リサイクル絵本を販売するこども古本店(愛知県北名古屋市)は3月のネット売上が昨年対比で2.5倍と好調のようだ。どのように販売が伸びているのか。今回はこちらのトピックについて見ていこう。
こども古本店とは
こども古本店は、愛知県北名古屋市にある絵本・児童書を扱う古本店だ。2011年に「ネット絵本屋 こども古本店」として開業された。その後、2015年から同店は、近くの大型書店が閉店したのをきっかけに、「移動絵本屋 こども古本店」をスタートしている。移動絵本屋として、読み聞かせライブを行うなど、メディアからも注目を集めている。
売上増加の要因は
まずは、新型コロナを受けて全国で学校の休校になっていることが一つの大きな要因だろう。外出自粛の啓蒙もあって、家庭では、いわゆる巣篭もりと言われる状態になっている。書店にいけない分、ネットでの注文は増加傾向にある。 さらに、同店は、休校が決まった2月末からリサイクル絵本を無償提供するキャンペーンを実施した。これが功を奏しているようだ。 自社ECサイト上で10冊以上購入したお客に対して行なっている取り組みで、20冊購入すれば20冊を、30冊であれば30冊と、購入した数に比例して古絵本追加で提供しているというから驚きだ。海外の注文数が昨年同月比で約2倍に成長している。
これまで、災害などの際に無償提供できるように約5万冊をストックし、多くを寄付によって賄ってきたようだ。同店のこどもを第一に考える経営哲学が垣間見えた。新型コロナによる教育機会の減少を改善する同社の取り組みは、社会的にも大きな意義があるだろう。今後も同社の成長に注目していきたい。
参考: https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_4662.php