エルメスと言えば、世界中の誰もが憧れるほどの高級ブランドだ。豊富な製品ラインアップを取り揃えているが、特に皮革製品には抜群の定評があり、バーキンやケリーは入手困難なプレミアム製品となっている。
それもそのはず。なぜなら、それらのバッグは一人の職人が最初から最後までを手掛ける、まさに手作りの製品だからだ。この一点ものにも近い職人技の光るエルメスの高級バッグを求める人は後を絶たない。
一方で、よりカジュアルなバッグも存在する。その代表例が、サクソだ。普段のお出かけや買い物にも気軽に使えるのがサクソの強みである。
とは言え、超一流のエルメス製品であることに変わりはない。もし買取に出す場合は、特にコンディションが良ければ高額買取が期待できる。
こちらでは、エルメスの歴史や代表的なバッグであるバーキンやケリー誕生の秘話を解説しつつ、サクソを高額買取してもらうためのコツやおすすめ買取業者を紹介していく。
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Hermes Shop Mayfair / AndyRobertsPhotos
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エルメスの歴史
まずはじめに、エルメスの歴史について詳しくご紹介していこう。
エルメスの誕生
エルメスというブランドは、1837年にフランスにて創業者ティエリー・エルメスによってつくられた。エルメスは馬具工房としてスタートし、当時の交通手段であった馬車に着ける鞍とハーネスを製造していたのであった。
ティエリーの作る馬具は見た目も良く機能性も高かったため、たちまち人気となっていった。ナポレオン三世の時代には、皇帝御用達の馬具職人に選出されて、さらに知名度を高めていった。さらにパリ万博にて出品した鞍が、1867に銀賞、1878年には金賞を受賞し、そのブランド地位を確立していった。
現在も本店を構えるエリゼ地区のフォーブル・サントノーレ24番地に移転したのは、1880年のことだ。1900年には、ロシア皇帝であるニコライ2世に馬具とカバンをおろしたことにより、エルメスは世界的に有名なブランドへと発展を遂げていった。
危機からの脱出
そんなエルメスに危機が訪れたのは、自動車の誕生だった。馬車から自動車へと交通手段が変わっていくに連れて、馬具の需要が減るのは容易に想像できることだった。
この危機を脱するために、エルメスは馬具以外の製造販売も手掛けるようになった。馬具が売れなくなろうとも、エルメスの持つ上質な革を仕入れる販路と、高い技術を持つ職人の存在があれば、行き詰ることなどなかった。
バッグや皮革製品の開発を開始したエルメスは、1920年にはハンドバック部門も新設した。さらには、現在にもみられるような洋服やアクセサリー、時計、香水と商品カテゴリーを広げていった。
ファッション業界においての革命
特筆すべき点は、エルメスが単に取り扱い製品を広げただけでなく、ファッション業界においての革命を起こしている点だ。その一つがファスナーだ。今でこそ当たり前のように見られるバッグのファスナーを世界で初めて採用したブランドこそ、エルメスなのだ。
発明のきっかけは、自動車移動にあった。当時の道は整備が進んでおらず、デコボコ道であることが多かった。それにより自動車が揺れ、バッグの中身が飛び出してしまうことも珍しくなかったという。それを防ぐために開発されたものこそ、ファスナー付きのバッグだったのだ。
日本への上陸
時は過ぎ、エルメスが日本に上陸したのは1964年のことで、西武百貨店が取り扱いを始めたことにある。今では想像もできないが、当時は知名度も低く、全く売れなかったようだ。ちなみに、ルイ・ヴィトンはこの時代にすでに大人気となっている。
転機が訪れたのは1979年。丸の内に初の直営店がオープンした年だ。その時代、日本ではまだ珍しかったウィンドウディスプレイをこしらえたその店舗は、注目の的となった。
さらに、エルメスが若者向けの小物類に力を入れる改革を始めたことは、日本の中にも深く浸透するきっかけともなった。銀座にフラグシップ店がスタートしたのは2001年のことだ。現在エルメスが抜群の知名度を持ち、羨望の眼差しを向けられていることは周知の事実である。
エルメスに欠かすことのできない職人の存在
エルメスのバッグが他のブランドと一線を画しているのは、その製造工程にも見られる。実は、エルメスバッグの製造は、一人の職人が徹頭徹尾すべての工程を行っているのだ。それだけ熱意と真心の込められた一品一品だ。
エルメスの中でもバーキンやケリーは特に人気のバッグだが、これらは超一流の職人でも完成までに約20時間を要する。地道とも言える手作業だが、これにより職人の腕はますます確かなものとなり、それが品質向上にもつながっていくのだ。
決して効率的とは言えない製造工程だが、機械で大量生産するようなことはエルメスにはあり得ない。エルメスは職人技を尊重し、自分たちの商品に徹底したこだわりとプライドをもったブランドなのだ。
また、エルメスの職人を大切にする姿勢は、研修という形でも垣間見ることができる。常に新しいアイデアを持ってもらえるように、エルメスは職人に対して異文化交流を促すグローバル研修を取り入れているのだ。アマゾンの部族を訪ねることもあれば、サハラの遊牧民と交流することもある。異なる文化で暮らす人たちが使う道具や素材を目にすることで、新たな着想を得るきっかけにもなっている
エルメスのロゴに隠された価値観
そんな偉大な職人技によってつくられるエルメス製品のロゴマークを思い出してみてほしい。馬、馬車、従者が描かれているロゴマークだが、肝心なものが足りていない。お気づきだろうか。主人が描かれていないのだ。
ここにも、エルメスの哲学が隠されている。エルメスにとって主人とは、エルメス製品のユーザーなのだ。描かれていない主人=ユーザーがいて初めてエルメスは完成する。そんなエルメスの価値観をロゴマークは感じさせてくれる。
エルメスの代表例
つぎに、エルメスを代表する2つのバッグを詳しくご紹介していこう。
バーキン
世の女性が憧れを抱くバッグこそ、エルメスのバーキンではないだろうか。バーキン誕生のきっかけが、パリーロンドン間の機上だということはご存知だろうか。1983年に歌手でもあり女優でもあったジェーン・バーキンは、フライト中に手を滑らせてたくさんの紙を挟んでいたエルメスの手帳を落としてしまったのだ。
散らばっていた紙を拾い集めるのを手伝った隣の席の乗客こそ、エルメスのジャン=ルイ・デュマだった。ジェーンがどの手帳でもメモが挟み切れず、どのバッグにもポケットが足りないことを告げた。それから話を続けるうちに、ジャン=ルイ・デュマはジェーンが語るバッグのイメージをスケッチに書き止めた。
こうしたいきさつでつくられプレゼントされたバッグこそ、バーキンなのである。底が平らで安定感があり、丈夫で容量があるという機能性に優れていながら、エレガントさが際立つのはバーキンならでは。このバーキン誕生の秘話は、今でも語り継がれている。
ケリー
バーキンと同様に大女優の名を冠したエルメスバッグがケリーである。1956年のある日、大女優からモナコ公妃へと転身したグレース・ケリーは、車から降ろす際に、パパラッチから写真を撮られまいと持っていたバッグを盾替わりにしたのだった。
後日、ライフ誌の表紙を飾った写真に写ったそのバッグは、世界中に知られることになった。それがケリーの由来である。ケリーはバーキンとは違い、もともと存在していたバッグに名がついた点がユニークである
エルメス サクソとは
バーキンやケリーといった高級感溢れるバッグがエルメスの象徴でもある一方で、カジュアルなバッグも存在する。そのうちの一つが、サクソだ。
シンプルでカジュアルとはいえ、見た目もキュートで機能的にも優れているのはさすがはエルメスの商品である。底部は円形になっていて、内部は収納力が高い大きめのつくりだ。内側にはファスナー付きのポケットもあるのが便利である。
キャンバス生地で仕立てられているサクソの外側には、ポケットが4つも備わっている。使い勝手がいいため、エルメスの中でも普段使いにもぴったりなバッグと言えるだろう。サクソには次の大きさが存在する。
- ・サクソPM:幅23cm × 高さ22cm × 奥行き17cm
- ・サクソMM:幅30cm × 高さ26cm × 奥行き21cm
エルメスサクソの買取実績
さて、普段使いもできるエルメスサクソを売りに出した場合、どれほどの値がつくのだろうか。さすが人気のエルメスなだけあり、複数業者で買取実績が紹介されている。一例をご紹介しよう。
BRAND REVALUE(ブランドリバリュー)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・エルメスサクソ PM(未使用品):30,000円
- ・エルメスサクソ PM 白×黒: 20,000円
- ・エルメスサクソ MM ネイビー: 18,000円
Dan-Sha-Ri
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・エルメスサクソ MM テラコッタ: 33,000円
ブランド楽市
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・エルメスサクソ MM: 25,000円
ブランディア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・エルメスサクソ MM ブラウン×黒: 16,000円
鑑定質店ゲンロク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・エルメスサクソ PM: 17,000円
買取業者が査定時に見るポイント
次に、高額買取実現のために、買取業者が査定時に見るポイントをおさえておこう。エルメス サクソには直接関係ないものも含めて一挙紹介する。
付属品の有無・革の色焼け
付属品が揃っているかは大きなポイントだ。付属品が揃った完備品はより高値が期待できる。
また、買取業者は素材の色が劣化していないかも注視している。革が色焼けしていると、減額対象となる場合がある。
型崩れ・角擦れ・金具の傷
元の形が崩れていないか、あるいは折り目が付いていないかも見られる。また、バッグの四隅に傷があると使用感が出てしまうため、当然査定に響いてしまう。
そしてエルメスサクソには関係ないが、金具が付いているものについては、メッキが剥げていないかもチェックの対象だ。
雨シミ・表面の光沢
急に雨が降った場合は避けられないこともあるが、高級品を扱う上で雨に濡れることは禁物だ。エルメスサクソの場合は素材がキャンバスで、カジュアル使いに向いているため、日常的に使うならば特に注意したいポイントと言える。
また、品物の表面がかすんでいたりすると、見た目も悪くなるので査定額が低くなってしまう。エルメスサクソの場合は光沢は不要としても、キャンバス生地にできたシミや汚れの有無はよく見られる。
糸のほつれ・革の破れ
長く使用していると、どうしても出てきてしまう糸のほつれだが、見つかると査定に影響する。また革製品の場合、その命とも言うべき革が破れていると、その程度や大きさによるが、査定額を決定づけてしまう。
カビ・べたつき・ニオイ
当然のことながら、カビがついているような品物には買い手が見つかりづらいため、買取業者はカビの有無もよく見ている。また、品物を触ってみて、べたつきがないかもチェックされる。
さらに、自分ではなかなか気づきにくいニオイにも買取業者は敏感だ。特にタバコや香水のニオイがついていないかが確認される。
エルメスサクソ高額買取のコツ
これらを踏まえた上で、エルメスサクソ高額買取のコツを紹介していきたい。
できる範囲でクリーニングしておく
できる範囲できれいな状態にしておくのが、高額買取のポイントだ。特にホコリの溜まりやすいバッグの底や、隅、持ち手の付け根に気を配りたい。
具体的なセルフクリーニングの方法だが、一つにはテープを使う方法がある。テープの粘着力で小さなホコリなどを取り除くのだ。なぜテープをおすすめするかというと、手でホコリをつまみ出そうとしても狭くて届かなかったり、伸びた爪で品物を傷つけてしまったりする恐れもあるからだ。
別の方法として、掃除機を使うこともできる。キャンバス生地であるサクソは、掃除機を使ってホコリを吸い取ることも可能なのだ。
汚れを未然に防ぐ方法としては、持ち手にスカーフを巻くことを紹介しておきたい。日常的に使っていると少しずつ汚れていってしまう持ち手をゴシゴシ洗うわけにもいかないため、汚れを付きづらくする工夫をするのが望ましい。
型崩れを防ぐ
買取業者の多くは、型崩れを一番の減額対象としている。わからなくはないだろう。逆に中古のブランド品を購入する際、型崩れしている品物をあえて選ぼうとは思わないはずだ。
大切なことは、普段の使い方に気を付けておくことだ。カジュアルに使えるエルメスサクソだが、もし売りに出すことを検討するのであれば、日頃のメンテナンスをしておきたい。万が一多少の型崩れを起こしている場合にも、諦めるのはまだ早い。
例えば、バッグの中に詰め物をして数日間寝かせておくだけでも、改善されることはよくある。見た目が良くなれば当然査定アップが狙えるのだ。
ニオイを取り除く
買取業者が査定時に見るポイントでも触れたとおり、ニオイの付いている品物は高額買取が難しくなるため、ニオイ対策をしておきたい。ニオイの強いものの代表例がタバコと香水だ。自分が吸わなくとも、あるいは付けなくとも周りの人のニオイが染み込んでしまう可能性もあるため、十分に注意が必要だ。
普段から風通しの良い場所で一時保管しておくこともできるし、エルメスサクソの中に防臭剤を入れておくとニオイ対策となる。
複数の店舗で査定してもらう
要するに、相見積もりを取ることが高額買取には不可欠だ。なぜなら、提示額は店舗によってバラつきが見られるからだ。
その理由はいくつかあるが、まずは査定を行う者の知識や経験に差があることが挙げられる。よって、実績豊富で相場観をしっかり把握している買取業者に査定してもらうことが重要になる。
別の理由として、店舗の在庫状況が関係している。エルメスサクソの在庫がない、あるいは少ない場合は買取強化をして、一時的に査定金額をアップしてくれる場合もあるのだ。査定に出す前にインターネットなどで相場観をおおまかに把握しておくことをおすすめする。
しかし、査定額は当然のことながら実際に出してみないとわからない。よって、少しでも満足のいく買取ができるよう、複数の買取業者から相見積もりを依頼するのが良い。
エルメスサクソのおすすめ買取業者
ここまでの準備が整ったら、あとは査定に出すだけだ。しかし、複数の業者で査定依頼を出そうと思っても、数多くの買取業者がある中でどこを利用すべきかわからないという人もいるはず。次に、エルメスサクソを買取に出す際のおすすめ業者を紹介しよう。
BRAND REVALUE(ブランドリバリュー)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まずおすすめしたいのが、ブランドリバリューだ。ブランドリバリューには店頭買取、出張買取、宅配買取と豊富な三つの買取方法がある。
大切にしてきたエルメスサクソだから、店まで自分で持っていきたい、査定スタッフから直接査定額を聞きたいという方には店頭買取がおすすめだが、時間的・距離的理由からそれが叶わない人は、出張買取や宅配買取を使用することができる。宅配買取を利用した場合に査定額に満足できなかった場合も、無料で返送してもらえるのもブランドリバリューの強みだ。
もう一つブランドリバリューの特徴として、コストカットしている点が挙げられる。具体的には、どの店舗もビルの2階以上に構えられているため、路面店に比べて家賃を抑えることに成功している。
また、人件費についても常駐スタッフの数を絞り込むことで削減できている。これらのコストカットが品物の査定額にプラスに影響することはお分かりだろう。
Dan-Sha-Ri
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
次におすすめしたいのが、Dan-Sha-Riだ。Dan-Sha-Riにも店頭買取、出張買取、宅配買取が採用されている。
Dan-Sha-Riが掲げているのが、費用の無料化だ。宅配買取時の送料、事務手数料、出張買取時の出張費用などがすべて無料になっている。また、出張買取は全国どこでも対応している。取り扱い商品も豊富だ。
エルメスサクソの場合普段使いもできることもあり、多少汚れが目立つ場合もあるだろう。そういった汚れがあったりや破損している商品でも査定してくれるのがDan-Sha-Riの強みでもある。さらに、Dan-Sha-Riならば、1,000万円を超えるような高額買取になったとしても即現金支払いをしてくれる。
ブランディア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
もう1つのおすすめできる買取業者がブランディアだ。ブランディアは先に紹介した2つの業者と違い、宅配買取専門で買取を行っている。東証一部上場企業でもあり、すでに200万人に利用されている信頼できる買取業者だ。
宅配買取を利用したことがなく不安を感じている人のために、買取の手順を簡単に解説しておこう。まず、スマホ、パソコン、タブレットなどから買取の申し込みを行う。そうすると、宅配キットが申し込み時に登録した住所に届く。その中に買取をお願いしたい品物を詰める。
箱詰めが完了すると、その段ボールを宅配業者が自宅まで取りにきてくれる。品物を受け取ったブランディアから約1~3日で査定額の提示がある。
提示額に満足した場合は買取が成立し、その分の金額が銀行口座に振り込まれる。もし満足しない場合は、品物を返却してもらうことが可能だ。その際の送料を利用者が負担する必要はない。
まとめ
エルメスの歴史を辿ってみると、商品のクオリティにとことんこだわる姿勢を垣間見ることができるのではないだろうか。これだけ生産技術が発達している時代にあって、一人の職人が最初から最後まで手掛けることも少なくないエルメス商品。そんなバッグの代表例がバーキンやケリーだ。
これらのバッグは、有名な人物の名前に由来している。そこに語り継がれる物語があるのもエルメスならではだ。希少価値の高い高級品が立ち並ぶエルメスだから、一部の富裕層にしか手が届かないかというとそんなこともない。
よりカジュアルな商品も存在する。その一つこそ、今回紹介したサクソだ。お持ちのサクソを売りに出す場合は、ぜひ紹介した高額買取のコツを実践してみてほしい。
エルメスのロゴマークに描かれていないように、買い取られたサクソは一度主人が不在となる。そのサクソは寂しい思いをするのだろうか。心配は不要だ。次の主人が見つかるのも遠い未来の話ではない。エルメスを買い求める人は世界中にいるのだから。
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