【検証】楽譜・バンドスコアの宅配買取業者を9社徹底比較

楽器の演奏などを趣味としている人にとって、必読書ともいえる楽譜やバンドスコア。バンドスコアは、一般書籍や文庫、コミックなどとは異なる専門書である。それゆえに、一見売れないと思っていたものでも思わぬ価値が再発見される可能性がある。

また、今まで一般の古書店やリサイクルショップに売却していたという人も、知識がないばかりに安い値段で買い叩かれていたという場合もあるかもしれない。ここでは、楽譜やバンドスコアをただ売却するのではなく、高く売れる方法について考えてみよう。

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バンドスコアとは？

バンドスコアとはどのようなものなのだろうか。ここで簡単に説明しよう。

各パートの楽譜をまとめたもの

音楽を演奏する際、一つの曲を構成しているのは、ベース、ギター、ドラム、キーボード、ボーカルなど多くのパートに分かれている。これらすべての楽器パートや歌など、各パートの楽譜を一つにまとめたものが「バンドスコア」である。

バンドスコアを見れば、曲全体の構成が一度に把握できるようになっており、バンドで演奏する人たちにとってはなくてはならないものだ。

需要は減少しているが、根強い支持層もいる

最近ではバンドスコアはインターネットでもダウンロードすることができるようになり、出版物を購入するというケースは徐々に減ってきているようだ。

とはいえ、本格的にバンド活動や吹奏楽などをはじめる人、そのバンドのファンでコレクションとして楽譜を手元に置いておきたいという人も多い。また、アニメソングや童謡などのバンドスコアも人気を集めている。

楽譜やバンドスコアは高価買取が見込める

楽器を勉強したり趣味としている人であれば、一度は楽譜を購入した経験があるだろう。しかし、初心者からはじめて一定のレベルに達してしまうと楽譜は不要となることも多く、改めて読み直す頻度も少なくなってくるものである。

買取にむいているジャンル

しかし日々練習したことを思い返し、なかなか捨てることができずに本棚に眠っているということも珍しくないだろう。

書き込みがあっても買い取ってもらえる

そこで活用したいのが古書店である。楽譜は書き込みなどがあっても高い値段で買い取ってもらえる業者もあり、意外とちょっとしたお小遣い稼ぎをすることが可能である。楽譜の古本としての価値は安定し、買取に向いているジャンルの本といわれている。

発行部数が少ないため値崩れが起きにくい

というのも、楽譜を出版している会社はあまり多くないため発行部数が少なく、発売日から時間が経過していても買取価格が下降することが少ない。近年、趣味で楽器をはじめる人たちも増え、中古市場に楽譜が数多く出回ることは非常に少ないといわれている。このため、ほかと比べても値崩れが起きにくいジャンルとして確立されている。

バンドスコアは旬なうちに売ってしまおう

ただし、一点注意したいのがバンドスコアである。メジャーアーティストのバンドスコアは出版部数も多く、そのバンドの人気が一定に達すると同時に買取価格は下降してしまう傾向にあるので、旬なバンドのバンドスコアは旬なうちに売却することをおすすめしたい。

楽譜・バンドスコアの高価買取が期待できるもう一つのポイント

基本的に楽譜やバンドスコアを求めるのは、これからバンドや吹奏楽をはじめようとしている人たちとなる。そのような人たちの年齢層というのは、主に中学生や高校生が最も多いが、楽譜やバンドスコアというのは発行部数が少ないため、新品で買おうとすると一般の書籍よりも値が張るものとなっている。

これから続けていけるかということを考えて、初心者はまずお金をかけないところからはじめる傾向が強い。このことから、まずは手ごろな価格のものを古書店やオークションなどで探す人たちも多く、買取価格が安定している一つの要因となっている。

出版社もポイントの一つ

楽譜やバンドスコアは出版している出版社が少ないため、人気にもそれなりの差がある。ヤマハミュージックメディア、全音楽譜出版社、NHK出版、ミュージックエイトなど、楽譜出版の大手から出版されている楽譜は、高い評価を得ており、高価買取の期待も高まる。

楽譜やバンドスコアを探している人のほとんどは、音楽や楽器のジャンルに注目するが、買取業者は出版社にも注目しているので、査定を依頼する際は出版社も合わせて伝えておくと、信頼度もアップするだろう。

楽譜・バンドスコアの査定基準

次に、楽譜・バンドスコアを買取に出す際にチェックされる査定基準を紹介しよう。日頃から少し気を付けるだけで買取価格が上がることも十分にありうるので、ぜひ参考にしてほしい。

書き込みがない

バンド活動をしていると、パフォーマンスの向上のため楽譜に書き込みをすることがある。多くの買取業者では多少書き込みがされていても買取自体は可能となるが、やはり書き込みがないほど高く売れることは間違いない。

そのため、新しく購入した楽譜やバンドスコアは、本に直接ではなくコピーを取って書き込むようにすることをおすすめしたい。コピーを取っておけば書き込みはもちろん、ページを組み替えたりめくりやすい装丁に作り替えるなどのアレンジも容易なため、演奏する上でのメリットもある。

日焼け・変色がない

楽譜やバンドスコアに限らず、本を本棚に保管したままでいると背表紙やページの上部が日焼けしてしまうことがある。中身に書き込みがなく綺麗な状態だったとしても、表紙や紙面が変色してしまっている楽譜は印象が悪くなり、マイナス査定になることも珍しいことではない。

保管はなるべく直射日光のあたらない場所でおこなうことを心がけたい。ただし、日陰でも湿気の多い場所は紙面にカビが発生する原因にもなるので、なるべく日陰で湿気が集まらない場所に保管することをおすすめする。また、本は縦置きではなく平置きにすることも合わせておすすめしたい。

ページの破れや紛失がない

ページが切り取られていたり、一部が破り取られているようなものはマイナス査定どころか、買取不可となる可能性も高い。本はすべてのページがそろっていることが大前提となるので、ページの一部が欠損していたり紛失しているものは著しく価値が下がってしまう。

残しておきたいページなどがあるようなら、コピーを取るか写真を撮って残しておくようにしよう。

数が多くても簡単に売却手配できる宅配買取

古本は中古のジャンルの中でも古い歴史があり、ほかのジャンルと比較して業者の数も非常に多いため、買取方法にもさまざまなバリエーションが存在する。

仮査定の後に発送するので安心

ここでおすすめしたいのが、品物を業者に発送するだけで手配が完了する宅配買取である。宅配買取はまず電話やメールで仮査定を依頼し、仮査定の結果が出されたあとに品物を発送する。

品物を手元に置いたまま交渉することができるため、複数の業者の買取価格を比較するときも便利である。

納得できなければ返送も可能

また宅配買取は、仮査定後に品物を発送して本査定という流れとなるが、仮査定と本査定の金額に大きな開きがあるケースは少ないが、もしも仮査定と本査定の金額に開きがあって同意できないようなら返送してもらうことも可能だ。これらはすべで自宅にいながら手続きできるので、ぜひ利用してみよう。

査定は複数のショップに依頼する

また、査定を依頼する際に注意しておきたいのが、複数の業者へ査定を依頼することだ。

楽譜やバンドスコアは専門ショップだけでなく、古書店や本の買取に対応しているリサイクルショップでも買取可能となるが、査定額に大きな開きが出ることが考えられる。1店の買取価格がその本の一般的な標準買取価格となるとは限らないので、必ず複数の業者に査定を依頼することを肝に銘じておきたい。

おすすめの買取店

では、実際にどの業者に売れば高価買取を実現できるのか。買取実績が豊富で、人気も高い買取店を9店ご紹介しよう。

ブックオフ

古本買取大手のブックオフでは、楽譜やバンドスコアの買取も可能だ。ただしヤケがある場合、また書き込みやマーカーがある場合は買取不可となるので注意したい。

送料・手数料すべて無料

全国に実店舗を展開するブックオフだが、家にいながら送料・手数料無料で集荷から入金まで済ませられる宅配買取が利用できる。

取扱いジャンルが幅広い

書籍のほかにも、楽器やデジタル機器、アパレルなど幅広いジャンルの商品を取り扱っているので、引越しなどで楽譜のほかにも売りたいものがたくさんある場合に利用価値が高いだろう。最短で申込み翌日の集荷・引取も可能というスピード感も魅力だ。

三月兎之杜

三月兎之杜（さんがつうさぎのもり）は、専門書や全集をメインに、全国送料無料の宅配買取をおこなっている業者だ。クラシックギターやピアノの楽譜からJ-POPのバンドスコアなど、買取実績も豊富にある。

古本・古書を積極的に買い取っている三月兎之杜では、一部の例外を除いて「バンドスコア1冊最低100円買取」を保証しているので、はじめての利用でも安心だろう。ただし、ページがバラバラだったり、欠落本、ページ同士に貼りつきが見られる場合、この買取保証は無効となるので留意してもらいたい。

バリューブックス

バリューブックスは、古本の宅配買取や、古書・新書の販売をオンラインでおこなっている業者である。楽譜や教本、バンドスコアなど、ISBNの付いている書籍が買取対象だ。

買取方法は宅配買取一択だが、他社の宅配買取にはない「仕分け買取」を採用している。仕分け買取とは、事前査定をおこない、値段が付いた本だけを送る方法で、より高く楽譜やバンドスコアを売ることが可能だ。手間をできるだけかけずに簡単に、できるだけ高値で売りたい人に適したサービスと言えるだろう。

スマイルブック

スマイルブックは大手リサイクルショップで買い取れる古書・雑誌から、買取不可対象品のISBN（バーコード）がついていない商品やサイン本・コンサート（ツアー）パンフレット・PCゲームなど幅広い商品の買取をおこなっている。

買取方法は3つ

こちらの買取方法は宅配・店頭・出張の3通りあり、出張費や振り込み手数料などの料金が一切かからないのが嬉しいポイントだ。万が一、査定額に満足しなかった場合のキャンセル料も発生しないので、気軽に査定依頼をすることができるだろう。

買取額が高い

スマイルブックは実店舗を持たないネット経営店のため、人件費や店舗をもつ際の費用がかからないので、その費用分を買取額に還元してくれる。実店舗を持つほかの買取ショップに比べて買取額も高くなることが期待でき、満足のいく売却ができるだろう。振込や連絡もスピーディに対応してくれるので、安心して買取を任せられるだろう。

楽譜買取マエストロ

楽譜やバンドスコア、教則本の買取を専門としている楽譜買取マエストロ。発売日に応じて買取価格が保証されていることが特徴で、たとえば3か月以内であれば定価の30%、6か月以内であれば定価の20%と、新しいものほど買取額が高くなる。

2016年7月に発売されたBABY METAL LIVE SCORE CORRECTIONの買取価格は1,500円と、高価買取の看板に偽りのない価格設定となっている。

あおば堂

古書買取の大手の一つであるあおば堂。このショップは特にウェブサイトが充実し、お試し査定やISBNコードの入力により買取金額が数秒で確認できることが魅力となっている。

プロの鑑定士がおこなう査定も高い評価を受け、2015年10月に発売されたバンドスコア 和楽器バンド「八奏絵巻」の買取金額は1,650円など、買取価格の高さも魅力となっている。

ネットオフ

CMも多く流され、古本買取店の中でも抜群の知名度と誇るブックオフ系列であるネットオフ。ネットオフの特徴は頻繁に買取強化キャンペーンがおこなわれていること。キャンペーン期間中であれば買取金額の上乗せをしてもらえるので、こまめにチェックすることをおすすめしたい。

宅配買取では専用の買取キットが無料で用意され、初心者でも安心して利用することができる買取店である。

駿河屋

ホビー関連の買取に強みを持つ駿河屋。古本買取店としても、ネットオフとならぶ業界最大手の一つである。

駿河屋の売りは何といっても査定額の高さで、2015年8月に発売のバンドスコア「androp」の買取金額は1,600円となっている。状態の良くないものの買取にも対応しているため、書き込みが多い本などは駿河屋に相談してみるのもいいだろう。

リコマース

amazonの買取サービスとして知名度を伸ばしているリコマース。ネットですべての手続きをおこなうことができるため、手軽に利用できるのが特徴だ。

買取金額は、amazonでの買い物に利用できるamazonギフト券によって支払われるというシステムもリコマース独自のものとなる。査定額にも定評があり、2016年3月発売のバンドスコア ラブライブ! ベスト・スコア 2nd Season（楽譜）の買取金額は1,656円～1,710円と高めに設定されている。

御茶ノ水の店頭買取おすすめ店

最後に、楽器店の並ぶ東京・御茶ノ水界隈で店頭への持ち込み買取におすすめの買取店を紹介しよう。

ロック オン キング

東京の神田神保町に位置するロック オン キングは、JR御茶ノ水駅から明大通り経由、または地下鉄の新御茶ノ水駅からは靖国通り経由で徒歩7分ほどでアクセス可能な古本屋だ。

楽譜や会報誌・雑誌バックナンバーの買取と販売をおこなっているロック オン キングでは、絶版になった楽譜やバンドスコアも取り扱っているので心強いだろう。コンサートパンフレットやポスター、Tシャツやタオルなどのアーティストグッズ、DVDやCD・LPなども買取可能となっているので、まとめて処分したいときに相談してみてほしい。

まとめ

バンドスコアや楽譜は一般の楽器店でも取扱いが少なく、多くの人がインターネットで購入している。楽譜自体が高価なため、バンド活動をはじめようというビギナーに中古商品は大人気となっている。楽譜やバンドスコアは一般の人の需要が少ないため売却できないと思われがちだが、思わぬ高値で売却できることもあるので、さまざまな業者に査定を依頼することをおすすめしたい。