2007年に5年連続で日本一に輝いた日本のウイスキーメーカーをご存知だろうか。この企業は埼玉県秩父市にある小さなウイスキーメーカーだ。出荷量などでみると大量生産をしているわけではなく、大企業には全く歯が立たない。しかし、いまやこの企業が販売するウイスキーを求めて海外からも人が訪れる。
その企業の名前はベンチャーウイスキー社という。イギリスの有名なウイスキー雑誌で5年連続日本一を受賞したのを皮切りに、2017年と2018年には2年連続で世界最高賞に選ばれた。
その企業から過去に発売されたウイスキーが今回解説していくイローズモルトスペーズだ。このウイスキーは多くの種類があり、コレクターの間でも人気を集めている。そんなイチローズモルトスペーズの歴史や特徴、買取相場や査定情報などを詳しくみていこう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
イチローズモルトスペーズとはどんなウイスキーなのか?
イチローズモルトスペーズは羽生蒸留所というところで作られた原酒をベースにしている。この羽生蒸留所は2000年を最後に原酒製造を停止し、その後閉鎖してしまっため、今では限れた量しかお目にかかることは出来ない。
イチローズモルトスペーズは2010年ごろに発売された「カードシリーズ」の1つだ。カードシリーズは全52種類あり、トランプの枚数と同じだけ作られている。ハート、ダイア、クラブ、スペードに大きく分類され、その中に1~13までの数字が割り振られている。つまりイチローズモルトスペーズは13種もある。
イチローズモルトには様々な種類があるが、スーパーで売られているようなウイスキーとは違い、大量生産することはほとんどない。たいていが限定本数での販売だ。このイチローズモルトスペーズももちろん限定本数での販売となっており今では、新しく製造されることはなく貴重価値が高い商品となっている。
イチローズモルトスペーズの査定情報
ここからはイチローズモルトスペーズの特徴を紹介しつつ、査定情報をみていくことにしよう。もしもイチローズモルトスペーズの売却を検討しようとしている場合は是非参考にしてほしい。
希少価値が高い
イチローズモルトスペーズは先ほども説明したように羽生蒸留所の原酒が使われている。国内で羽生蒸留所の原酒が使われているウイスキーはもう数が少なく、なかなか手に入らない。
実は羽生蒸留所の閉所の際に、ベンチャーウイスキー社がこの原酒を買い取ったのだ。ベンチャーズウイスキー社とはイチローズモルトを作っている企業のことだ。イチローズモルトは今はなき羽生蒸留所の原酒が味わえる数少ないウイスキーとして、全体的にその価値が高いというわけだ。
コレクターがほしいウイスキー
イチローズモルトには国内だけでなく、海外にもコレクターが存在する。コレクターの間ではイチローズモルトはとても高い価格で取引されている。特に今回ご紹介しているイチローズモルトスペーズは特に高額での取り引きが多い種類のウイスキーだ。
イチローズモルトスペーズは全部で13種類あることはすでに説明した。その一種類一種類が限定本数で販売されたので、全てを揃えるのはかなり難しい。すでに飲んでしまっているものもあるので、未開封で現存しているものは限られた数である。
ネットオークションでイチローズモルトスペーズが出品されているのは確認することができるが、大抵の場合入札数が多くいつもウイスキー愛好家やコレクターが狙っている状態だ。
空ボトルにすら価値がある珍しいウイスキー
一般的なスーパーに並んでいるようなウイスキーの場合は一度開封をして飲んでしまうと、もちろん買取は不可能になる。しかしイチローズモルトスペーズのような価値のあるウイスキーになってくるとそのあたりの事情も違ってくる。
もちろん飲みかけの液体に値段はつかないが、液体がなくなった後の空ボトルに値段がつくのだ。ネット上で調べてみるとわかると思うが、希少価値の高いウイスキーの空ボトルを買取対象にしている業者は意外と多い。
万が一、イチローズモルトスペーズを飲みかけの状態で保管しており処分を検討してしまっている方がいたらそれはオススメできない。空ボトルを売却してもお金が発生するぐらいの価値があるので、処分ではなく買取の依頼をしよう。空ボトルを集めているコレクターにも喜ばれる。
イチローズモルトスペーズの買取相場
査定情報や特徴はある程度わかったと思う。ここからはイチローズモルトスペーズの買取相場をご紹介していく。このウイスキーには13種もの種類があるため、詳しく解説していく。
イチローズモルトスペーズの種類一覧
ここで一旦、イチローズモルトスペーズの種類を一覧で見ていこう。種類によって買取価格が変わってくるため自分がどれを持っているかを知ることは非常に大切だ。
- 1.エース・オブ・スペーズ
- 2.トゥー・オブ・スペーズ
- 3.スリー・オブ・スペーズ
- 4.フォー・オブ・スペーズ
- 5.ファイブ・オブ・スペーズ
- 6.シックス・オブ・スペーズ
- 7.セブン・オブ・スペーズ
- 8.エイト・オブ・スペーズ
- 9.ナイン・オブ・スペーズ
- 10.テン・オブ・スペーズ
- 11.ジャック・オブ・スペーズ
- 12.クイーン・オブ・スペーズ
- 13.キング・オブ・スペーズ
以上がイチローズモルトスペーズ全13種類だ。種類によって手に入りにくいものと、そうでないものがある。次に実際の買取価格を説明していこう。
イチローズモルトスペーズの買取相場
イチローズモルトスペーズの買取相場の情報はネットで探してもなかなか見つけることができない。少ない情報を元に調べていくと全体的な買取相場26万~620万円となっている。確認できるだけの種類別の買取相場をみると以下のようなものになる。
- エース
- 620万円
- トゥー
- -
- スリー
- -
- フォー
- -
- ファイブ
- 41万円
- シックス
- 35万円
- セブン
- 38万円
- エイト
- 38~50万円
- ナイン
- 26~33万円
- テン
- 400~600万円
- ジャック
- 40万円
- クイーン
- 48万円
- キング
- 40~72万円
上記の表を見てお分かりだと思うが買取価格の幅はかなり大きい。エース・オブ・スペーズは620万円という値段がついている。これは売却のタイミングや時期がかなり良かったものと思われる。場合によってはエース・オブ・スペーズが数十万円の価格に時期やタイミングもあることが予測される。
トゥー、スリー、フォーに関しては買取情報が発見できず買取相場は不明だ。また、それぞれの買取相場に関しても多くの情報があったわけではない。そのため、かなり偏りのある買取相場だということをご理解頂きたい。
以上のことからイチローズモルトスペーズの買取を検討してる場合は一つの業者ではなく、複数の買取業者に依頼した方が良いだろう。買取業者によって査定額は大きく変わってくるものと思われるため、比較検討をしてみることをおすすめする。
まとめ
最後にイチローズモルトスペーズの買取情報について大切なポイントを復習しよう。
- ・希少なウイスキーを買い取る業者は多く存在する
- ・飲みかけでも処分ではなく売却を検討する
- ・買取を希望するなら複数の業者に依頼するのが良い
イチローズモルトスペーズはとても希少なウイスキーだ。買取相場からもわかるようにタイミングにより非常に高額な取引が行われる。全てが先ほどのような価格で取引されるわけではないが、一般的なウイスキーよりは高値での買取がされるだろう。
また、飲みかけだとしても処分はせずに空ボトルを売却しよう。イチローズモルトスペーズのような珍しいウイスキーは空ボトルでも数十万円の価値がつくこともある。空ボトルを買取ってくれる業者があるので、こちらに関しても複数の業者に査定を出してみよう。
最後に、買取査定を出す場合は一つの企業に出すのではなく、複数の買取業者に依頼しよう。一括で見積もりがとれると非常に便利だ。買取価格は業者によって違うため納得のいく売却先を探してほしい。