メルカリは今や日本では知らない人はいないほど大きなサービスに成長しており、海外からの利用者も多いです。しかし、実は2013年に株式会社コウゾウから設立したばかりで、まだ設立から数年しか経過していません。2016年に初めて黒字化したのですが、まさに急成長を遂げていますね。
stevepb
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
数値からわかるメルカリの凄さ
メルカリは2016年3月の時点で調達金額の総額が約84億円、国内の月間流通額100億円超という数値を達成しています。アプリのダウンロード数は日米合わせて3200万件(内訳は日本が2500万件、米国が700万件)に到達しており、一気に市場を拡大している様子がよくわかります。
メルカリの市場価格は10億ドル、日本円で1200億円ほどになっており、創業後3年の企業としては異例と言えるでしょう。ちなみに、ヤフオクの年間取引額は8000億円規模です。ヤフオクと比較するのはまだ厳しいかもしれませんが、このままメルカリが成長を続ければ、ヤフオクの規模も夢ではないということですね。
メルカリが成長できた理由とは?
メルカリは短期間で急成長を遂げましたが、なぜここまで成長できたのでしょうか。もちろんサービスの内容が良かったからなのですが、そのサービスがなぜ良かったのかということです。
その理由は、経営陣にあります。メルカリは創業当初から有力な起業家が集まっており、経営陣が持つノウハウを最大限活かして創業されました。具体的には、バンク・オブ・イノベーション創業メンバーの富島寛氏、シリコンバレーでRockYou Inc.を創業した石塚亮氏、そしてウノウ創業者の山田氏の3人です。
知らない方からすると、誰?と思われるかもしれませんが、3人ともすでに別のベンチャー企業の立ち上げに成功しているということですね。この3人以外にも起業家たちが集まり、メルカリがリリースされる段階ではメンバーは10人程度になっていたようです。
そして、メルカリリリースから数か月後、小泉文明という有力人物がメンバーに加わりました。この小泉文明はミクシィやDeNAなど数多くの超有名インターネットサービスの全体統括等を担当しており、複数ベンチャー企業の取締役や監査役を務めています。
いわばインターネットサービスマネージメントの第一人者で、その人物をメルカリメンバーにアサインしています。また、小泉文明や他のメンバーの中にはエンジェル投資家が複数人いたので、資金力があったこともメルカリが成長した大きなカギと言えるでしょう。
資金も実力もあるメンバーがメルカリを成長させるためにフルコミットしたので、ある意味成功するべくして成功したと言えるかもしれませんね。資金、人脈、市場全体を俯瞰して儲かるところに全力を注ぐ能力、といったビジネス成功に必要な要素が一堂に会しました。
基盤が整ったら宣伝により一層力を入れる!
メルカリは創業当初から実力あるメンバーがフルコミットしており、リリース後も資金を惜しまず有力なメンバーを確保していきました。そして、サービスの基盤が整ってきた2014年5月に、いよいよテレビCMを開始します。
これにより一気にサービスの知名度が拡大し、数百万ダウンロードされるようになりました。もともとメルカリは広告収入だけで資金回収していたのですが、市場に広まってからは販売手数料を有料化し、そこからも資金回収しています。
サービスの土台作り、市場への広め方、資金回収の方法、どれを取ってもやはり効率的で、最大限利益拡大する戦略が取られています。
すでにヤフオクがあるのになぜメルカリは成功できた?
上述の通りヤフオクはメルカリよりも規模が大きく、メルカリのサービス開始時には当然ヤフオクはオークション・フリーマーケット市場で大成功を収めていました。普通に考えると、これだけ成功しているヤフオクという大企業がすでにあるので、メルカリの参入は難しいと思えます。
にもかかわらず、結果的にメルカリはフリーマーケットというヤフオクと被る市場で成功しています。その理由としては、以下のようなことが挙げられるのです。
- ・メルカリはヤフオクとは市場が微妙に異なる。
- ・メルカリはよりニッチな部分にフォーカスしている。
- ・女性中心にターゲットを明確化し、かゆいところに手が届くサービスを提供している。
- ・仕組みを徹底的にシンプル化している。
以上のことが挙げられます。つまり、一見ヤフオクと市場やサービス内容が被っているように見えても、細かい点では別のサービスであるということですね。もちろん大枠では同じようなサービスなのですが、両方を使い比べた人は、競合するものではなく、使い分けるものであることに気付きます。
つまり、ヤフオクユーザーとメルカリユーザーは対立するものではなくて、別のサービスとして両方のサービス利用者が多いのです。顧客を奪い合う関係ではないということですね。これはメルカリのうまい戦略でもあります。
メルカリはヤフオクとは市場が微妙に異なる
ヤフオクはフリーマーケットの要素もありますが、メインはオークションです。ヤフオクという名前からもサービスにそのイメージを持たれるので、利用者はあくまでも「落札する」という感覚でサービスを利用します。
落札するとなるとすぐに手に入るとは限らず、サービス利用が面倒な感じがしますよね。その点、メルカリはフリマのイメージが強く実際サービスもフリマに特化しているので、手軽に利用できるイメージがあります。また、この「手軽さ」をメルカリが重視しているのは、ヤフオクも意識しつつのことでしょう。
メルカリはフリマのみに絞り、ニッチな部分にフォーカスしたことでヤフオクとうまく差別化を図りました。ヤフオクでもフリーマーケットは可能ですが、手軽にフリマのみをやりたい人にはメルカリが魅力的に感じますね。
女性にフォーカス!
メルカリはもちろん男女ともに多くの利用者がいますが、特に女性への配慮が行き届いています。具体的には、購入者を限定できる仕組みなども整っているのです。女性の場合、男性には売りたくない商品もあるでしょう。
たとえば、高級下着を売る場合、男性には売りたくない可能性もありますよね。そこで、購入者を限定する、コメントを付けた人にしか売らない、といった売り方が可能です。この配慮は女性にとってかゆいところに手が届くものです。
そして、こういった配慮は女性のためのものですが、サービス利用する男性の目にも魅力的に映ります。男性の場合購入者を限定することはあまりないでしょうが、メルカリのこうした気遣いからサービスの質の高さがうかがえるのです。インターネットマーケティングなどでもよく言われることですが、特定のユーザーに対してサービスを特化させた結果、一般受けも良くなります。
ターゲットを明確化するとその層からしか利用されない気がするかもしれませんが、結果的には、客観的に見てターゲットから外れる層からも支持されます。一般受けを狙うことはもちろん重要ですが、ターゲットを明確化することでそのサービス独自の魅力が生まれ、それがかえって一般受けにもつながるということです。
最近では、男女問わず使いやすさで注目されている買取サイトがある。スママDASHプラスという買取サイトでは、他店より高値で買い取ってくれるほか送料や査定額後のキャンセルも無料となっており誰でも利用しやすく、値段は自分で決めることはできるがいつ売れるか分からないフリマサイトの利用より、早く売りたいのであれば買取してもらえる買取サイトの方確実だ。女性でも使いやすいのはもちろん、誰でも簡単に利用できるスママDASHプラスも注目していきたい。
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まとめ
メルカリは2016年時点で約84億円の資金調達、月間100億円超の流通を達成しました。その背景には、優秀な経営陣を集めたこと、ヤフオクを意識して顧客が競合しないよう工夫したことなどがあります。またメルカリはアメリカで市場拡大することを狙っており、今後のサービス成長にも期待できるでしょう。