ニコルボーラスは、デュエルマスターズはもちろん、TCG(トレーディングカードゲーム)において最も高価なカードの1枚であると言われている。圧倒的な妨害、除去能力の高さと入手方法の難しさから、デュエルマスターズ界トップクラスの強さ、価格を誇るニコルボーラス。今回は、そんなニコルボーラスを紹介し、なぜ二コルボーラスは高いのか、フリマアプリ・メルカリなどでの売買相場はどれくらいかについて解説していく。
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ニコルボーラスとは
ニコルボーラスとはTCGデュエルマスターズに登場するクリーチャーカードである。ただ、ニコルボーラスは単純なカードではなく、トレーディングカードゲームの歴史をも背負ったカードだ。
なぜTCGの歴史を背負っているのか
デュエルマスターズは2002年5月から、タカラ(現:タカラトミー)から発売開始されたTCG。誤解されがちであるが、デュエルマスターズの日本での発売をタカラトミーがおこなっているだけであり、開発はおこなっていない。
開発をおこなっているのは、世界初のTCGであるMagic: The Gathering(マジック・ザ・ギャザリング)を開発しているWizards of the Coast社だ。デュエルマスターズは、そのマジックザギャザリングを子供向け、日本向けに改良した作品であると言われている。
そして、ニコルボーラスはマジックザギャザリングに登場する伝説のエルダードラゴンであり、デュエルマスターズのカードはそのコラボカードである。世界初のTCGにおける人気カードが、そのTCGをベースに、また新たな人気を獲得したデュエルマスターズに登場する。ニコルボーラスがトレーディングカードゲームの歴史を背負っているという意味がわかっていただけたであろうか。
マジックザギャザリングにおけるニコルボーラス
デュエルマスターズに登場したニコルボーラスは1枚であるが、マジックザギャザリングには複数のニコルボーラスが登場している。まずは、伝説のエルダードラゴンからはじまり、王神、欺瞞の主、破滅の龍、龍神とさまざまな形のニコルボーラスを使用できる。
そのほかにも、古老の熟達やプレインズウォーカーなどがあり、ニコルボーラスを背景とした関連カードもたくさん発売されている。デュエルマスターズのニコルボーラスは、そんなマジックザギャザリングのニコルボーラスそれぞれから特徴を受け取っており、まさにコラボカードにふさわしいカードとなっている。
二コルボーラスの入手方法
ニコルボーラスが封入されたのが、2016年1月30日発売のDMX-22 「超ちょうブラックボックスパック」だ。ジョークカードやコラボカードが多く含まれた俗に言うお祭りパックで、2013年に発売されたDMX-12 「ブラックボックスパック」をパワーアップさせたものとなっていた。通常は、事前に雑誌や宣伝などで明らかにされる収録カードの一切が不明、収録枚数もどのようなストーリーなのかも一切発売まで不明というパックだ。
ジョークカードの一例として、とにかく名前が長いカードや特殊な用意が必要なカード、テキストが逆さまやプレイヤーの手を進化元とするといったとてもユニークなカードが登場した。そして、コラボ枠としてモンスターハンターやパズルアンドドラゴンズなど有名タイトルとのコラボカードが並ぶ中、マジックザギャザリングとのコラボカードとして登場したのがニコルボーラスだ。
ニコルボーラスの入手方法の難しさ
通常、デュエルマスターズなどTCGでは箱買いをすればどのレアリティのカードも1枚は封入されていると言われている。しかしながら、ニコルボーラスの封入された同弾はTCGでは異色の収録枚数200種類以上となっており、箱買いサーチは通用しない。
また、ニコルボーラスは最高級のレアリティで封入されており、ニコルボーラスを狙って同弾を購入するのは至難の業であった。そうした入手方法の難しさと、カード自体の強さと人気も相まって、同カードは発売開始以来、TCGでは異例の高値を記録していくことになる。
ニコルボーラスが再録される
ニコルボーラスは発売されるや否や、環境と呼ばれるデッキカードの強さにおいて1番の流行デッキのキーカードとなった。その後、対策や新カードの追加により環境が変わり、ニコルボーラスも人気が下がるかとプレイヤーは期待したがそうはならなかった。
ニコルボーラスは、新カードとしてのシナジーもあり2019年においても、定番のカードとしてその地位を確かなものとしている。そのため、プレイヤーからは早い段階からニコルボーラスの再録を求める声が強くあがっていた。
そして、ようやく再録されたのが2018年発売のDMRP-05 「双極篇ツインパクトシリーズ 第1弾 轟快ゴーカイ!! ジョラゴンGo Fightゴーファイト!!」だ。しかし、第1弾においてニコルボーラスは、5枚のカードがランダムに1BOXに1枚だけ封入されているという特別レアリティのカードとしての登場であった。そのため、再録されたのはいいが、ニコルボーラスの高騰し続けた価格を適正に戻すには至らなかった。
ニコルボーラスの能力
マジックザギャザリングとのコラボカードとして発売以来、高値のカードとして定着したニコルボーラス。このころでは、そんなニコルボーラスの能力とそれに裏付けされる強さについて解説していく。
ニコルボーラスの能力
ニコルボーラスは、種族エルダードラゴン/プレインズウォーカーで、水/闇/火文明のクリーチャーカードだ。余談だが、この種族はデュエルマスターズのモノではなくてマジックザギャザリングのニコルボーラスのモノであり文明も準拠している。
マナコストは8と重いが、種族にドラゴンと入っているため多くのドラゴン用コスト軽減カードの恩恵にあずかることができる。パワーは7,000、シールドを2枚ブレイクすることが可能なW・ブレイカーを持つなど、アタッカーとして及第点の能力を持っている。
ニコルボーラスの効果
もっとも、ニコルボーラスの圧倒的な強さはそのクリーチャー効果にある。ニコルボーラスのクリーチャー効果は「バトルゾーンに出たとき、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる」と「攻撃するとき、相手のクリーチャーを1体、破壊する」だ。
デュエルマスターズにおいては、類を見ない相手の手札を7枚捨てさせる妨害と、攻撃するたびに相手のクリーチャーを1体破壊する除去能力がある。この2つを持ちあわせているからこそ、ニコルボーラスは強く人気があり、高値のカードとして成立している。
ニコルボーラスはなぜ強いか
ではなぜ、この2つの効果が強いのか解説していこう。まず、バトルゾーンに出たとき、相手の手札を7枚捨てさせるという効果。このような効果をデュエルマスターズではハンデス効果と呼ぶが、ニコルボーラスによるハンデス効果はデュエルマスターズ史上最強である。バトルゾーンに出るだけで、基本的に相手は手札を全て失い何もできなくなってしまうことは間違いない。
そして、攻撃するとき、相手のクリーチャーを1体破壊するという効果。このような効果をデュエルマスターズでは除去効果と呼ぶが、どれもコストが重い呪文などが中心で、このようなアタッカーのクリーチャーが繰り返し使える効果として持つのはまれだ。
ハンデス効果によって、相手には場のクリーチャーカードだけ、あるいはハンデス効果によってバトルゾーンに新しくクリーチャーカードが召喚されているかもしれない。しかしそれすらも除去することが可能という圧倒的な制圧力を兼ねそなえている。
相手はハンデス効果により手札を失い、除去能力によってクリーチャーを失うが、こちらにはパワー7,000のWブレイカーが控えている。そうなってしまったら、ほぼほぼ勝負は決まったも同然だろう。このように、ニコルボーラスはその圧倒的な効果を持つことによってデュエルマスターズ屈指の高額カードとなった。
デュエマ 二コルボーラスの売買相場
ここでは、本題でもあるフリマアプリ・メルカリにおけるニコルボーラスの売買相場について紹介する。また、オークションサイト・ヤフオクやTCG買取業者であるカーナベルやトレコロの売買相場も表記するのでぜひ参考にしてもらいたい。
まず日本一のフリマアプリであるメルカリにおけるニコルボーラスの売買相場について紹介する。メルカリにおけるニコルボーラスの最安値は2,500円だ。最高値は初登場版を4枚セットで38,888円だ。メルカリでは、タイトルにニコルボーラスとつけただけの関係ない出品も多いので注意したい。
次に日本一のオークションサイトであるヤフオクにおけるニコルボーラスの売買相場について紹介する。ヤフオクにおけるニコルボーラスの最安値は3,400円。最高値は3枚セットで22,500円だ。最高値よりも安い4枚セットがある中で、3枚セットが最高値となったのはその保存状態の良さによるところが大きい。
次にTCG買取業者、カーナベルのニコルボーラスの売買相場について紹介する。カーナベルにおけるニコルボーラスの買取金額は8,000円~となっていた。買取対象となっているのは初登場のDMX-22だけであり、再録のDMRP-05に関しては、買取をおこなっていなかった。
次にTCG買取業者、トレコロのニコルボーラスの売買相場について紹介する。トレコロにおけるニコルボーラスの買取金額はDMX-22が7,700円、DMRP-05が4,600円となっていた。トレコロでの買取金額はあくまでも、完全な美品での買取金額であることを十分に留意していただきたい。
このように、ニコルボーラスの売買相場はメルカリをはじめとして非常に高いということがわかった。再録のDMRP-05よりも初登場であるDMX-22版のほうがどこに売却しても高い。これは、より古い弾でトータル枚数が少なかった初弾に比べて、再録版は入手方法が容易になったことがあげられる。また、再録版のイラスト、レアリティよりも初弾のほうが美麗であり、その点をウリにしている取引や買取業者も目立った。
まとめ
非常に高値がつく二コルボーラス。人気のカードであるがゆえに、商品タイトルに「二コルボーラス」とついているだけのものも出品されているなど、購入を考えている場合は少し注意が必要だ。
また、売ろうと考えている人におすすめなのが、magiというサービスだ。このサービスはアプリを入れなくても使えるTCG専門フリマアプリだ。ニコルボーラスも未使用、完全美品のレアモノからデッキまで幅広く、用途にあったモノを売買できる。
あなたもニコルボーラスを売買する際には、ぜひ選択肢の1つとしてmagiを使ってみてはいかがであろうか。レアカードもあるmagiを利用した売買は、きっとデュエマプレイにプラスとなること間違いなしだ。