DIYはひと昔前まで日曜大工が好きな男性が楽しむものだった。最近は釘や工具を必要としないキットが増えたことから女性でもDIYを楽しむ人が多い。新品の家具を買うよりも安く、既製品にないオリジナルの家具を作れることから、DIYに使う木材のニーズは年々増加している。DIYブームにともない、中古品の買取市場で木材の需要が増えつつある。
特にフリマアプリではDIYに使う木材が1万円以上の高値で売れることも珍しくない。トレジャーファクトリーでは状態がよければ流木を買取する店舗もある。今回はウッドタイルとベニヤ板の中古買取相場や査定価格、おすすめの売却先を調べてみた。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ウッドタイルやベニヤ板のDIY
買取相場や査定情報に触れる前に、ウッドタイルやベニヤ板が何に使われる木材なのか簡単に説明しよう。
ウッドタイルは壁や床に使われる木材
ウッドタイルとは、木材で作ったタイル状の建材だ。タイルを自由に組み合わせてデザインできることから、壁や床のインテリアに使われることが多い。素人でも簡単に施工できるため、楽天やAmazonなどネットショップでウッドタイルのDIYキットが1,000円~1万円前後で売られている。しかも、組み立てに釘や工具を必要としないキットも多い。
DIYキットを買わなくても、住宅メーカーからあまった木材をもらって、自分でタイル状に加工して壁や床をリメイクする人も多い。手軽に施工できて、普通の壁紙にない木材ならではのナチュラルで温かみのある雰囲気を演出できることから、ウッドタイルはDIYで人気の高い木材なのだ。
DIY初心者におすすめのベニヤ板
ベニヤ板もDIYで人気の高い木材の1つ。ホームセンターや楽天などで200~3,000円とお手頃価格で売られている。反りや収縮に強く、DIY初心者で簡単に加工しやすいところが中古買取市場でベニヤ板のニーズが高い理由と考えてよいだろう。
そのままの状態のベニヤ板にお気に入りの写真やイラストを貼ってインテリアボードとして飾るのが、初心者でも手軽に楽しめるDIYだ。DIYに慣れた人のなかには、ベニヤ板にペンキを塗ったあとにステンシルシートを貼っておしゃれなバスロールサインを作ることも多い。
ベニヤ板を好きな大きさにカットして、ペンキを塗って壁や戸棚などに強力両面テープで貼り付けて、簡単な模様替えやリメイクを楽しむDIY上級者も少なくない。ベニヤ板はDIY初心者から上級者まで楽しめる便利な木材といって差しつかえないだろう。
おすすめの売却先と買取価格の相場
ウッドタイルやベニヤ板のおすすめの売却先とそれぞれの買取価格の相場を調べてみた。
フリマアプリ
フリマアプリは買取業者の相場より高い値段で売れることで有名だ。ウッドタイルやベニヤ板など木材も例外ではない。2019年6月時点のメルカリでウッドタイルとベニヤ板の出品状況を調べてみた。
ウッドタイルは約200件出品中されていて、販売価格の相場は1,000~5万円前後であった。5,000~1万円前後のウッドタイルが売れやすいようだ。無垢材だと3万円前後の高い値段でも即決される傾向にある。
ベニヤ板は、ステンシルシートも含めて約100件出品されていた。販売価格の相場は、だいたい500~3,000円前後である。ベニヤ板1枚よりも複数枚でまとめ売りしたほうが売れやすいようだ。
高値で売れるメリットがある一方で、個人間の売買なので商品のクレームや非常識な値下げ要求などトラブルも少なくない。販売手数料や送料など各種手数料もかかかるので、売れた金額より実際に手元に入るお金が少なくなることも知っておいてほしい。
オークションサイト
オークションサイトも中古品を高値で処分したい人に人気のある売却先の1つだ。2019年6月時点のヤフオクでのウッドタイルとベニヤ板の出品状況を紹介しよう。
ウッドタイルの出品数は約200件。落札価格の相場は5,000~3万円である。一方、ベニヤ板は約200件出品されていて、落札価格を1,000円前後にする人が多かった。ただし、メルカリと比べて落札者はあまりいない状態であった。
ひと昔前までDIYは日曜大工が趣味の男性がやるものだったが、ここ数年のDIYブームで女性でもDIYを楽しむ人が増えてきた。ウッドタイルやベニヤ板は自宅のインテリアをおしゃれに演出したい人に需要のある木材。こうした背景から男性ユーザーが多いヤフオクよりも女性ユーザー中心のメルカリのほうがウッドタイルやベニヤ板は高値で売れやすいのだろう。
ジモティー
地元の人と直接売買の取引ができることで人気が高いジモティー。メルカリやヤフオクとちがって各種手数料がかからない点も人気の理由といえる。2019年6月時点のジモティーでのウッドタイルとベニヤ板の出品状況を調べてみた。
ウッドタイルの販売価格は0~1万円で、ベニヤ板は0~1,000円が相場であった。値段や商品の状態に関係なく売れるものは売れるようだ。メルカリやヤフオクのように自分で商品の配送と手数料計算が面倒な人、処分できるのであれば値段にこだわらない人におすすめの売却先である。
ただし、商品の受け渡し当日に購入者が待ち合わせの場所にこない、商品を見て購入をキャンセルされるなどトラブルもある。個人売買である限りトラブルを完全にゼロにすることは不可能だ。ジモティーを利用するのであれば、多少トラブルが起きる可能性があると割り切ることも必要といえる。
建材買取業者・リサイクルショップ
メルカリほど高値の売却は期待できないが建材専門の買取業者やリサイクルショップでも不要なウッドタイルやベニヤ板を買取してもらえる。買取業者やリサイクルショップを使うメリットは、専門の業者と売買の取引をするため、個人取引のメルカリやヤフオクと比べてトラブルがめったに起きないことだ。トラブルといってもせいぜい期待した買取価格よりも査定額を低く見積もられるぐらいだろう。
買取業者やリサイクルショップは、店頭買取だけでなく出張買取のサービスをおこなうところも多い。処分したいウッドタイルやベニヤ板が大量にあり、自分で発送するのがむずかしい人は出張買取が利用できるところも買取業者やリサイクルショップならではのメリットだ。
買取業者やリサイクルショップでのウッドタイルやベニヤ板の買取価格の相場は残念ながら確認できなかった。リサイクルプロショップでパナソニック製スギ柄・ヒノキ柄のフロア材の買取上限価格が5,000円であることがわかるくらいだ。リサイクルプロショップの買取上限価格からノーブランドのウッドタイルやベニヤ板の高額買取は期待できないだろう。
商品の状態が悪いと査定額をつけてもらえなかったり、無料引き取りすら拒否されたりすることも十分に考えられる。
買取業者・リサイクルショップで高く売る方法
ウッドタイルやベニヤ板は買取業者やリサイクルショップでは高く売れない傾向にある。しかし、メルカリやヤフオクなどの個人売買が面倒に思う人や、売りたい木材が大量にあって個人で売買するのがむずかしい人もいることだろう。買取業者やリサイクルショップで高く売る方法を紹介するので、個人で売却できない事情がある人はぜひ確認してほしい。
外見にキズや汚れがない
キズや汚れがあると査定額がつかないことがある。商品の状態が悪いウッドタイルやベニヤ板を単品で売ると無料引き取りすら拒否されるケースも少なくない。キズや汚れがあるウッドタイルやベニヤ板を売る場合は、のちほど説明するほかの不用品や建築資材と一緒にまとめて査定に出すとよいだろう。
型番の確認
木材の型番がわかるものは高値で買取される傾向にある。型番はウッドタイルやベニヤ板を購入したときに入っていた箱に記載されている場合が多い。手元に購入時の箱が残っている人は査定までに型番を確認しておこう。木材そのものには型番は記載されていないので注意してほしい。
同じ型番のものをまとめ売りするのも高額買取を成功させる秘訣だ。同じ型番のウッドタイルやベニヤ板が大量にある人はまとめ売りをおすすめしたい。ほかの不用品や建築資材もまとめて売却
ウッドタイルやベニヤ板単品では査定額がつかない、無料引き取りを拒否されることもある。しかし、ほかの不用品とまとめて売りに出せば値段がつかない商品も一緒に引き取ってくれる場合が多い。建材買取業者、リサイクルショップで高値で売れる不用品を紹介する。自宅にあればウッドタイルやベニヤ板と一緒に査定に出すとよいだろう。
建材専門の買取業者が高額買取するもの
- ・単管
- ・鋼管・支持金具
- ・雨どい
- ・塩ビ給水管
- ・ボイド管
- ・ダクト
- ・樹脂波板
- ・トタン波板
- ・平板
- ・サイディング
- ・ストーブ・煙突・燃料
- ・焼却炉など
リサイクルショップが高額買取するもの
- ・テレビ
- ・パソコン
- ・音響機器
- ・アンティーク家具・ブランド家具
- ・電動工具
- ・業務用厨房機器
- ・高級酒
- ・金・プラチナ
- ・楽器
- ・切手や古銭・硬貨
売れないときの処分方法
メルカリやヤフオクなどに出品してもなかなか売れない、買取業者やリサイクルシップで引き取りを拒否されたときのウッドタイル・ベニヤ板の処分方法を紹介しよう。
燃えるごみ・粗大ごみとして捨てる
DIYで使われるウッドタイルやベニヤ板は、自治体では燃えるゴミや一般家庭ごみ、粗大ごみとして処分できる。ウッドタイルやベニヤ板がどのごみに分類されるかは自治体次第。神奈川県横須賀市と千葉県市原市では長さ50cm・直径20cm以内の木材は燃えごみとして回収している。
燃えるゴミか粗大ごみの判断はサイズで決まるケースがほとんど。詳細は、自分が住む自治体のホームページを確認してみるとよいだろう。粗大ごみとなった場合は、処分料がかかる。ベニヤ板のような板状木材の処分料は400円が相場の値段だ。ウッドタイルはサイズによるので詳細は各自治体のホームページを見ても相場を調べることができなかった。
ある一定のサイズを超えた木材は自治体では処分できないこともある。不用品回収業者や産廃業者に依頼する方法があるが、自治体の処分料より高くつくのがデメリットだ。のこぎりや丸のこなど工具を使って小さく加工できる人は、ウッドタイルやベニヤ板を切断してから処分することをおすすめしたい。
加工する手間がかかっても自治体にごみとして出すほうが処分料を安くすませることができるからだ。
不用品回収業者や産廃業者に依頼
自治体でごみに出せないサイズで、自宅に木材を切断する工具がない人におすすめの処分方法が不用品回収業者や産廃業者への依頼である。自宅まで業者が引き取りに来てくれるため、自治体指定の集積所に粗大ごみを出すよりも処分の手間がかからない。ただし、処分に作業員とトラックを手配するため、その分処分料は自治体よりも割高になる。
不用品回収業者や産廃業者に依頼した場合、処分料の最低価格は3,000円からのところが多い。詳細な処分料は見積もりをとってみないとわからない。依頼者が何も知らないのをよいことに、高額な処分料を提示する悪質な業者も存在する。不用品回収業者や産廃業者に頼む場合は、2~3社に見積もり依頼して処分料の相場を把握したうえで、依頼することをおすすめしたい。
まとめ
ウッドデッキやベニヤ板はインテリアをおしゃれに演出するアイテムとして、DIY好きの人に人気のある木材だ。そのため、中古品の買取市場でも需要のある木材である。現にメルカリやジモティーでは商品の状態に関係なく、売れる傾向にある。特に未使用の無垢材は3万円以上の高値でも出品すればすぐに売れるようだ。
商品の発送が面倒でない、発送する木材のサイズが小さい人は高値で売れるメルカリやジモティーでの売却がおすすめだ。一方、木材のサイズが大きくて大量にある人は、高額買取はあまり期待できないが建材専用の買取業者やリサイクルショップに売却するとよいだろう。
ただし、商品の状態が悪いと買取業者やリサイクルショップでは無料引き取りすら拒否されるケースもよくある話だ。引き取りを拒否された場合は、自治体の燃えるごみや粗大ごみとして出したり、不用品回収業者や産廃業者に依頼したりして処分することをおすすめしたい。
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