高級腕時計は憧れであり、一種のステータスになるので購入を検討する人も多いだろう。ブランドやデザイン、機能性ももちろん大事だが、購入するときのポイントで重要なのは売却するときの価値である。
高級腕時計は値崩れしにくく、新しいものや古いもの関係なく価格が決まる。腕時計は発売当初からモデルチェンジを繰り返しているため、 新しく発売された方が機能性に優れているものも多い。そこでいざ買い換えようとした時、今持っている値崩れの少ない時計を売れば数万円で新しい腕時計が購入できるのだ。
ここではパテック・フィリップの腕時計の価値について説明しよう。
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パテック・フィリップとは
パテック・フィリップはスイス発祥の高級時計メーカーで、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲとともに世界三大高級時計メーカーとして知られている。特にパテック・フィリップはこの中でも頭ひとつとび抜けており、圧倒的なステータスとなる。
かつてはティファニーやカルティエといった高級宝飾店にも製品を納入していたこともある。時計の駆動装着から自社で製造している時計メーカーのなかでも、世界一高価な時計を販売することでも有名である。
パテック・フィリップの時計は一生もの
「パテック・フィリップの時計は一生もの」というブランドイメージが定着しているが、これは永久修理を謳っていること、オークションなどで自社の古い製品を高値で買い戻すことによって成功している。どんなに古い時計でも自社製品なら修理可能であるが、保証期間は2年間なので期間を過ぎたものは有料修理となる。
古い時計も確かに修理は可能だが、オリジナルの部品がない場合は代替部品による修理となる。また、代替部品が見つからない場合は新たに製造して修理することになるため、修理費も高額請求される場合がある。
パテック・フィリップは中古市場に流通している自社製品を高値で買い戻すことで、市場価値を保つという戦略をとっている。これによりパテック・フィリップの時計は一生もの、というイメージの宣伝にもなっているのだろう。
著名人に認められる厳しい基準
愛用者にはヴィクトリア女王やチャイコフスキーなど、貴族や芸術家が多い。今まで発売したすべての時計がジュネーブシールを獲得しており、近年ではそれを上回る「パテックフィリップシール」という厳しい基準を満たす時計のみ製造している。
ジュネーブシールとはスイス政府及びジュネーブ洲により規定された品質規定であり、これを獲得することは最高級スイス時計の証である。精度のほかに製造方法や仕上げの指定まで細かく基準が設けられている。
資産価値が高い時計の条件
腕時計の資産価値は、新品購入時の価格と売却した時の価格の差が少ないほど高い。稀に売却時の価格の方が高くなることもある。こうした値崩れが少ない、もしくはしないものは市場価値が高く、その価値が認められ続けていることを示しているのだ。
資産価値が高い時計の条件として挙げられるのは大きく分けて2つある。
条件その1
まず1つがその時計の完成度である。資産価値が高い時計は総合的な使用水準が高く、壊れにくい特徴を持つ。耐水性や衝撃への耐久性などはもちろんだが、文字盤や装飾、内部の構造に至るまで、細かなところまでこだわって作られた時計は価値が高いのだ。
条件その2
2つめはブランド価値である。それぞれの市場によって代表となる有名なブランドがあり、それらは知名度が高い。チョコレートといったらゴディバ、とすぐにブランド名が出てくるものは当然価値も高く、値崩れしない。腕時計に関して言えば、皇族や大統領が愛用している、となれば多くの人が欲しいと思うだろう。
このように人気や知名度の高いブランドは資産価値が高くなるのだ。
プレミア価値
また、例外的に不変の価値を持つ商品も存在する。この世の多くの商品は新しい商品が出る度に、古いものの価値は下がる。高級腕時計もそれは同じで、発売から1~2年すると販売価格や価値が低くなることが多い。
しかし一部の商品は値段が下がらず、価値を保ち続けることもある。それは限定生産で数が少ないものや名品と呼ばれる歴史的価値の高い商品だ。人気が高いだけでなく、何かのきっかけでこうしたプレミア価値がつく腕時計は、長期間にわたりその価値を保つことになるのだ。
資産価値が高いブランド
そして資産価値の高いブランドとして挙げられるのがロレックス、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲである。パテック・フィリップは2番目に資産価値が高い。
ロレックスは言わずと知れた高級ブランドで、どちらかというと実用性を重視した商品が多いのが特徴である。現在腕時計の機能として一般的となっている防水機能や自動巻き、日付表示の切り替えなどはロレックスが作り出したもので、他のブランドに与えたその影響は大きい。値崩れしないだけでなく、中古品のなかにはプレミア価格がつくものも多く、特にスポーツモデルは資産価値が高い。
パテック・フィリップは上記で挙げた通りで、 ヴァシュロン・コンスタンタンは創業260年以上の最古の時計ブランドである。複雑な構造の時計を作り続けてきた歳先端技術と細部まで美しいデザインもブランドの特徴である。永久保証を宣言していることもあり、資産価値は高いと言える。
オーデマ・ピゲは創業以来一族経営を続けており、長い間買収されず続いているブランドとして特に経営者からの人気が高い。他とは違う斬新なデザインの時計を多く作り出しているのも要因だろう。こちらも永久保証があり、値崩れしにくく中古市場でも価値が高いブランドである。
パテック・フィリップの腕時計の資産価値
パテック・フィリップの腕時計の資産価値、要は中古市場価値についてだが、これはモデルや生産数によって変わってくる。ブランド全体の買取価格は程度にもよるが定価の8~9割とかなり高くなっている。安いものでも100~300万円ほどの価格がつけられており、その価値の高さが伺えるだろう。
主なモデル
主なモデルはカラトラバ、ノーチラス、アクアノートとなっており古いものでも人気が高い。
カラトラバはドレス系ウォッチの完成形でフォーマル、アクアノートはカジュアルウォッチ、ノーチラスは時計デザインの巨匠によって生み出された時計でフォーマルとカジュアルどちらにも使えるデザインである。
ノーチラスが発表されたことでドレス系の高級感とスポーティーな要素が組み合わされたラグジュアリースポーツウォッチというジャンルが出来た。それぞれ市場価値は異なるが、共通しているのは多機能なものほど価値が高いということである。
カラトラバは平均すると定価の5~6割の価値で150~350万円ほど、アクアノートは定価の約6割で200~300万円ほど、ノーチラスに至っては定価の9割か定価以上の300~500万円ほどの価値になることも多い。パテック・フィリップのブランド自体希少性が高く、市場価値もそれに伴い高くなっているのだろう。
コンプリケーションウォッチ
パテック・フィリップのなかでも特に価値が高いものとしてコンプリケーションウォッチが挙げられる。コンプリケーションウォッチとは複雑機構のことで、文字盤やカレンダーなどに付随していくつかの機能性がつけられている。
そしてその機能が複雑であればあるほど技術が必要になり、特別視されているというわけである。コンプリケーションの要素が1つ増えるだけでもその価値は200~500万円増える。
パテック・フィリップの代表的なコンプリケーションウォッチとしてパーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、トゥールビヨン、トラベルカレンダー、ワールドタイムなどが挙げられる。
パーペチュアルカレンダーは調節なしでうるう年に対応し、ミニッツリピーターは手動で作動させ音によって時刻を知ることができる。トゥールビヨンは重力の影響で生じる誤差を極力少なくする機構で、高度な技術が必要である。トラベルタイム、ワールドタイムは異なる国や地域との時間差を一目でわかるようにしたものである。
特にワールドタイムは文字盤に主要都市の名前が記載されており、知りたい国の時刻が一目でわかる表示となっている。モデルや希少性にもよるが、平均して約500万円ほどの市場価値となっているようである。
コンプリケーションウォッチは機構が1つであるのに対し、グランドコンプリケーションウォッチは複数機能性を持っている。在庫数も少なく、あまり流通していたいため中古市場ではどれほどの価値なるのか不明、というモデルも存在する。
現在分かる範囲では安いものでも800万円、高いものは2,000万円以上と車や家が買えてしまうほどの価値となっている。なかなか中古市場に流通しないことからも、グランドコンプリケーションウォッチの資産価値はかなり高いと言って良いだろう。
売買する際に気を付けること
時期
時計に限らず、品物には売り時というものがある。流通状況や新作の発売など様々なタイミングがあるが、一番は売りたいと思った時である。
買取業者選び
パテック・フィリップは需要が高く中古市場でも非常に人気があるブランドである。稀少価値も含め、売るのが惜しい、と思う人も多いだろう。しかし実績のある業者や鑑定士がいる業者であれば、時計の価値を正しく査定してくれる。
パテック・フィリップは非常に高価なものであるし、腕時計は常に身に付けるものなので思い入れのある人も多いだろう。愛用していた時計を大事に扱ってくれる業者を探すことがポイントである。
パテック・フィリップの取り扱いや他の高級時計の取引実績のない業者、査定が上記の市場での価格とかけ離れている業者には注意が必要だろう。また、査定内容を開示してくれない業者での売買もやめた方が良い。
査定するにはそれなりのポイントがあり、時計の場合は動作確認のほか、文字盤やガラス面など表面の傷の程度も価格に関わる。その査定金額になった根拠を明かしてくれない場合は、きちんと見ていない可能性もあるので売るのは待った方が良い。
買取に関する詳細情報
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対策
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ブランド時計全般の高価買取ができ、特にパテックフィリップの高価買取には自信がある。高価買取ができる理由は、
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- ・査定員が時計好きのため、時計の買取額が上乗せされることも
- ・海外への流通や情報も取り入れているため、高騰のタイミングを見逃さない
- ・スタッフは少数精鋭の為、時計の知識や査定件数が多い
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また選択肢として考えてほしい業者の「brand order BELL」も紹介しよう。宅配と出張にて買取をおこなっている業者であるが、店頭に足を運ばなくてもよいという使いやすさがある。
ブランド時計のみならず、貴金属類やブランド品などに強い業者となっている。高価買取ができる理由は、
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状態を問わず買取をしてもらえるということと、関東県内での出張買取に対応している。迅速な対応も期待できるため、利用するのにストレスを感じにくいといえる業者だ。
まとめ
パテック・フィリップの資産価値や、時計ブランドの中での人気度を紹介した。
パテック・フィリップはブランド時計の中でも資産価値が高いメーカーなので、複数の買取業者の無料査定などを利用して、価値を把握してもいいかもしれない。高額な品物なので、業者の手に渡ることが不安なら、一括査定サイトでおおよその査定額を出す方法もある。
いずれにせよパテック・フィリップは資産価値の高い時計であり、モデルや製造年数に関係なく複雑機構であればあるほど価値が高い。今後購入、買取に出す際にはこれらの点を踏まえて検討すると良いだろう。
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