使わなくなったモノや要らなくなったモノなど、捨てるのではなく買取に出して現金に換えたいと考え、いろいろなモノを売るコトが出来る。
また、現代ではそういった不要だと思っているモノを買い取って、必要としている人へ売るという事業のリサイクルショップも増えてきている。また、パソコン・スマホの普及とともにWeb上でのオークションサイトも増え、利用者も増えてきている。
そういった時代背景もあり、現代では新たな価値が生まれ、買取市場で取引されているモノがある。それが「ドメイン」だ。現代ではこのドメインが売れる時代となっているのだ。ここでは、ドメインの買取について紹介していこう。
High level domains / Akshay Hallur
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ドメインとはどういうものなのか
まず、ドメインの売り方のポイントなどを紹介していく前に、ドメインとはどういったものなのか。根本的なところを押さえておくべきだろう。ドメインがどういったものなのか知っておくことで、ドメインを売るときのポイントにも役立つものとなるだろう。
ドメインとはサイト上の住所をわかりやすくするもの
ドメインとはいったいなんなのか。よくパソコンを使っているとhttp://www.●●.comというようなものを目にすることがあると思うが、このhttp://www以降の箇所がドメインと言われるものである。このドメインというのはインターネット上での住所のようなものとなる。このURLを取得することで、インターネット上で紐づけたサイトが見つけやすくなるということなのだが。このドメインの前に実はインターネット上にホームページを作るときに、IPアドレスという識別番号を割当らているもので、その番号は「123.45.67.89」のような覚えにくいものになっているのだ。
そこで、例えば、ドメインをサイトと同じ言葉のもの、同じ意味があるようなものを取得することで、URLというネット上の住所がわかりやすくなり、覚えやすくなるのである。覚えやすいということは、ネット上でのアクセスもしやすいということなのである。そういった理由でドメインは取得されるのである。
ドメイン名は同じものが取得できない
ここで覚えておきたいのが、ドメイン名は同じものが取得できないということ。どういったことなのかというと、URLは住所のようなものと説明した通りだが、すでに誰かが何か建物を作った土地に、何かを建てることはできないということ。
実際の家などでも言えることだが、すでに誰かが家を建てている土地に、さらにその上に家を建てることはできないと思うが、それと一緒のようなこと。
つまり、指定したドメイン名が、もしも先に誰かがその指定したドメイン名でドメイン取得を行っていた場合、そのドメイン名は取得できないということだ。基本的にドメイン名は早いモノ勝ちなのである。これがドメインの買取市場に関係している理由なのだ。
これを逆手にとって、購入が将来予想されるドメインを取得するという転売テクニックがある。●●●.comや●●●.co.jpなど●●●が同じ表記であれば将来使う可能性があるため、取得しておいた方が良い。特に企業サイト・コーポレートサイト向きなco.jpというドメインを取得しておいた方が良いと言われるが、サービスドメインのみ取得されていて、こちらが取得されていない場合に手を打っておく必要があるだろう。逆手にとれば、とある海外企業の日本進出が想定されるなら、▲▲▲.co.jpを取得しておくと高額で買われる可能性が高いと言える。
ドメインが売れる理由とは
ここまで、ドメインというのはどういうものなのか、その簡単な仕組みは理解できたと思うが、こういった理由が、なぜドメインが売れる理由となるのかについて説明しておこう。
ドメイン名次第でサイト・ホームページのアクセス数が変わる
では、なぜドメインが売れるのかだが、ネットで検索を行う場合に、検索エンジンを使い、調べたい言葉などを打ち込んで、知りたい情報を探すと思うが、ここで調べる言葉に引っかかる言葉で構成されたドメイン名だった場合、当然、そのドメインが取得されているサイトが検索エンジン上でヒットするわけである。
そういった理由があり、ドメイン名が売れるのである。サイト、ホームページを作る上でサイト名、ホームページ名を決めるわけだが、サイト名、ホームページ名というのは、どういったことを行っているサイトなのか、また誰のどんなホームページなのか、そのサイト名・ホームパージ名でわかるほうが閲覧されやすい。どういった概要のサイトなのか、ホームページなのかがわからない名前だとクリックされないのだ。つまり、訪問されにくいのである。
不特定多数の人へ感心を持って貰うには、短くわかりやすいサイト名、ホームページ名にしたほうがアクセスも上がる。さらにそれに加えて、ドメイン名は一緒の言葉や意味があるもののほうがいいのである。
また、ドメイン名はSEO(検索エンジン最適化)と言われるものにも、大きく影響するため、極論をいえばドメイン名が絶対に検索エンジンで検索されるような単語の場合には、そのドメイン名だけでサイト、ホームページなどのアクセス数が稼げるものでもある。このような点がドメイン名が売れる理由なのである。
中古ドメインによって高いページランクを偽装することも
現在では効果が半減してきていると言われるが、Googleのページランク(現在は機能していない)が高い中古ドメインを仕入れ、それを利用してウェブサイトを構築することで手早く評価の高いウェブサイトを作る方法などが通用していた。コンテンツマーケティング重視の評価アルゴリズムに変わった今、Googleからのペナルティを避けるためにこのような手法は使われなくなってきている。
どういった場所でドメインは売れるのか?
上記では、ドメイン売れる理由について説明したが、ここで気になる人も多い。どういったところでドメインが売れるのかについて説明していこう。
ドメインはネットオークションで売れる
ドメインが売れるところで有名なのが、恐らくオークションだろう。過去に実際にドメインをネットオークションへ出品して、売れたという実績も多くある。最大手のヤフオクでも出品されている。
ドメインを売るならばドメインをネットオークションへ出品して、落札者を集うというのもいいだろう。もしかしたら、非常に高い金額で落札されるかもしれない。
ドメインの買取を行っている業者もある
ネットオークションでドメインは売れるのだが、それ以外に実は、ドメインの買取を行っている専門業者もあるのだ。そのような業者のドメイン買取サービスに申し込み、取得したドメインを買い取って貰うことも出来る。ここで、実際に買取を行っている業者を紹介しておこう。
・ムームードメイン
・ドメインネーム.jp
・お名前.com
買い手の企業と直接取引
仕様が明らかに予想されるドメイン名を取得している場合には、こちらから連絡を入れ、購買を依頼するのも手であり、また先方から直接連絡が入ってきて、高額で買い取ってもらえることがある。これらのケースでは直接取引にて売却となる。
過去に億単位で取引されたドメイン名
嘘だと思うかもしれないが、実際に、ドメイン名が高額で売られているのである。ここで、過去の一例をここで紹介しておこう。あくまで一例であるので、ドメイン名によるが、全てのドメインが高額になるものではないので、そこは注意して欲しい。
・ドメイン名 Toys.com – 510万ドル(日本円で約5億円)
・ドメイン名 Diamond.com – 750万ドル(日本円で約7.5億円)
・ドメイン名 Fund.com – 995万9950ドル(日本円で約9.9億円)
・ドメイン名 Sex.com – 1300万ドル(日本円で約13億円)※ギネス認定となっている
まとめ
ここまで、ドメインの買取に関して紹介してきたので、どこで売れるものなのか、また、どういうドメインが売れるのか、なんとなくでも掴んでおくといいだろう。ドメインを高く売る方法について、取得したドメイン名の需要によるので、ある意味宝くじのようなものではあるが、比較的短めでわかりやすく、また将来的な利用が予測されるドメインには価値があると言えるので狙い撃ちして買い占めておく手法も存在する。
もしかしたら、現在取得したままとなっているドメインは、非常に価値があるかもしれない。専門業者への売却、またはネットオークションへ出品を考えてみるのもいいだろう。