ゲーム機は次から次へと新しい機種が発売になり、古いものは使わなくなってしまった、という人も多いだろう。しかし、ゲームが好きな人は古いものでも欲しい人は多く、需要は高い。特にもう廃盤になってしまったり、量販店では販売されていないものは中古市場で購入するほかないので、場合によってはそれなりに高い金額がつくこともある。
そこでここでは今もなおファンの多い、ファミコンを売買するときの相場情報について紹介しよう。
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ファミコンとは
知っている人も多いだろうが、ファミコンは正式にはファミコンピュータといい、任天堂が1983年に発売した家庭用テレビゲーム機である。ロムカセット、現在でいうソフトを入れ替えることで様々なゲームを楽しむことができ、発売当時の価格は約15,000円であった。
発売の経緯
ファミコンを発売した経緯として、当時人気のあったアーケードゲームのドンキーコングを家庭でも見劣りなく遊べるように、という目標のもと開発が進められていた。当時ゲーム事業部は縮小されており、開発にもあまり人は当てられなかった。
とはいえ、アーケードゲームで人気のあったドンキーコング、ドンキーコングJr.、ポパイを本体と同時に発売し、少したってから五目ならべ連珠、麻雀が発売された。家族みんなで遊べる楽しめる、という目的が達成されたわけである。
発売当初はバグが見つかり売り上げは伸びなかったが、スーパーマリオブラザーズが発売されると徐々に売り上げは伸び始め、ファミコンの人気は決定的なものとなった。スーパーマリオブラザーズは最も売れたソフトであり、世界各国の売上本数をまとめると約5,000万本となる。
任天堂の戦略
ファミコンを発売した当時の任天堂の戦略として、低価格、高性能、ソフトのバリエーションが挙げられる。当初は本体を10,000円以下に抑えることを目標としていた。それは家族みんなで楽しむために、親が子供へ買い与えられる金額を目指していたということだ。
コストを抑えるために原価の安いボディカラーにしたり、コントローラを直付けにしたり、開発者は苦労した。定価10,000円以下にすることはできなかったが、ディスカウントストアなどでは値下げして販売されていたこともあり、従来よりも買いやすく人気が爆発した、という意味では成功したと言える。
また、コンピュータと銘打ちながら、パソコン的な部分は排除し、ゲーム機として性能を高めることを目標とした。社長は他社が真似するのに1年間は要する技術を求めたという。そのため、従来では色が単色、もしくは限られた色だったり、動きがぎこちなかったり、画像が粗いことが多かったが、ファミコンではそれらが飛躍的に向上した。
発売されたのはアーケードゲームでプレイされていたソフトが中心で、トータル1,000タイトルを越える。大人から子供まで楽しめるバリエーションの豊富さが人気の要因のひとつでもあった。
現在ファミコンは製造されていないが、ファミコンを模したゲーム機やカラーバリエーション、復刻版となるクラシックミニが発売されるなど、その人気は高い。
メルカリでのファミコンの売買相場
では、中古市場のファミコンの売買相場はいくらなのだろうか。売買相場は傷や動作など保存状態やソフトの有無などによっても異なるが、ここでは大手フリマアプリのメルカリでの相場を紹介する。
ファミコン本体のみ
発売されてだいぶ経っていることもあるのか、メルカリで取引されているファミコンの数は多くない。しかしすでに売れているものは5,000円前後の値段がついている。本体のみ、あるいは箱付きでもさほど値段は変わらない。汚れや傷があっても、動作確認済みであれば比較的買い手はつきやすいようである。
ファミコン本体+ソフト・ソフトのみ
ゲーム機は本体だけあってもプレイできないため、ソフトとセットになって出品されているものも多い。また、ソフトのみ出品されているものも目立つ。ファミコン本体とソフトがセットになっているものでは6,000円前後で出品、売買されていることが多い。ソフトが複数本つくと10,000円近い価格になっている。
特に売れているものはスーパーマリオブラザーズ、ぷよぷよ、ドンキーコングなど現在でも人気のあるソフトが目立つ。こういった中古市場、フリマアプリなどでは小さな子供が購入することが少ないので、麻雀やプロ野球など大人向けのソフトも需要が高いようだ。
本体同様に動作確認がしっかり行われていることやバグがないことなど記載されていたり、不具合があってもその旨しっかり説明があるものは売れる傾向にある。
ソフト単品での出品は1本あたり500円前後、まとめ売りになると5本~20本で約2,000円~9,000円と幅がある。いずれも箱なし、説明書なしでも遊び方が分かるソフトが多い。定番のマリオシリーズやドンキーコング、テトリスなどは遊び方も簡単なので比較的売買されやすい傾向がある。
スーパーファミコン・クラシックミニ
ちなみにファミコンの次世代、スーパーファミコンと復刻版のクラシックミニの相場についても触れておく。売買されている数で言えば、スーパーファミコン、クラシックの方が圧倒的に多い。特にスーパーファミコンはソフト、コントローラなど付属品のみでの出品も多々見られる。
こちらも本体のみ、箱つきどちらでもさほど値段は変わらず、6,000円前後で取引されている。スーパーファミコンのソフトは売買価格はピンキリで人気のあるソフトは高く、あまり知られていないような作品は安価である。
こちらでもマリオシリーズは人気が高く1本あたり700円前後で取引されている。他はマリオシリーズと組み合わせて複数本で800円~2,000円ほどで売買されている。
クラシックミニは50本のソフトが内蔵されているので新たにソフトを買わなくても、繋げるだけでプレイできる気軽さも人気なのだろう。スーパーファミコン同様、5,000円前後の値段で売買されているようだ。
業者の買取では故障したり動かないものよりは、きちんと動くものの方がもちろん買取価格は高くなる。しかし故障していても買取可能なこともあり、ごみとして処分するよりも有意義である。
一方メルカリなどのフリマアプリではほとんどは一般人同士のやりとりであり、品物として成り立っているものを求める傾向が強い。そのため故障していたり、部品がない、というものは価格を下げてもなかなか買い手がつかないようである。
とはいえ、買い手にとっては業者よりも価格交渉が簡単で、売り手は処分する手間が減る上ちょっとしたおこづかいにもなるので、処分するくらいなら値引きしてしまおう、という心理が働くため利用する人は多いのだろう。
ヤフオク・買取業者での落札相場
メルカリは手数料や送料が出品者負担のことが多く、相場はやや高めになっている。他の中古市場として、オークション大手のヤフオクやゲオやブックオフのような一般の買取業者がある。メルカリ以外のこれらの相場はどうなっているのだろうか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
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ポリシー
ウイルス
対策
ヤフオクでの相場
ヤフオクでの落札相場はファミコン本体のみで3,000円前後、ジャンク品でも1,000円前後で落札されている。オークション利用者には業者やコレクターも多いため、実際に使う目的よりも保存用として手に入れる場合もあるのだろう。箱入りでもそれほど落札額は変わらず、高くても約5,000円の相場となっている。
ソフトや付属品がついているものだと5,000円~9,000円ほどで落札されているものが多い。ソフトのみだとメルカリ同様1本あたり500円前後、複数本で2,000円~3,000円の相場となっている。大手オークションサイトという事で利用者も多く、その分流通量も多いため比較的安価で落札されているようだ。
スーパーファミコンやクラシックミニも出品されていて、こちらは本体とコントローラで6,000円前後、ソフトがついたりその他付属品がつくと7,000円~9,000円で落札されている。ヤフオクではスーパーファミコンとクラシックミニがセットで出品されていることも多く、相場は12,000円~14,000円となっている。2機種が同時に手に入るならお得かもしれない。
買取業者の相場
業者の買い取り相場をみてみると、その金額には幅がある。ファミコンは古い機種であるため、そもそも買取していない業者も多い。なので値段がついただけ良しとする見方もできるだろう。しかし古いゲーム機を積極的に買い取っているところもあるので、リサイクルショップや買取業者を選ぶ際にはよく確認すると良い。
通常の買取業者だとファミコンは数十円良くて数百円の買取相場となっている。捨てるよりましだが、もっと高く買い取ってくれるところであれば1,000円以上の値がつくことも多い。特にソフトに関してはヤフオクやメルカリと比べて説明書や箱の有無は重要になってくる。
例えばロックマンの買取相場は箱、説明書付きではソフトのみの場合の7倍近い金額となっている。もちろん流通量や需要、状態によっても異なるが、箱や説明書はなるべくとっておく方が良いだろう。
また、プレミア化しているソフトもある。懸賞応募のみで手に入れられるものであったり、馬具や不具合が見つかり発売直後に回収になってしまったものなどはレアソフトとして数万円もの高額で売買されている。
スーパーファミコンは中古販売店では2,000円前後の売買相場である。状態の良いものは3,000円~5,000円ほどの値で売られていることもある。ソフト1本あたりは数十円から100円程だが、これも市場の流通量や需要、人気の有無によってだいぶ差が出てくる。
こうしてみるとファミコンの売買相場は、メルカリよりもヤフオクの相場はやや低め、買取業者は店舗によって差が大きいことが分かる。もしファミコンの売却を考えているならメルカリ、もしくはヤフオクが比較的高く売れる。
メルカリやヤフオクは手数料がかかることも考慮し、値段を決める必要がある。もし時間に余裕があれば数社の業者に持ち込み査定してもらうのも良いだろう。
ゲーム買取店で無料見積もりを
メルカリやヤフオクで売却する前に、ゲーム買取の専門店で無料で見積もりをとってもらうと、相場を把握できる。ヒカカク!の一括査定なら最大20社へ無料査定を申し込める。もちろん、査定額に納得できなければキャンセルも可能なので、気軽に試してみよう。
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トイズキングではファミコンの買取をしている。ゲーム買取の実績が豊富で、ゲームの他には、ホビー・おもちゃ、カメラ、楽器などの買取もおこなっている。宅配買取は配送用の無料キットを用意してくれて、送料も無料なので、1点からでも、数量まとめ売りでも便利な買取店だ。
まとめ
メルカリでファミコンを売買する時の落札相場情報をご紹介した。発売されてだいぶ経っていることもあるのか、メルカリで取引されているファミコンの数は多くないが、動作するものであれば買い手はいるようだ。
古いゲーム機を積極的に買い取っている買取業者やリサイクルショップもあるので、あらかじめ下調べを行い、自分が納得できるところで売却することをおすすめする。
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