ペンタックス フィルムカメラといえば、かつて日本の一眼レンズの先駆けとして開発されたアサヒフレックスを生み出した旭光学工業を代表とするフィルムカメラである。開発当時はレンジファインダーのシステムを持っていなかったペンタックス フィルムカメラも、現在まで改良が続けられ、現在のペンタックスを表すシンボリックアイテムとなっている。
プロ仕様のペンタックス フィルムカメラは特にプロフェッショナル達から愛されており、クオリティは言うまでもなく高く現在のフィルムカメラ中古市場でも高価で取引をされているようである。
今回はそんなペンタックス フィルムカメラの買取相場や査定情報などについて詳しくまとめつつ、買取査定額をアップさせるコツなどについてご紹介していこう。ペンタックス フィルムカメラを売りたいと考えている方はもちろんのこと、ペンタックス フィルムカメラに興味があるという方にもおすすめの本コラム。ぜひ、じっくりと目を通していってほしい。
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ペンタックス フィルムカメラとは
それでは早速ペンタックス フィルムカメラの魅力や特徴などについて詳しく説明をしていこう。ペンタックス フィルムカメラを所有しているという方は、ぜひじっくりと目を通していってほしい。
ペンタックス フィルムカメラの特徴
ペンタックス フィルムカメラの原型となるアサヒフレックスは、ペンタリズムと言うシステムを国内で2番目に搭載したカメラである。このペンタリズムを搭載することによって接眼レンズに反射した光を届け、レンジファインダーレベルの機動性を向上させることに成功している。またクイックリターンミラー機構と呼ばれる機能も搭載しており、実はペンタリズムと両方の機能を併せ持ったフィルムカメラは当時、ペンタックス フィルムカメラが世界唯一のものであったのだ。
後にペンタックス フィルムカメラは、交換可能なレンズであったり、さまざまななアクセサリー類を取り揃え、ラインナップが充実。システマチックかつプロフェッショナル好みなフィルムカメラとして一世を風靡した。またペンタックス フィルムカメラは発売初代のモデルから21年後に発売された末代モデルのものまで継続して改良されており、特に末期のペンタックス フィルムカメラは機能性が優秀であることが有名だ。
ペンタックス フィルムカメラ K1000
ペンタックス フィルムカメラの中でも特筆すべきモデルはペンタックス フィルムカメラ K1000であろう。こちらは1980年代に発売されたモデルではあるが、そもそも輸出用製品としてプレビュー機能やセルフタイマー機能などが省かれた実用機として少数生産されていたものだ。
ペンタックス フィルムカメラ K1000が大々的に発売されるきっかけとなったのが、必要最低限の機能しか持たせないライトな使い勝手があるフィルムカメラのニーズが高まっていた時代背景。フルマニュアルな操作性がプロフェッショナルに好まれ、したたかに売り上げを伸ばしつづけたモデルである。
ペンタックス フィルムカメラ LXシリーズ
また、ペンタックス フィルムカメラのLXシリーズもペンタックスの中では代表的なモデルの1つであろう。LXシリーズは、5年間という長い開発期間から満を辞して発表された唯一のプロフェッショナル用ペンタックス35ミリ一眼レフである。
ちなみにLXという名前の由来はローマ数字。ペンタックスの前身となる旭光学が創業60周年を記念して作られたわけだが、「60」をローマ数字で書くと「LX」となるのだ。
ペンタックス フィルムカメラ LXシリーズの特徴はバルブをメカで制御するためにハイブリッドシャッターシステムを搭載していることである。このハイブリッドシャッターとは電子式シャッターと機械式シャッターを組み合わせて生まれたタイプのシャッターである。これにより、高速でシャッターを切りたい際には機械式シャッター、低速でシャッターを切りたい際には電子式シャッターというように切り替えが可能となる。
ペンタックス フィルムカメラ LXシリーズが開発されてから生産が終了するまでの約20年間改良され続けていたため、特に中古買取市場では後期に発売されたLXシリーズの方が買取査定額が高いと考えられる。
ペンタックス フィルムカメラの人気の秘密
ペンタックス フィルムカメラが現代においても人気な理由とはプロフェッショナル志向のハイクオリティな写真が撮影できるという点にある。また本格的なショットが撮れる一方で、取り回しが良くライトかつ小型なボディが魅力的だ。
必要最低限の機能のみを残し無駄を削ぎ落としたペンタックス フィルムカメラの中には多くのテクノロジーとこだわりが詰まっている。そんなミニマルなデザインにココナラ奪われたというユーザーも少なくはないはずである。
一方で一眼レフでの写真撮影を一般ユーザーにまで波及させたのもペンタックス フィルムカメラであると言われている。クオリティの高い写真が撮れるのに対し、価格はプロ専用機ほど高くない点が嬉しい。
上記のようにシンプルかつ扱いやすい、そして本格的な一眼レフでの写真撮影が可能であるという点からペンタックス フィルムカメラは世界的にも根強く支持されたフィルムカメラとなったのである。
ペンタックス フィルムカメラの買取情報
次にペンタックス フィルムカメラの買取情報について詳しく解説をしていこう。ペンタックス フィルムカメラを所有しているという方や、ペンタックス フィルムカメラを売りたいと考えている方には、かなり有益な情報を記載しているため、買取業者に査定を依頼する際にはぜひ参考にしてほしい。ちなみに以下の値段は全て2019年5月時点のものであるため、あくまで参考価格として参照していただきたい。
買取業者における買取相場
それでは早速、買取業者におけるペンタックス フィルムカメラの買取相場について詳しく見ていこう。こちらで参考にするのはカメラ買取業者として有名なカメラのキタムラである。買取査定額は以下のようになっていた。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・ペンタックス フィルムカメラ MV-1 Body ブラック→2,000円
- ・ペンタックス フィルムカメラ 645→14,980円
- ・ペンタックス フィルムカメラ LX Body→34,980円
- ・ペンタックス フィルムカメラ 6X7 TTLMup Body→54,980円
- ・ペンタックス フィルムカメラ TTL Body→72,980円
- ・ペンタックス フィルムカメラ 645N 75/2.8(FA)付→80,000円
ペンタックス フィルムカメラの値段はボディのみかどうかや、モデルの違いなどによって大きく異なるということがわかった。安価なものでは2,000円程度と破格である一方、モデルによっては80,000円程度となる。
ペンタックス フィルムカメラは人気のフィルムカメラのため、状態が良かったり、後期のモデルの物だったりすればさらに買取査定額がアップする可能性はあるだろう。
インターネット通販サイトにおける取扱相場
次にインターネット通販サイトにおけるペンタックス フィルムカメラの取扱相場について詳しく見ていこう。こちらで参考にするのは楽天市場である。
楽天市場では販売価格を参照することしかできないが、業者を含む多くのユーザーが利用しているため、中古市場でどれくらいの価格でやり取りがされているか分かりやすい。それでは以下にペンタックス フィルムカメラの販売価格を参照していこう。
- ・ペンタックス フィルムカメラ SL + Super-Takumar 55mm→8,800円
- ・ペンタックス フィルムカメラ SV 一眼レフカメラ標準レンズ付→14,800円
- ・ペンタックス フィルムカメラ SP シルバー M42 55mm F1.8付き→18,800円
- ・ペンタックス フィルムカメラ MZ-S QDボディ ブラック→28,000円
- ・ペンタックス フィルムカメラ 645N-2 ボディ→55,800円
- ・ペンタックス フィルムカメラ 67-2 ボディ→109,800円
カメラのキタムラ同様に、ペンタックス フィルムカメラの価格はかなり幅が広いということが分かる。ご自身が所有しているカメラのモデルや状態などに近い商品と値段を比べてみることをおすすめしたい。
ペンタックス フィルムカメラを高く売るコツ
上記で述べてきた通り、ペンタックス フィルムカメラは中古品の中でもかなり高い買取査定額がつく可能性のあるアイテムであるということはご理解いただけたはずだ。そのため所有しているペンタックス フィルムカメラをそのまま売りに出しても、ある程度の価格はつくことは予想に難くない。
しかし買取査定額をさらにアップさせたいと考えている方もいらっしゃるはず。そんな方のためにこちらではペンタックス フィルムカメラをさらに高く買取してもらうことができるポイントについて詳しく解説をしていこう。
中古アイテムはペンタックス フィルムカメラに限らず手間をかければかけるほど高く売れる傾向にある。もしペンタックス フィルムカメラをさらに高く売りたいのであれば、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてほしい。
買取査定前にセルフクリーニングをする
ペンタックス フィルムカメラの買取査定額をアップさせるために重要なのは買取査定前のセルフクリーニングである。売りたいと考えているペンタックス フィルムカメラの中には、20年もののカメラもあるのでは。そのような古いアイテムはどれだけ綺麗な状態かが非常に重要である。
すでにコレクションとしての価値も生まれつつあるペンタックス フィルムカメラは、使用感がないものほど高価値。できるだけ美しい状態で買取査定に出すことをおすすめしたい。そして買取査定に美しい状態のペンタックス フィルムカメラを出すにはセルフクリーニングは必須であろう。基本的なセルフクリーニングの手順を以下にご紹介していく。
まずペンタックス フィルムカメラのボディに付いている埃やゴミをブラシや柔らかい布などで優しく除去しよう。全体的な汚れ落としが済んだらブロワーなどで溝の汚れを落とすことも重要だ。
上記の行程で落ちなかった汚れについても諦めてはいけない。綿棒に無水エタノールを染み込ませて優しくこすることで大方の手垢や汚れなどは落ちてしまうはずだ。また、さらに一手間かけるとすれば、無水エタノールでの汚れ除去の前に綿棒で乾拭きをしても良いだろう。
次にファインダーに溜まっているゴミや手垢などを落としていこう。こちらも細かい部分は綿棒で乾拭きをしつつ、ファインダーについてはシルボン紙に無水エタノールを染み込ませてこすることによって、買った当時の輝きを取り戻すことができるはずである。レンズ部分についても同様の掃除方法で美しくできるので、ぜひカメラの命とも言えるレンズやファインダーを新品と同じくらいに綺麗にしてあげてほしい。
ただボディが美しくても付属品が埃だらけでは買取業者からの心象はよろしくない。ペンタックス フィルムカメラに付いていた付属品の方もできるだけ美しくしておき、買取査定時にセットで出すことができると好ましい。
付属品などは全てそろえておく
ペンタックス フィルムカメラを買取査定に出す上でもう1つ重要なのが購入時についてきた付属品を全てそろえておくということである。こちらは上記でも簡単に触れてはいるが、重要なことなので詳しく解説をしていこう。
楽天市場やAmazonなどでペンタックス フィルムカメラの販売価格を見てみると、非常に幅広い値段層で売られている。若干の違いではあるが、付属品が付いているか否かで5,000円〜10,000円前後の価格差があるように見受けられる。
つまりペンタックス フィルムカメラの付属品それ自体にも価値があるということなのである。おそらく購入時に箱やストラップ、ペンタックス フィルムカメラのケースや説明書などが付属してきたはずである。これらをそろえておくことで買取査定額はアップするのだ。
まとめ
今回はペンタックス フィルムカメラの買取相場や査定情報などについて詳しくまとめつつ、買取査定額をアップさせるコツなどについてご紹介してきた。ペンタックス フィルムカメラは中古買取市場においても間違いなく高価買取が予想できる非常に価値のあるフィルムカメラであることをご理解いただけたはずである。そのため買取査定額を妥協してしまったり、相場に見合わない不適正な価格で売ってしまったりすることだけは避けてほしい。
ペンタックス フィルムカメラをしっかりと適正価格で売ることができるように、購入した際に付属していたアイテムをセットで査定に出すことや、買取査定前にセルフクリーニングを行うことは絶対にしてほしい。もし買取業者に何度も査定依頼を出すことが面倒であれば、当サイト・ヒカカク !で複数の業者に対するペンタックス フィルムカメラの一括査定を行うことが可能となっている。ぜひ、こちらの一括査定も気になれば利用してみてほしい。