スコットランドで最も人気のあるシングルモルトウイスキーを手がけるブランドグレンモーレンジ。こだわりの蒸留方法で完璧すぎると評されており、製造したウイスキーは多くのファンを魅了している。
その中で他のグレンモーレンジにはない味わいを持つとしてマニアから注目されているのが、2,500本限定で販売されたカローデンボトル1971である。今回はカローデンボトル1971の買取相場や査定情報、高額査定につながるポイントを詳しく紹介していく。未開封で保管しているならぜひ参考にしてほしい。
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グレンモーレンジとは
グレンモーレンジのカローデンボトル1971の査定情報を紹介する前に、まずはブランドの人気の高さについて紹介していこう。
1843年創業の老舗ウイスキーブランド
グレンモーレンジは、1843年にウィリアム・マセソンが創業したブランドでシングルモルトウイスキーを手がけている老舗だ。シングルモルトウイスキーとは、ひとつの蒸留所で作られているウイスキーのことをいう。
蒸留所はスコットランドのハイランド地区にあり、同国で最も古い街のひとつと言われているテインにある。ちなみにグレンモーレンジとはゲール語で大いなる静寂の谷間と言う意味で、テインの街が持つ落ち着いた雰囲気と重なる。
フルーティーなスコッチ・ウイスキーを製造
グレンモーレンジのウイスキーは、スコットランドで糖化から熟成までおこなわれているためスコッチ・ウイスキーにあたる。スコッチ・ウイスキーはウイスキーの全生産量のうち約7割を占めており、日本でも世界5大ウイスキーのひとつと呼ばれているため、名前だけはどこかで聞いたことがあるという人も多いだろう。
ただグレンモーレンジのウイスキーは、後に紹介するポットスチル(大型蒸留器)で、スコッチ・ウイスキー特有のスモーキーな香りよりは華やかで甘い香りを実現している。ウイスキー好きはもちろんビギナーにも飲みやすいのが魅力だ。
独自のポットスチル
グレンモーレンジを語る上で、忘れてはならないのが蒸留所にあるポットスチルである。グレンモーレンジは、最初資金の関係でウイスキー用ではなく、ジン用のポットスチルを仕入れることしかできなかった。しかしそれが独特な甘みを生み出し、人気を得るきっかけになったとされている。
このポットスチルの特徴は、なんと言ってもその高さ。驚くべきことにキリンの背丈に匹敵する5.14mある。このロングネックによってアルコールを含んだ蒸気の接地面が大きくなり、余分な雑味を削ぎ落とされ、なめらかでエレガントな味わいを生み出している。ちなみにこの高さはスコットランドにある蒸留所の中で一番である。
原料にもこだわり
グレンモーレンジが製造するウイスキーの原料は、スコットランド産大麦。加えて蒸留所の敷地内にあるターロギーの泉から湧き出る硬度190度の硬水を使っている。従来ウイスキーの蒸留で硬水は向かないとされていたが、グレンモーレンジによってその常識は覆された。
さまざまな樽(カスク)を駆使
グレンモーレンジは、これまでスコッチ・ウイスキーを熟成させるときにオーク樽が使われていたが、初めてバーボン樽を使ったとして知られている。さらに現在はオーク樽やバーボン樽で熟成させたあと、シェリー樽やマディラワイン樽といったさまざまな樽に移し替えるなどしてウイスキーの味や香りのバリエーションを増やしている。
また樽は2回までしか使わないというのもグレンモーレンジがこだわっている部分だ。手がけたウイスキーが完璧すぎると呼ばれるのも、このように最後まで妥協のない製造方法をとっているからこそである。
国際的な酒類コンペでの受賞
1969年から開催されている国際的な酒類コンペ、IWCS(International Wine & Spirit Competition)のディスティラー・オブ・ザ・イヤー賞を2012年に受賞。高品質で多彩な製品を生み出す1社に選ばれた。これによって、ファンだけでなく専門家からも高い品質を生み出す会社として認められたことになる。
カローデンボトル1971について
グレンモーレンジのカローデンボトル1971は、1995年に2,500本だけボトリングされたウイスキー。スコットランド史に名高いカローデンの戦いから250年経ったことを記念してリリースされたボトルだ。アルコール度数は43%で容量は700ml。他のグレンモーレンジにはないピーテッド麦芽を使い、上品かつフルーティーな香りと柑橘系の酸味が特徴である。
カローデンの戦いとは
1746年にスコットランド・ハイランド地方のカローデン湿原で起きた、スコットランドの反政府勢力・ジャコバイトとイギリス政府軍・ブリテン軍による戦い。圧倒的な戦力を持つイギリス政府軍がわずか1時間で勝利し、ジャコバイトの反政府活動に終止符を打った。
ちなみにカローデンボトル1971のボトルネックが少し曲がっているのは、カローデンの戦いでスコットランドの司令官だったチャールズ・エドワード・スチュアートの家にあったとされるボトルを再現しているため。深い味わいとともに歴史も感じられるウイスキーと言えるだろう。
カローデンボトル1971の査定情報
カローデンボトル1971の買取価格は、業者に依頼した場合平均70,000円。オークションでは約150,000円で販売されているところもある(2019年3月13日現在)ため、10万円を超える可能性は十分にある。
いずれにしても同ブランドの18年 旧ラベルの買取価格が約4,000円、シグネットが約8,000円、タインエルミタージュが約17,000円(いずれも2019年3月13日現在)というところから、カローデンボトル1971がいかに高額でやり取りされているかがわかる。
買取価格を上げるためのポイント
カローデンボトル1971は平均価格が高いため、場合によって買取価格が万単位で変動する。ここでは買取価格を上げるためのポイントをご紹介しよう。
付属品を忘れずにつける
どのウイスキーの買取でもそうだが、カローデンボトル1971も例外なく外箱やラベルといった付属品の有無によって買取額が変わる。特に高額のウイスキーの場合、外箱だけがオークションに出されるほど一定の価値を持っているので、査定に出すときは忘れずに用意しておこう。
品質を落とさないように保管
ウイスキーはアルコール度数が高く長期間保存できることから賞味期限の記載が義務付けられていない。しかし紫外線が長時間あたるところや高温な場所に置いておくと品質が変わる可能性があるため、冷暗所に保管しよう。万が一のときを考え、臭いの強いもののから避けるとなおいい。
また中の品質だけでなく、付属品にも気を配ることを忘れないようにしよう。特に外箱を覆うパッケージは傷つきやすいので、頻繁に物を出し入れするような場所には入れておかないこと。またボトルに付いたラベルや外箱にカビが生えないように湿気の多い場所に置くのも避けよう。
見た目も査定に左右される
何年も前に購入したものだとボトルにホコリが付いていることもあるだろう。カローデンボトル1971のような高級酒になると飲み物としてはもちろんコレクターズアイテムとしても扱われることがある。ラベルなどを傷つけないようにしながら、ホコリを取り除いて見た目をきれいにしておくと査定額アップにつながりやすい。
買取業者に依頼する
実際に買取をしてもらうためには、やはり専門の業者に頼むことをおすすめしたい。買取のプロがカローデンボトル1971の保存状態やそのときの相場などを加味しながら、適切な査定額を出してくれるからだ。
個人でオークションに出品して売却しようとすると商品をサイトにアップする作業や発送作業、顧客からのクレーム対応なども場合によっては必要になる。それが面倒だと感じるなら買取業者に頼むようにしよう。
複数の業者に無料査定してもらう
買取を業者に依頼する前に複数の業者に査定を出して査定額を比較してほしい。商品の状態でもそうだが、買取業者によっても査定額は大きく変わってくる。買取業者のなかには安く買おうとする業者もいなくはない。カローデンボトル1971は限定品のため、今後買取価格が下落することはないと考えられるので慌てずに業者を選んでいこう。
おすすめの買取業者
カローデンボトル1971は複数の買取業者に査定を依頼するのがマストだが、どの業者に査定を依頼すればいいのか迷うかもしれない。ここではおすすめの業者を紹介していく。
大黒屋・お酒買取
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
年間買取150万件の実績を持つ買取業者・大黒屋。独自のノウハウと豊富な経験で、お酒の適正価格を提示してくれる。大黒屋のウェブサイトでは、グレンモーレンジ カローデンボトル1971の価格は95,000円と提示されている。
ただお酒や箱、ラベルの保管状態によって変動する。また日本だけでなく海外にまで幅広く販売ルートを持っており、国内外の相場から査定してくれるので上回る可能性も高い。受付時間は10:00~18:00で、買取方法は宅配買取・出張買取・店頭買取の3つから選べる。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
さまざまな種類のお酒を買取しているファイブニーズ。ある程度相場がわからなくても、市場を把握している専門の査定員が適正な価格を出してくれる。他の業者と異なり査定のスピードが早いのが特徴だ。査定の受付は24時間対応しており、買取方法も宅配買取・出張買取・店頭買取があり、忙しい人でも利用しやすいというメリットもある。
お酒買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒のプロ集団を擁するお酒買取コンシェルジュは、年間13,000本買取と確かな実績を持つ買取業者だ。飲食店と多く提携しているため高額なお酒を販売することができ、その分を査定額に反映してくれる。
15時までに取引が完了すると、当日に振り込んでくれるのもうれしいポイントだ。24時間対応の不定休で、買取方法も宅配買取・出張買取・店頭買取から選べる。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
創業1900年と歴史のある買取業者、レッドバッカス。ビールなどの賞味期限があるお酒は扱わず、高級品や年代物のお酒の買取だけを扱っている。受付時間は月曜日~土曜日の10:00~22:00で、買取方法は他の買取業者と同様、宅配買取・出張買取・店頭買取の3種類に対応。
また、宅配買取にクロネコヤマトの集配サービスを利用したヤマト集配コース、宅配キットを自宅に届けてくれる宅配キットコース、自分で箱を用意すれば買取価格20,000円以上で1,000円もらえる自分で発送コースと3種類用意されているのが特徴だ。
まとめ
グレンモーレンジのカローデンボトル1971はすでにレアなウイスキーとなっているが、今後時間が経つほどに希少性がより高まることは予想される。今は温存しておき、買取価格がさらに高騰するのを待つのもひとつの手だろう。
しかし保管しているときにうっかりラベルを破ってしまった、外箱を壊してしまったとなれば目も当てられない。心配な人はこれを機に買取依頼してみてはいかがだろうか。