ゼニスの資産価値はどのくらい?時計ブランドの中で何番目なのか

最終更新日:2018年12月28日

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ゼニス(ZENITH)は1865年創業、精度の高いムーブメント(時計駆動装置)を得意としている時計ブランドだ。創業時から「マニュファクチュール」という、ムーブメントの製造を外注しない、自社一貫での生産に拘った、機械式腕時計を世に送り出している。

コンプリケーションウォッチ(複雑時計)がメインの同社の製品は資産価値も高く、美術品の域に近いのだ。今回はゼニスの腕時計の資産価値がどのくらいか、腕時計のブランドの中で何番目かを紹介する。


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ゼニスの沿革とその強みは

ゼニス(ZENITH)の創業者、ジョルジュ・ファーブル=ジャコは多くの時計ブランドが集結していた、スイス時計発祥の地、「ル・ロックル」でウォッチブランドを創設した。創業当時既に、ジョルジュは時計職人の養成を始めていたのだった。彼は最高級の時計をつくるためには「製造体系の構築」を大きく変える必要があると考えていた。

マニュファクチュールのパイオニア

18〜19世紀のスイス時計産業、特にジュネーブ近辺では「キャビノチェ」と呼ばれる時計師達はギルドを形成していたのである。彼等は屋根裏部屋(キャビネット)を工房やアトリエに改造、時計製作に従事していたため、そう呼ばれていたのだ。しかし複雑なメカニズムを構成する部品さえも「キャビノチェ」は各自の工房で別々に製作していたのが問題と、ジョルジュの目には映ったのだ。

そこでジョルジュは22歳の時、採光に優れた大きな作業工房を用意して、ムーブメントから文字盤の製作までのキャビノチェ達を一同に集め、作業を始めた事で、歴史上初めて「マニュファクチュール」という近代時計製作の基礎を作った、それが1865年だ。

ジョルジュの野望は、「製造体系の再構築」だけに留まらず、その後も新しい機械の導入、生産技術の開発にも務めるのだ。交換可能な部品と生産の自動化の概念を作り、製造体系の更なる向上を実現していった。

工業製品にデザインの要素を取り入れるため建築家とのコラボレーション

ジョルジュは「製造体系の再構築」と同時に当時の有名建築家アルフォンス・ラヴリールとのコラボレーションも開始した。これは時計にデザイン性や芸術性を与えるものだった。二人は「企業と生産活動は調和を成す物」、この共通の考えを持っていた。

そのアルフォンスからの刺激を受けて、ゼニスはブティックの装飾的要素を考案するのだ。これは今日の「フラッグシップショップ」につながるものである。時計のディスプレイ方法、包装紙デザインの果てに至るまで、時代を先取りし、業界をリードする手法を積極的に取り入れたのだ。

時計業界にマーケティングの要素を採用

ジョルジュはアルフォンスと共に更に改革や新しい手法を進めていくのだ。ショップの概念を構築した後、彼等の改革は現代マーケティングの要素を取り入れた、「ブランディング」手法へと変化するのである。

ジョルジュは晩年の1911年にはブランドにゼニス(ZENITH)という英語で「天頂」という意味のネーミングを施し、ブランドマークには星を採用したのだ。以来この名前は頂点を目指す同社のブランド哲学、その技術水準の高さを表す代名詞となった。

世界的に知名度を挙げていった

それ以前にも1900年のパリ万国博覧会でゼニス社のポケットウォッチで、金賞を受賞する快挙を成し遂げるのだ。世界的に知名度を挙げていく、ゼニスの優秀な時計はポケットウォッチだけに留まらず、信頼性の高さから航空機や自動車、列車といった輸送機器の計器や時計としてもその後、使われていったのだ。

そして、彼の没後の1925年にはゼニスの社員数は1000人にまで成長、2000本の黄金の手を持つマニュファクチュールと賞賛されたのである。

秀でた性能を持つゼニスのムーブメント

ゼニス(ZENITH)は時計メーカーの中でも優れたムーブメントを製作してきたマニュファクチュールだ。特に「クロノグラフ」と呼ばれるストップウォッチ機能を組み込んだムーブメントの開発を得意としている。その精度の高さは他のブランドが採用するほど優秀であった。

「エリ・プロメロ」キャリバー3019PHC

エル・プリメロは1969年にゼニスが当時世界初の「一体型自動巻クロノグラフムーブメント」として発表したのだ。毎時36,000回の高振動で1/10秒単位の精度を実現した量産型機械式キャリパーとしては世界最高の精度を誇るもので、現在も世界最高精度の水準を保っているのだ。

またこの「エリ・プロメロ」はロレックス(Rolex)の人気モデル、コスモグラフデイトナにも1988年から2000年にかけてのモデルに搭載されたのだ。ロレックスは部品から素材の果てまで全て、自社製に拘るブランドでありながら、デイトナに搭載する「自動巻クロノグラフムーブメント」だけは「エリ・プリメロ」を採用したのだ。

社外ムーブメントや部品を使わない哲学を持つロレックスがその信念を曲げた、唯一の「社外ムーブメント」として、「エリ・プロメロ」の評価は高いのである。

「エリート」キャリバー

「エリ・プリメロ」後の名機は1994年に発表された、このムーブメントはゼニスで初めてCADを使った物だ。伝統的な手法である、時計師がドローイングボード(製図板)に向かって設計図面を引く物と違い、CADはコンピューター画面から設計するシステムで時計業界でも1980年終わり頃から使われたのだ。

これにより、これまで平面的な発想しかできなかった設計が3次元でイメージできるようになり、コンプリケーションウォッチの設計も従来の手作業での物よりも格段に効率が上がり、普及していく要因となったのだ。

このムーブメントは1994年の業界誌により「ムーブメント・オブ・イヤー」にも選ばれた。このムーブメントの特徴は超薄型(ウルトラシン)の物だ。このムーブメントはクラッシックなモデルからレディースモデルまで、ゼニスの現行モデルに幅広く使われ、ゼニスを代表する「もう一つの名機」になったのだ。

クォーツショックに屈しない、時計師

ゼニスにとって、1970年代のクォーツショックはブランドの存続に甚大な影響を与えた期間だった。1971年から1978年までゼニス(ZENITH)はアメリカ系企業に買収されて、当時の経営陣から、全ての機械式時計の製作を禁じられたのだ。更にゼニスにとって財産とも言える、金型、製作道具一式までを競売に出す業務命令が下されたのだ。

業務命令に屈しない行動

その中、マニュファクチュール第4工房の責任者だったシャルル・ベルモは、当時の経営陣にその業務命令の撤回を提案するも聞き入れて貰えず、彼は独断でマニュファクチュール隅の物置道具や図面一式を持ち出し、隠し、保管したのだった。ある夜150個重さは1トン以上の金型、図面、工具などを移動させたのだ。「エリ・プリメロ」の開発にも関わった時計師の一人として、「機械式時計復活の日」を信じての行動だった。

新たな経営者

そして1978年、ゼニスの経営は新たな経営者に渡るのだ。その新経営者はゼニス本来の機械式クロノグラフ時計の再生を考えたものの、図面や道具が無い中の1984年、リタイア生活をしていた、シャルルは新経営陣に保管された図面その他一式を見せたのだった。

これにより名機「エリ・プリメロ」が復活、伝説的なクロノグラフムーブメントは再び光が当たるようになったのだ。そしてこの4年後に「エリ・プリメロ」はロレックスのデイトナにも搭載されることになるのだ。

ゼニスの資産価値が高い理由と時計ブランドの中のランキング

ゼニス(ZENITH)の資産価値が高い理由はまずその優れたムーブメントを搭載していることだ。名機「エリ・プリメロ」は細かな改良を加えられているものの、開発当時の基幹部分が未だ現行機種に使われている。そして、現在でも自動巻クロノグラフのムーブメントの中で、最高精度を誇るムーブメントであることは、アンティークになっても価値が下がらず、他のブランドには無い高い付加価値を持った腕時計である。

ロレックスと同等の特許獲得数

今後「エリ・プリメロ」を上回る精度の自動巻クロノグラフムーブメントが出てこない限り、このムーブメントの優位性は揺らがない。ブランドの優位性も数字にあらわれている。これまでゼニスが所得した特許は300件以上にのぼるのである。資産価値の高いと言われるロレックスで400件以上の特許所得があり、それとほぼ同じレベルと言っていい数だ。

ゼニスの時計ブランドの資産価値順位は?

ゼニスはロレックスと比較して広くは知られていないブランドでもある。また各種人気ランキング調査では高い物で10位にランキングされているのが最高だ。しかし、ロレックスの最も人気があるモデル、「デイトナ」に搭載されている時計の大半は、このゼニスの「エリ・プリメロ」が搭載された物ということも時計好きには広く知られていることだ。

さらに2018年3月には2017年にゼニスが発表した「デファイ エリ・プリメロ21コレクション」というモデルは約13%も値上がりしているのだ。僅か1年で値上げしていることは人気上昇による品不足が原因だ。販売価格は2018年の値上がり後でチタンケースのスケルトンモデルが1,280,000円(税抜)とクロノグラフにしてはロレックスと比較する割安で、大手時計店でも品薄状態とHPで書かれ、資産価値は確実に上昇中だ。

優れたムーブメントをもったゼニスの資産価値ランキングは8位また9位とするのが妥当である。

しかし時計業界のムーブメント開発は日進月歩で、近い将来に新しい高性能ムーブメントが出る日も来る筈だ。そのため資産価値の高い内に早めのタイミングでの売却がおすすめだ。

ゼニスを高く買取る買取業者は

資産価値の高いゼニス(ZENITH)は査定に出す前の準備も必要である。まず時計本体を綺麗にする事、付属品を全て揃える事が重要だ。次に必ず2つ以上の買取店で比較検討することも忘れずに行いたい。この場合も買取店の選び方は時計の専門知識が豊富な買取店を選ぶことが重要だ。

おすすめの買取業者

ヤフオクやフリマアプリでの売却も検討材料ではあるが、ゼニスは一般の人には価値が理解されない時計だ。そのためヤフオクよりも、時計専門の買取店での買い取りがおすすめだ。またゼニスは海外コレクターにも人気が高い腕時計だ。できるだけ海外との強い販路を持っている買取店で査定する方が、より高い買い取り査定が可能になるのだ。

査定価格を上げるには

また、まとめて複数の時計を査定するとより高い買取価格につながる。もし複数のゼニスを所有している人はできるだけ、まとめて査定に出すようにした方が良い。専門知識がある買取店の中でもおすすめは「おたからや」だ。

おたからや
3.19
(434件の評価)
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おたからやは腕時計の買取の豊富な実績と買取に特化しているため、店舗運営や在庫のコストが削減でき、より高い買取価格ができる買取店だ。特にゼニスのようにムーブメントに優れた腕時計の場合、ブランドの商品知識メカニズムに詳しい査定士が居る買取店だと、より高額な査定価格を査定できるのだ。

おたからやはブランド毎に専門の鑑定士が居ることも強みだ。ゼニスの商品知識が豊富な査定士が、限定モデルなど希少価値の高いゼニスを見極める鑑定眼があるのも心強い事だ。査定は店頭での査定の他に宅配買い取りやスマホアプリの査定も行なっているのだ。もしゼニスの買取を検討している方は、おたからやと比較検討する買取店を見つけて査定に出すことを検討するべきである。

まとめ

ゼニスの資産価値や時計ブランドの中での順位についてまとめた。ゼニスは時計メーカーの中でも優れたムーブメントを製作してきたマニュファクチュールであり、ロレックスなどの知名度の高い人気ブランド時計にも機能が搭載されている。一般的認知度は低いが、その価値は確かなものだ。

今後ゼニスを買取に出す予定があるのであれば、資産価値の高さを少しでも維持するために、日ごろの扱いを丁寧にするよう心がけよう。自身でできるちょっとした気遣い、メンテナンスがその価値を下げない大切なことなのだ。

また、査定に出す際は、おたからやなどのブランド時計に特化した買取業者に複数依頼して、見積もりや手数料、サービス内容が良い業者を選ぶようにしよう。

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