スペインの至宝とも称えられるベガ・シシリア ウニコ。ボルドーのシャトーの半分の生産量しかなく、その希少性からボルドーの5大シャトーにも匹敵すると言われているワインだ。その歴史は古く、このベガ・シシリア ウニコに使われている農園が登場するのは16世紀にまでさかのぼる。スペインワインの神話とも呼ばれ、伝統を忠実に継承しながら、新しい技術も取り入れることにより変わらないクオリティを実現している。
滑らかな舌触りと、どっしりとした濃厚な果実感に飲んだ人は思わず目をつむって味わってしまうだろう。やや渋みがあり、それでいて熟成された果実の香りとシルキーな舌触りは飲む人を魅了する。今回はそんなベガ・シシリア ウニコの買取相場・査定情報を歴史や製法も含めて詳しく紹介していく。
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ベガ・シシリア ウニコの歴史
ベガ・シシリア ウニコは1864年、フランスでワインづくりを学んだドン・エロイ・レガンダが生みの親である。彼はフランスでワイン造りを学び終え、スペインに帰国する際にカルベネ・ソーヴィニオン、カルベネ・フラン、マルベックの三つの外来種のブドウの苗木を18000株持ちかえった。
そしてスペインの伝統品種であるテンプラニーリョと合わせ、新しいワイン造りに励んだ。同年1864年、ベガ・シシリア社を創設した彼は、マドリッドから北方に200キロ、バルブエナ・デル・デゥエロにワイナリーを創設した。このバルブエナ・デル・デゥエロはワイン畑としては1000年の歴史を誇る価値あるワインの生産地として有名だ。そしてフランスから持ち帰った3つの外来種と、スペインの伝統品種であるテンプラニーリョを合わせてワインを作ろうと考えた。
スペインの伝統品種テンプラニーリョとは
プラムやイチゴを彷彿とさせる香りを持つこのブドウは、比較的高地の過酷な環境で育つブドウだ。ブドウに酸度を持たせるには涼しさが必要で、糖度が必要なら暑さが必要だが、高温で最もよく育ち、さらにバルブエナ・デル・デゥエロがある畑は昼と夜の寒暖差が非常に大きい。
この過酷な環境で育つために果皮は厚くなり、ワインに深い色を持たせる。そしてこの寒暖差はテンプラニーリョに爽やかさと糖度という相反する二つの条件を兼ね備えさせることができる。
ベガ・シシリア ウニコの躍進
1915年、ベガ・シシリアのワイナリーにドミンゴ・ガラミオラを迎え、醸造専門家として製法の大幅な刷新をおこなった。そしてテンプラニーリョ80%とカルベネ・ソーヴィニオン20%の割合で作られたベガ・シシリア ウニコは1929年のバルセロナ万博で堂々の金賞を受賞した。これによりベガ・シシリア ウニコは一躍世に名を馳せることになった。
ベガ・シシリア ウニコの長い熟成
ベガ・シシリア ウニコはその長い熟成期間が特徴のワインだ。最低でも10年の熟成期間を要するワインは他に類を見ないだろう。これはベガ・シシリア ウニコに使われているテンプラニーリョの特徴で、樽の匂いがワインに移りやすいということもあり、オーク樽で熟成されたベガ・シシリア ウニコは香りと味に他のどのワインにもない風味がある。
バレル、ボトル両方で10年寝かされるヴィンテージには10年以上の歳月を要するものが当たり前とされている。例えば1991年のヴィンテージには1968年と1982年の物が使われている。23年の歳月が一本のワインに詰め込まれているのだ。
ルブエナ・デル・デゥエロの畑の特徴
ベガ・シシリア ウニコに使われているブドウの木の樹齢は長いことも有名で、ルブエナ・デル・デゥエロにあるブドウの木には樹齢100年を超えるものもある。そしてこの畑は1000ヘクタールを超える広大な畑であるが、ブドウ畑として使われているのは210ヘクタールほどである。そのうち140ヘクタールの区画はベガ・シシリア ウニコに使われるブドウ専用のものであり、70ヘクタールは同社のボデガス・アリオンのために使われている。
そして土壌を19個に分け、52区画に細かく分けて栽培をしている。そしてベガ・シシリア ウニコには樹齢10年未満の若木は使われず、ほとんどが樹齢35年を超えたものしか使われていない。そしてこの畑の1ヘクタールからベガ・シシリア・ウニコは2000リットルしか取れない。このこだわりにより、ベガ・シシリア ウニコのクオリティは保たれていると言っても過言ではないだろう。
またベガ・シシリア ウニコのワイナリーでは化学肥料や除草剤は一切使用せず、水資源の節約や、適切な排水の処理、多様な種類の木の植林による二酸化炭素の吸収など、地球環境の保全にも精力的に貢献している。これにより環境保全の基準であるISO14001を取得している畑でもある。
ベガ・シシリアの現在
ベガ・シシリアは現在バルブエナ・デル・デゥエロの他にスペインに3つ、ハンガリーに1つの畑をとワイナリーを所有している。それぞれの土壌、気候に合わせて新しい技術を盛り込んだり、また守るべき伝統は守ったりと、スペイン人らしい妥協を許さない姿勢がうかがえる。
そして現在はアルバレス家がオーナーとなり、ハビエル・アウセスが醸造責任者の席についている。伝統を重んじつつ、最新の技術も取り入れるハビエルの尽力により、100年ほどたった今でもベガ・シシリア・ウニコのクオリティは保たれていると言っていいだろう。
ベガ・シシリア・ウニコの価格相場
これまベガ・シシリア・ウニコの歴史や製法に関して説明した。その中でもベガ・シシリア・ウニコの価格相場は60,000~70,000円前後で販売されている。
ヴィンテージが古い物になるにつれて価格が高くなっていく。家に飲まずにおいているベガ・シシリア・ウニコのヴィンテージによってはこれ以上の価値がある可能性もある。
ベガ・シシリア・ウニコの買取相場
ベガ・シシリア・ウニコの買取相場は15,000円ほどだ。もちろんボトルに傷があったり、ラベルが剥がれたり破れたりしていれば減額の対象となるので注意しよう。
ベガ・シシリア・ウニコの買取業者はどこを選ぶべきか
ベガ・シシリア・ウニコの買取相場はヴィンテージの古さにより買取価格も変わってくる。最大限高く売りたい場合はネットオークションやフリマなども活用できる。以下のメリットを参考にしてほしい。
ネットオークションの買取について
ネットオークションでは即決価格を提示することにより、すぐに手元の商品が落札されるメリットがある。ただし値下げ交渉などのイレギュラーな対応もあるが、飲まずにおいていて、今後も飲む予定がない場合は即決価格だけを書き、値下げ交渉には応じない姿勢でいれば、値踏みされずに落札されるだろう。
ただし輸送時にボトルに傷がつくなど、不意の事故が起こった際に非常に厄介なことになるので、運送会社などに保険のオプションを申し込んでおくなど、手間がかかる。
ネットフリマの買取について
ネットフリマについてもネットオークション同様のデメリットが付いて回る。さらにネットオークションにも言えることだが、商品写真に関しての個々人の見方はさまざまなので、不安な場合は商品説明欄に商品の状態を詳しく書いておこう。実際にラベルがはがれていたり、コルクに劣化がある場合は正直に書くのが一番だ。
後々のトラブルを回避する意味合いでも、商品状態に関しては詳しく記入しておいた方がいい。
高く売るためのコツ
ベガ・シシリア・ウニコは長いヴィンテージ期間と、長く楽しめるワインとして有名だ。しかし査定額をできる限り高く売るには、買取に出す方もひと手間を要することもある。特に自宅に保管されていた場合や、家人が誰もその存在を知らなかった場合は埃をかぶっていたりすることもあるだろう。
飲まずに買取に出すのであれば、以下の手間をかけると買取額が増すこともある。
買取に出す前に綺麗に磨いておこう
前述したように高価なワインといえど、埃をかぶっている状態のワインを持っていけばもちろん保存状態も劣悪な環境だったと思われてしまう。買取に出す前に、埃や汚れはよく取り去っておこう。買取業者の心証を良くすることができる。
手入れをすることで、今まで価値が分からなかったものに予想外の高値を提示されることもあるはずだ。
複数のお酒は一緒に売りに出そう
売りたいお酒が複数あれば、一緒に売りに出すことによって売り手側の宅配のコストや梱包などの手間が省け、また買取側のスタッフの手間や、出張買取であれば出張回数が減るなど、さまざまなメリットがある。そして手間が省けた分のコストはそのまま査定額に上乗せされる。家に飲まないお酒が複数あれば、処分はなるべく一度で済ませた方がお得なのだ。
おすすめの買取業者の紹介
ここではベガ・シシリア・ウニコを買取に出す場合におすすめの買取業者を紹介する。初めてワインを下取りに出すときや、ベガ・シシリア・ウニコの価値を十分に分かっていない場合もあるだろう。こういった場合は酒類専門の買取業者に依頼することが最も賢い選択だ。以下にいくつかの買取業者を紹介する。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュは、ワイン買取に特化した査定のプロフェッショナルだ。ソムリエ資格を持つスタッフが、豊富な知識や経験でベガ・シシリア・ウニコの保存状態を見ながら厳正に査定する。
買取方法は宅配買取、出張買取、店頭買取の3つがある。
宅配買取
査定してもらいたいワインを箱に詰め、着払いで送るだけで査定が可能だ。査定価格に納得できれば即日入金がされるという早さもワイン買取コンシェルジュの良さだ。
宅配買取は佐川急便を利用しており、高価なワインを送る際にも保険適用のため安心して発送することができるだろう。
出張買取
売却したいが梱包が面倒だという場合は出張買取が便利だ。重いものを運ぶ手間がなく、買取価格に納得できれば即日支払い可能だ。
ワイン買取コンシェルジュの店舗は全国に6店舗あるため対応エリアであれば、どこでも出張買取が可能である。各店舗は錦糸町本店、新宿歌舞伎町店、愛知名古屋店、大阪心斎橋店、福岡博多店、宮城仙台店の6店舗だ。売りたいワインが多く梱包しきれない場合は出張買取を利用しよう。
店舗買取
ワイン買取コンシェルジュの店舗に直接売却したいワインを持ち込んで査定してもらう方法だ。その場ですぐに買取価格を提示してもらえるうえ、即現金化ができるのもメリットのひとつだ。きちんと対面で安心して査定してもらいたい人や、ワインの品種がわからない人でもその場で対応してもらえるのも店頭買取のメリットだ。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒専門買取業者のファイブニーズのおすすめは査定のおこないやすさだ。店頭査定、電話査定、オンライン査定、写真査定、FAX査定など、査定方法が豊富に用意されている。その中でも最も早く査定結果が分かるのが電話査定だ。今持っているお酒がいくらで売れるのかがすぐわかるのでお勧めだ。また、買取査定中のキャンセルにもキャンセル料がかからず、気軽に持ち込むことができる。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボも査定がスムーズで、買取方法の種類も豊富だ。店頭買取はもちろん、出張買取や宅配買取までおこなってくれる。さらに全国展開しているため、近くにある場合は持ち込んで査定してもらうのもいいだろう。またLINEによる査定もしてくれるので、非常に手軽に査定、見積もりをしてくれるのもポイントだ。
また買取保証制度があり、他店での査定の方が高い場合は買取査定をやり直してもらうこともできる。少しでも高く売りたいと思っている場合は非常に心強いサービスと言える。
一括無料査定のメリット
これまで紹介した買取業者に一つ一つ査定を依頼するのもいいが、短時間で一番高く買い取ってもらえる業者を見つけるのに一番いい方法は一括無料査定だ。短時間で買取相場がわかり、どの業者がもっとも高値で買い取ってもらえるかがわかる。さらに高値を提示してくれた買取業者にそのまま買取を依頼すれば、非常に短時間かつスムーズに取引ができる。
初めて酒類を買取に出すときに、相場が分からず提示された買取金額が妥当かどうかわからない場合もあると思うので、積極的に一括無料査定を利用しよう。今後の買取業者を選定する基準にもなるはずだ。
まとめ
ベガ・シシリア・ウニコの成り立ちから現在の製法、また購入価格や買取業者を紹介した。ブドウ畑の管理や、その畑の歴史の古さ、そして今でも変わらない製法による価値など、ベガ・シシリア・ウニコはまさに唯一無二のワインとしての地位を築き上げている。
このワインは家で楽しむも良し、飲まずにおいておくなら買取に出しても良しというワインだ。もし買取に出すことがあれば紹介した方法を是非参考にしてほしい。