絵画に興味を持っている方は多いのではないだろうか。特に最近では文化的なものにスポットを当てる傾向があり、テレビ番組をはじめ、さまざまなところで美術品を取り上げている。
そこで当コラムでは、絵画の鑑定について、そして買取相場などについて説明していこうと思う。ぜひ今後の参考にしてほしい。
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絵画の売買は注目されている
美術品にもいろいろなものがあるが、その中でもわかりやすいのが絵画である。壷や皿などは素人では難しい場合もあるが、絵画は比較的身近で、素人にとっても足を踏み込みやすい分野なのだ。
そのため最近では買い取りを強化している業者も多く、より身近なものとなっている。まずは、人気のある絵画・画家を紹介する。
一般に馴染みのある人気絵画・画家
シャガール(Chagall)の「眠った花」「花束」「結婚式」
ミュシャ(Mucha)の「百合」
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「地中海の風景」などは有名である。
クリスチャン・ラッセン(Christian Lassen)も人気が高い。
高額な絵画・画家
ゴーギャン(Paul Gauguin)の「ナフェア・ファア・イポイポ」
セザンヌ(Paul Cezanne)の「カード遊びをする人々」
レンブラント(Rembrandt)の「マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像」
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「アルジェの女たち」
モディリアーニ(Modigliani)の「横たわる裸婦」などは非常に人気が高く、サイズの小さな絵画であっても何億、何十億、何百億とするものばかりである。
絵画の種類
額もの(絵画の総称)はジャンルで分けると「洋画」「日本画」「版画」「工芸作品」「複製画」となる。
日本画
日本画は古くは平安仏画、室町水墨などから現在も活躍中の日本画家の作品までのことを言う。特に日本画は真贋の鑑定が非常に難しく、精巧にできた巧芸画と肉筆画は一般の人は簡単に見分けられない。そのため、素早い鑑定や査定をすることのできる専門家を要し、価値ある作品を逃さず評価し、満足を得られ納得のいく価格を提示しなければいけないのである。
古画・近世絵画(室町水墨画、仏画、琳派、浮世絵)
古画・近世絵画は非常に幅広く、代表的なものとしては室町水墨画、仏画、琳派、浮世絵がある。その他、雪舟や円山応挙、曾我蕭白、仙崖、谷文晃の肉筆画、派閥で言うと狩野派、土佐派、大和絵など屏風、有名な画家は葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿が挙げられる。
近代日本画
近代日本画にも様々な種類がある。初期日本美術院(横山大観、下村観山、菱田春草、西郷孤月)、美人画(鏑木清方、上村松園、伊東深水、北野恒富)、歴史画(安田靫彦、前田青邨、小林古径)、細密画(速水御舟、小茂田青樹)、文人画(小川芋銭、富岡鉄斎、富田渓仙)、文化勲章画家(川合玉堂、竹内栖鳳、川端龍子)、戦後日本画家(東山魁夷、高山辰雄、平山郁夫)、革新的日本画家(杉山寧、中村正義、加山又造、横山操)などが挙げられる。
現代日本画
現代日本画には肉筆画、版画(片岡球子、小倉遊亀、中島千波、千住博、上村淳之)、コンテンポラリー系画家(草間彌生、奈良美智、天明屋尚、町田久美、松井冬子、山口晃、山口長男、白髪一雄)がある。
洋画
洋画は明治から昭和の油絵の他、現代美術からコンテンポラリーまでの絵画のことを言う。高額買取の可能性が高い画家(草間彌生、香月泰男、熊谷守一、藤田嗣治、村上隆、奈良美智)、明治の代表的な洋画家(高橋由一、浅井忠、原田直次郎、川村清雄)、大正から現代までの代表的な洋画家(岸田劉生、萬鉄五郎、梅原龍三郎、安井曽太郎、絹谷幸二、智内兄助)が挙げられる。
版画
版画は浮世絵、創作版画、インテリア版画まで幅広い種類のある絵画のことである。版画もピンからキリまであり、例で言うと、ピカソの版画でも何千万円もするものもあれば、サインのないエスタンプなどであれば数千円にしかならないものもある。
買取業者によっては、デパートで購入した版画の現在の相場や需要も聞くことができる。代表的な画家は浮世絵では鈴木春信、懐月堂安度、鳥居清長、明治〜大正期は(小林清親、井上安治、竹久夢二)昭和~平成期は加山又造、横山操、片岡球子、小倉遊亀、海外はパブロ・ピカソ、アンリ・マチス、ジョルジュ・ブラックが挙げられる。
海外の絵画
古典(バルビゾン派や印象派)から、現代美術からコンテンポラリーまでの絵画のことを言う。また、ヨーロッパ、アメリカのみならず中国、韓国、台湾の洋画を含めた絵画のことでもある。これらの絵画は、国際現場を知る専門家を要する査定となる。古典派はミケランジェロ、ミレー、クールベターナー、ロセッティ、20世紀画家はマネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、現代美術はジョアン・ミロ、サム・フランシス、マーク・ロスコが代表的である。
具体的な鑑定額
国内でも人気絵画の取引は非常に多い。下記のような価格での買取り実績がある。おおよその額を紹介する。
東山魁夷の「秋映」が720,000円、平山郁夫リトグラフ「桜蘭の夕」が140,000円、荻須高徳の絵画が60,000円とかなり高額の鑑定額が出ている。
また、棟方志功の「紅燈の柵」が400,000円、山下清の「蝶々」が150,000円、岡本太郎リトグラフ「子供の時間」が65,000円、草間彌生の「瞑想」が100,000円という実績がある。
さらに高額なものは高い価格
なかには、何百万という査定額が出ているものも少なくはない。具体的におおよその金額を挙げていこう。
千住博の絵画が4,000,000円、向井潤吉の絵画が2,300,000円、マルク・シャガールの絵画が2,000,000円、ポール・アイズピリ(Paul Aizpiri)の絵画が1,600,000円、福田平八郎の絵画が1,450,000円、パブロ・ピカソの絵画が1,200,000円、絹谷幸二の絵画が1,200,000円という鑑定額が出ている。
このように、絵画によって鑑定額というのは大きく異なってくる。絵画においては、相場はあってないようなものではあるが、一般的な人気絵画は、基本的には何十万から何百万という鑑定額になるものと思っておけばいいだろう。
買取の際
作家がわかっている場合
まずは作者、図柄、サイズなどを専門業者に伝え、売買実績や現在の市場価格などから概算査定額が出される仕組みになっている。実際に描かれたものか版画か複製画かがわからない場合でも、ほとんどの買取業者は教えてくれるので気軽に問い合わせをしてみるのも良い。
作家がわからず箱もない場合
写真鑑定と現物鑑定で特定が可能である。写真鑑定の場合は、絵、サインや署名または落款、その他裏に書かれているものなどの写真を撮り、買取業者にメールまたは郵送で送る、という流れになる。現物鑑定の場合、直接買取業者まで作品を持っていく。持って行った際、専門家が作家を鑑定し査定額が出る。
買取業者は増加傾向、鑑定額も上がっている
特に最近では、人目につくところに飾るという目的で有名な絵画を買い求めるケースも増えており、業者も積極的に買取りをする傾向がある。アベノミクスの影響なのか、今まではそこまで高値がつかなかったものであっても、ある程度高い買取価格が出るようになっている。
業者が増えているからこそ、きちんとした目を持っている業者に売りに出すようにしたい。高額商品なので、いろいろな業者に見積もりを出してもらい、買取り価格比較をすると良い。無料査定をする業者も多く、インターネット上で必要事項を入力するだけで鑑定してくれるところもある。利用してみるといいだろう。以下コラムも参考にしてみよう。
最後に、「迷ったらこの鑑定業者」という専門店を紹介しよう。東京都品川区にある総合美術買取センターは、当サイトではベスト3に入る人気店で、おすすめの鑑定業者である。絵画を高い金額で売りたいならば総合美術買取センターの無料見積もりを依頼してみてはいかがだろうか。
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