大手通販会社・ニッセン(Nissen)の子供服は、国内の買取市場で売却をする上で少しコツの必要となる商品カテゴリだ。キッズ古着の業界全体に活況が生まれる近頃では、ニッセンのように少し特殊な子供服も各社の査定基準さえクリアすれば捨てるのではなく売るという方法での処分も十分に可能となる。
しかし、取り扱える業者の少ないこのカテゴリで納得の取引につなげるためには、ニッセンというブランドと市場の特徴を把握しておく必要がある。今回は、ネット上で査定情報や買取相場の見つけにくいニッセン子供服の特徴と、買取店各社の査定基準などに目を向けながら、このカテゴリの品物をより良い売却処分につなげるコツを皆さんと一緒に共有していきたい。
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ニッセンとはどんな子供服ブランド?
ニッセンは、京都市に本社を置く国内大手の通販会社だ。カタログ冊子とオンライン通販の双方で販売をおこなうニッセンには、主力商品である衣料品の他に、コスメやインテリアといった多彩なアイテムの取り扱いがある。またマタニティ服のラインナップも充実しているこの通販会社には、妊娠出産を機に利用を始めるママも非常に多い特徴がある。
ニッセン子供服の魅力と特徴
ニッセンで買えるキッズ衣料には、SPAブランドならではとも言えるリーズナブルな商品が非常に充実しているという特徴がある。例えば子供服お買い得セットでは、可愛らしいトップスやチュニックを1点あたり397円〜で購入できる。またこのセットだけでも100点以上のラインナップをそろえるニッセンには、お財布への優しさだけでなく、選ぶ楽しみも十分に備わっていると捉えて良いだろう。
ポイントサービス
ショッピング200円につき1ポイント貯まるポイントサービスも、ニッセンにおける大きな魅力のひとつだ。半年間の買い物額に応じてステージアップするニッセンポイントには、リピーターを増やす特徴がある。またコツコツ貯めたポイントを使ってリーズナブルな子供服をさらに安くお得に購入できるこの通販サイトは、節約好きなママにとって利用のメリットが非常に高いと捉えて良いだろう。
買取市場におけるニッセン子供服の評価
安くお得な商品をたくさん販売するニッセンは、キッズ衣料の買取市場でその評価が高いとは言い難いカテゴリだ。一般的な子供服買取専門店では、ユニクロやGU、H&Mといったファストファッションとニッセンなどを同ジャンルとして取り扱う実態がある。また日本国内で確実に売れる人気ブランドのみを取り扱いブランド専門店では、ニッセンやしまむらなどの安くお得なメーカーの商品を買取対象外にしているようだ。
どうしてニッセンの子供服は中古市場で需要が低いの?
ニッセンのようなSPAで同デザインの商品を大量に展開するブランドを歓迎してしまうと、買取店側で余剰在庫に陥ってしまう可能性がある。また婦人服と比べてトレンドのデザインが取り入れられやすいキッズ衣料の場合、その年に売れなかった子供服が次のシーズンには流行遅れになってしまう。
一般の専門店では、その時期に国内の販売ルートで効率的に売れるアイテムを積極的に買取する。そのためどんなに新しく魅力的なデザインの商品であっても、ニッセン子供服を大歓迎する可能性は非常に低いと捉えた方が良いかもしれない。
中古市場でニッセン子供服を買うママも少ない
日本国内の古着市場では基本的に、定価では手の届かない高級ブランドや人気メーカーに注目が集まる実態がある。そのため、ネット通販を使っても数百円で買えてしまうニッセンTシャツのために、わざわざリサイクルショップを訪れるママはほとんどいないと考えられる。またブランド名ではないニッセン子供服には販売店舗に並んでしまうと、どの会社でつくられた物なのかわからなくなってしまう実情もある。
ファストファッションなのに高値で取引される一部の商品
ちなみに子育てママの間でもSNSユーザが非常に多い近頃では、ネット上で話題になったファストファッションブランドの商品がフリマアプリで高額出品される現象も生まれている。しかしこうしたブームが一過性のことであると考えると、どんなに話題性の高い商品でもそのブランドがニッセンである限り、買取業者でプレミア的価値をつける可能性は非常に低いと捉えた方が良いかもしれない。
ニッセン子供服の売却は難しい?
ニッセンなどのSPAブランドは、国内販売を目的にトレンドの子供服を買取する専門店での需要はかなり低い。これに対して海外にもリサイクルなどのルートを持つ買取業者では、自社の査定基準をクリアした子供服であればファストファッションブランドの商品でも買取するようだ。したがって、これから紹介する専門店に買取相談をおこなえば、ニッセンだから買取してもらえないといったネガティブな思いも解消されやすくなるだろう。
ティファナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドからノーブランドまで幅広い衣類を買取するティファナは、ニッセン子供服の買取相談がしやすいリサイクルショップだ。衣料品買取に力を入れるこの業者では、メンズやレディース、着物、毛皮なども買取可能としている。
オールシーズン買取可能
季節問わずオールシーズン洋服の買取ができるティファナは、引越しやクローゼットの断捨離といった売り手側の事情、タイミングで利用のしやすい買取専門店だ。こうしたショップを利用すれば、秋冬と活躍したアウターやコートを、衣替えをおこなう春に早く手放すことが可能となる。
これに対して買取ベストシーズンを設定する業者の場合、基本的に歓迎するのは、これから始まる季節に売れる衣料品となる。したがって、ニッセン子供服のような買取相場が高いとは言い難いブランドの売りどきを考える場合、業者側の都合を考えずに好きなタイミングで行動を起こせるティファナなどを利用するメリットは高いだろう。
ティファナにおける子供服の買取基準
この業者では、購入から2〜3年以内でコンディションの良い洋服を買取対象としている。そのため、3年以上前に買った明らかにデザインが古い子供服などは、どんなに状態が良くても買取不可となってしまう。
またティファナでは、極端にデザインが奇抜な商品も対象外としているようだ。こうした形でリユースを目的とした買取基準で査定をおこなう専門店の利用には、衣料品のブランドや新しさなどの理由で楽観的にとらえずに、1日でも早く査定に出す心掛けが必要となる。
ワットマン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スーパーの衣料品からファストファッションブランドまで、多彩な洋服を買取するワットマンも、ニッセン子供服の買取相談がしやすそうなリサイクルショップだ。神奈川県内に多くの店舗を展開するこの業者では、店頭・出張・宅配の3方法で幅広い商品の買取をおこなっている。
ワットマンの洋服買取で重視するポイント
この業者においても、やはり衣料品のコンディションを最も重視する傾向がある。そのためワットマンでは、下記のような問題を抱えた洋服は基本的に買取対象外としている。
- ・毛羽立ち
- ・毛玉
- ・股ジミ
- ・脇ジミ
- ・襟汚れ
- ・虫食い
- ・すそ破れ
- ・色褪せ
ちなみにワットマンのサイトには、購入もしくは製造から何年以内といった厳しい買取条件の記載はない。しかし、明らかに古いデザインと判断できる年数経過をした商品は買取NGになってしまう実態から見ると、この業者においても状態の良いうちに早く売るという鉄則は基本的に同じである。
ワットマンのリサイクルBOX
神奈川県内にあるワットマンの実店舗には、前述のような問題により買値のつかなかった衣類を入れられるリサイクルボックスが設置されている。この箱に入れた商品は、海外でのリユース販売やウエスなどの再利用に使われる形となる。そのため、店頭に持ち込んだ衣料品をその場で引き取り処分してほしいと考える人には、ワットマンのリサイクルボックスは非常に便利なシステムになることだろう。
ワットマンの買取ベストシーズン
ワットマンは、シーズン外の洋服も買取可能でありながら買取ベストシーズンも公開する珍しい専門店だ。アウターや半袖といった季節商品を下記の時期に持ち込むと、他のシーズンと比べて買取額がアップする。
- ・4〜6月→夏物のベストシーズン
- ・7〜9月→秋物のベストシーズン
- ・10〜12月→冬物のベストシーズン
- ・1〜3月→春物のベストシーズン
こうした形で高く買取するスケジュールが公開されていると、子供服の売却処分に向けた準備も進めやすくなる。また初めてのキッズ衣料売却に向けて理想的な売りどきがわからない人は、ベストシーズンの存在を頭に入れた上で業者比較を進めるのもおすすめとなる。
トレジャーファクトリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合リサイクルショップ・トレジャーファクトリーの摂津店では、2017年12月のブログ内でファストファッションブランドの買取も可能という案内を掲載している。ユニクロやGU、H&M、しまむら、Availなどとするこの記事内に、ニッセン子供服は書かれていない。しかし一般的にファストファッションブランドと呼ばれる洋服を歓迎するトレジャーファクトリーの摂津店なら、気軽にニッセンの商品も持ち込めるだろう。
トレジャーファクトリーにおける買取と季節
前述のブログをさらに読み進めると、トレジャーファクトリーの洋服買取は基本的に季節ごとである実態に気付かされる。したがってこのブログが書かれたときには、冬物をメインとした衣料品の買取がおこなわれていたようだ。こうした形でベストシーズンを設定する業者の利用には、やはり売りどきの注意が必要となる。
トレジャーファクトリーで子供服を売るときの注意点
全国の11都府県に展開するトレジャーファクトリーには、店舗によって買取品目が異なる特徴がある。そのためこの業者でニッセン子供服を売るときには、これから利用する店舗でキッズ衣料の買取ができるかの確認をしなければならない。またトレジャーファクトリーの宅配買取では、ブランド表記のない商品を買取対象外としているため、店頭以外の方法でファストファッションブランドの子供服を売ろうとする人は注意をしてほしい。
キングファミリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古いデザインや使用感の問題により他店で買取を断られてしまったニッセン子供服には、キングファミリーのように重量で古着の査定をしてくれるショップの利用もおすすめとなる。
キングファミリーにおける子供服の買取相場
この業者では下記4基準のいずれかで、衣料品全般の買取査定をおこなっている。
- ・店頭販売できる衣類→150円/kg
- ・店頭販売できる小物、服飾雑貨→100円/kg
- ・店頭販売できない衣類→1円/kg
- ・店頭販売できない小物、服飾雑貨→ 1円/1kg
こうした形で重さにより商品の価値判断をおこなう専門店は、ブランドの価値が低いニッセンのような会社の衣料品に非常に適したシステムであると考えられる。またブランドタグの確認がおこなわれないキングファミリーなら、買取業者に気を遣うことなく堂々とファストファッションの子供服を持ち込めるだろう。
重さの目安
量り売りに特化したキングファミリーでは、メンズやレディースといった大人服における重さの目安を紹介している。
- ・ブラウス(ポリエステル)→0.1kg
- ・セーター(ウール)→0.3kg
- ・カットソー(綿)→0.2kg
- ・パンツ(綿、ポリエステル)→0.4kg
- ・オーバーオール(綿、ポリウレタン)→0.5kg
- ・アウター(ポリエステル)→1.4kg
こうした形で各アイテムと重さの情報を並べてみると、薄手でフワフワとした春夏ものより、多くの布地を使う秋冬アウターやボトムスがキングファミリーのシステムに合っている。またお子さんのニッセン子供服だけではボリューム的に少ないときには、パパやママの古着を一緒に売却してみても良いかもしれない。
まとめ
安さをセールスポイントにするニッセン子供服は、ブランドや企業の魅力では高額査定につながりにくい商品だ。しかし当ページで紹介したようなファストファッションブランドでも歓迎するショップであれば、ニッセン子供服も買取対象となる。また古いデザインの問題で買取不可となった古いキッズ衣料は、キングファミリーのようなキロ買取のできる業者でまとめ売りをしてみても良いだろう。
査定に出す際は、今回ご紹介したような買取業者に相見積もりをすることも忘れずにしてほしい。相見積もりをすることによって、より高く取引ができる業者を見つけることができるだろう。