格安な料金設定で年々契約数を伸ばしているMVNOは、NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアもその影響力を無視できないほどの存在になったといえる。MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で、大手キャリアの回線を借りてネットワークを提供する通信会社のことである。MVNOを利用すると、携帯電話料金を大幅に節約することができ、近年利用者が増えているのだ。携帯電話料金を安くできる一方で、音声通話に対応していないMVNOや、データ通信制限や通信スピードが遅いものもあるので、利用前に十分な検討をしてから購入するべきだ。
そのMVNOであるが、数年前からイオンやDMM、LINEなど通信業界以外の企業が、MVNO業界に参入したことで、現在では、数百ものMVNOが、通信サービスを提供するに至っている。参入する企業が多ければ、その分競争も激しくなるのは道理で、各MVNOは、他社より安い料金や他社にはないユニークなサービスなどで自社をアピールし、顧客の獲得合戦を繰り広げている。そのため、現在利用しているMVNOより条件が良いMVNOが登場することもあり、場合によっては、MVNOの乗り換えを検討することもあるかもしれない。
ただ、解約やMNP転出の場合は、契約しているプランや契約期間に注意しないと、MVNOによっては、高額の違約金が発生する可能性もある。また、解約やMNP転出の方法もMVNOによって異なっており、それらを把握しておかないと、スムーズに手続きができない場合もある。MNP転出とは、電話番号はそのままで他のキャリアに乗り換えることを指す。MVNOのほとんどは、番号を変えずにキャリアを乗り換えるプランを採用しているのだ。
SAKURAKO - Pick up the phone. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
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MVNOの乗り換えをする場合注意しておきたいこと
MVNOの乗り換えをする場合、知識として覚えておきたい解約に関する知識を下記に紹介したい。基礎知識として覚えておくことで、いざ解約や乗り換えとなった時に役に立つであろう。
利用期間に注意しよう
大手キャリアもMVNOも同様だが、利用期間によって解約金がかかるケースが多い。決められた期間よりも早く解約した場合は、解約金がかかる仕組みだ。すぐに他社に乗り換えることが多い人は、特に注意が必要な項目で、決められた利用期間が短いMVNOを選ぶべきである。一般的に、最低利用期間は短くて6カ月、長くても1年ほどと定められているところが多い。
MNP転出の際に手数料がかかる場合が多い
MNP転出とは、前述した通り元々使用していた電話番号はそのままで他のキャリアに乗り換えることを指す。MVNOの会社では、MNP転出の際の手数料を2,000円~3,000円ほどで設定しているが、会社によっては1万円以上取られるところも存在する。解約時の書類にしっかり目を通すようにしたい。
解約金の相場を知る
MVNOの解約金は、10,000円前後が相場と言えるだろう。しかし、契約日から間もなく解約をしてしまった場合に追加で解約金を請求する会社もあるので要注意だ。
そこで、今回は、MVNOの1つであるイオンモバイルの解約方法やMNP予約番号の取得方法、違約金などについて記載していく。
イオンモバイルとは
イオンモバイルは、大手流通チェーンであるイオングループが展開するMVNOのブランドである。
イオンモバイルは、音声通話プランやデータ通信プランなどで、データ転送量が500MBから50GBまで、ユーザーのニーズに合わせて29種類もの料金プランを設定しているほか、MVNEのIIJ系の設備を利用し、低速度時でもスムーズに通信が可能なバースト機能などユーザーから評判の高いサービスを提供するなど、人気が高いMVNOである。
イオンモバイルの解約方法について
イオンモバイルの解約は、全国200店舗以上あるイオン内のイオンモバイルのカウンターか、イオンモバイルお客さまセンターに電話し、手続きをすることになる。他のMVNOでは、webページから解約できる場合があるが、イオンモバイルは、webページからの解約はできないようだ。
解約可能な営業時間
イオンモバイルのカウンターは、カウンターがあるイオンが店休日の場合はカウンターも休みとなり、また営業時間外の場合は、カウンターも営業していないことになる。イオンモバイルのカウンターに行く場合は、そのカウンターがあるイオンの営業日や営業時間をあらかじめ確認しておいたほうがいいだろう。
一方、イオンモバイルお客さまセンターは年中無休であるが、受付時間が10:30〜19:30となっているので、電話する時間に注意し、営業時間内にかけるようにしよう。
解約前に準備しておくべきこと
解約する際には、本人であることを確認する書類が必要となるので、イオンモバイルカウンターで解約する場合は、運転免許証などを持っていくことを忘れないようにしなければならない。
イオンモバイルお客さまセンターでは、口頭で氏名や住所、契約している電話番号などを確認されるので、質問に答えられるように準備しておく必要がある。
解約は、本人確認が終わればすぐに手続きが終わる。しかもオペレーターが手続きをするため確実に解約されるので、webなどで行うより安心できるかもしれない。
その他の注意点
解約手続きが完了した翌日からイオンモバイルとは接続できなくなる。また、解約手続き完了後は、解約をキャンセルができないので、解約する場合はあらかじめそのことを認識しておく必要がある。
イオンモバイルにおいて分割で端末を購入した場合で解約時に残債がある場合は、解約後も請求されるので、支払うのを忘れないように注意する必要がある。
イオンモバイルのMNP予約番号の取得方法について
MNP転出の方法
MNP転出をする場合の手続きについてだが、まず、転出元の通信会社でMNP予約番号を取得する必要がある。このMNP予約番号を転出先の通信会社に連絡し、そこでの手続きが完了することで、電話番号をそのままで通信会社を変更するMNP転出が完了する。
イオンモバイルのMNP予約番号の取得については、イオンモバイルお客さまセンターに電話で申し込みを行うことができる。
期間について
MNP予約番号は、申し込みから4〜5日程度で、イオンモバイルご契約者さま専用マイページで確認することができるので、このMNP予約番号を転出先の通信会社に連絡することになる。なお、転出先の通信会社の手続きが完了すると同時に、イオンモバイルは自動的に解約となる。
MNP予約番号は、有効期限が15日間となっており、15日間以内の手続きが完了しない場合、再度MNP予約番号を取得する必要があるので、MNP予約番号を取得したらできるだけ早く転出先の通信会社に連絡したほうがいいだろう。
違約金、解約時の月額利用料金について
解約やMNP転出時に気になるのは、違約金や解約時の月額利用料金についてだろう。違約金は、MVNOによっては、10,000円を超える場合があるし、解約時の月額利用料金については、1か月分満額かかる場合と日割りになる場合がある。
特に、違約金は、高額となる傾向があるので、できるならば、違約金が必要ないタイミングで解約したいと考える人が多いだろう。まず、イオンモバイルにおける解約時、MNP転出時の違約金についてだが、実は、イオンモバイルでは、契約期間に関係なく違約金は発生しないのである。
イオンモバイルは違約金が発生しない?
通常、違約金は、契約しているプランの最低利用期間中に解約する場合に発生するものだが、イオンモバイルは、どのプランも最低利用期間が設定されていない。そのため、いつ解約しても違約金は発生しないのである。
これは、解約するのは、利用者がイオンモバイルに不満があるからであり、それに対しお金を取ることはできない、というイオンモバイルの考えから来ており、通信業界ではとても珍しいといえる。
MNP転出の場合は要注意
一方で、MNP転出の場合は、契約期間により手数料が変わる。契約日から180日以内の場合は、手数料は、8,000円(税抜)、181日以降は、3,000円(税抜)となる。
これは、短期間でMNP転出をするのを防ぐ措置と考えることができ、MNP転出の場合には、実質的に180日の最低利用期間が設定されている、と見ることもできる。
イオンモバイルにおいて、解約する場合は、違約金などを気にする必要はないが、MNP転出を検討している場合は、契約期間をよく確認したほうがいいだろう。
解約時の月額利用料金
解約時の月額利用料金だが、イオンモバイルは、解約時の月額利用料金は、日割りでの請求ではなく、1か月分満額の請求となる。解約すると、前述のように手続き完了翌日から使用できなくなるが、利用料金は必要となるので、解約するのであれば、月末近くまで待ってから解約したほうがいいかもしれない。
イオンモバイルは即解約は可能か
イオンモバイルは即解約は可能か、についてだが、解約は可能であるが、MNP転出の場合は、時期によっては高くつく場合がある、となる。
前述のようにイオンモバイルは、解約手続きは簡単でどのプランでも違約金は発生しないため(月額利用料金は1か月分必要だが)、比較的解約しやすいMVNOであるといえる。
ただ、MNP転出の場合は、契約日から180日以内であれば通常の手数料より高額となるので、契約後すぐにMNP転出するのであれば、必要な費用は高くなる。
そのため、解約であれば即解約でも問題はないが、MNP転出であれば、180日経過してから実施したほうがいいかもしれない。
解約金関連以外のイオンモバイルの強み
ここでは上述した解約金関連以外の、イオンモバイルの強みを紹介したい。
細かく料金プランが設定されている
MVNOの中でも料金プランが充実しているのが強みである。また、非常にシンプルな料金プランが提示されており、好みのSIMとデータ通信料を選ぶだけで簡単にプランを決めることができるのだ。そのため、自分の通信状況に合わせて適切な料金プランを選ぶことが可能なのである。
通話オプションが魅力的
通話オプションが充実しているのも強みといえるだろう。例えば、国内の通話であれば1回10分以内の通話なら何度かけなおしても無料になる「イオンでんわ10分かけ放題オプション」があげられる。月額850円追加するだけで、実質長電話以外の全ての通話が無料になるので嬉しいサービスだ。その他にも、月1500円追加で払えば「050かけ放題オプション」も選択できる。これは、国内通話であれば24時間何度でも通話が無料になるサービスで、長電話が好きな人にはおすすめのサービスだ。
通信速度が速い
NTTドコモ系列の回線を利用しているため、安定した速い通信が可能である。以前はデータ通信が遅いと評判であったが、リニューアル後は通信速度は改善したといわれている。通信設備は「IIJmio」と同じものを使用しており、速度制限されていたとしても一定の通信量までは高速通信を利用できる「バースト機能」にも対応しているため、速度制限にも負けずWEBページやSNSを閲覧しやすいのも魅力なのだ。
スマホ端末とセットで購入すると格安
イオンモバイルでは、独自のスマホ端末も販売しているため、セットで購入すると割安になるプランも提供している。スマホと格安SIMを別々に購入すると初期設定が面倒なことが多いが、その手間が省けるのも嬉しいところだ。
解約はタイミングに注意
イオンモバイルの解約方法やMNP予約番号の取得方法、規約金などについて記載したが、前述のようにイオンモバイルは、比較的解約しやすいMVNOなので、MNP転出する場合のタイミングにだけ注意すれば、特に問題はないものと思われる。
イオンモバイルのホームページにあるよくある質問なども確認して、よけいな手間や時間、費用をかけずに、スムーズに解約やMNP転出できるように心掛けた方がいいだろう。
乗り換えるタイミングでスマホも
イオンモバイルを解約して乗り換えるタイミングでスマホも変えたいと思う人もいるのではないだろうか。そこで紹介したいのが中古スマートフォンの売買に特化したスマホのマーケット(スママ)である。

スマホのマーケットでは多種多様なスマホがリーズナブルな価格で販売されており、iPhoneやXperiaといった人気機種を割安で購入することが可能だ。さらに除菌サービスなどのオプションも充実しているので、中古のスマホでも綺麗な状態で使い始められる。
スマホのマーケットなら売却もできる
購入するだけでなく、不要になったスマホの売却も簡単にできるといった特徴があるのだ。特にスママDASHというサービスでは売りたいスマホの状態を入力するとすぐに買取価格が表示されるので、「いくらで売れるかな」と思ったらぜひ試してみてほしい。