シンプルでありながら洗練された雰囲気があるグランドセイコーの時計は、ビジネス用の時計としても広く愛用されている。国内ブランドならではの安心感があるのも、グランドセイコーの時計が人気を得る理由と言えるだろう。ただ、グランドセイコーの時計の場合も、一見本物と見分けがつかないようなコピー品が販売されている。
偽物であることを公言したうえで販売されるコピー品も見られるが、なかには本物として取引されている偽物もあるので注意が必要になる。ここでは、グランドセイコーの偽物と本物の違いを挙げて、見分け方をご紹介していこう。
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ダイヤルのデザイン
グランドセイコー(Grand Seiko)の偽物と本物の違いをチェックするときに、まず見ておきたいのがダイヤルのデザインだ。グランドセイコーのスプリングドライブを使っているモデルなどは、デザインがシンプルであるだけに真似がしやすい。細かい部分に注目しないと、偽物と本物の違いが分からないこともあるだろう。
「Grand Seiko」のロゴに注目
グランドセイコーの時計の文字盤には、「Grand Seiko」のロゴがデザインされていることがある。例えば、スプリングドライブを搭載したSBGA373やSBGA201の場合、「Grand Seiko」のロゴがダイヤルの上部についている。ちなみに、こちらのモデルはダイヤルの下部に「SPRING DRIVE」の文字がデザインされているのが特徴だ。
一方、あるコピー品の場合は、ダイヤルの上部に「SEIKO」というメーカー名、下部に「Grand Seiko」のロゴがデザインされている。見比べてみるとその違いがはっきりとわかるが、予備知識がないと偽物でも本物のグランドセイコーと判断してしまう可能性がある。
本物と偽物はダイヤルの背景の色が違うこともある
本物のグランドセイコーのモデルは、ダイヤルの色にも少し特徴がある。あるモデルの場合は、光線の当たり方によって変化のある色合いが楽しめる素材を使用している。同じホワイト系のカラーが使われていても、本物と偽物とではダイヤルの色が微妙に異なる可能性があるので注意をしよう。本物のダイヤルを確認しておくと、小さな変化に気付きやすくなる。
偽物はパワーリザーブの表示も本物と異なる
ダイヤルのパワーリザーブの表示も、本物と偽物の違いがでやすいポイントだ。グランドセイコーのSBGA373やSBGA201などのモデルは、ダイヤルの左下にパワーリザーブの表示がある。偽物として販売されているコピー品も同じ位置にパワーリザーブの表示が見られるが、針やインデックスのデザインなどは異なるケースが少なくない。
よく見比べないと気付かないような小さな違いであることも多いので、購入の前には公式サイトなどで紹介されているグランドセイコーの本物をしっかりとチェックしておこう。
スチール部分
シルバーやゴールドのスチール製の腕時計は、ビジネスシーンにもマッチするので、グランドセイコーの人気商品の1つと言える。こういったモデルは、スチール部分の品質にもこだわって作られている。
ただ、人気が高いモデルだけに、偽物も多く出回るのが難点だ。本物と一桁違う価格で販売されているコピー品などは、スチールの質が正規品と異なることが多いので、しっかりと違いを見分けよう。
本物には軽いブライトチタンなどが使用されている
本物のグランドセイコーの腕時計には、軽い素材が使われていることがある。例えば、SBGA347には一般的なスチールよりも30パーセントほど軽いブライトチタンが用いられているため、手に装着したときにも重さを感じることがない。
また、このモデルの場合はアレルギー体質の人でも使いやすいような素材がセレクトされている。したがって、使用している間の不快感も少なくなる。
偽物は、デザインは似ていても本物にあるようなメリットがない可能性が高い。より安価な素材を使っている製品は、本物のグランドセイコーのような軽さ、使用感のよさなどのメリットを実感できないことがあるだろう。
スチール部分に錆やキズがある場合は偽物の確率が高い
グランドセイコーのスチールは、概して傷がつきにくく耐食性に優れるのが特徴になっている。このような特徴を持つ製品の場合、販売店に並ぶ時点で大きな傷や錆などが発生している可能性は低い。購入するときに、時計のスチール部分に傷や錆などが見られたときには、偽物を疑ったほうがいいかもしれない。
在庫処分などで販売される商品の場合も傷や錆などはないのが一般的なので、「訳あり商品」といった説明書きがあっても冷静に真贋を判断しよう。
見た目の第一印象も大切
偽物のグランドセイコーのスチールは、見た目もチープな印象がある場合が多い。ブランド品のコピーでもとくにクオリティが低い品は、素人が見ても安っぽい感じがするケースが少なくないと言える。このような品は、たとえ本物という触れ込みで販売されていても、購入するのは避けたほうがいいだろう。
実際、買取店で時計を売るときにも、見た目の第一印象が査定額に影響する。例えば、査定前に軽くクリーニングをしておくだけで査定額が上がることは有名だ。査定士にとっても、品物を見たときの第一印象は価値を判断する1つの材料になっている。
インデックス
グランドセイコーの本物と偽物は、ダイヤルのインデックスに違いが見られることがある。50万円以上の金額で販売されている本物と、3万円台の偽物との違いは意外にもこういった小さな部分にでる場合があるので気を付けて見ておこう。
本物のグランドセイコーにはインデックスに加工が施されたモデルがある
グランドセイコーの時計の場合、モデルによってはルミブライトという特殊な素材を使って仕上げられている。ルミブライトは光をため込む性質を持つ物質で、一定の量の光を吸収すれば暗いところでもほのかな光を放つ。SBGA347などはこの手の素材が使われたモデルであり、薄暗い場所でも時間を確認しやすいのが特徴になっている。
偽物はこういった素材が使われていない可能性があるので、ルミブライトのインデックスがついたモデルを購入する際には、きちんと発光するかどうかをチェックしておこう。
立体的なデザインになっているかどうかも要チェック
グランドセイコーの時計のインデックスは、見やすいように立体的なデザインになっているケースが多い。時刻を示す線の部分がくっきりと浮かび上がっているモデルも多く見られる。
立体感が余り感じられず、インデックスが平坦な線のように見えるときには、コピー品の可能性がでてくるだろう。レベルが低い偽物は、インデックスの部分が単純な転写によって仕上げられている可能性もあるので要注意だ。
インデックスの線が歪んでいるような場合は劣悪な偽物の可能性大
ダイヤルの部分を見たときに、インデックスのバランスに違和感がある、線が一部歪んでいるなどの問題があるときには、本物である可能性はかなり低くなるだろう。本物のグランドセイコーの場合、この手の問題があることはほとんど考えられない。
中古品であっても、インデックスが本来の位置からズレたり歪んだりするケースは通常はないため、万が一購入をしてしまったときには返品を考えたほうがいいと言える。
針の動き
本物か偽物かを見分ける際には、針の動きにもぜひ注目しておきたい。精密機械である時計は、ムーブメントの動きによって針が動いている。ムーブメントは時計の心臓部にあたる部分であり、本物のグランドセイコーの場合は高い技術によって精巧に作られている。
偽物でもN品と呼ばれるようなレベルが高い品は、本物同様に高品質なムーブメントが使用されていることが多いので、針の動きを見てもなかなか違いがわからないケースがあるかもしれない。ただ、安いムーブメントを使用している偽物の場合は、針の動きが本物と違う可能性がある。
秒針が揺れる品は偽物の疑いがある
秒針の動きを見ているときに針が揺れる場合は、偽物の疑いがでてくる。こういった大きな問題は、新品のグランドセイコーの時計ではまず見られない。
中古品の場合でも、売る前に販売店がメンテナンスを行っているのが一般的であり、購入する時点で不具合があるというケースはほとんどないだろう。秒針が揺れるような品は、ムーブメントに問題がある可能性が大きい。安いムーブメントを使った偽物の確率が高いので、購入するのは控えたほうがいいだろう。
遅れが目立つ品にも注意が必要
ムーブメントの質が悪いと、針の動きが安定せずに遅れや進み過ぎなどの問題がでてくる場合がある。電波時計の時刻と比べた際に、表示される時間がズレてくるようなときには、偽物の可能性があるため少し注意をしよう。
このような問題が見られる場合、単に電池の残量が少なくなっていたり、容量が少ないテスト用の電池が使われていたりする可能性もある。ただ、通常は遅れる、進み過ぎるといった状態で販売されることはない。ダイヤルを見ている間に時刻が自然にズレていくようなときは、偽物の疑いがでてくるだろう。
偽物を購入するデメリット
グランドセイコーの偽物を購入してしまうと、次のようなデメリットがある。
- ・新品でも保証の対象外になる
- ・グランドセイコーで修理を受け付けてもらえない
- ・買取店で対応を断られる
グランドセイコーでは、自社製品に3年間の保証期間を設けている。保証期間内に予想外のトラブルがある場合、状況次第では無償修理も可能になる。偽物は、新品を購入してもこのような対応はしてもらえない。修理やオーバーホールも偽物の場合は断られるケースが多いため、故障したときやメンテナンスをしたいときには不便を感じることになるだろう。
また、グランドセイコーの偽物を大手の買取店などに持ち込むと、たいていはすぐに正規品でないことを査定士に見破られてしまう。この場合、買い取りを断られる、ほとんど値段がつかないといったことが考えられる。したがって、ヤフオクなどのオークションサイトの相場を見て高額査定を期待していると、あてが外れてしまうかもしれない。
出張買取で偽物だと判断されてしまった場合は、買取店に出張料を請求される可能性もでてくる。宅配買取や出張買取はコストをかけずに品物を売るためのアプローチだが、偽物の場合はかえって高くつくこともあるので気を付けよう。
まとめ
グランドセイコーの偽物と本物の見分け方をご紹介した。グランドセイコーの時計は、ビジネス用の時計としても広く愛用されており多くの人に人気を得ているが、本物と見分けがつかないようなコピー品が販売されているため注意が必要だ。
偽物を購入すると保証が受けられないなどのデメリットがある為、ご紹介したロゴや針の動きなど偽物と本物を見分けるポイントを参考にして損をしない買い物を行おう。
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