楽器買取の総合窓口的な位置付けである「楽器の一括査定サイト」。音楽教室経営者からバンドマンまで、さまざまな立場の方が利用する機会も増えてきたことだろう。特に近隣市町村に楽器の買取店がない地域のユーザーにとっては、一括査定サイトに参加する業者が郵送や出張買取といったサービスを実施していることで、楽器売却の可能性が確実に広がったとも言えるのだ。今回は非常に便利な楽器の一括査定サイトについて、利用時の流れやメリット、デメリットなどを詳しく紹介していく。
Musical Instruments / Miguel Virkkunen Carvalho
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サイト利用時の流れ
楽器の一括査定サイトの基本的な使い方とその流れを解説していこう。
基本情報を入力する
楽器の一括査定は、買取を希望する楽器の種類や型番、購入年月、当時の価格などの商品情報と、依頼者の氏名、住所、電話番号などの基本情報を送信することが第一ステップとなる。この情報は各業者が相場を調べる上で欠かせないものとなるため、楽器の裏面などに貼ってあるステッカーなどを確認して、正しい内容を送信しよう。
業者の選択を行う
一括査定サイトにデータを送ると、地域や専門性に応じて、複数の業者から査定額が送られてくる。ユーザーは査定額やその他資料を比較して依頼する業者を決める。住まいの近くの業者に出向いて店頭買取してもらうか、それとも宅配買取にするかは、自分の都合に合わせて選べばよいだろう。
楽器を買取業者に送る・持ち込む
このステップは、郵送買取、出張買取、店頭買取というそれぞれの買取方法によって異なる。基本的には「買取業者に楽器を送る・持ち込むこと」が目的となるため、運搬中に大事な商品に傷などをつけないような梱包が必要だ。業者によっては専用の運搬用ダンボールを送ってくれるところもある。
査定をした買取業者から連絡が来る
買取商品が届き、業者が実際に楽器の状態を確認したら、査定額決定の連絡が電話やメールで入ってくるはずだ。どの一括査定サイトも交渉代行などは行っていないため、依頼者自ら積極的にコミュニケーションを図ることが必要なシステムなのである。
金額に納得した段階で入金される
いくつかの買取業者の見積りを比較し、納得した内容にOKを出すと、だいたいの場合、その数日後に指定口座に入金される仕組みとなっている。
楽器の一括査定サイトを利用するメリット
Christy Hengel, Is One of a Few Manufacturers of Concertinas in the U.S. Today. He Hand Crafts His Instrument Which Is Noted for Its Special Sound and Sells for $1,100... / The U.S. National Archives
楽器の一括査定サイトには、驚くほどたくさんの利点があると思われる。
楽器を持ち込む交通費や手間を省ける
査定料や送料、キャンセル時の返送料など全てを無料で利用できる買取業者は、楽器の売却に時間や手間をかける余裕のない方にはおすすめだ。最近は宅配や郵送での買取システムが定着してきたことで、どの業者もこうした無料サービスをデフォルトで装備するようになっている(ピアノなどの大型楽器の場合は除く)。一括査定サイトの基本情報の登録は3~5分以内で完了するサイトがほとんどのため、多くの業者に査定見積もりを依頼する負担は皆無と言っていいほどに軽減された。仕事や家事の合間にカンタンに利用できるという点は、大きなメリットである。
価格交渉ができる
楽器の一括査定サイトの多くは、見積りをチェックした依頼者が自ら返答を行うシステムとなっている。相見積りの内容に不満がある場合は、その旨を伝えて価格交渉もできるため、「なるべく高値で売りたい」という願いも叶えやすい仕組みだ。見積もり内容に納得がいかない場合はキャンセルという選択肢もあるが、その場合の返送料も多くの業者が無料で行っている。
買取業者が可視化されている
「楽器買取の一括査定ネット」という一括査定サイトは、住所と買取方法を入力するだけでそのエリアに対応できる業者の一覧が表示される。業者の名前や得意分野を知ることで個別相談も可能であるため、「一体どんな業者に査定されているのか?」という点で不安や不信感を抱くこともない。
ボロボロの楽器でも恥ずかしくない
楽器の一括査定サイトは、たくさんの買取業者につながる「総合窓口」のような存在。ボロボロで状態が悪い楽器であったとしても、業者によっては評価する場合もある。一括査定サイトを利用することで、そうした間口の広い業者を見つけられる可能性が広がるのである。
見落としがちなデメリット
Cello String Instrument IMG_3761 / stevendepolo
楽器の一括査定サイトにも、若干の難点がある。
忙しい時間帯に電話がかかってくることがある
サイトの入力フォームに用意されている希望連絡時間の項目は、午前中、午後、夕方、夜、特になしというアバウトな選択肢のため、まれに仕事中や運転中に電話がかかってくることもある。そのような状況を避けるためには、備考欄などを使って「電話連絡可能な曜日」を伝えておけばよい。こうしたちょっとした配慮がスムーズな取り引きにつながる。
コミュニケーション下手な人には面倒
コミュニケーションが苦手であったり、業者への電話連絡をとることが面倒な人には、「自分で見積りをチェックして業者への返答を行う」という一連の流れが億劫と感じることもあるだろう。現金化までの時間を長引かせたくない場合は、交渉などをせずに価格だけで即決してしまうことも面倒のない売却法のひとつ。要は自分の都合に合わせて利用すればよいのである。
一括査定サ―ビスを利用時の注意点
guitar practice / woodleywonderworks
楽器の一括査定サイト利用時の注意点は、「焦らずに返答すること」だ。ひとつひとつの業者とじっくり時間をとってコミュニケーションを図れば、価格交渉によってさらなる高値につなげることも可能だ。業者の勢いに流されず「本当にこの金額で売って良いのだろうか?」と考える粘りも、高額買取につながる場合もある。他社の買取価格と競走させるなどしながら、納得のいく形で取り引きを進めよう。
まとめ
バンドの解散や引越しの時、あるいは演奏活動を辞めた時など、不要な楽器が出てきた時には、一括査定サイトを活用して効率良く売却するのが最も手っ取り早いし、何よりお得である。ぜひ積極的に活用していただきたい。下記のリンクボタンの先でおすすめの楽器一括査定サイトを紹介しているので、参考にしてほしい。