スーパーファミコンの正統な後継機として、1996年にリリースされたゲーム機がニンテンドー64だ。当時主流となりつつあった3D表現への完全対応や描画力の高いグラフィック、新機軸の3Dスティックなど高性能かつ多彩な機能が盛り込まれていた。
人気のマリオシリーズをはじめ、後に引き継がれていくスマッシュブラザーズシリーズなど魅力的なソフト群も豊富なニンテンドー64のヤフオクにおける落札相場や注意点などを解説していこう。
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ニンテンドー64の基本情報
ヤフオクでニンテンドー64を売買する際にはいくつか基本的な知識をおさえておく必要がある。そこでまずは基本情報を紹介していく。
ニンテンドー64とは
ニンテンドー64(NINTENDO64)は、1996年6月23日に任天堂よりリリースされた据え置き型ゲーム機だ。
1983年のファミコン、1990年のスーパーファミコンの流れをくむ正統な次世代後継機種である。平面的な2Dゲームから、立体的な表現の3Dゲームへとムーブメントが移行しつつあった90年代中期に発表されたゲームハードであり、高いCPUスペックや描画性能によって3Dゲームに完全対応した機種だ。
当時流行していたジャンルである格闘ゲームを取り入れなかったため国内では約550万台と伸び悩んだが、さほど格闘ゲームがブームではない海外では大ヒットして最終的に世界規模では約3,200万台を売り上げるに至った。
デザイン
本格的な3Dゲームに対応するべく、コントローラも従来のシンプルな形状から三又の独特な形状へと変化して、3DスティックやABCボタンなど新たな装置も加えられている。
機能
CPU性能は64bitの93.75MHzと、前世代のスーパーファミコンの30倍以上ものクロック数を誇るハイスペックぶりだ。ライバル機種であるプレイステーションやセガサターンのソフトはCD-ROM形式を採用していたが、ニンテンドー64はROMカセットを貫いている。
しかしROMカセットは最大64MBという大容量であったため、スーパーマリオ64やゼルダの伝説・時のオカリナといった人気シリーズはもちろんのこと、マリオパーティーやスマッシュブラザーズなど後の任天堂の方向性を定めるハイクオリティなシリーズが誕生していった。任天堂の他にもハドソンやコナミ、カプコンがソフト開発に参入していきゲームハードの売上に貢献している。
取引前に把握しておきたい知識
取引前に把握しておきたい本体と付属品の知識があるので、見ていこう。
ファミコンやゲームボーイなど同社の80〜90年代のゲーム機は互換機が多く購入する際はどれがベストか迷うケースも多いが、ニンテンドー64に至ってはハードの種類は1996年に出た機種のみなので分かりやすい。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは多数存在するため、色にこだわる場合は覚えておこう。最初に1996年に発売された当初はブラックのみであったが、3年後の1999年にはクリアブルーとクリアレッドの2色が公式より追加された。
なお1998年から1999年にかけてトイザらスよりゴールドとミッドナイトブルー、ジャスコよりクリアグレーといった限定カラーが発売されている。
またクリアオレンジやクリアブラックはダイエーホークス優勝記念として、ダイエーがリリースした限定カラーだ。2000年には再び任天堂よりピカチュウバージョンとして、本体に大胆にあしらったバリエーションも存在する。
ただしいずれもカラーやデザイン違いというだけであって、仕様や機能面では1996年発売のものと相違はない。カラーやデザインにこだわりがなければ、どのバージョンを選んでも良いだろう。
価格
ニンテンドー64で注目したいのはハード自体の値段の変動である。1996年発売当初の定価は25,000円であったものの翌年以降価格が段階的に下がっていく。年代別の価格の変化を見ていこう。
年代 | 商品 | 定価 |
---|---|---|
1994年 | プレイステーション | 39800円 |
セガサターン | 44800円 | |
1996年 | ニンテンドー64 | 25000円 |
プレイステーション | 19800円 | |
セガサターン | 20000円 | |
1997年 | ニンテンドー64 | 16800円 |
1998年 | ニンテンドー64 | 14000円 |
ニンテンドー64が販売から値下げに踏み切ったのは1994年末に先駆けて発売されたプレイステーションやセガサターンがゲーム市場を独占していたため、それに対抗するための価格値下げ施策によるものであった。
それまでプレイステーションとセガサターンは非常に高価であった。
1996年にニンテンドー64発売。プレイステーションとセガサターンに対抗するべく任天堂は発売当初破格の価格で挑もうとする。
しかし任天堂を完全に封じたい二社は大幅な値下げをおこなったのだ。クリスマス商戦を控えていて、なおかつ発売日間際にライバル二社から値下げ策を講じられてしまい、ニンテンドー64は出鼻をくじかれる格好となった。
その後もこの流れを受けて任天堂は翌年1997年に更に値下げをし、発売から2年後の1998年には14,000円まで値段を下げる。発売当初から実に11,000円の値下げをおこなったことになる。
通販サイトやヤフオクなどでもまだ新品が出回ることがあるが、価格に揺れがあるのはこれが理由だ。新品や中古品を買う際は、上記のカラーバリエーションや限定バージョンの名称から発売年月を割り出して、当時の定価がいくらであったのかを判断して欲しい。
これまでゲームハード機の価格改定を行ったことがない任天堂が実行に踏み切るほど、当時は苦戦していたことがうかがいしれる。
付属品
新品を購入した際に付属するのは、専用ACアダプターとコントローラが1つずつだ。2人以上でプレイする場合は人数分コントローラが必要な点、TVに繋いで映像および音声を出力するためのRFスイッチもしくはステレオAVケーブルを用意しなければならない点は覚えておきたい。
なお、RFスイッチに関しては同社のファミコンやスーパーファミコンと共通するものであり、あらかじめRFスイッチを組み込んでいればそのまま使用できる。大容量メモリであるにも関わらず、さらなる容量を要求するゲームにおいてはメモリ拡張パックが必要だ。
またインターネットが普及しはじめた時期でもあることから、モデムや通信対戦に特化した周辺機器なども数多くリリースされた。インターネットを経由するものに関しては、購入前にサービス・サポートが終了していないか十分確認した方が良い。
ヤフオクにおける相場価格
ニンテンドー64はコントローラの着脱が可能であるため、ヤフオクでの出品形態は「本体のみ」から「本体+コントローラ」、さらにソフトやアダプター付きなど多岐にわたる。
本体のみ
本体のみで出品している場合、相場価格は500円前後であることが多い。本体の動作状態や外見によって変動するが、1,000円を超えることは滅多にないと見て良いだろう。
発売当時と同じセット
最も多いのが本体とコントローラ1つ、ACアダプターを付けた「発売時と同じセット」である。購入して届いたら今すぐ遊べるという形式が、スムーズで最も好まれることが予測できる。以下はカラー別のセットの相場である。
初期カラー
初期カラーであるブラックのセットは、800〜1,000円の範囲で推移していることが多い。発売当初の定価が25,000円であった唯一のモデルだが、20年経過していることを考えると経年劣化を考慮した相場価格とも言えるだろう。
価格改定後のカラー
ゴールドやミッドナイトブルーなど価格改定後(14,000円)にリリースされたカラーに関しては、相場価格は1,000〜1,300円あたりを推移している。
限定カラー
おもちゃメーカーの限定カラーなど企業の限定カラーであっても、プレミア価格などの特別感はほとんどない。
ピカチュウバージョン
2000年にリリースされたピカチュウバージョンは別格で、ブルーを基調としたモデルは4,000円前後、オレンジ&イエローに関しては5,000円前後といったように標準モデルよりもはるかに高い金額で取引されている。ピカチュウバージョンに限らず、コントローラやアダプター、箱や説明書が付属すればさらに高額で取引できる可能性が上がるため出品の際は必ずセットで提供したいところだ。
本体と複数コントローラーのセット
マリオカート64をはじめとして、周辺機器なしでデフォルト状態であっても最大4人でプレイが可能であるため、複数コントローラをセットで出品しているケースも多い。4つセットにする場合、相場落札価格は500〜1,000円ほど上乗せされる傾向にある。その他、連射パッドやメモリ拡張パックもセットに含めるとさらに高額で取引できる可能性が高い。
本体と付属品、複数本のソフトのセット
本体やコントローラ・アダプターに加えて、複数本のソフトをセットにして出品するケースも多く見られる。5本や10本セットにしている場合、相場は2,500〜3,500円あたりが目安となる。もちろんセット内のタイトルの人気度によって価格は上下するので、出品前や入札前に相場価格を調べる際はどんなソフトが含まれているかについてもしっかり見ておこう。スーパーマリオ64やマリオカート64、ポケットモンスターなど人気タイトルが含まれていると大抵は高額になる。
出品・入札の際の注意点
本体がきちんと動作するか、ケーブルやアダプターがそろっているかといった基本的な部分ももちろんだが、ここではコントローラの状態も注意点として提示しておく。
動作や状態の確認
斬新かつ機能的とされているコントローラの「3Dスティック」だが、使用しているうちに接触トラブルが発生しやすくなるという弱点も持っている。これは現行機種のニンテンドースイッチでもたびたび問題になっている事項であり、使用頻度が上がることで発生するスティックの樹脂部分の摩耗が原因だ。
このことが原因で、スティックに触れていないのにゲームキャラクターが勝手に動いたりするなど、プレイに支障を来してしまう。購入する前に、出品者に対して本体の動作や外観は元よりコントローラの状態、3Dスティックが問題ないかなどをきちんと確認する必要がある。
反対に出品側としては、出品前に点検を行う際にテストプレイをしながらコントローラの動作・状態も確認して欲しい。テストプレイで確認した点検箇所を商品説明欄に詳しく書くことによって誠意が伝わり、入札者が多くなるだろう。
接続方法の確認
購入前に、ニンテンドー64と自宅のTVとの接続方法を確認しておく必要がある。
自宅のTVが対応しているのが、RFスイッチかステレオAVケーブル(赤白黄色の3色端子が付いたケーブル)かどうかでセット内容や別途購入するものが変わってくるので気をつけよう。もし自宅のTVでスーパーファミコンをプレイできているのであれば、流用が可能なので問題はない。
ヤフオク出品する前に買取も考えてみよう
ヤフオクでニンテンドー64を出品するのも良いが、ゲーム買取店で売却する方法もおすすめだ。買取の専門業者は宅配買取をおこなっているところが多く、送料無料で梱包材も無料で用意してくれる店も多い。自分で全て行わなければいけないオークションやフリマより、簡単・お手軽に現金化ができるのだ。
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ゲーム査定スタッフは、専門知識が豊富なので、品物の状態だけではなく、その時の相場や、プレミアなどを考慮していつでも適正価格で買い取ってくれるので、買い叩かれる心配もなく、利用者のクチコミも高評価が多い。
まとめ
ヤフオクでニンテンドー64を売買する時の落札相場情報をご紹介した。ニンテンドー64は販売時期によって価格の変動が大きいため、いつ頃販売されたものなのかまずは確認しておこう。そこから、本体と何をセットで販売した方がいいのか相場を見ながら把握してほしい。
初期のものは販売から20年以上経過しているので、テストプレイをしながらコントローラの動作・状態の確認をすることや出品者に状態の確認をすることも重要になる。また、接続方法の確認も忘れずにおこなっていきたい。ご紹介したようなさまざまなポイントに注意しながら納得のいく取引を行っていただきたい。
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