スピリッツ(蒸溜酒)の一種である「ラム」。日本では、4大スピリッツの一つとして人気がある。広く愛されるお酒であるラムは、その人気の高さから、実は中古市場も存在するのをご存じだろうか。もし、ラムのボトルが余っている、処分に困っているといったことがあれば、買取専門業者へ売却することを考えてみてはいかがだろうか。
Hot buttered rum batter / Francis Storr
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ラムとは
ラム酒とは、西インド地方(中南米)で生まれたお酒と言われている。サトウキビを原料としており、カラメルを焦がしたような少しの苦味と舌に絡みつく甘さが魅力だ。ストレートやロックで飲まれることもあるが、ラムをベースとしたカクテルも人気で、カクテルを通じてラムに触れている方も多いだろう。
お菓子作りなど幅広い用途
モヒートを代表に、ダイキリ、キューバリブレ、ブルーハワイ等、数え切れないカクテルがラムによって作られてきた。ラムの幅広い用途は、お酒としてだけではない。ケーキやお菓子の香り付けや、バニラアイスのソースに使用される等、ラムの持つ甘さや香りは、様々なものに使われているのだ。
3種類のラム
ラムは色合いによって3種類に分けられる。
ラムの種類別の呼び名
- ホワイトラム:活性炭等で濾過したラム
- ゴールドラム:樽で熟成したラム
- ダークラム:樽で熟成したものの中で、より褐色で風味が強いもの
ラムの種類
実はラムには色合いによる種類だけでなく、原料と風味による様々な種類も存在する。以下ではこれらの種類の特徴について紹介していきたいと思う。
色合いによる種類
ホワイトラム
ホワイトラムは活性炭によって、ろ過して作られた無色のラム酒である。シルバーラムとも呼ばれている。クセの少なさはカクテルのベースに適していて、よく使われる。
ゴールドラム
ゴールドラムは樽で熟成させて作られる褐色のラム酒である。色づきと香りが程良いのが特徴。アンバーラムとも呼ばれており、着色料を添加して作られるものもある。
ダークラム
ダークラムはゴールドラムと同じように樽熟成で作られる濃い褐色でより風味の強いラム酒である。この風味の強さから製菓やカクテルによく使われる。
風味による種類
ライトタイプ
柔らかな口当たり、軽い香り、そして熟成期間が短いのが特徴的なライトタイプのラム酒。主な産地はキューバやプエルトリコ。製造の最後に活性炭で処理を行うと無色のホワイトラムにもなる。
モラセスと水を純粋酵母発酵させ、連続式蒸留器で蒸留する製造法を用いてる。出来上がった蒸留酒をホワイトオーク樽やタンクで短期間熟成させると出来上がる。一方で樽熟成のままにするとゴールドラムになり、活性炭でろ過処理をすればホワイトラムになる。
ミディアムタイプ
ライトタイプとヘビータイプの中間で、淡い色と軽い香りが特徴のラム酒である。主な産地はマルティニーク島とグアドループ島。
製造方法が2種類あり、一つはモラセスを自然発酵させ醸造酒を作る方法。もう一つはヘビータイプとライトタイプをブレンドする方法であり、このように多様な製法で作られることもミディアムタイプの一つの特徴と言える。銘柄によって、連続式蒸留器と単式蒸留器が使い分けられている。
ヘビータイプ
エタノール以外の副生成分が多く含まれており、色と味が濃いのがヘビータイプの特徴である。イギリス海軍で支給されていたラム酒の種類とも言われている。主な産地はジャマイカとトリニダードトバゴ。
モラセスを自然発酵させ、単式蒸留器で蒸留する製造法を用いている。蒸留後は内面を焦がしたオーク樽で3年以上の長期間熟成させるとダークラムにもなる。
スパイストラム
異質なラムの種類で、フレーバーラムとも呼ばれる。バニラといった香辛料で香り付けされており、一般的なラム酒よりアルコール度数が低いのが特徴。スパイストラムで有名なのが「キャプテンモルガン」である。
製造法による種類
インダストリアル製法
インダストリアル製法はモラセス(サトウキビから砂糖を精製する際に出る副産物)を原料とした製法である。モラセスは貯蔵ができるため、収穫時期に関わらず通年で製造が可能となっている。
全世界で作られるラム酒のほとんどがこのインダストリアル製法で作られいていると言われており、この製法で作られたラム酒は「インダストリアルラム」と呼ばれる。
アグリコール製法
アグリコール製法は、サトウキビのしぼり汁を原料とした製法である。サトウキビの栽培地の近くでしか行えなかったり、収穫時期意外では醸造酒の製造不可だったりと、製造の場所と時期が非常に限られる。
世界的に生産量が非常に少ないが、インダストリアル製法よりも新しい製法である。アグリコール製法で作られたラム酒は「アグリコールラム」と呼ばれている。
世界で愛されるようになったラム
ラムの起源に関しては、諸説があるようだが、歴史を辿ると17世紀頃までにカリブ海で生まれたことは間違いないようだ。1492年にコロンブスがヨーロッパから西インド諸島にやってきて以降、アメリカ大陸にヨーロッパ人が入植するようになっていった。この過程で、西インド諸島でサトウキビが生産されるようになり、この副産物としてラムが生まれたようだ。
海とつながりの深いお酒
大航海時代の船員に恐れられていた病気「壊血病」。壊血病はビタミン不足からくる病気であるが、この病気への特効薬がラムだった。そのため、当時の船内や港の酒場ではラムが必ず置かれており「ラムは海の男の酒」というイメージが浸透したのだろう。世界中へとラムが広がっていった要因の1つとして、海と関係が深かったことが挙げられるだろう。こうして、ラムは長い歴史の中で世界中で愛されるお酒となったのだ。
ボトルコレクターも存在する
こうしたことから世界中にラムの愛好家がおり、オールドボトル等を収集するコレクターも存在する。このため、お酒の買取業者等も積極的にラムを取り扱っているのだ。
ラムで人気の銘柄
では、ラムの人気銘柄をいくつか紹介しよう。もしご家庭にラムがある場合は、該当するか確認してみて欲しい。
バカルディ
まずは、世界最大の出荷量を誇るブランド「バカルディ」だ。キューバ産で、バカルディを置いていないバーはないと言われるほど、ラム業界では圧倒的な存在であり、ラムのカクテルを世界に広めた功労者といってよい。
バカルディの買取価格一例
- スペリオール 750ml 40% ¥200
- ゴールド 750ml 40% ¥400
- ブラック 750ml 40% ¥500
- エイト 750ml 40% ¥700
ハバナクラブ
次に同じくキューバ産の「ハバナクラブ」だ。歴史ある銘柄で、「至宝のラム」と称され、非常に人気が高く、キューバ国内で最も飲まれているラムと言われている。
関連コラム
ハバナクラブの買取価格一例
- 3年 700ml 40% ¥300
- 7年 700ml 40% ¥600
ハバナクラブ旧ボトルの買取価格一例
- レアオールド 15年 ¥25,000
- 7年 旧ボトル ¥3,000
- 5年 旧ボトル ¥1,500
レモンハート
そして「レモンハート」。日本では漫画の名前になる等、親しみを感じている人も多いのではないだろうか。もともと、イギリス海軍の指定業者として海兵に愛されたラムだ。
レモンハートの買取価格一例
- デメララ 750ml 40% ¥1,000
- デメララ 151 750ml 75.5% ¥5,000
ロン・サカパ・センテナリオ
プレミアム・ラムとしてもファンが多い「ロン・サカパ・センテナリオ」は、海抜2300m以上という高い場所で熟成されたラムだ。サトウキビの旨味が濃縮された、高級感溢れる甘みはブランデーに近いと言える。ラムが得意ではないという方にも、ぜひ試してもらいたい1杯だ。
ロン・サカパの買取価格一例
- 23年 750ml 40% ¥1,500
- XO 750ml 40% ¥4,000
ロン・サカパの旧ボトルと限定ボトルの買取価格一例
- ロンサカパ 23年 旧ボトル ¥7,000
- XOプラチナ2003年限定 ¥15,000
パンペロ アニバサリオ
ベネズエラのパンペロ社の最高級ラム酒の「パンペロ アニバサリオ」は、意外にも2,000円ほどで購入ができるとてもリーズナブルなラム酒である。口いっぱいに広がる甘さとスパイシーな香りが特徴的で、手軽な価格ではあるものの味はしっかりと美味しいのが非常に評判が高い。また、皮袋に収められている個性的な外見からプレゼント用としても人気。
マイヤーズ
最後に「マイヤーズ」を紹介しよう。マイヤーズは、ジャマイカ産のダークラムで、日本でも非常に人気のある銘柄だ。豊かな香りと深いコクを兼ね備えており、洋菓子作りに使用するため、製菓店からも人気がある。
マイヤーズラムの買取価格一例
- プラチナホワイト 750ml 40% ¥200
- ダークラム 700ml 40% ¥400
アプルトン
アプルトンの買取価格一例
- ホワイト 750ml 40% ¥200
- スペシャル 750ml 40% ¥300
- エステート 21年 750ml 43% ¥3,000
- エステート シグニチャーブレンド 750ml 40% ¥500
- エステート レアブレンド 12年 750ml 43% ¥800
ロンリコ
ロンリコの買取価格一例
- ホワイト 700ml 40% ¥300
- ゴールド 700ml 40% ¥350
- 151 700ml 75% ¥400
その他のお酒の買取価格一例
ラパラン 1952 700ml 50%
箱付き ¥140,000
ハバナクラブ マキシモ エクストラ バカラ 500ml 40%
¥80,000
キングスバリー シングルカスク デメララ ラム 1974
¥20,000
サマローリ デメララ ラム 1994
¥10,000
ラムの価値・旧ラベル・旧ボトルが高騰
比較的安価なお酒であるラムだが、今挙げた銘柄はどれも人気が安定しており、オークション等でも数千円台で取引されている。種類によっては、より高値で買い取られるケースもあるだろう。
しかし、ラム自体、銘柄も種類も豊富で、作られている年代もバラバラである。このため、明確な相場は存在しないのだ。現行品は数千円程度の買取相場になるケースが多い一方で、旧ボトル・旧ラベル品などになると流通量が限られているため、コレクター向けのお酒となり、希少価値が上がっていく。ボトルによっては、600万円の価値がある銘柄も存在するぐらいだ。そこまでの価値になるものは中々持っている人は少ないが、数万円クラスの価値がつくラム酒も数多くある。飲まないからといって処分してしまうのはもったいないだろう。
おすすめの買取業者
ラムの売却を考えた時、重要となるのが業者探しだ。ラムに対応できる専門知識が豊富な業者でなければ、ボトルの正確な価値を判定できないからだ。また、一つの業者で判断するのではなく、複数の業者に査定してもらうことをお勧めしたい。ここでは、当サイト「ヒカカク!」に掲載されている業者の中でお酒を取り扱っているショップをピックアップして紹介しよう。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
次は「ファイブニーズ」だ。店舗・宅配買取両方に対応しており、買い取ったお酒の再販ルートが多彩なため、ある程度高値で買い取って貰えるのが魅力だ。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
次に紹介したいのが「ジョイラボ」だ。他店での査定価格によっては、買取金額の見直しに応じてくれる業者で、仮査定の際、LINEによる査定も可能である等、何かと便利な買取専門業者だ。大阪を中心に依頼を店舗を多数展開している。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
そして「レッドバッカス」だ。お酒買取専門業者として様々な買取・査定方法を準備しており、何よりもその査定・買取のスピードが早いことが魅力な業者だ。即断即決でラムの断捨離を敢行しよう。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まずは「ストックラボ」だ。店頭・出張・宅配と買取方法を3つの中から選べる。買取実績も豊富で販売ルートが広いことから業界最高水準の買取価格を提示してもらえる。
郵送で買い取ってくれる業者
地方に店舗を構えながら、郵送での買取をしてくれる業者も存在する。買取価格が高く、送料・手数料もかからないショップもあるので比較対象として検討してみるといいだろう。
アルジャン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「アルジャン」は北海道の札幌に店舗を持ちながら、お酒の独自の再販ルートを持っているため「超」高額買取してくれる珍しいショップ。宅配・郵送買取で日本全国からの買取依頼を受け付けている。全国的な平均からみても、査定の提示金額が高いため一番のおすすめともいえる買取業者だろう。
査定前の注意点
なお、査定を依頼する前には、いくつか確認しておきたいことがある。
未開封が前提
まず、基本的に買い取ってくれるボトルは、未開封のものである。しかし、未開封でも長く放置していると、液漏れといって、内容物が少しずつ蒸発してしまうケースがあるので、気を付けよう。
ラベルを綺麗に保存
ラベルが古い場合は、オールドボトルの可能性があり、大きな価値があるかもしれないので、ラベルの取扱い等には注意したい。しかし、通常のボトルは、なるべく綺麗にしてから査定に出すことが望ましいので、ある程度、拭き掃除をしてから査定に出そう。
保存場所に注意
また、ラムは、アルコール度数が比較的高いため、基本的には劣化しないものの、直射日光や高温多湿な場所での保管は気をつけた方がよい。微生物の発生等による劣化があるため、保管場所には注意したい。
まとめ
最近、ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」が大ヒットした。この映画の影響で、カリブの海賊のお酒「ラム」は、イギリスをはじめ、世界中で再燃した。また、日本では、沖縄等を中心にラムを作っており、最近は、ラム作りを村おこし等に繋げようという動きもある。そう、今ラムは熱いのだ。このため、ラムは今が売り時であると考えて欲しい。