電気回線系の趣味を持っていたり、専門的な仕事をしていている人にとってはとても便利な道具となるオシロスコープ。しかし、不要になり、処分を考えている人や家族が所有していて処理に困っている人もいるだろう。
所有しているオシロスコープには、どれくらいの価値があるのか分からない人も多い。今回は、オシロスコープの処理に困っている人のために、現在のオシロスコープ市場の相場価格を調査し、買取業者に高く売るためのテクニックをまとめたので紹介していこう思う。
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オシロスコープとは
オシロスコープの名前を知らない人もいるだろう。用途は理系・電気系に詳しい人でない限り答えられないほど、正確に説明できる人は少ない。おそらく多くの人間が一生使わない物なので、使い方も使い道も知らなくても問題はないだろう。
しかし、使わなかったとしても、売却の際に把握しておくと価格交渉がしやすくなる。そこで、簡単な特徴と使い方をここで紹介していく。
オシロスコープは測定器具
オシロスコープとは、温度、湿度、圧力、音声などの波形を測る機械で、分類すると測定器具のジャンルに入る。通常、目に見えない電気信号を目に見える形で画面に映し出すのがオシロスコープの役割だ。
テレビドラマや病院で、心電図と呼ばれる画面に心臓の電気的活動をひとつの線で表し、線が上下に振れる機械を見たことがあるだろう。心電図と同じように、画面にさまざまな電気信号を表示できる機器だ。
回線の組み込みによく使われる
電気の流れを視覚化するオシロスコープは、故障した機械のどの部分に異常があるのかを調べたり、作った回路に意図した通りに電気が流れているかを調べたりするときに用いることが多い。また、学校の授業などで、電圧や音声を観測するときにも使用されることがある。
紹介した用途の中でもっとも身近な使い方は、意図通りに回路に電気が流れているかの確認だろう。DIYを趣味としている人が家具だけではなく、電気回線が組み込まれたものを自作するようになって購入したというケースもある。
需要が高いのはデジタル式
オシロスコープには、アナログ式とデジタル式のものがある。アナログ式は多くの場合で従来品とされ、古いものとなるので性能は低く買取価格も安くなるだろう。他にも帯域幅や、アナログチャンネルとデジタルチャンネルの数、サンプリング周波数の性能などによっても価格が異なってくる。
一方で、デジタル式のものは、データがデジタル化されているため、コンピューターでの処理や転送、コピーなどが簡単におこなえる機能がある。そのため、専門性の高い用途を求めている人や企業・大学での需要が高い。
アナログのものも画面への表示が速かったり、トリガレベルのような使用頻度が高いものを直接制御できたりと利点がないこともないが、わざわざ好んで使う人の数は非常に少ないといえるだろう。
買取相場や人気メーカーを確認
オシロスコープには、簡易的なものから本格的なものまである。さまざまなタイプが市場に出回っているため、相場価格の幅は非常に広い。以下では、買取相場はもちろん、人気メーカー品の買取価格について触れていこう。所有しているオシロスコープを確認してほしい。
オシロスコープの買取相場
今回調査したところ、3,500円〜2,000,000円ほどが中古市場の相場となっていた。1,000,000円を超えるタイプは、一般的な家庭に置かれているものとしては非常に少ないといえる。
高額なものは、ほとんどが理系の企業や大学、行政機関に置かれるようなレベルのものになるだろう。非常に専門的な機械なので、低性能と高性能のもので何が違うのかを一言で説明するのは難しい。また、上記したようなアナログ式とデジタル式でも買取価格は変動する。
人気メーカーの買取価格
オシロスコープの人気メーカーだが、DIYなどの一般用としてはテクトロニクス、Hantek、インステック、OWONの商品などが市場で人気を博している。
それでは以下に、2020年8月現在の取引されている、オシロスコープの買取価格を参考までにいくつか紹介しておく。時期によって価格は変動するが、買取の際のひとつの参考にしてほしい。
- ・テクトロニクス tds3054b:115,000円
- ・ユニーク 2052CL:13,500円
- ・Agilent DSO9104A:437,000円
- ・DSOX91604A Infiniium:840,000円
- ・LeCroy 454:61,000円
- ・Hantek DSO-5072P:13,500円
- ・インステック GDS-1052-U:32,000円
- ・東洋計測器 DS-5105B:39,000円
- ・OWON SDS-1022:18,500円
オシロスコープの買取におすすめの業者
オシロスコープを売却する際には、一般的な買取業者よりも電気工具に対して専門性のある買取業者に頼んだ方が良いだろう。古いオシロスコープや壊れているオシロスコープについても、専門性が高く修理ができる業者の方がきちんとした値段をつけてくれる可能性が高い。
以下では、オシロスコープの買取実績がある業者をメインにいくつか紹介していくので、売却を検討中の人は参考にしてほしい。
工具男子
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
工具男子は、福岡と埼玉に店舗を構える電子工具の買取専門業者だ。オシロスコープのような電気工具についても買取対象となっている。買取の成約率も90%と高く、一流の職人さんたちにも選ばれている業者だ。
オシロスコープの価値を理解した専門スタッフが、豊富な工具・機械の知識を生かした査定をおこなってくれる。他社が1円でも高い買取価格を提示した場合には相談にのってくれるため、相見積もりもしやすい。
九州・関東地域への出張買取をはじめ、店頭買取、宅配買取が利用できる。出張エリア外でも対応してくれるケースがあるため、量が多い場合や大きいサイズの場合には相談してみよう。買取にかかる手数料はすべて無料なので、売れるか分からない工具もまとめて相談することをおすすめしたい。
エコランド
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコランドは元値が高価なものであれば、なんでも買取を謳っている総合買取業者だ。オシロスコープの買取実績も豊富で、買取価格も相場をしっかりとカバーしていた。
年式が古すぎる場合や表示が乱れるようなジャンク品でも、商品によっては買取可能なケースもあるので1度相談してほしい。PCや電子工具、無線機など、他に不要品がある場合にも、まとめ売りに対応しているので利用しやすい。
宅配・店頭・出張と3つの買取方法が利用でき、宅配買取は着払いで送ることが可能だ。また、出張買取では珍しい、ドリンクサービスをおこなっている。ちょっとした気づかいだがうれしいサービスで、エコランド独自の特徴といえるだろう。
電動工具高く買います WEST
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
電動工具高く買います WESTは、電動工具専門の買取業者だ。買取価格は確認できなかったが、テクトロニクスや横河計測、パナソニックなどのさまざまなオシロスコープの買取実績がある。
電気工具に特化した買取専門店だからこそ、需要を把握しているので高価買取ができるのだ。また、自社で修理・点検ができる環境を整えており、コストカットにもつながっている。
買取方法は、宅配・出張・店頭から選択が可能だ。宅配買取では、指定の業者を利用すると送料が無料になる。店頭買取のみ、福岡だけでの対応となるが、他の買取方法は全国対応なので状況に合わせて選択しよう。
高山無線
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高山無線は、2017年から測定器の買取をおこなっている買取業者だ。埼玉県に拠点をおき、無線機器をはじめ、オシロスコープや周辺機器の高価買取をおこなっている。
OWONや横河など、オシロスコープの買取実績も豊富だ。状態が悪い機器や故障品でもレストア用として需要があるため、高価買取が可能。専門業者なので、コアな需要にも対応しているのだろう。
出張・宅配・店頭買取に対応しており、手数料は完全無料。周辺機器も含め、売却予定の量や大きさによって全国に出張買取が可能なので、1度問い合わせてほしい。また、相見積もりも歓迎しているため、他社の方が高くても相談できる。
TAKAMITSU
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
TAKAMITSUは、計測・測定機器の買取を専門におこなっている業者だ。埼玉県と東京都に営業店舗を構えており、さまざまな精密機器を取り扱っている。また、故障品や長期間放置していたオシロスコープの買取も可能だ。
KeysightやLeCroyなど、多岐にわたるオシロスコープの買取実績も確認できた。国内に販路を確保しているだけでなく、アジアの中古市場にも販路を確保しているので高価買取が期待できる。
買取方法は、出張・持込(店頭)・宅配の3つから選択が可能だ。持込買取は埼玉と東京の店舗のみとなるが、宅配と出張買取は全国対応で利便性が高い。また、送料や出張費、査定料も無料で、搬出にしようするトラック台などもかからないので安心して査定依頼ができる。
オシロスコープを高く売るために
オシロスコープは精密機械で、取り扱いも素人には難しい。そのため、需要はあるものの範囲が限られているといえる。その限られた範囲にどのようにマッチさせていくかが高価買取への近道だ。
以下では、オシロスコープを高く売却するためにおこなってほしいことを紹介していこう。ぜひ、参考にして実践してほしい。
査定前の動作確認
専門性の高い精密機器のため、査定の際には注意深くチェックする必要がある。具体的にいうと、傷や汚れなどの外観から分かる状態や、液晶部分の表示が正常かどうか、エラーが無いかなどといった点を確かめると良いだろう。
修復が難しいため、故障が認められるものは基本ジャンク品として安く買い取られる傾向にある。買取査定前に動作確認をおこなって、故障が確認できた場合には、自社で修理ができる業者や故障品でも買い取ってくれる業者の選択しよう。
丁寧な保存を心がける
丁寧に扱われてきたオシロスコープは比較的、故障も少なく、状態が良いものが多いので需要が高い。個人的に所有して使用している人は、今から手入れを怠らないように扱って、良い状態を維持するようにしておいた方が良いだろう。
また、オシロスコープを使用する際に必要になる付属品はそろえておくと査定額が高くなる傾向にある。箱や取扱説明書、ケーブル類など、まだ捨てていないのなら本体と一緒に保存しておくことがおすすめだ。
ホコリや汚れはしっかりと取り払っておき、液晶画面についても清潔にしておこう。もっとも高く売れる中古品の状態は、新品同然の状態のものだ。備品はできる限りそろえて、見た目も新品に近づけられるのであれば、高価買取のためにおこなうことをおすすめしたい。
業者比較の有効活用
専門機器であるオシロスコープを売却する際には、専門業者の利用がおすすめだ。専門知識がないリサイクルショップや総合買取業者への売却も可能だが高価買取はあまり期待できない。しかし、専門業者を探すのもひと苦労で、さらに業者間で買取価格を比較するのは面倒だ。
そこで、1度オシロスコープの商品状態を入力するだけで、最大20社の買取業者が情報をもとに査定をおこなってくれる、ヒカカク!の一括査定サービスをおすすめしたい。ほんの少しの手間でどの業者が最大限に高く買い取ってくれるのかが簡単に分かってしまうので、試しに1度利用してほしい。
また、ヒカカク!では業者のクチコミや買取実績・買取方法などの比較も簡単にできる。業者選択に迷っている人も情報収集が手軽におこなえるため、どの業者がよいか選択に迷いがある人にも、ぜひ利用してもらいたいサービスだ。
まとめ
オシロスコープは専門性が高くマニア向けの商品であるともいえる。物によっては思わぬ値段がつくかもしれないので、屋根裏や倉庫にオシロスコープが眠っている人は本記事で紹介した方法を取り入れることをおすすめしたい。
専門知識がある人もない人もオシロスコープを売却する際には、できるだけ専門業者を利用しよう。また、自分の納得できる価格で売却できるように、ヒカカク!の一括査定サービスの活用も検討してほしい。