世界中にはさまざまな価格のブランデーが販売されているが、中には数百万円単位で取引される高価なブランデーも存在している。高価なブランデーのひとつがジェンセンアルーカナ(アルカナ)と呼ばれるコニャックだ。コニャックの有名な銘柄といえばヘネシーやバカラなどであるが、ジェンセンアルーカナも市場にはなかなか出回らない1本。この記事では、希少性の高いジェンセンアルーカナの買取相場と買取が可能な業者を詳しく解説していく。
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ジェンセンアルーカナが高価な理由
まず、ジェンセンアルーカナは、なぜ高額で取引されているのかをしっかりと理解していこう。
ジェンセンコニャックとは
ジェンセンコニャックは、ジェンセンアルーカナを始めとするジェンセン家がこだわり抜いてつくったコニャックだ。
ジェンセン家は、フランスのグランド・シャンパーニュ地区というブランデーづくりでは最適の環境でブドウ畑を栽培し、コニャックを作っている。というのも、グランド・シャンパーニュ地区は、ブドウ栽培に適した土壌と呼ばれており、上質な香りのブドウを育てることが可能。ジェンセン家がつくったコニャックは、どの種類も熟成期間が長く丁寧に作られており、上質な味わいと希少性から高級コニャックしても有名である。
コニャックのランク
一般的にコニャックと呼ばれるブランデーは、フランス産のオーク樽を使い2年以上熟成させたものを指す。他にも、コニャックと呼ぶためには、細かな規定があるけれど手間がかかっていることには変わりはない。
また、コニャックには熟成年数によってランクが分けられており、熟成年数が上がるにつれて以下のようにランクもアップしていく。
- ・平均熟成年数2~3年:スリースター
- ・平均熟成年数4~7年:V.S.
- ・平均熟成年数7~10年:V.S.O.P.
- ・平均熟成年数12~15年:ナポレオン
- ・平均熟成年数20~25年:X.O.
- ・平均熟成年数26年~:Hors d’age
もちろん、熟成年数が長いコニャックは本数も少なくなるため1本の相場も跳ね上がっていく。ジェンセン家でも、熟成年数に応じて数種類のコニャックを販売している。
- ・ジェンセンプライム(5年熟成)
- ・ジェンセンカルテブランシェ(12年熟成)
- ・ジェンセンX.Oグランド・シャンパーニュ(25年熟成)
- ・Jenssen Hors d'Age(25年熟成)
- ・Jenssen l'Epiphanie Horsd'Age(25年熟成)
- ・ジェンセンアルーカナ(98年熟成)
上記の熟成年数だけを見ても、ジェンセンアルーカナのみ別格なのがよくわかるのではないだろうか。
ジェンセンアルーカナの位置づけ
ジェンセン家がつくるコニャックの中でも、98年の年月をかけているジェンセンアルーカナは市場に出回らない高級ブランデーと位置付けられている。というのも、ジェンセンアルーカナの価値が高騰しているのは熟成年月だけでなく、生産量にも深く関わっているのだ。熟成年数の低いジェンセンシリーズに比べて、ジェンセンアルーカナは生産量を限定している。
限定生産によって希少性が高くなり、ジェンセンアルーカナの価値が高騰し続けているといえる。ネット上では、2010年時点のジェンセンアルーカナの価格は45,000~50,000円程度だったのに対して、2019年では数百万円で取引されるほど価値が高騰している。また、ジェンセンアルーカナは、高級を高めるクリスタルのボトルと手作りの木箱に入って販売されるため、他のジェンセンシリーズのコニャックに比べて見た目にも大きな違いがある。
ジェンセンアルーカナの相場価格
ほとんど市場に出回らないジェンセンアルーカナだが、いくつか販売されていたのを確認したのでみていこう。
ネットショッピング
ネットショッピングでは、ジェンセンアルーカナが販売されていた記録を確認したので以下を参考にみていこう。
- ・楽天市場:1,780,000円
- ・Yahoo!ショッピング:2,280,000円
- ・Kanaiwa:1,287,000円
※2019年7月時点の調査
上記のように、ネットショッピングで市場に出回った形跡があったのは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Kanaiwaの3サイトだった。ネットショッピングの価格を元にするとジェンセンアルーカナの相場は、1,287,000~2,280,000円である。
2010年のデータでは、ジェンセンアルーカナ1本の市場相場は50万円前後だったので約2.5~4倍の価値が高騰していることになる。ジェンセンアルーカナの販売本数が限定されていることを加味すると、今後も価値が高騰してく可能性は十分にあるといえるだろう。
オークションやフリマアプリ
オークションで有名なヤフオクやモバオクでは、ジェンセンアルーカナが売買された情報は確認できなかった。また、フリマアプリのメルカリやラクマでもジェンセンアルーカナの出品情報は掲載されていなかったので、いかに希少なのかがよくわかる。
そのため、ジェンセンアルーカナの相場は、128~228万円の間と覚えておくと良いだろう。
ジェンセンアルーカナの買取が可能な業者
ジェンセンアルーカナの買取をおこなっているお酒専門の買取業者を5社ピップアップしたので、特徴を中心に確認していこう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、ブランデーやワインなどお酒の買取を専門におこなっている業者で、年間買取数が150件以上もある。買取実績は、買取をおこなう上で信ぴょう性を計る重要な要素なので、150万件以上の実績は信頼性の高さを表しているといえる。
そんな、大黒屋ではジェンセンアルーカナの買取をおこなっているが、実際に買取された実績はない。しかし、コニャックの有名銘柄が実際に買取された記録は残っていたので参考にしてほしい。
- ・ヘネシーリシャール:140,000円
- ・ヘネシーファーストランディング1868バカラ:200,000円
- ・カミュミシェルロイヤルバカラ:80,000円
- ・ロール・ド・マテール:150,000円
- ・レミーマルタンルイ13世:120,000円
※2019年7月時点のデータ
有名銘柄であるヘネシーやカミュの買取価格は、80,000~200,000円で買取されていた。コニャックの状態や箱の有無などで買取金額は変動するが、ひとつの目安として頭に入れておくと良いだろう。
ジェンセンアルーカナを実際に買取する場合は、大黒屋の公式サイトからでは買取額を把握することはできないため、LINE査定やメール査定を利用するのがおすすめだ。
金のアヒル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
金のアヒルは、東京都を中心に店舗を構えている買取業者で、ブランデーの高価買取をおこなっている。他にも、金やプラチナ・切手なども買取しているがブランデーの買取実績もあることから、査定員のレベルは高い傾向にあるようだ。
金のアヒルでは、ジェンセンアルーカナの買取をおこなっており、ヘネシーやレミーなどの有名銘柄を強化買取していたので、ブランデーの買取に力を入れていることがわかる(2019年7月の調査)。ジェンセンアルーカナの買取価格は掲載されていなかったが、公式サイトに数点ほどブランデーの買取実績があった。
- ・マーテルコルドンブルー(2015年8月)
- ・ヘネシーナポレオンシルバートップ(2015年8月)
※2019年7月時点のデータ
金のアヒルでブランデーの買取がおこなわれたのは、2015年とされているがサイトに掲載されていないブランデーもあるかもしれないため詳細は不明。
買取前に、LINE査定やネット見積りを受けることができるので、ブランデーの強化買取をおこなっている時期に依頼してみると高額買取に期待できるかもしれない。
東京リカー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京リカーは、洋酒買取専門店でお酒の買取実績は10,000点と高い特徴がある。レミーマルタンやカミュなどブランデーの買取を積極的におこなっており、定期的に銘柄の強化買取を実施している。
東京リカーの買取品目では、ジェンセンアルーカナを確認したので買取は可能だが、買取実績は確認できなかった。また、ブランデーの買取実績には買取した金額が掲載されていなかったので、金額と銘柄を照らし合わせることはできない。
しかし、ブランデーの買取実績は数多く掲載されていたので、適正価格が付けられている可能性は高いだろう。実際に、東京リカーで買取されていたブランデーは以下の通りだ。
- ・カミュリモージュ陶器ボトル
- ・カミュミッシェルロイヤルバカラボトル
- ・ヘネシーリシャールバカラボトル
- ・ヘネシーX.Oクリアボトル
- ・グレンフィディック21年
※2019年7月時点のデータ
サイトに掲載されていた実績は、2019年に買い取ったブランデーも多かったので、多くの人が買取依頼をしていることがわかる。東京リカーでは、宅配買取もおこなっているため遠方から簡単に査定を依頼したい人は活用してみると良いだろう。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは、ブランデーを始めとするお酒を専門に取り扱っている買取業者だ。遠方の人でも宅配買取を実施しているため、送料無料で買取を依頼できるメリットがある。ブランデーの銘柄でも有名なルイ13世が10万円から170万円(2019年8月時点の調査)の間で買取されていたり、他にもヘネシーやレミーマルタンの買取もおこなっていたりとブランデーの買取に力を入れている業者だ。
ブランデーの中には、数千円の買取金額のものもあるが比較的高額査定に期待できる。ライフバケーションでは、未開栓やコルクの状態が良い商品には通常よりも高値をつけてくれる傾向がある。そのため、ジェンセンアルーカナをライフバケーションで買取依頼をする際は、箱などの付属品や未開栓であるかなどをチェックすると良いだろう。
お酒買取王
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取王は、関東を中心にお酒専門の買取をおこなっている買取業者だ。取り扱っているお酒の種類は、ブランデー以外にもウイスキーや焼酎など幅広い。お酒買取王の査定員は、研修を受けて合格した知識の高い人が査定をするので査定額にも信頼度が高まる。
ジェンセンアルーカナは、高価買取の対象となっていたので高額買取に期待できる。しかし、お酒買取王でも具体的な買取価格は掲載されていなかった。
そのため、LINE査定やWEBから見積りを取って事前に価格を把握することが大切だ。もし、関東地方に住んでいる場合は出張買取も可能なので、ジェンセンアルーカナを送ることに抵抗がある人は活用しよう。
ジェンセンアルーカナを高く売る方法
ジェンセンアルーカナを少しでも高く売る方法を3つ解説していく。
実績のある買取業者
ジェンセンアルーカナを始めとする高額なブランデーを買取する業者は、専門業者だけとは限らない。中には、ブランデーの価値を知らずに査定する店舗もある。
そのため、ジェンセンアルーカナの価値を理解している専門業者に依頼することが大切だ。おすすめは、ジェンセンアルーカナを買取した経験のある店舗だが、希少性が高いため現実的ではない。
しかし、他の有名銘柄を高額買取している店舗は、レベルの高い鑑定士をおいている可能性が高い。そのため、買取サイトの買取実績や鑑定士のレベルを判断して依頼する買取業者を選定することを意識しよう。
査定前に綺麗にする
一般的にブランデーは、適切に保管すれば数十年以上持つといわれている。しかし、査定で見られるポイントは中身もだが、見た目も大きな評価対象となる。例えば、ラベルに傷や汚れがあるケースやコルクが腐敗しているケースだと査定額が下がってしまう。
そのため、査定前はラベルやボトルの汚れをできるだけ取っておくと査定アップにつながる。ジェンセンアルーカナは、木箱に入れて保管することになるが、木箱についたホコリも取り除くことで良い評価を受けやすくなるのでおすすめだ。
早く売る
ジェンセンアルーカナは、年々価値が高騰傾向にあるが今後も同じように高騰し続けるとは限らない。2019年時点では、中国人によって高級ブランデーの相場が上がっているが、いつまで続くかはわからない。
先ほども解説したが、ブランデーの保管方法によっては風味や失われてしまったり外傷によって価値が下がったりしてしまう危険性もある。そのため、ジェンセンアルーカナの保管に自信のない人は、売りたいと思った段階で売却した方が高額査定につながりやすい。
まとめ
ジェンセンアルーカナの具体的な買取相場は、買取業者に査定を依頼してみないと判断できない。お酒を専門に取り扱っている買取業者の中には、自宅で簡単に査定ができるLINE査定があるので活用してみよう。
ただ、ネットショップでのジェンセンアルーカナの販売金額は数百万円単位だったので、オークションやフリマアプリを利用して個人で売った方が高値で売れる可能性は高い。買取業者から相場だけを聞いて個人で売ることもできるので、自分に合った方法でジェンセンアルーカナをより高く売却してみてはいかがだろうか。