1983年の発売以来、数多くの人々を魅了し続け、ゲームブームの火付け役となった任天堂のファミリーコンピューター。少し揺らしてしまっただけでバグったり、ゲームカセットをフーフーしたり、レトロなゲーム機ならではの不自由さも今ではいい思い出だ。
現在、ゲーム業界の中心は、スマホゲームなどのオンラインプラットフォームが大半を占めており、家庭用ゲーム機市場は縮小の一途をたどっている。そんな中、子供の頃夢中になったゲームを、当時のハードごと再現するレトロゲーム機の復刻ブームが起こっている。
そこで本記事では、ニンテンドークラシックミニのメルカリでの落札相場情報をリサーチしてまとめた。ニンテンドークラシックミニの売買に悩んでいるのであれば、ぜひじっくりとチェックしてみてほしい。
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ニンテンドークラシックミニについて
ファミコンブーム直撃世代の30～40代の人々の「手軽にレトロゲームをプレイしたい」という潜在的な購買欲に火をつけたミニシリーズの数々。その中でも絶大な人気を誇るミニファミコンを中心に紹介していく。
ミニシリーズの火付け役
ニンテンドークラシックミニとは、以下のミニレトロゲーム機のシリーズ名である。
- 2016年11月発売：ニンテンドークラシックミニファミリーコンピューター（以下、ミニファミコン）
- 2017年10月発売：ニンテンドークラシックミニスーパーファミコン（以下、ミニスーパーファミコン）
- 2018年7月発売：ニンテンドークラシックミニファミリーコンピューター 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン（以下、ミニファミコン ジャンプ版）
先陣を切って発売されたミニファミコンは、発売から4日間で26万台以上を売り上げる大ヒット商品となり、在庫のなくなる店舗も続出し、発売直後は品薄状態が続いた。
2017年4月には任天堂から生産休止がアナウンスされたが、2018年6月に店頭販売が再開されることになった。このミニファミコンの成功を受けて、ミニスーパーファミコン、続いて週刊少年ジャンプとコラボしたミニファミコン ジャンプ版が発売されたのである。
ミニファミコン定価5,980円
元祖ファミコンの6割の大きさのミニファミコンは「手のひらサイズのファミコン」として大きなインパクトを与えた。また当時大人気を博したゲームが30タイトルも収録されていることもヒットの大きな要因であった。
ファミコンの代名詞であるスーパーマリオシリーズ、ゼルダの伝説、パックマン、星のカービィ、魔界村など、一本もプレイしたことがない人はいないのではないかと思わせる、超豪華＆ベーシックなラインナップである。
ファミコン世代の人々が当時を思い出して懐かしむのと同時に、自分の子供にも名作ソフトをプレイさせてあげたい、という思いも同時に叶えた。ニンテンドーDSなどタッチパネル搭載の携帯ゲーム機しか経験していない世代には、レトロなゲームが新鮮なものとして捉えられた。
ファミコンの見た目をリアルに復刻したミニファミコンであるが、ゲームカセットを挿入する部分はなく、ゲームソフトはすべて内蔵されている。ハード面の仕様としては、電源供給はUSB端子で行い、テレビやパソコンかUSB対応ACアダプタに接続する必要がある。
テレビとの接続はHDMI端子を要し、コントローラーは有線で2つ付属しており、本体同様60％の縮小サイズであるため、プレーヤーの間では操作しにくいという声もきかれる。元祖ファミコンにあった、第2コントローラーのマイク入力機能は搭載されていない。
ミニスーパーファミコン定価7,980円
ミニファミコンの大ヒットを受けて発売されたのが、ミニスーパーファミコンである。ハード面の仕様はミニファミコン同様、USB電源・HDMI接続となっている。こちらのコントローラーも有線だが、取り外しが可能である。
収録タイトル数は21本とミニファミコンより減っているが、マリオカート、ファイナルファンタジー、ストリートファイター等、現在まで続編が制作され続けているヒット作品が収録されている。
また、制作されたものの未発売のままお蔵入りになっていたスターフォックス２を「幻のソフト」として、ミニスーパーファミコンで初リリースしている。ミニファミコンとミニスーパーファミコンを同梱したダブルパックも販売されている。
ミニファミコン ジャンプ版定価7,980円
少年ジャンプに連載された漫画を元に制作されたゲームを収録したミニファミコンで、週刊少年ジャンプの創刊50周年を記念して発売された。主な使用はミニファミコンと同様だが、本体色がゴールドに変更されている。
収録タイトル数は20本で、ドラゴンボール、キン肉マン、聖闘士星矢、北斗の拳など当時の大人気漫画のコラボゲームが目白押しである。鳥山明がキャラクターデザインを手掛けた初代ドラゴンクエストも収録されている。
アマゾン限定版
通販サイトアマゾンでは、ニンテンドークラシックミニシリーズに複数の特典を設けている。ミニファミコンには、「スーパーマリオブラザーズ」風取扱説明書、トートバッグ、ポストカードなどが、1つもしくは2つが同梱されている。
ミニスーパーファミコンには、「F-ZERO」風取扱説明書、ポストカードがついてくる。またオリジナル壁紙が配信される特典もある。
海外版ミニファミコン
ファミコンは日本国内のみならず、世界的にみてもゲームブームの立役者である。ファミコン発売から2年後に米国で発売されたのを皮切りに、各国で大ヒットした。国内で販売された白と赤のカラーリングとは異なり、海外版はグレーの箱型筐体である。国内版と異なる収録ソフトは、StarTropicsという日本未発売のタイトルを含む7本である。
メルカリでの落札価格の相場は？
以上のことを踏まえて、ニンテンドークラシックミニシリーズの落札価格をみてみよう。
ミニファミコン落札価格
まずは、通常のミニファミコンが実際にはいくらで取引されているのか調査したので確認していこう。
メルカリでの落札価格
- ・ミニファミコン（傷汚れアリ／充電器欠品） → 2,500円
- ・ミニファミコン（中古美品） → 3,500円
- ・ミニファミコン（新品） → 5,500円
発売当初はあまりの人気で在庫が無くなる店舗も多かったため、倍近い価格で落札されていた時期があった。2018年には再発売が決定したこともあり落札価格は下落傾向にあるが、状態が良ければ5,000~6,000円台での落札もあり得る。
また、ミニスーパーファミコンと同梱されているダブルパックの落札価格とミニファミコンの落札価格にはほとんど差がないので、ミニファミコン単体で出品する方がお得だ。
余談だが、ファミコンソフトの人気タイトルをゲームボーイアドバンスのソフトとして移植した「ファミコンミニ」シリーズが存在する。「ニンテンドークラシックミニファミリーコンピューター」を調べるつもりで「ファミコンミニ」と検索すると、ゲームボーイアドバンスのソフトが大量に表示されてしまうこともあるので注意しよう。
ミニスーパーファミコンの落札価格
次に、通称「スーファミ」とも呼ばれているミニスーパーファミコンの落札相場を見ていこう。
メルカリでの落札価格
- ・ミニスーパーファミコン（傷汚れアリ／外箱無し） → 1,980円
- ・ミニスーパーファミコン（中古美品） → 4,800円
- ・ミニスーパーファミコン（未使用に近い） → 5,980円
- ・ミニスーパーファミコン（新品） → 6,500円
- ・ミニスーパーファミコン 海外版（新品） → 7,777円
ミニファミコンと同様に発売直後は多少高騰していたが、割と早くに値崩れした。これは、ミニスーパーファミコンの売上初速36万台超であったことと、ミニファミコンの驚異的な売り上げを受けて初期の供給量が多かったためと考えられる。
さらに、ミニファミコンとの同梱版であるダブルパックの存在も一因と思われる。ミニスーパーファミコンはコントローラーを取り外すことができるため、コントローラーのみの売買もおこなわれていたが、出品は現在でもごく少数だ。
また、ミニファミコン、ミニスーパーファミコン共に海外版が発売されているが、日本国内ではほとんど流通していないため、メルカリの落札価格は7,000～10,000円近くとなっている。メルカリ内での出品数はかなり少ないので、値下げを考えなくとも買い手がつく可能性が高い。
ミニファミコンジャンプの落札価格
最後に、特別に発売されたミニファミコンのジャンプ版はいくらで取引されているのか、チェックしてみよう。
メルカリでの落札価格
- ・ミニファミコン ジャンプ版（傷汚れアリ／外箱無し） → 3,300円
- ・ミニファミコン ジャンプ版（中古美品） → 3,980円
- ・ミニファミコン ジャンプ版／持ち運びケース付き（未使用に近い） → 4,100円
- ・ミニファミコン ジャンプ版（未使用に近い） → 4,500円
- ・ミニファミコン ジャンプ版（新品） → 6,000円
ジャンプ版のミニファミコンも発売当初は8,000円位の落札価格だったが、すぐに6,000円台に落ち着いた。現在では、状態によって3,000～6,000円ほどの値段で落札されていることがわかった。
ミニファミコンとミニスーパーファミコンに比べると出品数が少なく、検索にはかかりやすいが7,000円以上の物は全く落札されていない状況である。せっかく出品しても売れなければ意味が無いので、相場をよく理解して値付けすることが重要だ。
買取業者の査定相場は？
今回はメルカリでの落札相場をご紹介してきたが、個人取引の場であるフリマアプリでは、売買の際にトラブルが起きやすいことが知られている。
また、出品する際の写真撮影・商品ページ作成・梱包・発送など以外に手間がかかる。これに対し買取業者に依頼すれば、メルカリで売る場合に要するあらゆる手間を省くことができる。そこで、ここでは業者の買取参考価格をご紹介するので、ぜひ売却の視野を広げてみてほしい。
じゃんぱら
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
じゃんぱらは、ガジェットやゲーム、その他電化製品を中心に買取をおこなっている買取業者だ。東京の秋葉原を中心に全国およそ40店舗を展開しているので、もし自宅の近くに店舗があれば、売りたいファミコンを直接持ち込んでもいいだろう。公式ＨＰにはファミコンの買取参考価格が掲載されており、事前におおよその値段を把握することができる。ただし、以下は買取上限価格なので、商品の状態によっては減額されてしまうことも念頭に、参考にしていただきたい。
買取上限参考価格
- ・ミニファミコン（中古品） → 1,800円
- ・ミニファミコン（未使用品） → 3,000円
- ・ミニスーパーファミコン（中古品） → 3,200円
- ・ミニスーパーファミコン（未使用品） → 5,000円
- ・ミニファミコン ジャンプ版（中古品） → 1,800円
- ・ミニファミコン ジャンプ版（未使用品） → 2,500円
- ・ファミコン専用ACアダプター（中古品） → 300円
駿河屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ゲームや古本、ホビーグッズなどの売買を検討したことがある人なら、駿河屋は目にしたことがある業者ではないだろうか。相場を見ると、状態の良いファミコンであればそれなりに満足できる査定がつく可能性が高い。また、メルカリで売る際には落札価格から送料や手数料を考慮しなくてはいけないが、買取業者に売るのであれば決定した買取価格が全額自らの手に入ることもメリットとなる。駿河屋での買取参考価格は以下をチェックしてほしい。
買取上限参考価格
- ・ミニファミコン ジャンプ版 → 3,500円
- ・ミニスーパーファミコン → 5,000円
- ・ミニファミコン amazon限定 → 5,300円
- ・ミニファミコン 海外版 → 4,000円
- ・ミニスーパーファミコンコントローラー → 700円
ゲーム買取ブラザーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ゲーム買取ブラザーズは大阪を中心に展開している業者だが、宅配買取にも対応しているので遠方に住んでいても場所を気にせず手軽に売ることができる。以下はゲーム買取ブラザーズの公式HPに掲載されていた買取参考価格だ。ファミコンを売るのと同時に、他のゲーム機やゲームソフトもまとめて査定に出すと、単体で売るよりもお得に買い取ってもらえる場合がある。もし、一緒に売れそうなものがあればあわせて査定に出してみるといい。
買取上限参考価格
- ・ミニファミコン → 6,000円
- ・ミニスーパーファミコン → 5,000円
- ・ミニスーパーファミコンジュニア → 7,500円
まとめ
本コラムでは、メルカリでニンテンドークラシックミニを売買する時の落札相場情報をご紹介した。昨今では、スマホゲームなどのオンラインプラットフォームが大半を占めており、家庭用ゲーム機市場は縮小の一途をたどっている。そんななかでも、子供の頃夢中になったゲームを、当時のハードごと再現するレトロゲーム機の復刻ブームが起こっているため、まだまだ需要は廃れていないのだ。
また、調査不足のままメルカリで売買してしまうと、自分の想定よりも高い値段で購入してしまったり、相場より安い値段で売却したりすることも...。損をしてしまうことのないよう、あらかじめ落札相場の把握を徹底しておこう。
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