
骨董品や古美術品市場で人気の高い古道具は、自宅の断捨離や、故人の遺品整理の際に出てくることの多い買取品目だ。
特に、古い時代から存在している蔵などには、所有者も気付かないような「お宝的価値のある古道具」が眠っていることもあるため、片付けやリフォームなどを行う際には、お金を払って不用品回収業者に依頼する前に、買取店の出張査定を受けるべきと言えるだろう。
今回は、一見高い価値があるとは思えない古道具について、高く売れる品目などの高額査定情報を紹介していきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
高く売れる古道具の定義、基準とは?
まずは、古道具というキーワードに初めて触れる皆さんと一緒に、このカテゴリの定義や市場を確認しておこう。
古くて珍しければ古道具に分類される
高価買取される古道具には、「古いこと」と「希少性」という2つの条件が必要となる。
類似の概念となるアンティークの場合は、「製造された時点から100年以上」という定義がある。また、海外では製造から100年未満の古道具を「コレクティブル」というカテゴリに分類しているため、年代による境界線は意外とアバウトであると考えて良いだろう。
レトロブームが古道具市場に好循環をもたらしている
日本中でレトロブームが活況を迎えている近頃は、古き良き昭和の時代を繁栄する古道具にも新たな価値が生まれている。
特に、レトロブームの火付け役「ALWAYS 三丁目の夕日」は、今から60年ほど昔の日本を繁栄した作品のため、レトロブームに便乗して古道具を売却する際には、海外アンティークの定義である100年というボーダーラインは気にしなくても良いかもしれない。
高額査定実績の多い古道具と参考買取相場まとめ
ここからは、骨董品買取店などで高額査定実績が多く見受けられる古道具カテゴリと、ヒカカク!で調査した参考買取相場を紹介していこう。
時代家具
江戸時代~昭和後期に作られた時代家具は、10,000円~80,000円前後の高額査定が多く見受けられるカテゴリである。
岩谷堂や筑後民芸といった長い歴史を持つ国産メーカーの箪笥であれば、購入から30年前後であっても納得の査定額が得られる。
また古民家カフェで使われるような戸棚やガラスケース、下駄箱、座卓なども近年高い人気があるため、亡くなった祖父母の遺品整理の際に買取査定を依頼してみても良いだろう。
運搬中のトラブルのない出張買取サービス
そんな時代家具は、周囲の傷なども査定額に大きく影響するため、ユーザが自分自身で持ち込みをするよりも、買取店の出張査定サービスの利用がおすすめだ。重たい品をわざわざ運ぶ必要がないという点や、時間がないときにも業者に依頼しやすいというメリットもある。基本的には電話やメールによる依頼のみで自宅までスタッフが訪問してきてくれる。
ちゃぶ台
畳の部屋に良い形で映えるちゃぶ台も、昭和レトロブームによって3,000円~10,000円前後の高額査定実績が増えた古道具である。
日常の丁寧な扱いが高額査定につながる
実用性の高いちゃぶ台は、一般家庭の食卓でも使えるようなコンディションの良さが高額査定に欠かせない要素となる。また、天板面に大きな擦り傷やヒビなどがあると買取が難しくなることもあるため、熱い茶碗などを置く際にはコースターやマットなどを活用すること
木製のちゃぶ台も、時代家具と同様に運搬中に傷や損傷が生じやすい商材のため、無理に自分で持ちだそうとせずに出張査定を通して買取店に来てもらう方法がおすすめとなる。
文机
高価買取対象となる文机には、日本人らしい「正座をして使うタイプ」と、西洋アンティークとしての価値がある「椅子に座って使うタイプ」の2種類がある。
引き出しが非常に多い両袖机は、収納棚やテレビ台といったインテリアに活用されることもあるようだ。
アンティーク机は早めに買取へ
これに対して蛇腹扉がついたアンティーク机は、多少コンディションが悪くても5,000円~20,000円前後で買取られることが多いため、自宅に眠っている不要な机がある場合は、背面にカビなどが生えないうちに買取査定に出すべきと言えるだろう。
足踏みミシン
ゆっくりとペダルを動かすことで縫製のスピードを調整できる足踏みミシンは、希少性、実用性、インテリア性の三拍子が揃った大人気の古道具である。
老舗メーカー品が人気
特に、1850年創業のアメリカの老舗「シンガー」や、国産の「ブラザー」、「ジューキ」、「ジャノメ」などは、信頼性や性能といった意味でも高価買取が可能なメーカーとなっている。
また、この4大メーカーの足踏みミシンは比較的部品調達もしやすい傾向があるため、「<安く買ったジャンク品を修理して蘇らせる」といったスタイルも人気となっているのだ。
そんな足踏みミシンの買取実績は、ジャンク品でも3,000円~5,000円、完動品で10,000円~20,000円前後が一般的だ。
近頃ではミシン本体のない「ミシンテーブル」をインテリアにするカフェなども増えているため、今後も需要が高まり続ける古道具カテゴリと考えて良いだろう。
照明、ランプシェード
明るく室内を照らす照明器具は、一般家電と比べて修理がしやすいことから、ジャンク品でも数千円の価値がつきやすいと言われている。
また、松本民芸家具といった一流メーカー品の場合は、ブランド家具専門店などでも買取可能となるため、一般の古道具と比べて「売り先」に困らない商材と考えて良さそうだ。
そんな照明器具の買取実績を調べてみると、木の温もりがインテリアとしてもマッチする松本民芸家具のスタンドが10,000円前後、オールドノリタケのランプシェードが15,000円~20,000円となっている。
また、照明器具は些細なことで壊れやすい特性を持つため、売却予定があるなら早めに買取店に持ち込むべきと言えるだろう。
火鉢
和室の暖房機器として用いられる火鉢は、実用性、希少性、芸術性によって高価買取が生まれる商材である。
金屋五郎三郎などの有名作家が製陶した火鉢は、100,000円近い買取額でテレビ番組「なんでも鑑定団」で紹介されたこともある。
また、火鉢の買取額は、八重菊や花菱といった図案によっても高くなる傾向があるため、古道具の中では珍しく古美術品的価値の高い存在と考えて良いだろう。
古い昔に使われていた火鉢を売却する際には、火箸や五徳、十能なども一緒に手放すことをおすすめする。
硯、硯箱
書道に欠かせない「硯」と、筆や墨などの書道用品一式を収納する「硯箱」も高額査定実績の多い古道具である。
硯箱の中には、近年人気の高い中国骨董に分類される物も多く見受けられるため、一般的な古道具と比べて高価買取事例の多い点もこのカテゴリの特徴と言えそうだ。
思い当たるものがあれば、迷わずに出張査定を
また、赤間硯や端渓硯などの場合は、1つ数十万円~数百万円の査定が出ることもあるため、祖父母などが書道を行なっていた場合は、遺品整理の際に必ず出張査定で鑑定士を呼ぶべきと言えるだろう。
引き出し付きの硯箱には、和カフェのインテリアや小物入れに使うといった需要もあるようだ。
掛け時計、置時計
実用性とインテリア性を兼ね備えた掛け時計や置時計は、アンティークファンの間で大変人気の高い古道具である。
特に、林時計製作所や精工舎、名古屋商事などで作られたアンティーク時計は、デザイン性の高さと希少性によってジャンク品でも3,000円前後の高価買取が期待できる。
また、イタリアLancini社の西洋アンティーク時計であれば、燈台とセットで20,000円近い査定が出ることもあるため、実用的な価値がなくなっても売るメリットは非常に高い商材と位置づけて良さそうだ。
古道具の売却方法
買取専門店を利用する
古道具を専門的に買い取っているお店を利用するのも買取方法の一つだろう。買取店も様々あるが、主にアンティーク類を取り扱っている業者を利用するのが良い。アンティークを専門的に買い取っているお店であればあるほど、経験が豊富なので適切な値段で買い取ってくれるだろう。また、買取の方法も、実際にお店に持っていく「店舗買取」、宅配を利用して取引をする「宅配買取」、自宅にまでやってきて査定をしてくれる「出張買取」の3つがあげられる。業者によってどれに対応しているかが異なるので、いろいろなお店をチェックしておこう。
インターネットで検索するとわかるように、さまざまな業者が存在している。その中からできるだけ高く売れる業者を選ぶことが大切なポイントになってくる。納得のいく値段で大切な古道具を売るためにも、買取業者を選ぶポイントとして「口コミ・評判」をまずチェックしておこう。業者によって、買取価格は多少変動する。ホームページはもちろん、実際に業者を利用した人の感想が記載されているのでどの情報よりも参考になることだろう。悪質業者には、必ず悪い口コミが記載されているものだ。
また、ホームページには買取実績が記載されていることが多い。どのくらいの値段で古道具が売れるのか、目安としてチェックするのもいいだろう。いろいろなお店の買取実績を比較し、どこが1番高く売れるのか選びやすくすることができる。メールで無料査定をしてくれるお店もあるので、ぜひ利用してみてはどうだろうか。
不用品買取業者を利用する
不用品買取業者を利用するのも、古道具を買取に出す方法の一つだろう。しかし、不用品買取業者では、処分するよりは良いかもしれないが、高価買取は望めないだろう。価値があることが見込まれるものなのであれば、専門店の買取業者を利用することがベストだ。
古道具を高く売るコツ
修理をしない
古道具は、古いことで希少価値があるものなので、壊れていたものを一度修理してしまうとそれだけで希少価値がつかなくなってしまう場合もあるだろう。修理に出し、手を加えたせいで価値が下がってしまうのは本当にもったいないことだ。できるだけ自己判断で修理をせず、そのままの状態を保つようにしよう。
手入れを丁寧に行う
修理することなくキレイな状態で保管するため、定期的に手入れを行なった方が良いだろう。多少のキズやスレなどは1つの味となるため査定に影響することはないと言える。とはいえ、引き出しやエクステンションなど、手入れが整っている品物は査定がアップしやすいため、丁寧に行なっておくと良い。
モノによっては、湿気や直射日光を嫌うものも多いだろう。日本の四季は、移り変わりが早く、古い品物ほどその変化に対応できなくなっていってしまう。保管やお手入れの方法にも気を配っておく必要があるだろう。
売る前にはキレイな状態にしておく
引き出しや天板など、目立つ部分を乾いた布などで傷つけないように磨いておくことで、ツヤが出て査定アップに繋がりやすくなる。アンティークオイルなどは特別塗る必要はないだろう。一手間かけることで、品物の印象がよくなるというわけだ。
購入した時期や状態を記録しておく
購入された場所、時期、値段など、古道具の情報を確認できるのであれば記録しておくと良いだろう。それによって付加価値が付くケースもあれば、思い入れのある品物であればお店によっては次の人にその想いを引き継いでもらうこともできるだろう。
まとめ
自宅に眠っている古道具の処分は、リサイクルショップや不用品回収業者ではなく「骨董品や古美術品の買取店」で行うのが理想と言われている。
特に、今回紹介した人気古道具の場合は、使用の出来ないジャンク品であっても数千円の査定が付くケースも多いため、「捨てる前に査定に出す勇気」が意外な現金を生むと考えて良いだろう。
蔵などにたくさんの古道具がありすぎてその扱いに悩む場合は、鑑定士が自宅に来てくれる出張査定サービスを活用してみて欲しい。
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