ファミコンの後継機として1990年に登場したスーパーファミコンは、90年代を一世風靡したゲーム機だ。マリオシリーズをはじめ、FFやドラゴンクエストなどの人気シリーズの初期〜中期ナンバリングがその人気を支えたことでもよく知られている。近年では同じ任天堂からクラシックミニシリーズがリリースされるなど、未だ根強い人気を誇る。
ここでは、スーパーファミコンのヤフオクにおける落札相場や売買時に注意すべき点などを詳しく解説していこう。
この記事の監修者
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
スーパーファミコンの概要
スーパーファミコンは、1990年11月21日に任天堂よりリリースされた家庭用ゲーム機である。
世界中で人気
1983年に発売された大人気ゲームハード機・ファミリーコンピュータの正統な後継機であり、メガヒットを飛ばしたファミコンに次いで国内総売上1,700万台、全世界においては4,900万台もの売上を記録した。初代のファミコンによって裾野が開かれた結果、発売日の数日後には韓国にて発売し、翌年にはアメリカやカナダでも発売されるなど90年代を象徴する社会現象を引き起こしている。
スペック
搭載されたCPUのスペックは16bitの3.58MHzと現在のPC環境から考えると低いものの、前世代のファミコンのCPUが8bitの1.79MHzであったため、およそ7年で驚くべき進化をとげていることが分かるだろう。これにより画面のグラフィックや音声の処理能力が格段に向上し、現代の美麗なグラフィックと高音質な音楽のゲームソフトへの礎となっている。
「F-ZERO」や「パイロットウイングス」、「スターフォックス」などのタイトルで実験的に用いられた3D表現も、後発ゲームハードや作品への先駆けと言って良いだろう。
価格帯
スペックが倍増したことにより、14,800円だったファミコンから1万円ほど高い25,000円で販売されている。
デザイン
ボディカラーはファミコン時代の白地に赤といったツートーンカラーから一変して、グレー主体のクールなデザインに移行してイメージチェンジを果たした。ロムカセットを取り出すイジェクトボタンはプッシュ式になったものの、スーパーファミコンでも健在だ。コントローラに至っては、ファミコンの十字キーとABボタンに加えて、新たにXYボタンとLRボタンが追加された。
なお、直づけであった初代ファミコンとは異なり、コントローラ本体を取り外すことが可能だ。
出品や落札前に知っておきたい知識
スーパーファミコンは、ツインファミコンやニューファミコンといった互換機の多い初代ファミコンとは異なり、他企業が製造した互換機が少ないハードである。そのため、ヤフオクや通販サイトで「スーパーファミコン 本体」と検索した場合、1990年に発売したスーパーファミコン（型番はSHVC-001）か、2017年に復刻版としてリリースされたニンテンドークラシックミニ・スーパーファミコン（CLV-301）のどちらかがヒットすることがほとんどだろう。
後者はリリースされて年月がさほど経過していないため、中古市場ではなかなか見かけることがない。そのため、ここでは前者の1990年発売のスーパーファミコンの情報について触れていく。
接続方式の違い
初代ファミコンとスーパーファミコンでは接続方式の違いがある。
付属していないもの
初代のファミコンに付属していたACアダプターとRFスイッチは、スーパーファミコンには付属していない。この理由は、この2つがファミコンとスーパーファミコンに共通して使える部品・パーツであったこと、スーパーファミコンを購入する層の多くは既にファミコンを所有していたことが関係している。
初代ファミコンの接続方法
マルチアウトと表記されたAV端子に、黄色の映像端子と赤と白色の音声端子の合計3本をまとめたAVマルチケーブルを挿して、TVへと接続できる。現在のTVやゲーム用モニターは、RFスイッチを挿すためのAV端子が省かれている機器がほとんどである。そのため、ブラウン管TVを所有しない状態で初代ファミコンを現代の環境でプレイしようと思った場合、RF端子を挿すためのAV端子を備えたビデオデッキを用意して、ビデオデッキ経由で接続しなければならない。
スーパーファミコンの接続方法
初代ファミコンと同様にACアダプターで電源供給を行い、RFスイッチでTVに音声と映像を出力する点では共通するものの、RFスイッチ以外にもTVへの接続方式が存在する。スーパーファミコンには旧来のRFスイッチとマルチアウト（AVマルチケーブル）の両方の端子によって接続ができるため、現行のTVやゲーム用モニタでも問題なく遊べるのだ。
接続方式に気を使わなければならないファミコンに比べて、スーパーファミコンはAVマルチケーブルとACアダプターの有無さえ気にしていればいいので、ファミコンの購入よりも気楽であると言えるだろう。AVマルチケーブル自体が付属していなくても、通販サイトなどで販売しているサードパーティ製の互換ケーブルがあれば問題なく接続できるため、廃番や欠品などの不安に怯えることもない。
周辺機器
スーパーファミコンの特徴として、周辺機器の豊富さもあげられる。コントローラが着脱可能であるため、連射機能などさまざまな機能のついたコントローラが任天堂以外の会社からリリースされた。シューティングゲームなど特定のジャンルのソフトを購入して、特殊なプレイスタイルを極めたい場合はこれらの商品も視野に入れておきたいところだ。
スーパースコープ
「スーパースコープ6」というソフトと同時に発売されたガンコントローラ。ニッチながら根強いファンがいる。
スーパーゲームボーイ
拡張機器の中では、「スーパーゲームボーイ」が有名だろう。見た目はスーパーファミコン用のロムカセットだが、中央に任天堂が1989年に発売したゲームボーイ用ソフトを挿入する空間が設けられている。ここにゲームボーイソフトを挿入すれば、TV画面でゲームボーイソフトも遊べるという代物だ。
もしゲームボーイ用ソフトを所有しているが本体はないという方は、スーパーファミコン本体と一緒に購入すると効率が良い。
発売当時の定価
ヤフオクで出品および落札する前に、発売当時の定価も知っておこう。対応するロムカセット（スーパーファミコン用ソフト）は、発売時期によって定価が大きく変動しているので注意したい。
スーパーファミコン本体
- ・定価：25,000円
スーパーファミコン用ソフト
- ・本体の発売当初：7,000〜8,000円
- ・1993年頃：8,000〜9,000円
- ・1994年頃：10,000円～
- ・ファイナルファンタジーVI：11,400円
人気シリーズであり、今もリメイクが発売されている「ファイナルファンタジーVI（1994年発売）」はソフトでありながら1万円を超えている。このことから、ソフトを購入する際は相場価格もさることながら個別の発売当初の定価に関しても頭に入れておく必要があるだろう。
ヤフオクにおける落札相場価格
喫煙の有無や黄ばみの状態など、保管されていた環境や動作状態によって価格が上下する傾向にあることも覚えておきたい。
本体とコントローラーのみ
相場価格は2,000円前後で推移している。初代ファミコンほど時間は経過していないとはいえ、発売当初に購入した場合25年以上経過していることになるため、動作不良を起こす可能性がないとも言い切れない。
ただし、初代ファミコンと比べて圧倒的に動作が安定している点、任天堂の手厚いサポートと本来の頑強な設計により故障・トラブルが少ないという点も追記しておく。本体とコントローラに加えて、ACアダプターやAVマルチケーブル、箱や説明書といった付属品が追加されていくたび、相場価格が上昇していく傾向にある。
セット販売
本体とコントローラや付属品に加えて、ソフトを複数本セットにして出品しているケースも非常に多い。この場合セットにしているソフトの本数や、タイトルの人気度やレア度によって価格が前後する。
はっきりとした価格こそないものの、平均的にはソフトが5本程度セットになって5,000〜7,000円の間で変動しているため、この金額を目安に考えると良いだろう。もちろん本体の外観や作動状態、付属品のそろい具合によって価格は変わっていく。
出品および購入する際に注意したい点
基本的には電化製品である以上、正常に作動するかどうかは最低限確認したいところだ。
接続部品の有無
ファミコンとは異なり、スーパーファミコンは電源をオンにした状態で本体に備わっているLEDランプが赤く点灯する。ACアダプターを所有していれば確認できるが、AVマルチケーブルとソフトを所有していないと、正常にプレイできるかどうかが分からない。そのため、もしアダプターやケーブルを所有していても、念のためセットになっている出品者の商品を選ぶ方がやや安全である。
出品する側は、もしアダプターとケーブルを手元に置いておきたいのであれば、TVに接続して正常にプレイできた旨を記載すれば、高額で落札される可能性が高くなるだろう。付属するコントローラが正常に動作するかについても落札者は知りたい箇所なので、テストプレイ時に一緒に調べておきたいところだ。
内部回路の劣化がないか
本体の動作においてもう1点注意したいのが、内部回路の劣化である。長期にわたってスーパーファミコンで遊んでいるとソフト挿入口の奥の端子が摩耗するためか、ソフトを挿入して電源オンにしてもなかなかゲームが作動しなくなってしまう。何度か挿し直してようやくゲームが作動するようになるというのが定番症状であり、商品説明欄にこの旨が記載されていない場合は出品者に質問した方が良いだろう。
内蔵バッテリーの劣化がないか
他にも個別ソフトにおける弊害だが、ファイナルファンタジーVIなどバッテリーバックアップ機能がついたソフトはデータが消えやすい。プレイデータをセーブして遊ぶRPGソフトによく見られる弊害であり、原因は内蔵バッテリーの劣化によるものである。本体を含めた複数セットであれば質問しにくいが、ソフトを単独で購入する際は事前に質問してから入札することを強くおすすめする。
スーパーファミコンの買取店
ゲーム買取の専門店では最新ゲームだけではなくレトロゲームの買取にも積極的なところも多い。買取店で売却することで、オークションより早く確実に現金化ができるので、無料査定を試す価値はあるだろう。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
玩具買取店のトイズキングでは古いゲームも買取が可能。宅配、出張買取は全国から利用でき、お近くの方は買取センターで店頭買取も可能。宅配買取に便利な配送用キットは無料で配布してくれるし、万が一の際のキャンセル代もかからない。
まとめ
ヤフオクでスーパーファミコンを売買するときの落札相場情報をご紹介した。初代ファミコンとスーパーファミコンを比べると、接続方式の違いがある。スーパーファミコンは旧来のRFスイッチとマルチアウト（AVマルチケーブル）の両方の端子によって接続ができるため、現行のTVでもプレイがしやすい。また、初代ファミコンに比べ周辺機器の豊富さや動作が安定しているなど利点が多い。
売買の際は、あらかじめ相場価格や、接続部品の有無、内部構造の劣化がないかのチェックをしてから納得のいく取引を行っていただきたい。
この記事の監修者
