バイクの個人売買サイト・アプリを徹底比較

最終更新日:2018年07月11日
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個人売買は仲介者を通さないため、売り手は儲けをそのまま自分のものにでき、買い手はディーラーを通さず安値で購入できる。 そのため、次第に人気を集めている取引形態の一つである。

今回は、そのような時流をつかんで利用者が増えている、バイクの個人売買サイト・アプリについて掘り下げてみたい。


Fast comuter / DenisDenis

バイクの個人売買の基本的な流れ

そもそも、バイクの個人売買を行う場合、出品から購入までの流れが分からないという方も多い。そのため、個人売買サイト・アプリの使い勝手を知るために、判断基準を押さえておくことが必要になる。以下に取引の基本的な流れを載せるので、実際に自分が利用する際の参考にしていただきたい。

なお、ここでは売り手の立場に立って内容をまとめているため、実際に自分が購入する場合は逆の立場から想像して欲しい

買い手探し

一番最初の段階となる。

基本的に個人売買というと、友人・知人などの身近なネットワーク内で行われることが多い。しかし、ヤフオクなどネットオークションの存在が、取引の幅を全国規模まで拡げたことは記憶に新しい。メルカリアッテのように、ネットを介して最終的には直接取引ができる環境でやり取りをするサイトもあるが、ユーザー側のモラルの問題から閉鎖されるサービスも少なくない。

利用者が多く、かつユーザー側に一定の節度があるサイトを選べるかどうかが焦点となる。

写真撮影をする

今回は個人売買サイト・アプリを用いた取引について述べるので、写真撮影が必要になる。現車の状況を買い手が把握出来るよう、見栄え良く撮影したい

一部のユーザーの中には、不備を隠し写真写りを良くしようとする者も少なくないため、買い手もシビアに質問してくる。ある意味、買い手からビジュアル面での質問が来ないような写真写りが理想的と言えるかもしれない。

販売価格、取引ルールを決める

写真が取れたら販売価格を調査する。個人売買の価格相場については、概ね以下の公式が成り立つ

  • 【業者の買取価格×1.1〜1.2=個人売買の販売価格】

とはいえ、金額の設定は自由のため、すぐ売ってしまいたいというのであれば、大胆な金額設定も可能なのが個人売買のメリッの一つだ。

取引ルールは、ローカルルールも存在するため、他の出品者が設けているルールを参考にするのが無難である。一例を挙げると以下のようなものとなる。

  • ・3N(ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセル)
  • ・現状受け渡し
  • ・代金を前払いとするか、車体との交換とするか
  • ・名義変更に関する取り決め

注意しておきたいのは名義変更で、一時抹消などの方法を取るか、陸運局で直接やり取りしなければ、買い手が名義を変えないまま姿を消してしまうリスクがある。

ある程度信頼できるユーザー同士なら、預り金3万円を受け取り、名義変更が完了したのを確認してから返金するという方法もある。

ネットオークション等へ出品

上記が完了した段階で初めて、ネットオークションなどの個人売買サイト・アプリを用いた出品手続を行う。あとは、注文者が来るのを待ち、反応が悪ければ値段設定の変更やコメントの校正などを行う

現車確認、問い合わせ対応

実際に買い手と会い、現車の状況を確認してもらう。もし遠方の方であれば、メール等での問い合わせにより現況を説明する。

買い手の確定

やり取りの末、条件に納得し支払いの用意があることを確認したら、サイト・アプリ上で買い手を確定する。一安心ではあるが、取引においてはこれからが重要である。

代金の受領、バイクの受け渡し

代金の受領を確認したら、晴れてバイクの受け渡しとなる。

金額を確認したら、直接受け渡しに行くか、サイトなどであっせんしている輸送サービスを使うかを選ぶことになる。相手方との信頼関係や居住地域に応じて、対応を考える必要がある

名義変更

取引ルールの説明で述べた通り、名義変更は売り手にとって一番神経を使う場面の一つである。

何が問題かというと、名義変更の無いまま買い手がバイクを持って行ってしまうと、税金が売り手に請求される点である。手続き上何かと面倒になるため、できれば買い手が名義変更したことを自分の目で確認しておきたいところだ。

遠方であれば一時抹消の手続を行い、自分に税金の請求が来ないよう、事前に手を打っておきたい。

名義変更後のアフターサービス

買い手は売り手に比べ、やや知識が不足している傾向がある。

売り手の知識をディーラー同様と認識して取引を行う買い手は多いため、場合によっては名義変更自体のやり取りも教えて欲しいという問い合わせは決して少なくない

お互いに良い気持ちで取引を終えるためにも、真摯にやり取りを進めたいところである。

クレーム対応等

売り手がしっかり整備していても、バイクの取り扱いは人それぞれなので、やはりトラブルは避けられない。もしクレームが発生した場合は、それが自分のミスによるものなのか、相手方に問題があるのかを見極めたうえで、アドバイスを行うようにする。

ただし、あくまでもアドバイスにとどめ、自らが決めた取引ルールの枠を越えないこと。取引が終了した段階で、基本的にはお互い文句無しの状態が理想だからだ。

個人売買サイト・アプリを選ぶ際の注意点

基本的な取引の流れを押さえたところで、個人売買サイト・アプリを選ぶ際の注意点について、以下に詳細をご紹介しよう。今回の比較条件でもあるから、まずはご一読いただきたい。

価格相場

先ほど挙げた、個人売買の価格相場を再度ご紹介しておこう。

  • 【業者の買取価格×1.1〜1.2=個人売買の販売価格】

上記公式を適正と考えたときに、近い価格相場で取引が成立しているかどうか、出品前にチェックしておきたい。

取引ルール

ローカルルールも含め、出品者たちの取引ルールにマナーが感じられるかどうかを確認する。同じ車種の出品を考えている際、ルールがバラバラだと、何が基準となるか分からない。それを良しとするか売りにくいと感じるかは、売り手の技量によるところでもあるが、やはりある程度不文律が守られている方が安心できる。

ローンが使えるかどうか

個人売買は基本的に現金取引で、売り手が個人であることから、特にローンの案内は必要無い。しかし、一部サイトでは、個人売買で利用できるローンの取り扱いも存在している。

ローンの取り扱いにより、購入者の幅が広がるメリットもあるが、取り扱いが意外と難しく、トラブルになるケースも考えられる。特に、買い手が審査に通らなかった場合が問題だ。

商談が成立した後にローンが通らず、キャンセルになってしまった場合、キャンセル料の支払いさえ滞ってしまう場合がある。そのため、ローンを使った取引の満足度をリサーチしておくのも、選考基準としては大切な要素となる。

実車の確認ができるかどうか

バイクの場合、購入決定前に現車確認を希望するユーザーは多い。買い手の立場になって考えてみると、やはり自分の目で気になる箇所を確認したいという気持ちは否めない。

柔軟な対応をしている売り手が多いかどうかも、サイト比較においては考慮すべき要因となる。言い換えれば、それがサイト内のルールとなっているからだ。買う側の立場に置き換えて考えられていることから、取引も活発であると推測できる。

バイクの個人売買における主要サイト・アプリ紹介

以上を踏まえたうえで、バイクの個人売買で用いられる主要サイト・アプリについて紹介していく。なお、価格相場の計算は、ヒカカクにおける「買取価格の中古買取相場」で考えるものとする。

ヤフオク

ネットによる個人取引の火付け役と言える。複数の入札による価格上昇が見込めるため、予想以上の高値で売れることもあるのがメリット。ユーザー数も多く、年齢層が多岐にわたるのも特徴の一つ。

完全な個人間のやり取りのため、入金トラブルが多いという意見もあるが、老舗となりつつあるサービスのため、一定のマナーは確立されている。現在はアプリによるフリマ機能も追加されているため、即決価格をあらかじめ決めた取引も可能となっている。

価格相場は幅広い

価格相場についてはピンキリで、相場の4〜5倍以上という強気の値段設定から、ジャンクとして売られているものまで様々という印象を受ける。必然的に販売ルールもその商品ごとに変わってくるため、買い手の目的意識がはっきりしていないと、納得のいく取引は難しいだろう。

取引ルールも個人差がある

出品者によって金額がバラバラのため、相場観自体も統一性が無い。それゆえ、出品者側の姿勢にもやはり顕著な差が見られる。中には業者がヤフオク限定価格という名目で販売しているものもあるが、明らかに値段が高く詳細が細かいため、見分けは簡単につく。

出品者の多くはノークレーム・ノーリターンを原則としており、美品をうたい値段が高く設定されているものほど紹介文が細かい印象を受けた。できること・できないことをしっかりと書いているという印象である。

ヤフオクはローン対応が可能だが、過信は禁物

ヤフオクには、利用者を対象とするローンがある。正式名称を「Tポイント付きアプラスネットオークションローン」と言い、主に自動車など高額の商品に用いられることを想定している。

実質年率としては以下の通り。

  • 商品が自動車の場合 : 5.90%〜10.90%(実質年率)
  • 商品が自動車以外の場合 : 8.90%〜13.90%(実質年率)

気を付けたいのは、オートバイが「自動車以外の利率」となることである。また、属性によっては買い手が審査に落ちる可能性もあるため、ローンを使って購入する買い手を探す前提で出品するのはおすすめできない。

実車確認可の表記

コメント欄に直接、実車確認に関する書き込みがある出品者は目立たなかった。そのため、実際に確認したい場合、買い手は出品者と連絡を取る流れが想定される。直接引き取りを希望している出品者が多いため、個人のケースでは近場でのやり取りが主流と考えるべきだろう。

ただし、全国の配送料等を載せてくれている親切な出品者もいるので、一概には言えないことを付け加えておく。

ラクマ

楽天が運営しているフリマアプリ。かつてはラクマ・フリルというそれぞれのサービスを運営していたが、統合により現在はラクマのみとなっている。若年ユーザーが多く、出品手数料が3.5%と低めなのが特徴的である。

出品数が少なく、価格相場を算定できない車種がある

ラクマは手数料が安い反面、ユーザー数が少ないという難点がある。そのため、モデルによってはそもそも価格相場とのバランスを考えた取引が難しいケースも少なくない

出品数自体が限られているため、お目当ての車種がある場合は、より出品数の多い他社のサービスを使った方が見つかる可能性は高い。

商品紹介は紳士的という印象

バイクの取扱件数が少ない反面、商品紹介の文章自体は攻撃的な表現は少なく、いたって紳士的な出品者が多かった。そのため、出品する場合はあまり突き放した対応はできないものと考えておいた方が良いだろう。

紹介文が極端に短いものもあるので、買い手側がアプローチをかけてくることを前提としているようにも見受けられる。買い手とやり取りできる時間を確保できないのであれば、かえって手間損になってしまうかもしれない。

ラクマでの分割払いはできないが……

ラクマのヘルプページを見る限り、ラクマでの分割払いは認められていない。そのため、原則として一括払いとなる。

ただし、利用しているクレジットカード会社にお願いして、支払手続後に分割払いにしてもらう方法は否定していない。カード会社の事情により異なるため、必要な方はまずは問い合わせてみるのがいいだろう。

実車確認前提のやり取りも

ラクマでは出品者と買い手との距離が近く、購入前に必ず実車を確認して欲しいという紹介文も見られた。ただし、商品に自信があるからというよりは、自分が素人なので買い手側で判断してほしいという意思表示が多い。

買い手側に下駄を預ける格好でも出品できる土壌から、どちらかというとフリマ初心者向けのサービスと言えるかもしれない。

ジモティー

「地元の掲示板」をコンセプトにした、数多くのカテゴリの品物を取り扱っている広告掲示板サイト。スマホアプリもダウンロード可能

売り買い以外にも、譲渡や援助・求人といった幅広い依頼が見受けられる。また、登録料・手数料は全て無料となっている。生き物の里親募集の案件もあるため、サービスを頼るバリエーションは豊富と言えるだろう。

良心的な価格のものが多い

掲示板ということもあり、全体的に値段設定は良心的である。相場を大きく超える商品は少なく、選択の幅も比較的広い。

ただし、商品紹介については値段の差と丁寧さとの相関関係は見られなかった。価格帯は妥当であっても、実際に自分の目で見る手間は省くべきでは無いだろう。

地域を絞って選べるのは大きな利点

購入時に自宅の近辺から出品者を探せるため、状態は良さそうでも距離的にあきらめざるを得ないという状況は少なくなる。全国規模のため取り扱い自体も数が多く、足があれば近県に的を絞って探すことも可能だ。

出品者の評価も分かりやすく、コメントを参照できるため、安心して取引できるという印象を受けた。しかし、日時と場所を指定したにもかかわらずドタキャンされるという例も報告されたことから、自宅や店舗などの場所がはっきりしているユーザーを選ぶ配慮が必要かもしれない。

支払い方法はお互いの合意が原則

ジモティーには決済機能が存在しないため、お互いが納得する支払方法での取引を行う必要がある。個人間でのやり取りであれば、現金が必須と考えて良いだろう。

実車確認のハードルは低め

ジモティ—は直接対面でのやり取りを想定しているため、実車確認希望の意向を紹介文に載せているユーザーは多い。地方版ごとに居住区域が確認できることから、自宅近辺に住んでいる出品者に絞ってアプローチをかけることも可能だ。

なお、紹介文は詳細な記述が目立つ出品者が多かった。出品物に対する愛着が感じられた内容も少なくないため、出品の際は率直な記述が買い手に好感を与えられるかもしれない。

おわりに

上記でご紹介した3件以外では、モバオク・メルカリなどの人気サイトでも、バイクの取り扱いは見られた。事実、大手サイトということもあり、商品数の多さは目をひくものがある。

しかし、検索方法が分かりにくかったり、件数があまりにも多いためにかえって購入意欲を削ぐような構造となっているサイトは、今回はあえて対象外とさせていただいた。確実に販売を決めたいのであれば、ライバルが少ないことやサイトの構造が分かりやすい方が良いからだ。

バイクを販売する際は、極力買い手との距離を縮める努力が必要であることを念頭に置きつつ、取引における自らの安全を図れるサイト・アプリを選ぶことが大切である。

自分に合ったサービスを見つけ、少しでも愛車を納得のいく価格で売るためにも、個人売買サイト・アプリは大いに吟味したうえで利用していただきたい。

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