近年、東南アジアや中国の経済的な台頭により世界的なウイスキーブームが起こっている。世界5大ウイスキーの一つスコッチウイスキーも、ウイスキーブームにより需要が高まっており、そんな中一つの蒸留所が注目を集めている。それがブローラ蒸留所だ。
1983年に閉鎖された幻のウイスキーとも言われるブローラであるが、2020年に復活するということで非常に注目を集めており、スコッチウイスキー市場の盛り上がりを感じさせる。
本記事では幻のウイスキーであるブローラ蒸留所の貴重な一本、ブローラ38年の買取相場、査定情報についてご紹介する。
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ブローラ蒸留所の歴史
まずは、ブローラ蒸留所の歴史についてご紹介する。その長い歴史からブローラ38年の希少価値がおわかりいただけると思う。
1819年ブローラの前身クラインリーシュが設立
ブローラ蒸留所は元々はクラインリーシュ蒸留所であった。クラインリーシュ蒸留所は設立1819年と約200年を超える老舗の蒸留所である。このクラインリーシュ蒸留所が建てられたのがブローラという町だ。
ブローラは水や石炭が豊富に採れる海岸近くの町であり、このクラインリーシュ蒸留所の設立によって、ブローラの町から密造酒造りが無くなっていく。クラインリーシュはまたたく間に有名になり、1896年には蒸留所が建て直され、さらにその規模を拡大していった。
1912年にDCL(Distillers Company Ltd、現ディアジオ)に買収され、1916年にジョン・ウォーカ&サンズによって蒸留所の権利が買い取られる。当時はブレンデッドウイスキーが主流であったため、ジョン・ウォーカ&サンズは、ブレンド用のモルトを製造するためにクラインリーシュ蒸留所を買い取った。
クラインリーシュ蒸留所のウイスキーはブレンデッド用だけではなくシングルモルトも販売されており、当時ほとんど製造されていなかったため希少価値は高い。
1969年ブローラ蒸留所 誕生
1967年にDCLがブレンデット用のウイスキーの製造のために、古い蒸留所の横に新しい最初の蒸留所のレプリカを建設する。
古い蒸留所は、新しい蒸留所の建設後操業を停止していたが、2年後の1969年グレンギリー蒸留所の閉鎖により、ピーティなアイランド・スタイルのモルトの不足を補うために復活する。
復活当初はクラインリーシュBと呼ばれていたが、紛らわしいためブローラに変更される。これがブローラ蒸留所の始まりとなった。
1983年ブローラ蒸留所 閉鎖
ブローラ蒸留所は1969年に誕生してわずか14年後の1983年、スコッチウイスキーの不況を受け閉鎖される。
わずか14年しか製造されていないブローラの原酒樽は非常に希少価値が高く、ウイスキー愛好家の間では同時期に閉鎖されたポートエレンと共に、幻のウイスキーとも言われている。
ブローラ蒸留所は未だに建物が現存し、ディアジオに交渉すれば中の見学もおこなうことができる。
2020年ブローラ蒸留所 復活
1983年に閉鎖されてしまったブローラ蒸留所だが、閉鎖から37年後の2020年に復活させるという話が、2017年ディアジオから発表された。しかも同時期に閉鎖されたポートエレン蒸留所も同時に復活する。
幻のウイスキーと言われたブローラとポートエレン、2つの蒸留所のウイスキーが再び味わえるということで、ウイスキー愛好家の間では衝撃的な話題となっている。
さらに2019年ローランドを代表する蒸留所であったローズバンクも復活するということで、近年のウイスキー市場の盛り上がりがおわかりいただけるだろう。
ブローラ38年の特徴
元々ブレンデットウイスキー用に製造されていたので、わずか14年の間に製造されたシングルモルトの樽は希少価値が高く、ディアジオ社からスペシャルリリースとしてハイエンドの扱いでブローラのウイスキーは販売されている。
ブローラ38年は2016年に15回目のスペシャルリリースとして2984本限定で販売された。
ブローラ蒸留所の特徴は、クラインリーシュと同様にオイリーであり、口の中にまとわりつくようなねっとりとした味わいであるところだ。これは他のウイスキーには無い、ブローラやクラインリーシュの最大の特徴でもある。オイリーなモルトである理由は、2回目の蒸留のヘッドやテールのレシーバに溜まる不純物や沈殿物だ。
他の蒸留所では操業を休止する間にこの不純物や沈殿物を掃除するが、ブローラ蒸留所やクラインリーシュ蒸留所では除去されずに使用する。そのため、ブローラやクラインリーシュ特有のオイリーでワックスのようなネットリとした口あたりになる。
また、ブローラはクラインリーシュと違いピートを効かせたスモーキーなモルトであり、このアイランドモルトのようなクセのある味わいが、ブローラが人気銘柄になった理由でもある。
ブローラ38年の買取相場
ではブローラ38年の買取相場についてご説明する。買取大手の大黒屋での買取価格や、楽天市場およびヤフオクでの販売価格を調査した結果を後述する。この結果から買取の予想金額は100,000円から190,000円の間といったところだろう。その根拠となる数字を下で示していく。
大黒屋の買取価格は125,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取大手の大黒屋の買取金額は125,000円だ。この価格が買取査定額の基本となる。もちろん査定額は上下するので参考程度にとどめてほしい。
買取店によって買取強化している商品は異なり、数千円の査定額を提示してくるところもあるので、まず複数の買取店に査定することをおすすめする。
125,000円の価格を他店舗に提示することで、これ以上の価格で買取交渉することもできる。ヒカカクでは一度に5社の買取店で一括査定をすることができるので、是非利用してみてほしい。
楽天市場の販売価格は215,784円
楽天市場での販売価格は215,784円だ。これは販売価格であり買取価格ではないことを了承いただきたい。つまり、この価格以上での買取は期待できないので参考にしてほしい。
もちろん新品未開封での価格になるので、もし、お持ちのブローラ38年が開封済であると価格は下がってしまうので注意が必要だ。
ヤフオクでの販売価格は238,000円
ヤフオクでの落札実績はなく、販売店がヤフオクに出品している価格だが238,000円が提示されている。
楽天市場での価格より高いため、ヤフオクと楽天市場の販売価格からおわかりいただけるように、20万円を超える価格では買取は難しいと言える。
しかし、これらの販売店より価格を下げて150,000~190,000円程度出品すれば落札される可能性は十分あるといえるだろう。
これら商品の保管状態によっても左右されるので、お持ちのブローラ38年を実際に査定や出品してみないとなんとも言えないところではあるので、ご了承いただけると幸いである。
ブローラ38年の高値買取のコツ
ブローラ38年を高値買取のコツとしては2つある。それは「売却タイミング」と「保管状態」だ。これらについて詳しくご説明しよう。
売却タイミングは今
2020年にディアジオによって復活するブローラ蒸留所。では、なぜ今復活するのだろうか。それは新興国の経済発展により世界的にウイスキーブームが到来し、ウイスキー需要が高まっていることが要因だ。
売却価格はウイスキーの需要と供給によって上下するため、ウイスキー需要が高まっていること、そして37年のときを経て復活する幻のブローラ蒸留所のボトルであることから、ブローラ38年は「今」が売却タイミングであると言えるのだ。
もしブローラ38年が家に眠っているのであれば、ぜひヒカカクにて複数店舗での買取査定をおこなってほしい。ブローラ蒸留所のボトルであれば高価買取が期待できる。
保管状態
保管状態も重要だ。
ブローラ38年はブラウンの箱に入っており、2984本のロットNo.がラベルに刻印されている。これら、ボトル、ラベル、付属品、ウイスキーの状態の4つが良好であれば高価買取が期待できる。多少ホコリを被っていても掃除すれば取れるような汚れはあまり気にしなくても良いだろう。
注意が必要なのは汚れ、シミ、カビ、紫外線によるヤケである。特に注意が必要なのは、カビと紫外線だ。
カビ・紫外線
ウイスキーは飲む香水とも呼ばれている。ウイスキーを口に含んだときに広がる熟成樽のさまざまな芳香を楽しむのがウイスキーの醍醐味だ。
この香りを全て台無しにしてしまうカビは、買取価格に大きく響いてしまうので多湿の環境での保存は絶対に避けるべきである。
また、紫外線についても注意が必要だ。ラベルや箱のヤケやシミの原因になるということもあるが、ウイスキーの変質が起こしてしまうのがこの紫外線だ。
食品全般で言えることではあるが、紫外線(直射日光など)をあてると変色や変質してしまうのだ。これはウイスキーにも言え、紫外線によって美しい琥珀色のウイスキーは変色し沈殿物が発生する。こうなってしまうとウイスキーとしての価値はなくなってしまう。
これらを避けるためには、ワインセラーでの保存が最適である。
もしお持ちの未開封のウイスキーがあれば、ぜひワインセラーで保存することをおすすめする。冷蔵庫など、他の食品の匂いが移ってしまうものには決して入れないでほしい。
ブローラ38年のおすすめ買取店
ではブローラ38年のおすすめ買取店についてご説明しよう。買取店によって強化買取をおこなっている所とそうでない所があるので、色々な買取店で査定をおこなうことをおすすめする。
買取店の選び方としては、HP上で蒸留所や銘柄について詳しい説明をおこなっている買取店を選ぶことだ。その銘柄についての知識があるということは希少価値も理解している。
そこでブローラについて詳細な情報を載せている買取店をピックアップしご紹介する。
パスワーク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪ドームの近い九条に本店を構えるパスワーク。店頭買取、出張買取、宅配買取をおこなっており、販売実績も全国各地にのぼり実際のお客様の声も多く寄せられている。
店頭買取についてはその場ですぐに査定できない。事前にオンラインやFAX、電話等で仮査定をおこなった上で店頭にて本査定をおこなうかたちになるので注意してほしい。
まんがく屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪の吹田市に本社を置き、東京、埼玉、岐阜に営業所を持つまんがく屋。他の買取店同様に、店頭買取、出張買取、宅配買取をおこなっている。特徴は営業時間であれば最短10分で返答してくれるスピード査定だ。今すぐにでも査定額が知りたいという方は、まんがく屋を利用してみるといいだろう。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京都の墨田区錦糸町の近くに本店を構え、北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡と全国に店舗を構えるお酒の買取大手のファイブニーズ。
高価買取をうたっており、その理由は全世界に広がる販売ネットワークにより、直接取引をおこなうことができるためだ。
仲介業者を挟まないので、余計なマージンを取られることがなく高値で買取しても利益がだしやすい。高価買取をおこなうのであれば、こちらの買取店で査定することをおすすめする。
リカスタ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪城近くに本店を構えるリカスタ。リカスタでは店頭買取、宅配買取、出張買取をおこなっており、査定から買取およびキャンセル料も全て無料でおこなっている。
現在、宅配買取の自分で発送コース(自身で梱包し着払いで送付する方法)では1000円上乗せキャンペーンをおこなっているので、こちらを利用するといいだろう。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京の新宿に本店を構え、麻布、横浜に店舗をもつストックラボ。ストックラボでも店頭買取、宅配買取、出張買取から選択することができる。
また、ラベルの剥がれや液面が低下したお酒の他、澱が発生したお酒の買取もおこなっているので、状態の悪いものでもストックラボで査定をしてみるといいだろう。
さらに、ストックラボではまとめて買取してもらうことで買取金額がアップするとうたっており、ブローラ38年やウイスキー以外でも買取してほしいお酒があればまとめて査定してみることをおすすめする。
まとめ
幻のウイスキーと言われたピーティかつオイリーなブローラ蒸留所のウイスキー。2020年に復活するというこの上ない話題性でスコッチウイスキー市場は盛り上がりを見せている。
復活後には新しい原酒の登場により、過去の原酒のブローラは埋もれてしまう可能性もあり、その場合は買取金額が下がってしまうので、売却するのであれば今はベストなタイミングだと言える。ブローラ38年をはじめとするブローラの銘柄のウイスキーがあれば、ぜひ買取査定をすることをおすすめする。
ヒカカクでは5社まとめて一括で買取査定をおこなうことができる。複数査定によって手間が省ける上に買取金額も高くなる傾向にあるので利用してほしい。本記事がブローラ38年の高価買取にお役に立てれば幸いである。