スマホ買い替え時のバックアップ方法
中古のスマートフォンを買取に出そうと思っても、ネックになるのは中に入っているデータの処理。大事な思い出がたくさん詰まった写真データをどうやって移行すればいいのかわからない人、データ移行後はスマートフォン内の情報をどうやって削除すればいいのかわからない人はたくさんいると思います。
今回はおすすめの写真データバックアップ方法とスマートフォン内のデータ消去方法について紹介していきます。データ漏えいの問題をきっちりクリアしてからスマホを売りましょう。
おすすめのデータバックアップ方法
Backups / optikfluffel
AnyTransという有料サービスを使う手もありますが、おすすめのバックアップ方法はずばり、「クラウドストレージサービスを利用すること」です。クラウドストレージサービスとは、インターネット上にデータを保存することで、パソコンやスマートフォンなどインターネット接続ができる全てのデバイスでデータを見ることができるサービスです。
もちろん、新しいスマートフォンにデータを移行することも可能です。例えば、iPhoneであればiTunesでバックアップを作る方法は皆さんが知っている所でしょう。しかし、スマートフォンには容量制限が存在するため、昔のスマートフォンで撮った古い写真で新しいスマートフォンの容量がいっぱいになってしまう…なんて心配もありますよね。
internet_marketing_strategies / FindYourSearch
そこで出てくるのがクラウドストレージサービスです。これを利用すると、スマートフォンの容量を使わずに写真が保存できる上、どこでもパソコンからでも保存データを見ることができます。また、スマホだけでなくiPadなどタブレットからもデータを利用できます。
代表的なクラウドストレージサービス
Dropbox mobile / download.net.pl
クラウドストレージサービスにもたくさんの種類があります。今回は中でも代表的とされる、Dropbox、Onedrive、Googledriveの3つについて簡単に紹介します。写真保存機能に限定すると、クラウドストレージサービスごとの差はほとんどないので、ここでは各クラウドストレージサービスの容量の違いについて比較していきます。自分の使用する容量に合わせて、一番使いやすいクラウドストレージサービスを選びましょう。
写真のデータ容量はその解像度や大きさによりけりですが、一つの目安として1枚あたり2~4MBだと考えると良いでしょう。つまり1GBで約250~500枚の写真が保存できます。Dropboxの詳しい使い方はこちらをどうぞ。
Dropboxの容量がいっぱいだという人は、Dropboxの容量をなんと無料で18GBまで増強して貰える件。をご確認ください。
データ消去において共通してやること
さて、次にデータ消去方法について紹介していきます。機種によって削除の方法は異なりますが、どれにおいてもやらなければいけないことは、SIMカードとmicroSDカードの取り外しです(iPhoneの場合、そもそもmicroSDカードに対応していないので、SIMカードの取り外しだけで大丈夫ですが)。
SIMカードの取り外し
SIMカードも機種によって取り外し方が異なります。iPhoneならば、本体右側面にある小さな穴に、購入時についてくるピンを差すことで、取り出すことができます。ピンが無い場合は、クリップでも大丈夫です。Androidの場合、基本的にはリアカバーを外すことでSIMカードを取り出すことができます。
▲iPhone付属のピンで取り出し
▲クリップで取り出し
詳しい取り外し方については、利用端末のキャリアもしくはメーカーに確認しましょう。youtubeにいくつか解説の動画もあるようですが、そんなに難しいものではありません。
microSDカードの取り外し
外し忘れがちですが、外しておかないとSDカードの中身が漏洩する可能性はあります。連絡先の情報などを保存している場合は要注意でしょう。iPhoneには無いので、Androidユーザー限定の注意点です。
microSDカードのデータ削除
一緒に手放さざるを得ない場合は、SDカードの中身を削除しておきましょう。設定アプリの「ストレージ」から、または繋いでパソコンから削除が可能です。
パソコンと違ってスマートフォン本体のデータはしっかりと削除できる
"data.tron" de Ryoji Ikeda / tiseb
パソコンの場合、データを削除してもハードディスクからきちんと削除されていないのですが、スマートフォンの保存はフラッシュメモリに行われており、本体設定の削除から簡単に綺麗さっぱりと削除することが可能です。ご安心ください。
消去前に「iPhoneを探す」機能をオフにする
設定→iCloud→「iPhoneを探す」がオンになっていないか確認します。「iPhoneを探す」のバーが上記写真のように緑色でオンになっている状態のままで初期化してしまうのはダメです。買取時に起動しても、パスワードを聞いてきますのでiPhoneを問題なく起動出来ません。よって、必ず「iPhoneを探す」は予めオフにしておきましょう。
データ消去方法(iPhoneの場合)
これだけのとても簡単な操作でデータ削除することができます。iPhoneにはデータを安全に消去するオプションがもともと内蔵されているのです。iPhoneのデータは保存された瞬間から暗号化されており、たとえデータの跡を見つけることができたとしても、それを復元することが不可能になっています。
データ消去方法(Androidの場合)
機種によって多少異なりますが、基本的にはこの操作で工場出荷時の状態にリセットできます。この操作のみで削除したデータには誰もアクセスできなくなると考えて良いでしょう。
しかし、一部の古い型では復元可能なデータが残ってしまう可能性があります。念には念を入れたい方は、データを消去する前に、スマートフォンを暗号化しましょう。
以上のステップで行えます。暗号化には充電がしっかりされている状態で1時間ほどかかります。端末を暗号化すると、ロック画面時にPIN、パターン、パスワードをそのたびに入力しなければなりません。また、処理を中断すると、一部またはすべてのデータが消えます。一度暗号化すると元に戻すことはできません。古いAndroid端末でなければここまでせずともデータを一掃することができますので、使う必要は無いと考えられています。
最後に
Open Data Challenge Series - Energy & environment creation weekend / OpenDataInstitute
これまでデータの処理について延々と文章を書いてきましたが、「正直面倒くさそうだな」と感じた方もいるかと思います。そうした人のために、買取企業によってはデータ削除を請け負ってくれるところがあります。買取に申し込む企業を選ぶ際は、そういったサービスがついているかどうかを見るのもありですね。やはりソフマップなど大手の買取業者などは「きちんとデータ削除をしてくれそう」といった安心感があります。
その意味でも、ヤフオクなどのオークションやメルカリなどで気楽にスマホを売ってしまうよりも、ヤマダ電機やじゃんぱらなど大手の買取業者に売るのが安心ですね。
データ処理の仕方を正しく理解し、安心・安全に売りましょう!スマホに設定として存在するデータ消去措置を取ればそのデータを復元されることもありませんので、安心です。
パソコンのデータ削除については、正しいパソコンのデータ削除方法をご覧ください。スマートフォンより少し面倒なステップを踏まなければならないのですが、ぜひチェックしてください。
スマホを売る際はデータ削除だけでなく、いくつかの注意点があるので、スマホ買取時の注意点まとめもご確認ください。