グレンモーレンジのシングルバレル1972を持っていて、もし今後も飲む予定がないのであれば、ぜひ売却を検討することをおすすめする。同ブランドが手がけるウイスキーの中でも希少性が高く、高額な買取価格が期待できるからだ。
ただし売却の方法によっては数万円単位で損をしてしまう可能性もある。この記事で査定情報や買取に出すときの注意点を紹介していくので、お得な価格で売れる術を身につけてほしい。
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愛される老舗グレンモーレンジ
グレンモーレンジは、世界5大ウイスキーのひとつであるスコッチ・ウイスキーを製造するブランドだ。ここでは、グレンモーレンジが独自の製造方法で世界的に高く評価されていることを紹介していく。
ウイスキー伝統の地で創業
グレンモーレンジは、1843年にウィリアム・マセソンがスコットランドのハイランド地方で創業した。ハイランド地方はスコットランドの北側に位置し、古くからウイスキー製造の本場として栄えた地方だ。
現在もスコットランドの全蒸留所の3分の1があり、多種多様な味のウイスキーが生み出されている。グレンモーレンジの蒸留所はハイランド地方にあるテインと呼ばれる街の近くにある。創業当初はもともとビール工場だったこともあり、ウイスキーの製造は本格的におこなわれなかった。
しかし1970年代に10年もののシングルモルト用の原酒熟成をおこない、1990年代後半に入ってエレガントなその原酒と厳選した樽の組み合わせによって製造されたシングルモルトをリリースすると、これが大ヒットとなる。強豪がひしめく同地方で、またたく間に1番飲まれているブランドにまで成長した。
独特な味わいを持つスコッチ・ウイスキー
グレンモーレンジの製造するウイスキーは、軽やかでピュアな味わいが特徴だ。よい意味でスコッチ・ウイスキー特有のスモーキー感が少なく、ウイスキーの初心者や女性も気軽に楽しめる
として人気を博している。それを実現しているのが、独自の素材選びとスコットランド一の高さを誇る大型蒸留器(ポットスチル)の使用である。独自の素材選び
ウイスキーの原材料は穀物と水と酵母で、グレンモーレンジの場合は穀物にスコットランド産の大麦を使っている。また水は、蒸留所の敷地内にあるターロギーの泉から出る湧き水を使用。これが硬度が190近い硬水でカルシウム含有量が軟水の10倍あり、発酵にプラスの作用をもたらす。
スコットランド一の大型蒸留器を使用
ウイスキーの製造では、発酵時にできた強いにおいと酸味を持つウォッシュを蒸留にかける工程がある。このときグレンモーレンジの蒸留所では、高さ5.14メートル・全長8メートルの巨大なポットスチルが使われる。これによってアルコールの接地面積が増え、フルーティーな風味がプラスされていく。
ちなみに創業して初めてグレンモーレンジに導入されたポットスチルは2基。しかも当時は資金がなく、ウイスキー専用ではなくジン専用であった。ところがそれが結果的に他のシングルモルトウイスキーにはない味わいを生み出し、国民に受け入れられたのである。蒸留器は1980年には4基、1990年には8基と着実に増えて現在は12基が稼働し、年間600万リットルというとてつもない量の原酒が生産されている。
グレンモーレンジ シングルバレル1972の査定情報
グレンモーレンジのウイスキーは、ウイスキーファンなら1度は聞いたことがあるほどに有名なお酒だ。定番ものからこだわりの逸品、限定品までいずれも人気が高い。とはいえ買取価格はさまざまで3,000〜4,000円のリーズナブルなものから20,000円近いものまである。
その中でシングルバレル1972はオークションで70,000円近い価格で落札されるなど高額で取引されている。ここではシングルバレルについて解説しながら、シングルバレル1972の査定情報についてより詳しく説明していこう。
そもそもシングルバレルとは
シングルバレルとは、ひとつ(シングル)の樽(バレル)からボトリングされたウイスキーのことを指す。なおシングルバレルという呼び方は、テネシーやバーボンといったアメリカン・ウイスキーによく使われる。グレンモーレンジのシングルバレル1972はシングルバレルと名前が付いているが、スコッチ・ウイスキーはシングルカスクと呼ばれることもある。
バレルとウイスキーの関係
ウイスキーは、樽詰めをして長い時間をかけて熟成させることで作られるお酒だ。そのため、どんな素材の樽に詰めたかによって味が左右される。たとえばオーク樽で熟成されたウイスキーは、バニラのような甘みとナッツのような香りが強くなる。シェリー樽のものは深いルビー色となり、程よい甘みを持つ。
他にも使用回数や焼き方、置き場所、サイズなどによっても味が変化する。グレンモーレンジは樽に対して、並々ならぬこだわりを持っていて製造で同じ樽を2回までしか使わないと決めている。1度オーク樽やバーボン樽で熟成させてからシェリー樽やマディラワイン樽などの樽に入れ替え、味や香りに変化をつける技術にも長けているため樽のパイオニアと呼ばれている。
シングルバレルの魅力
このようにウイスキーは同じ蒸留所で同じ作り方だったとしても、熟成させる樽によって味に微妙な違いが生まれるのだ。そのため、通常は数種類の樽に入った原酒をブレンドさせて味を調整(ヴァッティング)し、味の均一化が図られる。
しかしシングルバレルは、あえて1つの樽からボトリングをおこなって、樽の個性がそのまま残している。また味を調整しない分、しっかりと熟成のピークに達した樽を厳選してビン詰めされるため、個性的かつ上質な味わいを楽しめるのが魅力だ。一期一会のようなウイスキーで、どちらかと言えば玄人向けとされている。
希少性の高いウイスキー
シングルバレルはその製造方法から必然的に希少性が高くなるウイスキーである。ひとつの樽から取れるウイスキーの量は決まっているので、必然的に同じ味のボトルの数が限定されるからだ。実際1992年にボトリングされたシングルバレル1972は限定250本だった。
バーボン樽がひと樽あたり大体250本程度しか取れないことを考えると、数えきれないほどの樽がある蒸留所でたった1つの樽からしか生まれていないウイスキーということになる。ちなみにボトルの裏に張られたラベルを見ると何年に樽詰めされて、何年にビン詰めされたかの他にCASK No.(樽の番号)やBOTTLE No.(ボトルの番号)が確認できる。
先にも書いたようにシングルバレル1972は、他のウイスキーと異なり高額で取引されている。ヤフオクでは約70,000円で落札され、楽天では中古品で約120,000円で販売された。場合にもよるが、数万単位で売却できる可能性はかなり高い。
売却するなら専門の買取業者へ
もし今後シングルバレル1972を売却するのであれば、買取業者に査定依頼をすることをおすすめしたい。売却する方法によっては、数万円単位で損をする可能性もあるからだ。ここではその理由を詳しく説明していく。
損をしてしまう場合もある
お酒を販売する方法はさまざまだが、ひとつはオークションに出品するという方法がある。自分で開始価格を自由に決めることができるので、うまく設定すれば高額買取も狙えるだろう。そのためには正しく買取相場を理解しておくことが必要になってくるが、シングルバレル1972は他のウイスキーに比べて群を抜いて希少なウイスキーだ。
いくらで販売されているのかという情報が少なく、素人だと買取相場を把握しづらい面がある。もし正しい価値がつけられないと安く落札されて損をする可能性がある。逆に開始価格が高ければ文句を言われたり、出品者に納得のいく説明ができず売れないかもしれない。またオークションに出すとなれば商品の説明文を考えたり、発送を梱包して発送したり、落札者とのメッセージのやり取りする必要もある。
同様にリサイクルショップもできれば避けたほうが無難だ。幅広いジャンルを取り扱っているがプロの査定員がいないことが多いため、高額買取は期待できない。なかには適切な査定をせず、単純に回収することを目標にしている業者もいる。
買取業者に依頼するメリット
買取業者には、その道のプロたちが多く在籍している。業者によっては日本だけでなく海外の相場に精通しているため、オークションに出されている価格よりも高い価格を付けてくれる場合もある。
利用者に負担をかけないように宅配買取や出張買取、店頭買取などさまざまな買取方法を用意しているのも買取業者の魅力だ。査定料金や出張料金、こちらからのお酒を送るときの発送料金などがかからないところがほとんどなので、無駄な出費を避けることもできる。
迷ったら選びたい買取業者3選
シングルバレル1972を買取業者に買い取ってもらうときには、複数の業者に無料査定を依頼しよう。それぞれの査定額を比較して1番高いところを選べば損はしない。とはいえ買取業者は意外にも多く、どの業者がいいか迷うこともあるだろう。以下で高額査定が期待できる業者を紹介するので、参考にしてほしい。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
名前を聞いたことがある人も多い大手の買取業者。総合買取業者として多ジャンルを扱い、150万件と確かな実績をほこっている。シングルバレル1972を高く買い取ってもらいたい人はもちろん、とにかく安心して依頼したい人におすすめの買取業者だ。
査定方法は電話・メール・LINEの3種類。実際に買取してもらうときも宅配買取・出張買取・店舗買取とあるので手間なく依頼することが可能だ。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門店として有名な買取業者。ホテルやレストランなどと提携し、独自の販売ルートを作ることで買取価格アップを実現している。またそのお酒が全世界の中で一番高く売れる地域を選定して販売しているため、日本の相場よりも高い買取価格が期待できる。査定方法は、電話・web・FAXなど。買取方法は宅配買取・出張買取・店舗買取がある。
買取リカーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取リカーズは、お酒の買取を専門にしている業者のひとつ。買取価格は大体相場以上を出してくれることが多いため、確実に高値を狙いたい人に選ばれている。
査定方法は電話とweb。買取方法は宅配買取と出張買取がある。種類は少ないが宅配買取では梱包キットを無料で送ってくれたり、配送中のトラブルに対して30万円まで補償してくれたりとサービスが充実しているのが魅力だ。
査定依頼するときに注意したいこと
お酒の買取では、特に高額になるほど少しのことで価格が大きく変動する。シングルバレル1972も当然そのひとつだ。最後にシングルバレル1972の査定を依頼するときに注意したいことを紹介しよう。
保管は丁寧に
シングルバレル1972は、ウイスキーなので賞味期限はない。しかし直射日光を浴び続けたり気温の高い場所に置いておくと品質が落ちてしまうので、もし該当する場所に置いていたら今からでも直接、日があたらない場所に移動させよう。
また見落としがちなのがコルクである。これが湿ってしまうとカビが発生する可能性もあるので、湿気の少ないところにボトルを立てて保存することが大切だ。
付属品で査定額が変動
シングルバレル1972には、ラベルと似たデザインがされた筒状の外箱が付属している。これがあるのとないのでは大きく違ってくるので、もし持っているなら忘れずに一緒に査定に出そう。ただあまりにもボロボロだと売り物にならず、最悪の場合ないときと同じ査定額になる可能性がある。
箱はボトルと違って傷つきやすいので、ボトル以上に気を使って収納しておきたい。あまり物を出し入れしないところで、やはり湿気の少ない場所がおすすめだ。
まとめ
グレンモーレンジはこだわりの製造方法で、ウイスキー好きに長く愛されてきたブランドだ。その老舗が限定で製造したシングルバレルとなれば、喉から手が出るほど欲しい人もいるだろう。
しかしその分、保管状態が悪く品質が落ちていると査定でジャッジされれば、査定額が予想以上に低くなることも考えられる。もし売却を検討していたら、できるだけ早めに買取に出したほうが金額が期待できるだろう。