シャトー・シュヴァル・ブランは歴史ある上質のワインで、エレガントな香りとシルクのような舌触り、長い余韻が特徴である。ワイン愛好家の間でも人気が高く、当り年のものは値段も高騰している。若くても美味しいが、20年から30年寝かせても飲み頃なので、大切にとっている人もいるだろう。そこで、シャトー・シュヴァル・ブランの買取相場と買取情報をまとめてみた。
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シャトー・シュヴァル・ブランとは
シャトー・シュヴァル・ブランがどのようなお酒なのか、知らなければ損をしてしまう可能性もある。上質なシャトー・シュヴァル・ブラン買い叩かれてしまうことのないよう、ここで最低限の知識をつけておこう。
サンテミリオン地区で最高級のシャトー
シャトー・シュヴァル・ブランは、フランスの南西部に位置するサンテミリオン地区にて第一特別級Aという最高級の格付けがされている。数あるシャトーの中でも第一特別級Aに格付けされているのはシャトー・シュヴァル・ブランとシャトー・オーゾンヌの2つだけである。1832年にシャトー・シュヴァル・ブランが誕生して以来、1878年のパリ万国博の金賞をはじめたくさんの賞を受賞している。
名前の由来
シュヴァル・ブランとは日本語に訳すと白馬という意味である。かつて宿屋であったとされるシュヴァル・ブランに、白馬に乗ったアンリ4世が訪れ宿泊したことが、名前の由来になっているという。白馬なので白ワインと思われることもあるが、シュヴァル・ブランは赤ワインである。
シャトー・シュヴァル・ブランの特徴
シャトー・シュヴァル・ブランは、エキゾチックなスパイス、華やかな香り、滑らかな舌触りとともに、飲み頃の期間が長いのが特徴である。瓶の中で20年~30年熟成させると風味が増し、風格のある味となる。
また、カベルネ・フランの比率が多いのも、シャトー・シュヴァル・ブランの大きな特徴である。そのため、樽の中で寝かせるよりも瓶の中で寝かせる方が美味しくなると言われている。
シャトー・シュヴァル・ブランの醸造方法
シャトー・シュヴァル・ブランの醸造方法は、手摘みで収穫したブドウを選果し、コンクリートタンクとステンレスタンクで醸造する。発酵は21日から28日で、場合によっては低温マセレーションもおこなう。その後100%の新樽の中で18か月~20か月熟成させ、3か月に1回の澱引、卵白によるコラージュをおこなった後、濾過せずに瓶詰めされる。
シャトー・シュヴァル・ブランの当たり年
ワインの味は、その年のブドウの出来によって左右される。そのため、シャトー・シュヴァル・ブランには当たり年があり、ヴィンテージには高い値段がつく。
1982年
1982年収穫のブドウは高温で乾燥した気候の中で育ったため、重厚感のある味に仕上がっている。シトラスやチェリーの香りとタンニンのハーモニーが古典的な味を作り上げている。ロバート・パーカーから98点、ワイン・スぺクテーターから96点のスコアを叩き出している優れたワインだ。
1990年
1990年ものは、タバコの葉やクリスマスのフルーツケーキ、ラズベリーやチェリーの芳醇な香りとともに、スムーズで滑らかな舌触りが伴うコクのあるワインである。ロバート・パーカーから98点のスコアを得ている。
2000年
2000年ものは、1990年代に不調が続いたシャトー・シュヴァル・ブランの復活を象徴するワインである。ブラックベリーやトリュフ、モカなど、香りや風味が化学変化を起こし奇跡的なワインの味に仕上げている。ロバート・パーカーから99点、アントニオ・ガッローニから98点のスコアを獲得した。
2005年
ロバート・パーカー、アントニオ・ガッローニともに100点満点をつけ、シャトー・シュヴァル・ブランの真骨頂とされる素晴らしいワインである。ブルーベリーやラズベリーの甘いタンニンが、幾重にも重なったテクスチャーとなり忘れられない味を作り出している。
査定ポイント
シャトー・シュヴァル・ブランの査定では、査定士によってチェックされるいくつかのポイントがある。では、査定で大事な4つのポイントを説明しよう。
ラベルやコルクの状態
ワインの査定では、ラベルの状態がチェックされる。剥がれや破れがあると減額の対象となるが、年代の古いワインは少々の剥がれや破れ、色あせなどで減額されないこともある。大きく破れているものは、減額の対象となる。コルクは、表面にカビが生えているものならOKだが、内側にカビが生えているものはワインの品質低下の恐れがあるため、減額対象となるか買取不可となる。
液面の高さ
ワインは開栓したものは基本的に買取されない。また開栓していなくても、保管状態が悪く液面が低下しているものは減額の対象となる。
ただし、古いワインになるほど自然と液面は低下していくため、シャトー・ジュヴァル・ブランのようなブルゴーニュワインの場合は、10年から20年ものなら2.5センチほどの低下、20年~30年ものなら3センチほどの低下、30年~40年ものなら4センチほどの低下まで許容される。ただし、7センチ以上低下しているものは、品質の劣化が考えられるため買取されないことが多い。
保管状況や製造年
ワインには当たり年があるため、当り年のワインは高く査定される傾向がある。また、シャトー・シュヴァル・ブランのようなボルドーワインは、安定するまでに15年以上かかるとされており、保管状況が良いか悪いかも査定に大きく響く。ワインセラーで保管されていたものは、査定金額が高くなる。
付属品がそろっている
査定では、付属品がそろっていることも大事である。木箱など、購入時についていたものは全て残しておくのが良い。紛失していると、減額の対象となる。
シャトー・シュヴァル・ブランの買取相場
シャトー・シュヴァル・ブランは最高級のボルドーワインとしての知名度もあり、当り年のものはかなりの高額で販売されている。それに伴い買取価格も高騰するため、製造年によっては高額買取が期待できるだろう。では、シャトー・シュヴァル・ブランの買取相場を紹介しよう。
お酒買取専門店の買取相場
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン2005年:75,000円~100,000円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1982年:60,000円~70,000円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン2000年:58,000円~69,000円
お酒買取専門店はワインの知識が深い査定員による査定のため、レアな年代のものにも適正な査定金額を付けてくれるのが特徴だ。シャトー・シュヴァル・ブランはヴィンテージによって価格の差も大きいが、そのことも踏まえた金額を付けてくれる。査定方法も店舗査定や出張査定、宅配査定、LINE査定などさまざまな方法があり、ライフスタイルに合わせて選べるのが便利だ。
ネットオークションの落札相場
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1947年:368,700円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1998年:100,000円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン2005年:71,010円
ネットオークションにおいてシャトー・シュヴァル・ブランは数多く出品され、高値で落札されている。ネットオークションはオークションサイトに出品すると、高額入札者に落札されるというシステムである。当たり年のワインなら、思わぬ高値で落札されることもある。落札額の10%ほどが出品手数料として取られるが、市場のニーズとマッチすれば実入りの多い売却方法である。
フリマアプリの売却相場
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1995年:35,000円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1982年:11,000円
- ・シャトー・シュヴァル・ブラン1980年:20,000円
フリマアプリは、出品すると欲しい人が買い取ってくれるシステムである。フリマアプリではそれほど活発にシャトー・シュヴァル・ブランは取引されていないが、35,000円以下で出品されているものは全て売却済みとなっている。当り年のワインでも低価格での売却となっているので、お酒買取専門店やネットオークションの方が高く売れる可能性が高い。
高く売るためのコツ
シャトー・シュヴァル・ブランを高く売るためには、いくつか実践すべきコツがある。では、高く売るための5つのコツを伝授しよう。
買取価格の比較
買取価格はそれぞれの店舗によって異なるため、できるだけたくさんの店で査定をして買取価格を比較するのが高く売るコツである。特にヴィンテージのシャトー・シュヴァル・ブランの買取価格は、店によって数万円違うこともある。
一括査定サービスを利用して効率的に買取価格を調べたり、買取店の買取実績をチェックしておおよその価格を把握するとよいだろう。また、ネットオークションやフリマサイトの価格と比較することも大事だ。
売りどきをおさえる
ワインの価格は常に一定ではなく、市場のニーズに合わせて変動する。そのため、買取価格の変動をチェックし、売りどきをおさえることが大事になる。また、買取店では買取強化商品として特定の銘柄のお酒の買取価格をアップすることがあるため、そのようなチャンスを逃さないことも大切である。
まとめ売り
シャトー・シュヴァル・ブランのほかにも売りたいお酒があれば、一緒に買取に出すと買取額がアップする。まとめ売りの数が多いほど、プラスアルファの金額も高くなるシステムだ。まとめて査定することで、買取店の手間や人件費が節約できるため、買取金額に還元されるのだ。レアなワインの組み合わせなら、かなりの価格アップが狙えるだろう。
セルフクリーニング
高く売るためには、見た目をきれいにして買取に出す必要がある。瓶がホコリだらけであったり、指紋や手垢がベタベタついていては、どんなに価値のあるワインでも1,000円~2,000円減額されてしまうこともある。瓶の汚れをきれいに拭き取り、清潔な状態で査定に出そう。
価格交渉
買取店から提示された買取価格を、初めから素直に受け入れてはいけない。価格交渉をすれば、最初の金額よりも1割~2割アップできるのがほとんどである。だいたいの買取価格を把握しているなら、自分から金額を提示してみるのも良い。突拍子もない金額を提示しなければ、できるだけ希望に沿った買取金額に近づけてくれるだろう。
まとめ
シャトー・シュヴァル・ブランは最高級のボルドーワインの1つであるため、国内の中古市場でも需要が高い。特にヴィンテージのワインは値段が高騰しているため、高額買取が期待できる。貰ったけれどお酒が飲めない、ワインがあまり好きではないという人は、買取価格の比較や価格の変動を調べ、しっかりと売りどきをおさえたうえで高額買取を目指してほしい。