ポイント
- ・iOSデバイスにおけるiCloudログインや通信会社の通話などが使用できない。
- ・初期化や再起動をすると再びアクティベーションロックがかかる。
- ・不具合がある場合は文鎮化になる場合もある。
AnyUnlock
AnyUnlockは、iCloudアクティベーションロックをバイパス・解除できるソフトだ。無料体験版や60日間返金保証付き有料版が選択できる。対象デバイスがあるので事前に対応しているか確認してからがよいだろう。新しいAppleIDでログインし使用することが可能だ。Wi-Fi経由でアプリの利用ができる。
注意ポイント
- ・iCloudにログインすると再びアクティベーションロックがかかる。
- ・ファームウエアを使用してフラッシュしない。
- ・デバイスのリセットやアップデート、再起動をすると再びアクティベーションロックになる。
スマホの買取サービスも利用しよう
ここでは、文鎮化したiPhoneやiPadでも買取している業者やジャンク品の取扱いがある買取業者について紹介しておこう。眠っている不要なiPhoneやiPad、スマホがあれば早めに買取業者へ査定にだしてみてはいかがだろうか。
文鎮化したiPhone・iPadを買取してくれる「ナオセル」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ナオセルは、アクティベーションロックがかかっているiPhoneやiPadなど、画面割れや動作不良の端末でも買取している心強い買取業者だ。オンラインショップと実店舗は都内江東区にあるナオセルショップ清澄白河でも買取に対応している。
買取方法は宅配買取と、ナオセルショップ清澄白河の店頭買取の2つ。公式サイトから仮査定が依頼できるのでおおよその買取価格を把握することが可能だ。宅配買取は、本査定発送時の送料は、業者が負担後に、本査定決済時に送料分を差し引かれるシステムとなっており、宅配梱包キットはない。店頭買取は予約が必須となっている。
スマホ端末の高額買取サービス「モバイルモバイル」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スマホ端末の買取サービス「モバイルモバイル」なら、他社と比べiPhoneやiPadをより高く買取に尽力している買取業者だ。分割支払い中、水没や動作不良などジャンク品のiPhoneやiPadでも減額対象となる場合があるが買取対象としている。アクティベーションロック状態の端末の買取対応は明記されていないので事前に確認してからがよいだろう。
買取方法は、池袋本店の店頭買取と宅配買取に対応。公式サイトから買取査定フォームやメールから問合せが可能だ。端末に残っている個人情報の流出が心配な人のために端末内のデータは無料で消去している。
買取と修理の「アイフォンドック24」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アイフォンドック24越谷店は、アイフォンドック24のチェーン店でiPhoneなどスマホの買取や修理を行う業者だ。アイフォンドック24は全国に展開している。お近くにある店舗でも買取査定は可能だ。状態が悪いジャンク品やアクティベーションロック端末でも買取対象としている。
買取方法は店頭買取と宅配買取になり、事前におおよその買取価格を公式LINEや公式サイトから無料査定ができる。
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AppleWatchのロック解除方法はこちら
盗難や紛失品でないか確認は非常に重要
アクティベーションロック解除は慎重に行う必要がある。ネットオークションやフリマアプリで購入した端末が、盗難品や紛失品が紛れている場合があるため、出品者としっかり確認をとったうえで購入しよう。
また、アクティベーションロック解除サービスへ依頼する際にも、上記で説明した判別方法で、法に抵触する行為とならないか確認しておくべきである。知らないでは済まされないので、最善の注意を払っておくことが必要である。
まとめ
ここまで、iPhone・iPad・iPodTouchのアクティベーションロック解除サービスについて紹介してきた。アクティベーションロック解除遠隔サービスや専用ツールを使えば、端末の強制ロック解除ができることがわかった。ただ専用業者に依頼すると高額で支払いが発生すること。サービスの受付を中止している業者がある。また端末の再起動、OSのアップグレードなどにより再びアクティベーションロックがかかる場合があり、その都度強制的にロック解除が必要になるなど、使用できる範囲が限定されてしまうことがある。用途を考えて使用するか、「ヒカカク!」から買取業者へ売却を検討してみてはいかがだろうか。